音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■■ ドビュッシー・アナリーゼ「再」講座のお知らせ ■■

2007-12-24 16:24:58 | ★旧・私のアナリーゼ講座
2007/8/13(月)

★一昨年にいたしました≪ドビュッシーのアナリーゼ≫

~美しいメロディーを背後で支えているものは~の再講座を、

9月27日にすることになりました。

◆時間:午前10時20分から午後12時30分まで、

◆場所:日本ベーゼンドルファー・東京ショールームです。

◆参加費用:3000円です。

講座に参加できなかった方から、再講座のご要望がたくさん寄せられていました。


★6月にブラームスの再講座もいたしましたが、いつも満員の本講座とちがい、

少人数でしたので、参加された方との楽しい会話もあり、なごやかな良い会でした。


★ドビュッシーは、「印象派」というイメージが強く、

感性やひらめきで作曲したかのように、思われがちです。

しかし、実際は、対極的です。

バッハをはじめとする古典音楽の形式を土台にして、

一音一音を、緻密に構築、彫琢して作曲しています。


★個性的なドビュッシーの旋律を、読み解く鍵は、音階にあります。

長調、短調のほかに、ヨーロッパ古典音楽でほとんど使われていなかった

五音音階(私たちアジアの国々の音階です)や、

全音音階、教会旋法を散りばめて作曲しています。

それらが果たしている役割を掘り下げ、

また、それらの音階によって作られる和音についても、

分かりやすくお話いたします。

資料もご用意いたします。


★美しく単純に聴こえるドビュッシーのメロディーの後ろに、

なにが隠されているか、ご一緒に探りましょう。


★講座で取上げる楽曲

●アラベスク第一番

●ベルガマスク組曲より「メヌエット」「月の光」

●前奏曲集第一巻より「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺」

●ピアノのために より「プレリュード」

●子供の領分 より「雪は踊っている」


★10月14日(日)に、第11回アナリーゼ講座「ドビュッシー その2」を開催します。

 テーマは、「ドビュッシーと異国との関係」です。

曲目や詳細は、後日お知らせいたします。



▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲

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■■ “ブラームスのアナリーゼ”再講座のお知らせ ■■ 傑作(0)
2007/6/19(火) 午前 10:58アナリーゼ(楽曲分析)講座その他教育 Yahoo!ブックマークに登録 ★日本ベーゼンドルファー東京ショールームで、6月22日(金)午前10時30分から2時間、

ブラームスのアナリーゼを再講座をいたします。

これは、ことし1月の「ブラームス・アナリーゼ講座」が満席となり、

再講座のご希望が多かったためです。

お聴き逃しの方は、是非、お出かけください。


★ブラームス(1833~1897)は、ロマン派の作曲家のなかで、

保守的な作風とよく言われます。

しかし、果たしてそうでしょうか?

彼は、古典を極めたがゆえに、ロマン派を突き抜け、

最も革新的な世界に到達しました。

そして、それを引き継いだシェーンベルクが

20世紀音楽の扉を開くことになるのです。

シェーンベルクに最も影響を与えた作曲家は、

≪ブラームス≫といえるかもしれません。


★「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」Op24は、

バッハ「ゴールドベルク変奏曲」にも匹敵する曲です。

ここで「変奏」の極致を体得したブラームスは、

中期の「2つのラプソディー」Op79で、彼独自のソナタ形式も創造し、

後期のOp116~119の小品集で、変奏と対位法の技法を集大成し、

これ以上ない精緻な作品に昇華させます。


★ブラームスのピアノ作品は、ほんの数小節を聴いただけで「ああ、ブラームス」と分かります。

その≪ブラームス・トーン≫の正体とは何でしょうか?

アナリーゼ講座では、そのトーンについても、分かりやすく分析いたします。


★ちなみに、ブラームスの作曲の師は≪シューマン≫です。

ブラームスの作品を詳細に検討していきますと、

シューマンの大きな影が、彼の一生を覆っています。

(文学的に語られることの多い私生活は、関係ありません)

≪ブラームス・トーン≫の形成過程を見るとき、

シューマンなくしては語れません。

その関わりについても、お話したい、と思います。


★これにより、今まで気付かなかったブラームスの新たな世界が浮かび上がります。

ブラームスを自分で弾いたり聴くことが、より楽しくなります。


★《 講座で取り上げる主な曲 》
     ● 「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」Op24(1861年)より一部
     ● 「2つのラプソディー」Op79(1879年)の第2番
     ● 「7つの幻想曲」Op116(1892年)より第5番インテルメッツォ
     ● 「3つのインテルメッツォ」Op117(1892年)の第2番、第3番
     ● 「4つの小曲」Op119(1892年)の第4番ラプソディー

※ 資料もご用意いたします。



▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲

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