音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ 私の 「 無伴奏チェロ組曲第 6番 」 が、4月にドイツで初演 ■

2013-01-22 16:23:09 | ■私の作品について■

■ 私の 「 無伴奏チェロ組曲第 6番 」 が、4月にドイツで初演 ■
    ~ Der beliebte "Sir" am Cello
             Wolfgang Boettcher Solokonzert ~
                      2013. 1. 22   中村洋子

 

 


私の作品 「 Cello Suite Solo Nr.6 無伴奏チェロ組曲 第 6番 」 が、

ドイツ・グランベック Glambeck で4月に、Wolfgang Boettcher

ヴォルフガング・ベッチャー先生により、

初演されることになりました


★Boettcher ベッチャー先生から、以下のお知らせが、届きました。

これは、音楽会の主催者が先生にインタビューしたものを、

まとめた記事です。

 

 

 

※ Glambecker konzerte 2013 ※

Sa 20. April-15 Uhr

■ Der beliebte "Sir" am Cello
       Wolfgang Boettcher Solokonzert ■

Der weltweit beliebte Berliner Meistercellist
Prof.Wolfgang Boettcher konzertiert mit Werken
für Violoncello solo.Auf dem Programm stehen Johann Sebastian Bach
"Suite Nr.2 d-moll BWV 1008" und die " 3.Suite C-Dur BWV 1009",
"Und Salomon sprach " von  V.D .Kirchner.
Als deutsche Uraufführung erklingt von
Yoko Nakamura die " Suite Nr.6 "

4月 20日 土曜日 15時
 チェロの敬愛されている
   "Sir" ヴォルフガング ベッチャー ソロコンサート 

世界的に敬愛されている ベルリンのチェロのマエストロ
ヴォルフガング・ベッチャー(ベルリン芸大)教授が、
チェロのソロ作品のコンサートを、開催します。
プログラムは、バッハの「 無伴奏チェロ組曲 2番ニ短調、 3番ハ長調 」
V.D.キルヒナーの「 そして ソロモンは語った 」、
中村洋子の「 無伴奏チェロ組曲 第 6番 」 が 「 ドイツ初演 」 として、
演奏されます。


★ Die Japanische Komponistin schrieb für
Wolfgang Boettcher 6 Solosuiten.
Die 6 Suite schrieb sie auf der Insel Okinawa und
hat dabei spezielle melodische und harmonische Elemente benutzt,
die auf der Insel Tradition sind.
" Ich habe alle 6 Suiten eingespielt,
werde aber die 6. zum ersten Mal im Konzert spielen:
eine Uraufführung in Glambeck ! "
teilte uns der Maestro von einer Konzertreise mit.

日本の作曲家が、ヴォルフガング・ベッチャーの為に、
6曲の無伴奏チェロ組曲を作曲しました。
その「 第 6組曲 」 は、沖縄(島)で書かれました。
沖縄の伝統である特殊な旋律や和声が構成要素として、使われています。
「 私は、彼女の全 6曲のチェロ組曲すべてを、CD 録音しました。
しかし、この組曲 6番を、演奏会で弾くのは初めてです。
Glambeck グランベック初演 です 」 (と、ベッチャー先生)
マエストロは、私たちと共に “ 音楽の旅 ” を分かち合います。

 


★Zu den 6 Suiten von J.S. Bach "per Violoncello solo senza basso"
sagt Boettcher:
"Es ist ein Kosmos an Musik, der durch Tonarten und die
verschiedenen Tanzcharaktere äußerst vielseitig ist.
Eine Herausforderung für jeden Cellisten."
Bach schrieb die Suiten 1721 in Köthen als Schwesterwerk zu den 6 Sonaten  und Partiten für Violine solo.


