いま、日本中で最も多く交わされている挨拶は「暑いですね~」でしょうね。
大阪弁で言えば、
「暑いでんなぁ」「えげつない暑さでんな~」「たまりまへんなぁ」
みたいなね。
それにしても、朝の5時半に起きてもムシムシして暑い。朝のさわやかさ、なんてほとんど感じません。7時~9時になると真昼と変わらず、真昼になると真夏の炎天下のインドみたいに熱いです。行ったことありませんけど。
勤めていた頃は、勤務先が市役所だったので冷房が効いていた。僕はいくつか部署を異動したが、外を回る仕事はなかったので、勤務した38年間、夏はほぼ、冷房の効いた庁舎内で過ごしてきたわけです。しかし退職して家に居るようになり、家がこんなに暑いものだとは知りませんでした(笑)。専業主婦の方も、見えないところでいろいろと大変なんだなぁ、と改めて思った次第です。
ところで、今朝のニュースで、隣の市である羽曳野市の住宅で高齢の夫婦が死亡したことが報じられました。最初に、80代の男性が裏庭で倒れているのを、近くで建築作業をしていた男性が見つけて通報し、警察と消防が駆けつけると82歳の夫であることがわかり、また家の中では78歳の妻が倒れていた。そしてお2人ともその後、死亡が確認されたということです。夫と妻が、家の外と中で、別々に倒れておられたのですよね。
その時、部屋のエアコンにはカバーがかかっていて、使用された形跡はなかったそうです。警察は、2人に外傷がなく、外部から侵入した形跡もないことなどから、夫婦が熱中症で死亡した疑いもあるとみて調べている、ということですが、これはもう間違いなく熱中症でしょうね。
身近な場所でこういうことが起きると、この異常な暑さの中で、やはり熱中症は他人事ではない、ということを痛感します。熱中症といえば屋外で起きるのが普通かな、と思うのですが、最近は屋内で、特に高齢者が熱中症で死亡するというケースがあまりにも多いです。僕も昔は親が「クーラーをつけっぱなしにしていたらもったいない」と口癖のように言っていたのを覚えています。まあ、当時は今ほど暑くなかったので、扇風機でも十分だったように思いますが、今は気温が全く違いますから、家庭内での熱中症防止のためにも「クーラーの適切な使用」が叫ばれています。
「暑いと感じたら迷わずにクーラーをつけましょう」ということですね。もったいない、と言ってる場合じゃないわけで。
多治見市では40度を超えたという報道もありましたし、大阪でも今後1週間の予想気温を見ていますと38度という日が何日かあるようです。
テレビの情報番組で言っていたことですが、クーラーをつけて寝る時は、窓を少しだけ開けて空気を入れる。そして、タオルケットではなく、布団をかぶる。
「頭寒足熱」の原則どおり、上は半袖Tシャツでいいけれど、下は長ズボンにする。足を冷やしてはいけない、とのことです。
むかし、僕の友だちで、真夏の夜はクーラーをガンガンつけて部屋を寒くし、布団は冬と同様しっかり首までかぶって寝るのが好き、という男がいました。けったいなヤツやなぁ、とその時は思いましたが、上記の理屈で言うと、少しオーバーではありますが、熱帯夜で寝る時にはそういう方法が好ましい、ということになりますね。
とにかくこの殺人的な暑さはまだまだ続きます。来月始まる甲子園での高校野球も、プレーするほうも大変でしょうが、スタンドの応援団や観客も大変だろうと思います。それと、2年後の東京五輪もこんな状態でちゃんと行われるんだろうかと心配になりますね。
その五輪のマラソンは朝7時スタートということですが、もし今年のような暑さだったら2時間後の9時には軽く30度を超えているだろうし、やっぱりオリンピックの7月開催というのは無茶だな、と思う。54年前の東京五輪は10月開催だったのに、なんで7月みたいな暑い時期にやるんだろうか、と不思議です。
テレビでは、1984年のロス五輪の女子マラソン、スイスのアンデルセン選手が暑さでフラフラになりながらゴールしたあの場面を何度も流していました。「次の東京五輪でもこんなシーンがまた出てくるのでは」という警告でしょうか。
暑さでフラフラになりながらゴールに向かうアンデルセン選手
動画はこちら ↓
https://www.youtube.com/watch?v=-hzmMbScCM4