★3月10日(日)
この日が最終回となったTVドラマ「3年A組」は予想以上に見ごたえがあった。主人公の教師・菅田将暉はクールな表情を浮かべながら呟いたり、その後大声で生徒たちに吠えたりと、迫真の演技に圧倒された。まさに名演技でしたね~
ドラマの最終回は、SNSでフェイク動画が流されたのに対して、全国から何千何万の匿名のコメントが寄せられ、対象にされた人たちが誹謗中傷されるわけだが、菅田将暉がその全国の不特定多数のSNSコメントを送った人間たちに怒りをぶつけるところで、ほぼ終わりとなる。
このSNSというのは、昨今のニュースで報じられているようにバカげた動画を流したり、また、うわべだけの話を鵜呑みにして「死ね」とか「くそ」とかの感想をコメントする人間がどんどん増えてきているのは事実だろう。このドラマは、そういう今の社会現象に対する痛烈な批判と、この国がどれだけ想像力を欠いているか、というようなことをテーマにしたドラマだったことが、最終回を見てわかった。
今日の朝日新聞のTV番組面の「キュー」というコラム欄にもこのドラマのことが書かれていて、「SNS社会へ強く警告」という見出しがついていた。
ホントにねぇ、今のネットやスマホの時代に育ってきた世代の感覚とか価値観というのは、僕らからは見当もつかないほど大きな変化を遂げつつあるのだということを、改めて感じさせられた。
「3年A組」は、その意味でも僕らの世代の人間にとって衝撃的なドラマだったと言えるでしょうね。それにしても菅田将暉クンの演技はすごかったなぁ。