J.S.Bachの 6つの 「 無伴奏チェロ組曲 」 について、
ベッチャーは、語ります。
「 この 6つの組曲は、音楽の宇宙です。
多くの調と、多様な舞曲がもつ個性は、極めて多面的です。
どのチェリストにとっても、挑戦なのです 」
バッハは、1721年に、ケーテンで、ヴァイオリンソロのための
「 6つの無伴奏ソナタとパルティータ 」 の姉妹作品として、
この 6つの 「 無伴奏チェロ組曲 」 を、書きました。


★Wolfgang Boettcher begann seine Karriere als Preisträger des
Internationalen ARD-Wettbewerbs in München im Duo mit seiner
Schwester Ursula Trede.
Er war Solocellist der Berliner Philharmoniker und
Gründungsmitglied der " 12 Cellisten ",
der " Philharmonischen Solisten " und des " Brandis Quartetts ".
Als Solist konzertierte er weltweit mit vielen bedeutenden
Orchestern und berühmten Dirigenten.
Besondere Impulse brachte ihm die Zusammenarbeit mit Herbert von
Karajan, Sergiu Celebidache, Sir Yehudi Menuhin, Dietrich
Fischer-Dieskau, Gidon Kremer u.a.
Er ist Mitglied der Akademie der schönen Künste München und
war von 1986~1992 künstlerischer Leiter der Sommerlichen
Musiktage Hitzacker.

ヴォルフガング・ベッチャーは、ARD (ミュンヘン) 国際音楽コンクールで、
姉のウルズラ・トレーデとの 「 デュオ 」 の優勝者として、
その音楽的経歴を、始めました。
彼は、ベルリンフィルハーモニーのソロ(首席)チェリスト、
「 12人のチェリスト 」 の創立メンバーであり、
「 ブランディス弦楽四重奏団 」 のチェリストでした。
独奏者としては、多くの優れた重要なオーケストラや、著名な指揮者と、
全世界でコンサートをしてきました。
特に彼に、刺激を与えた共演者は、ヘルベルト・フォン・カラヤン、
セルジウ・チェリビダッケ、サー・ユーディ・メニューイン、
ディートリッヒ・フィッシャー -ディースカウ、ギドン・クレーメル等です。
彼は、ミュンヘンの芸術アカデミー会員で、1986 ~ 1992年、
「 ヒッツァッカー 夏の音楽の日々 」(西ドイツで戦後初の、室内楽音楽祭)の、芸術監督を務めました。

http://www.glambeck-schorfheide.de/glambeck3a.htm

http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/e/58b5177b9935cc33e7cf587fb910bfaf

 

 


http://www.rieserler.de/index.php?manufacturers_id=729

https://www.academia-music.com/academia/s.php?mode=list&author=Nakamura,Y.&gname=%A5%C1%A5%A7%A5%ED

 


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■ Chopin が平均律 10番に fingering のみ記入した深い訳 ■

2013-01-19 23:00:45 | ■私のアナリーゼ講座■


■ Chopin が平均律 10番に fingering のみ記入した深い訳 ■
~ 第 10回「 Chopin が見た平均律・アナリーゼ講座 」
                  10番 prelude & fuga e-Moll ~

                              2013.1.19  中村洋子

 


★1月 17日にカワイ表参道で

「 Französische Suite フランス組曲 」

第 1回アナリーゼ講座を、開催いたしました。

まず、Bach の初稿自筆譜を詳細に検討し、さらに、

Edwin Fischer エトウィン・フィッシャー(1886~1960)が、

どのような ≪ fingering ≫ を、書き入れていたか、

という分析も、加えました。

その結果、“ 驚くべき ”と形容するしかないような、

Bach の構成力と対位法、そして、

その Bach をどう演奏すべきか、それを、≪ fingering ≫  で、

見事に表現した Edwin Fischer の偉大さを、

目の当たりにしました。


★明 1月 20日 ( 日 )、横浜みなとみらいで開催します、

第 10回「 Chopin が見た平均律・アナリーゼ講座 」

平均律 第 1巻 10番 prelude & fuga e-Moll では、

Chopin がどう Bach を見ていたかについて、

Bach と Fischer との“ 横綱相撲 ”を見た後の新鮮な目で、

あらためて、調べましたので、

また、目の覚めるようなことが分かってきました


Chopin の 10番 prelude & fuga 楽譜には、

1、2、3、4、5、6、7番で書き込んでいました、

テンポ指示、ディナミーク( 強弱記号 )、スラー、

エスプレッションなどは、一切、書き込まれていません。


★Chopin は 8番で、「×」 や「 菱形の中に× 」を入れるなど、

数種類の独特の記号のみを、書き込んでいます。

そして、9番では、書き込みはありません。


★今回の 10番では、≪ fingering ≫ のみが、記入されています。

これは、Edwin Fischer の Bach 校訂版と、同じ手法です。

「 Französische Suite フランス組曲 」 を通じて、

 Bach と Fischer を学んだ後、

Chopin の 10番を見ますと、Fischer と Chopin が、

≪ fingering ≫ で表現したかったことは、寸分違わず同じであった、

ということも、分かってきました。

深い、感動を覚えます。

 


