■ 第10回 インヴェンション・アナリーゼ講座のご案内 ■
09.4.27 中村洋子
★《第10回》 インヴェンション第10 番、シンフォニア第10 番 ト長調
(バッハ フランス組曲の舞曲との対比)
★第10 回バッハ・インヴェンション講座は、
明るく爽やかな五月の空のような、
ト長調のインヴェンションとシンフォニアです。
ヘ短調9 番で、頂点に達した≪インヴェンション≫は、
この10 番から、新しい世界に入っていきます。
10 番から15 番は、より自由に大きな世界に、
音楽を、展開させていきます。
9 番までは、各曲が、がっちりと緊密に連携しあっていましたが、
10 番からは、一曲ずつが、とても華やかであったり、
メランコリックであったり、ヴィルトゥオーゾ的であったり、
とても奔放に個性的に、作曲されています。
★今回は、バッハの舞曲とインヴェンションとの関係を、
「フランス組曲」との対比により、解きほぐします。
バッハの作品は、無伴奏チェロ組曲や、
ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ、
イギリス組曲などで、みられるように、
さまざまな舞曲の様式が、重要な作品形式となっています。
★フランス組曲のなかにある舞曲で、
初めて、バッハの舞曲に触れられた方も、
きっと、多いことでしょう。
大変に、親しみやすい曲集です。
この舞曲を、応用することで、
インヴェンション10番を、より深く理解でき、
演奏の、貴重な手引きとなります。
それらを、分かりやすくお話いたします。
★バッハ(1685~1750)は、
「インヴェンションとシンフォニア」の序文(1723)で、
次のように、この曲集の意図を説明しています
(以下は、私が意訳して、分かりやすく書きました)
★クラヴィーアのLiebhabern=amateur(愛好家)特に、
それを真剣に学びたい、と思っている方にとって、
この曲集は「Auffrichtige Anleitung=Honest method
(誠実に筋道を教える手引)」です。
★まず、
・二声部を、はっきりと演奏することを学びます。
・そのうえ、さらに上達することを目指して
・記譜されている三声部を、すべて正確に、 かつ、
上手に、演奏できるようにします。
★・同時に、優れた着想(インヴェンション)を
得ることができるようにします。
・さらに、それを巧みに展開し、特に、カンタービレ奏法を身につける
・さらに将来、作曲をする際に味わうであろう、
(その苦楽を)事前に、十分に積極的に体験する。
このように、出版の目的を書いています。
★今回の私のシリーズでは、
二声のインヴェンションを全部終わってから、
三声のシンフォニアに入るのではなく、
二声と三声の同じ調の曲を同時に、学んでいく、
という方法をとります。
★曲の構成を詳しく理解することによって、
バッハを弾くことがさらに喜びに満ちたものとなり、
自信をもって弾くことが可能になります。
■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会、日本音楽著作権協会(JASRAC)の各会員。
ピアノ、チェロ、ギター、声楽、雅楽などの作品を発表。
2003 年~05 年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、
新作を発表。
自作品「無伴奏チェロ組曲」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が
演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を07 年に発表する。
このチェロ組曲やチェロアンサンブル作品がドイツ各地で演奏されている。
08年9月、CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」と、
ソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。
■日時: 2009 年5 月21 日(木)午前10 時~12 時30 分
■会場:カワイ表参道2F コンサートサロン「パウゼ」
■会費:3000 円 (要予約)
■参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp
★第11 回は、6月 23日(火)インヴェンション第11 番、
シンフォニアの第11 番のト短調です。
★特別アナリーゼ講座 6月 7日(日)午後3 時~午後6 時
≪前奏曲とはなにか~バッハの平均律からドビュッシーの前奏曲集 まで≫
・バッハ 平均律クラヴィーア曲集第一巻 1番前奏曲 ハ長調
・ベートーヴェン 月光ソナタ(ピアノソナタ14番 Op.27-2)1楽章
・ショパン エチュード Op.25 の 1 エオリアンハープ
・ドビュッシー 前奏曲集 第一巻 1番 デルフォイの舞姫
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
