僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

北川悦吏子さん 「半分、青い。」 を語る

2018年09月17日 | 映画の話やTVの話など

お尻から脚にかけての痛みは、努力の甲斐あって(自分で言うか?)、ほとんど出なくなりました。これで、もう、スキーのジャンプスタイルで歩かなくても大丈夫です(笑)。

いろいろとお気遣いや励ましの温かいコメント、そしてメールもいただきました。ありがとうございます。20日の木曜日が診察とリハビリの予約日ですが、その場で「すっかり良くなりました」と伝えることができそうです。あの痛みがこれほど早く消えるとは思っていなかったので、ほんと、メチャうれしいです。ま、油断し過ぎてもいけませんけど。

気分的にも落ち着かなかったせいか、ここ数週間、ブログの更新も途絶えがちになっていましたが、また心機一転、いろんな話題を見つけて、こまめに更新していきたいと思っています。改めて、よろしく~

今日はNHK朝ドラ「半分、青い。」の話題です。これまでも何度かこのドラマに関することを書きましたが、本当にこれまで楽しく見てきました。そのドラマもいよいよ今月で終わり。今週と来週の、あと2週間となりました。

今日から第25週が始まりますね。サブタイトルは「君といたい!」で、そよ風の扇風機を作るために実験を重ねる鈴愛と律の話の展開はどうなるか? というところですが


 
「そよ風扇風機」の開発に熱中する2人。

 

昨日、月刊雑誌「文芸春秋」の最新号をパラパラと見ていたら、
「半分、青い。」は私の人生そのものです  北川悦吏子
という記事がありました。


 



 ~ 挫折したって人生は生きるに値する ~

脚本を書く北川悦吏子さんが、この作品に対する熱い思いを語っているものでしたが、チラッと読むつもりが、読み進めるうちに引き込まれて、じっくりと「熟読」してしまいました。その感想をつづりたいと思います。

北川さんは岐阜県出身だそうです。鈴愛と同じように片耳が聞えないということは知っていましたが、彼女が岐阜県の出身だったとは知りませんでした。普通、ドラマで方言を使う時、脚本家は標準語でセリフを書き、それをその地方の方言の専門家がそれらしく書き換えるというものらしいです。しかし今回のドラマの岐阜弁は、すべて北川さんご本人が書かれたそうです。何しろ岐阜県出身ですものね~

このドラマの鈴愛は何度も挫折します。漫画家になるのかと思えば、やめてしまい、律からプロポーズされても思わず「無理!」と言ってしまい、映画監督をめざす涼次と結婚しても離婚され、また仕事でもあれやこれやと失敗を重ねたりして、挫折まみれの人生ですが、北川さんはこう言います。

「挫折したって人生は生きるに値する。鈴愛はそのことを、手を替え品を替え、私たちに示してくれているんです」と。う~ん。いい言葉ですよね。

北川悦吏子さんと言えば、「愛していると言ってくれ」とか「ロングバケーション」の脚本で有名な方ですが、「半分、青い。」もその2本の作品を感じさせるようなところがあります。

まず、「愛していると言ってくれ」は豊川悦司が主演していましたが、今回も「秋風羽織」の役で登場。独特の服装と、サングラスに長髪というあの恰好は豊川さんが考え出したそうですが、それ以外にも、秋風羽織のセリフや動作などはすべて北川さんと豊川さんの2人があれこれ相談しながら作っていったそうです。お2人はず~っと仲良し友だちだったようですね。

もうひとつの「ロングバケーション」は、キムタクと山口智子が主演でしたが、あのドラマも、2人のお互いの恋心は行ったり来たりで、なかなか恋愛に発展しない、というドラマでした。それが最後に、2人が抱き合って結ばれるわけですが、今回の鈴愛と律も、恋に発展しそうでしない、という微妙な関係が続きます。これって、「ロンバケ」の2人と、似てると言えば似てますよね。ま、最後はどうなるかわかりませんけど。

そしてこのドラマのサブタイトルですが、第1週の「生まれたい!」から、「聞きたい!」とか「抱きしめたい!」とか、全てが「~したい!」というタイトルがついていますよね。先週は「風を知りたい!」だったし、今週は「君といたい!」ですしね~

実は北川さんは「炎症性腸疾患」という難病を抱えておられ、この朝ドラの執筆中も2度の入退院を繰り返されたとのこと。そんな中でドラマを書き続けたということですが、体のことを考えると落ち込んで神経が衰弱しそうになる。そんな時は、書くことによって自分を奮い立たせてきた、という北川さん。

「~したいという欲求こそが人間を突き動かして行くと思うんです。自分もこれまでの人生で追い込まれたとき、心からの渇望が生きる力に繋がりました」

と述べておられます。それが「~したい!」というサブタイトルを生み出したという、まさに傾聴に値する言葉だなぁ、と思いました。


 ~ 驚愕の結末 ~

そんな朝ドラも、来週いっぱいで終わりです。さて、結末はどうなるのか?
気になるところですが、北川さんはこんなことを言っておられます。

最終週のサブタイトルは「幸せになりたい!」で、最後は鈴愛なりのゴールをする。私は最後は大きな決断をしました。皆さんには驚愕するような展開になっていると思います。鈴愛は、ささやかだけど確実な幸せをつかむ。果たして、その「幸せ」はどのようなものなのか。ぜひ、最後まで見届けてください。

北川さんが言う「驚愕するような展開」とは、どういう展開だろ? 
あと2週間。見逃せませんね~

 

 

 

 

コメント (2)
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