Chopin と Fischer にとって、≪ fingering ≫ は、容易に弾くため、

ミスタッチしないための、便利なガイドでは、決してありません。

Bach の音楽の構造が、どのように出来ているか、それを指し示すための、

最も、分かりやすく、有効な手段であったのです

それは、 Chopin  本人と、生徒など楽譜を見る人、

両方のためだったのでしょう。


★平均律 1巻 7番で、多種多様な書き込みをしていた Chopin が、

8番では、記号だけ書き込み、そして、9番では沈黙。

10番で、 ≪ fingering ≫  のみ記した。

これは、単なる偶然ではありません。


Chopin は、10番  fuga でたくさんの ≪ fingering ≫ を記していますが、

prelude では、 ≪ fingering ≫  は、ただ 2ヵ所のみ。

28小節目下声、二番目の 16分音符 「 e  ( カタカナ ホ音 ) 」 と、

30小節目下声、二番目の 16分音符  「 A ( ひらがな い音 ) 」 です。


★ Chopin の ≪ さあ、ここで何故、私が 「 e と A 」 に 「 3 」 を付けたか、

よく、考えてごらん、これがこの曲を読み解くカギですよ ≫  と、

お弟子さんに話しかけている様子が、目に浮かぶようです。


★明日のアナリーゼ講座では、まず、この点について、

お話を始める予定です。

10番 fuga では、全部で14小節に fingering が記入されていますが、

それは、すべて prelude の ≪ 28、30小節目 ≫ に書かれた、

「 e音 と A音 」 の 「 3 」 から、導き出されたものなのです


★1 ~ 7番 fuga まで、こと細かく記入された、

テンポ指示、ディナミーク(強弱記号)、スラー、

エスプレッションなどを、書き記すよりも、

この 10番の  ≪ fingering ≫  のみのほうが、

Bach の巨大な世界を、より深く理解でき、

多様な演奏に到達できると、

Chopin は、考えたのかもしれません。

 


平均律 1巻 10番 e-Moll は、この曲集の中で、

革命的な位置を占めています。

fuga は、曲集中で、唯一 「 2声 」 ですが、

≪ counterpoint 対位法 の極致 ≫ ともいえる曲です。

それが、どのように、後世の作曲家の豊かな土壌となっていったか、

Mozart モーツァルト Klaviersonata  a-Moll  KV 310 を例に、

自筆譜を基に、明日の講座でお話する予定です。


★この KV 310 の自筆譜は、私たちに馴染み深い、

ト音記号とバス記号(ヘ音記号) による大譜表では、始まっていません。

まず、曲頭の左手は、テノール譜表で記されています。

左手が、バス記号である大譜表になりますのは、

5小節目 1拍目の直後からです。

しかし、9小節目ではまた、テノール記号に戻ってしまいます。


★これは、何を意味するのでしょうか?

この KV 310 に対する、Edwin Fischer と、

Bartók バルトーク (1881~1945) の校訂版から、

Bach の Mozart への深い影響を、どこに読み取るべきか・・・、

逆に申しますと、 Mozart が Bach から汲み取ったものについて、 

講座で、ご説明いたします。


★さらに、この ≪ 10番の和声 ≫ も、画期的です。

それは、深泉水となって、あの Tchaikovsky

チャイコフスキー(1840~1893)にまで、到達しているのです。

 