09.4.27 中村洋子
★《第10回》 インヴェンション第10 番、シンフォニア第10 番 ト長調
(バッハ フランス組曲の舞曲との対比)
★第10 回バッハ・インヴェンション講座は、
明るく爽やかな五月の空のような、
ト長調のインヴェンションとシンフォニアです。
ヘ短調9 番で、頂点に達した≪インヴェンション≫は、
この10 番から、新しい世界に入っていきます。
10 番から15 番は、より自由に大きな世界に、
音楽を、展開させていきます。
9 番までは、各曲が、がっちりと緊密に連携しあっていましたが、
10 番からは、一曲ずつが、とても華やかであったり、
メランコリックであったり、ヴィルトゥオーゾ的であったり、
とても奔放に個性的に、作曲されています。
★今回は、バッハの舞曲とインヴェンションとの関係を、
「フランス組曲」との対比により、解きほぐします。
バッハの作品は、無伴奏チェロ組曲や、
ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ、
イギリス組曲などで、みられるように、
さまざまな舞曲の様式が、重要な作品形式となっています。
★フランス組曲のなかにある舞曲で、
初めて、バッハの舞曲に触れられた方も、
きっと、多いことでしょう。
大変に、親しみやすい曲集です。
この舞曲を、応用することで、
インヴェンション10番を、より深く理解でき、
演奏の、貴重な手引きとなります。
それらを、分かりやすくお話いたします。
★バッハ(1685~1750)は、
「インヴェンションとシンフォニア」の序文(1723)で、
次のように、この曲集の意図を説明しています
(以下は、私が意訳して、分かりやすく書きました)
★クラヴィーアのLiebhabern=amateur(愛好家)特に、
それを真剣に学びたい、と思っている方にとって、
この曲集は「Auffrichtige Anleitung=Honest method
(誠実に筋道を教える手引)」です。
★まず、
・二声部を、はっきりと演奏することを学びます。
・そのうえ、さらに上達することを目指して
・記譜されている三声部を、すべて正確に、 かつ、
上手に、演奏できるようにします。
★・同時に、優れた着想(インヴェンション)を
得ることができるようにします。
・さらに、それを巧みに展開し、特に、カンタービレ奏法を身につける
・さらに将来、作曲をする際に味わうであろう、
(その苦楽を)事前に、十分に積極的に体験する。
このように、出版の目的を書いています。
★今回の私のシリーズでは、
二声のインヴェンションを全部終わってから、
三声のシンフォニアに入るのではなく、
二声と三声の同じ調の曲を同時に、学んでいく、
という方法をとります。
★曲の構成を詳しく理解することによって、
バッハを弾くことがさらに喜びに満ちたものとなり、
自信をもって弾くことが可能になります。
■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会、日本音楽著作権協会(JASRAC)の各会員。
ピアノ、チェロ、ギター、声楽、雅楽などの作品を発表。
2003 年~05 年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、
新作を発表。
自作品「無伴奏チェロ組曲」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が
演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を07 年に発表する。
このチェロ組曲やチェロアンサンブル作品がドイツ各地で演奏されている。
08年9月、CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」と、
ソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。
■日時: 2009 年5 月21 日(木)午前10 時~12 時30 分
■会場:カワイ表参道2F コンサートサロン「パウゼ」
■会費:3000 円 (要予約)
■参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp
★第11 回は、6月 23日(火)インヴェンション第11 番、
シンフォニアの第11 番のト短調です。
★特別アナリーゼ講座 6月 7日(日)午後3 時~午後6 時
≪前奏曲とはなにか~バッハの平均律からドビュッシーの前奏曲集 まで≫
・バッハ 平均律クラヴィーア曲集第一巻 1番前奏曲 ハ長調
・ベートーヴェン 月光ソナタ(ピアノソナタ14番 Op.27-2)1楽章
・ショパン エチュード Op.25 の 1 エオリアンハープ
・ドビュッシー 前奏曲集 第一巻 1番 デルフォイの舞姫
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