2007/6/7(木)
★6月3日、ピアノを習い始めた小学生とそのお母さま、
ご指導されています先生方を対象に、
「ソルフェージュ」の公開講座を開きました。
無味乾燥な、既成の教材を使用せずに、
シューマン作曲「子供のためのアルバム」、バッハ作曲「インヴェンション」、
バルトーク作曲「ミクロコスモス1、2巻」を教材として、
どのように、ソルフェージュ教育に生かすか、についてお話いたしました。
★現在、「鉛筆で書く奥の細道」が静かな流行となっていますが、
音楽も、楽譜を書き写して覚えるということが、重要です。
優秀な指導者につくことはもちろんですが、子供が平仮名、カタカナを
お母さんから習うように、上記のような名曲を五線紙に
書き写すことによって、楽譜の書き方を覚えることもできます。
★当日は、シューマンの「子供のためのアルバム」の
第4番コラールの最初の8小節を、曲名を言わずにピアノで弾き、
それを皆さんに書き取っていただきました。
そして、「大譜表」の意味からお話しました。
まずは、ト音記号やヘ音記号を正しく、きれいに書くことから始めます。
平仮名の一文字を、練習帳に何度も繰り返して書いて覚えるのと同じです。
そのト音記号とヘ音記号の付された五線を、括弧で繋ぐことにより、
右手と左手で同時に奏するという「大譜表」の意味を理解します。
★この4番コラールは、ソプラノ、アルト、テノール、バスの
4声体和声によって、教会で歌われる合唱を、ピアノで模しています。
まずは、ソプラノだけを書き取っていただきました。
それを、皆さんは一緒に歌い、私が4声体全部をピアノで弾きました。
単純なソプラノのメロディーを、
いかに美しい和音が支えているか、体験できます。
これを、ピアノのレッスンの中で、
5~10分ほどとって、教えていただきます。
翌週は、アルト、翌々週は、テノール、その次はバスと
毎回、レッスンに取り入れます。
ゆっくりした歩みですが、シューマンの音楽が、
しっかりと身に付き、記憶力のいい
幼いころですと、おそらくは、コラールすべてを覚えてしまい、
一生忘れないことでしょう。
★このコラールは32小節ありますから、さらに残りの小節も、
この方法でレッスンできます。
レッスンを受けるお子さまが複数の場合、ソプラノを歌う子、アルトを歌う子、
ピアノを弾く子、というふうに分担して演奏してください。
シューマンの無限の魅力を引き出すことができます。
シューマンは、「Musical Rules For Life and the Home」で、
「小さい頃から、和声の基礎を勉強しなさい」と言っております。
是非、上記の方法で、実践してみてください。
ピアノの先生ばかりでなく、お母さまと子供が家庭で楽しみながら、
コラールを歌ったり、書いたり、弾いたりすることもできます。
シューマンは、「紙の上で、音楽を理解できるようにならなければいけません」
とも言っております。
楽譜が自由に読みこなせると、ピアノで音を確かめなくても、
楽譜を見ただけで、その音楽を想像することができます。
ソルフェージュとは、そのような素晴らしい能力を
手に入れるための訓練なのです。
音楽を学ぶ上で、最も基礎的な勉強です。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
★6月3日、ピアノを習い始めた小学生とそのお母さま、
ご指導されています先生方を対象に、
「ソルフェージュ」の公開講座を開きました。
無味乾燥な、既成の教材を使用せずに、
シューマン作曲「子供のためのアルバム」、バッハ作曲「インヴェンション」、
バルトーク作曲「ミクロコスモス1、2巻」を教材として、
どのように、ソルフェージュ教育に生かすか、についてお話いたしました。
★現在、「鉛筆で書く奥の細道」が静かな流行となっていますが、
音楽も、楽譜を書き写して覚えるということが、重要です。
優秀な指導者につくことはもちろんですが、子供が平仮名、カタカナを
お母さんから習うように、上記のような名曲を五線紙に
書き写すことによって、楽譜の書き方を覚えることもできます。
★当日は、シューマンの「子供のためのアルバム」の
第4番コラールの最初の8小節を、曲名を言わずにピアノで弾き、
それを皆さんに書き取っていただきました。
そして、「大譜表」の意味からお話しました。
まずは、ト音記号やヘ音記号を正しく、きれいに書くことから始めます。
平仮名の一文字を、練習帳に何度も繰り返して書いて覚えるのと同じです。
そのト音記号とヘ音記号の付された五線を、括弧で繋ぐことにより、
右手と左手で同時に奏するという「大譜表」の意味を理解します。
★この4番コラールは、ソプラノ、アルト、テノール、バスの
4声体和声によって、教会で歌われる合唱を、ピアノで模しています。
まずは、ソプラノだけを書き取っていただきました。
それを、皆さんは一緒に歌い、私が4声体全部をピアノで弾きました。
単純なソプラノのメロディーを、
いかに美しい和音が支えているか、体験できます。
これを、ピアノのレッスンの中で、
5~10分ほどとって、教えていただきます。
翌週は、アルト、翌々週は、テノール、その次はバスと
毎回、レッスンに取り入れます。
ゆっくりした歩みですが、シューマンの音楽が、
しっかりと身に付き、記憶力のいい
幼いころですと、おそらくは、コラールすべてを覚えてしまい、
一生忘れないことでしょう。
★このコラールは32小節ありますから、さらに残りの小節も、
この方法でレッスンできます。
レッスンを受けるお子さまが複数の場合、ソプラノを歌う子、アルトを歌う子、
ピアノを弾く子、というふうに分担して演奏してください。
シューマンの無限の魅力を引き出すことができます。
シューマンは、「Musical Rules For Life and the Home」で、
「小さい頃から、和声の基礎を勉強しなさい」と言っております。
是非、上記の方法で、実践してみてください。
ピアノの先生ばかりでなく、お母さまと子供が家庭で楽しみながら、
コラールを歌ったり、書いたり、弾いたりすることもできます。
シューマンは、「紙の上で、音楽を理解できるようにならなければいけません」
とも言っております。
楽譜が自由に読みこなせると、ピアノで音を確かめなくても、
楽譜を見ただけで、その音楽を想像することができます。
ソルフェージュとは、そのような素晴らしい能力を
手に入れるための訓練なのです。
音楽を学ぶ上で、最も基礎的な勉強です。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