Bartók バルトーク(1881~1945) 版平均律も、調べてみましたが、

この10番について、Bartók は fingering を多数、記入しています。

しかし、驚くほど Chopin と同じであったり、 fingering は異なっても、

思考法が一致しているのです。

そして、 Bartók は脚注に、

「 preludium 3小節目上声のスラーは、

Originalmanuskript ( オリジナルの手稿譜 ) に、由来する 」 と、

書いています。


天才 Bartók もやはり、とことん Bach の自筆譜を、

研究していたのですね。

しかし、日本の有名な平均律解説書では、この 10番について、

『 フーガはフーガとしての悪条件カタログをみるような観を呈しています。

まず2声部しかないということ。・・・絶対的な「手不足」ということです。

次ぎに主題。2小節のこの主題がリズムが終始16分音符の動きだけで、

リズム的特長が少ないということ ・・・ 』

 Bach の手稿譜も、ご覧になっていなかったようですね。

“  権威  ” は盲信すべきでない、ということでしょう。


★なお、2月の 「 Chopin が見た平均律アナリーゼ講座 」 は、

お休みさせていただきます。

その後の予定は、カワイ横浜にお尋ねください。


 

 

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■フランス組曲 5番、愛らしい舞曲でありながら、実は、対位法の極致■

2013-01-17 17:15:41 | ■私のアナリーゼ講座■

■ 中村洋子  Bach  フランス組曲・アナリーゼ講座 ■

 ~第 2回  Bach フランス組曲 第 5番

      可愛らしく愛らしい舞曲でありながら、実は、対位法の極致 ~

                        2013.1.17   中村洋子

 

★第1回「 Bach フランス組曲・アナリーゼ講座 」では、

フランス組曲第 5番の、Allemande アルマンド、Courante クーラント、

Sarabande サラバンドを、詳しく分析し、

それを、どう演奏に反映するか、詳しくご説明いたしました。

 

★フランス組曲は一見、愛らしく親しみやすそうですが、

一皮剥きますと、強固で、一点一画も揺るがせにしない

Bachの counterpoint 対位法が、厳かに姿を現します。

Bachを畏怖し、奉るのはナンセンスですが、

逆に、こぎれいに楽しく弾くだけでは、

Bach を弾いたことにはなりません。

 

★第 2回アナリーゼ講座では、フランス組曲第 5番の

4曲目 Gavotteガボット、 5曲目 Bourréeブーレ、

6曲目 Loure ルールの 3曲を中心にお話します

フランス組曲第 5番は、全 7曲です。

その真ん中の Gavotteは、初心者用のピアノ練習曲や、

コマーシャルなどで、たびたび使用される有名な曲で、

どなたでもご存知でしょう。

 

★しかし、組曲 5番のターニング・ポイントとも言える Gavotte は、

Allemande、 Courante、 Sarabande をすべて統合したような、

完璧な曲ですが、それを全く悟らせないほど、

明るく、楽しく、見事に作曲されています。

 

 

★続く Bourrée も Allemande を母体としつつ、

Gavotteと、表裏一体の舞曲です。

そこにBachの素晴らしい対位法の極意が、隠されているのです。


第 6曲 Loure では、第4曲 Gavotte、第5曲 Bourrée で張り巡らされた伏線が、

一挙に姿を現し、フィナーレの Gigue へと、滔々と流れ込むのです。


★この 3曲を深く理解できますと、フランス組曲 5番が理解できるだけでなく、

Bach の組曲の構成原理が、分かるようになります。

それにより、Bachの対位法のほんとうの姿が見えてきます。

それは決して干乾びた、無味乾燥の、学者の音楽ではありません。

心から楽しみ、生きる喜びに満ちた音楽。

それが Bach の対位法であり、Bach の音楽なのです。

 

 

■ 日  時 :  2013年 2月 19日(火) 午前 10時 ~ 12時 30分

■ 会  場 :  カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ

■ 講師:作曲家 中村 洋子

東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。

2003年~ 05年:アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作を発表。

07年:自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『W.ベッチャー日本を弾く』を発表。
08年:CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」、CD ソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。

08~09年:「バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座」全15回を開催。
09年10月:「無伴奏チェロ組曲第 2番」が、W.ベッチャー氏によりドイツ・マンハイムで初演される。

10~12年:バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻の全曲アナリーゼ講座 (24回)を、カワイ表参道で開催。
10年:「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリンのリース&エアラー社 Ries &Erler Berlin から出版される。
    CD『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を発表。
   「レーゲンボーゲン・チェロトリオス ( 虹のチェロ三重奏曲集 )」が、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社 Musikverlag Hauke Hack 社から出版される。

11年4月:「10 Duette fur 2 Violoncelli  チェロ二重奏のための10の曲集 」が、 ドイツの「 Ries & Erler  Berlin 、リース&エアラー社 」から出版される。スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、自作品が演奏される。

