僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

教室の貼り紙

2013年02月08日 | 日常のいろいろなこと

昨日、小学校で授業参観があった。

去年4月にモミィが小学生になってから、参観が実施されるのは2度目だが、前回は妻が一人で行った。

で、今回僕は初めて教室に入って、モミィたちの授業風景を見たのである。

そこでのこと…

ふと教室の正面を見ると、黒板の上に、大きな貼り紙がしてあった。

そこには「はなしあいのポイント」ということが、大きくきれいな字で書かれていた。それを読んで、ふ~む、なるほどなぁと、感心した。

次のような文章である。

    

はなしあいのポイント

◎はなすひと

あいてをみて
ゆっくりと
わかりやすく

◎きくひと

あいてをみて
うなずきながら
さいごまできく


別にどうということはない文章のようでもあるが、これは小学校1年生への呼びかけというよりも、もっと広く、きちんとした会話ができない大人が多い今のご時世で、この一文は大人たちこそ心に刻むべきなのではないか…と思った次第である(むろん、僕も含めてですけどね)。

まず「はなすひと」だけど…

僕たちは話すとき、自分の話したいこと、伝えたいことに気を取られて、自分だけにわかる内容…つまり相手はそのことを知らないということを忘れ、話の要点整理もせず、ただ口から出るまま一方的にしゃべり、「わかりやすく」にほど遠い話し方をすることがよくある。話す本人だけがわかっていて、聞いている人は相手が何を言いたいのかよくわからない…という具合だ。

ここに書かれている「あいてをみて ゆっくりと わかりやすく」は、話す人のマナーとして基本のキである。でも、人に話すとき、本当にそうしているかどうか…? それを、もう一度自分でチェックしてみなければね~

また「きくひと」は、「はなすひと」以上に重要である。今は「話を聞かない人」が増えていると言われる。人が話し始めると、すぐにその話題を自分のほうに引き取ってしまい、自分の話を始める…。こういう人が意外と多い。相手の話を聞き流すだけで、きちんと聞いていない。阿川佐和子さんの「聞く力」という本がロングセラーを続けているのは、そうした風潮と大いに関係があるのだろうと思っている。

やはりここは、「あいてをみて うなずきながら さいごまできく」という気持ちを忘れないようにしたいものである。

う~む、ひょっとして…

この貼り紙は、いかにも児童に呼びかけているように見せているが、実は参観に来た親たちに「あんたらのことやで、気ィつけや」と諭すために貼られているのかも知れないぞ。

さすが~、学校は教育のゲンバである。

ちょっとした貼り紙の中にも含蓄がある。

授業参観で教育ゲンバへ行き、そんなことを学んで帰ってきた僕でした。

 

 

 

 

 

コメント
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