12年12月:Zehn Phantasien für Celloquartett (Band 1,Nr.1-5) チェロ4重奏のための10のファンタジー(第 1巻、1~5番)が、ドイツ・ドルトムント Musicverlag Hauke Hack社から出版される。

 ●上記の楽譜とCDは、「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/

「 アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/  で、販売中

■第 3回 フランス組曲・アナリーゼ講座  3月 28日(木)   10:00 ~ 12:30  

 

 

私の著書≪クラシックの真実は大作曲家の自筆譜にあり!≫です。

Bach、Beethoven 、 Chopin などをさらに深く、学ぶことが

できます。「一生忘れない暗譜法」も詳しく説明してあります。

http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/d/20160203

 

 

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■ フランス組曲から読み取る Bachの対位法 ■

2013-01-15 19:26:19 | ■私のアナリーゼ講座■

■ フランス組曲から読み取る Bachの対位法 ■
   ~ 1月 17日は、第 1回「フランス組曲アナリーゼ講座 」~
                        2013. 1. 15       中村洋子

 

 

 

★昨日の成人の日は、久しぶりの大雪でした。

公園で、子供たちが作っていました雪だるまには、

雪のお団子で作った耳が、付いていました。

昔は、バケツの帽子でしたが、

ブリキ製のバケツは、“ 絶滅危惧種 ”になっているのですね。

★年末に、私の作品が、ドイツでの出版されました。
https://www.academia-music.com/academia/s.php?mode=list&author=Nakamura,Y.&gname=%A5%C1%A5%A7%A5%ED

また、12月 30日には、ドイツで、

私の 「 Japanisches Wandererlied-Variationen

für Cello und Klavier 」 の改訂版を、

素晴らしい日本人演奏家に、初演して頂きました。

これにつきましては、別途、書く予定です。


★良いニュース続きでしたが、多忙で、

ブログの更新が、遅れました。

17日は、KAWAI カワイ表参道で、

「 第 1回フランス組曲・アナリーゼ講座 」を、開催いたします。

 

 


★この第 1回講座では、「 フランス組曲 5番 BWV816 G-Dur 」 の

1曲目 Allemande、 2曲目 Courante、3曲目 Sarabande、について、

詳しく、ご説明する予定です


★ 2月 19日(火)の 第 2回講座では、

4曲目 Gavotte、5曲目 Bourrée、6曲目 Loure を中心に、

第 1回講座の内容を、さらに深めます。


★3月 28日(木)の 第 3回( 最終回 )では、

終曲の Gigueや、他のフランス組曲から選りすぐった舞曲を分析することで、

≪ Bach の 組曲 の本質 ≫ 、言い換えますと

≪ Bach の対位法 counterpoint の本質 ≫ に、迫ります。

 

★フランス組曲アナリーゼ講座で、

第 5番を選びました理由は、いくつかあります。

この5番は、比較的容易に、Bachの自筆譜ファクシミリを入手できる

というのが、最大の理由かもしれません。

私の講座は、作曲家その人が書き、

editorの手が入っていない楽譜を、参照しながら、

お聴き頂きたい、と常々思っています。

editorのおせっかいが、作曲家の意図に近づく

大きな障害となることが、往々にしてあるからです。

 

 

★理由の二つ目は、

この 5番 BWV 816 を、6曲セットの 第 1曲にしている、

筆写譜もあった、といわれるからです。

A different sequence of the suites is to be found

in the copies based on Forkel : BWV 816,812,814,815,817,813

Bachの真意は分かりませんが、この 5番 BWV 816が、

第 1曲 に匹敵する position を持つ曲だということも、

私には、ひしひしと伝わってきます。


★これは、同時期に完成されました ≪ 平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 ≫、

≪ Inventionen und Sinfonien インヴェンションとシンフォニア ≫ を、

Bachの自筆譜で学びますと、難なく理解できることです。


★17日の講座では、まず丹念に Bachの対位法 counterpoint を抽出し、

どのように、それをピアノで表現するか、

ということから始めたいと、思います。


★和声につきましても、詳しく解説いたします。

Allemandeの和声の中に、あの Schumann すら、

棲みついているのには、驚きます。

 


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