僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

心房細動を巡る冒険 なんちゃって

2016年05月28日 | 心と体と健康と

ここ数ヶ月前から、自分が通っている病院について考えていた。何度も書くけれど、2ヵ月に一度、持病の心房細動(不整脈の一種)で、松原市の徳〇会病院へ検査と診察に通っている。

心房細動に悩まされ始めて10年余りになる。ちょうど今から10年前の2006年6月の仕事中に、脳梗塞の一歩手前である「一過性脳虚血発作」に襲われて、右半身がしびれ、ろれつが回らなくなった。

これは、心房細動によって血液の流れが滞り、血のかたまり(血栓)ができて、脳まで流れて血管を詰まらせたのである。状況次第では脳梗塞になっても不思議ではなかった…と医師に言われた。そしてそれ以後、血液をサラサラにするワーファリンという薬を飲むことになり、8年前からこの徳〇会病院で診てもらっている。薬が効きすぎると逆に脳出血などを誘発するので、薬の量を調整するために2ヵ月に一度血液検査をして効き具合をチェックし、あとはいつもどおりの薬をもらう…というのが、病院通いの主な目的である。

心房細動を予防する薬もずっと飲んでいるけれど、それで心房細動が治るわけでもなく、今でも発作に見舞われることはしばしばあるので、その経過も医師に報告し、あまりに症状がひどい時は病院に駆け込み、点滴を受けて収めてもらうことも何度かあった。そんな経緯をたどって、もう8年が過ぎた。最初に診てもらっていた医師が、僕の症状をよく理解してくれ、いつも的確なアドバイスをしてくれていたのだが、その医師が他の病院に移ってしまわれ、担当医が変わった。新しい医師は若くて柔和な人だったが、何となく頼りない感じだった。そこで、以前、その信頼していた医師が他の病院へ移るときに言った言葉…

「この病院はお家からも遠いですし、待ち時間も長いので、この際、お近くの開業医のほうで検査と薬処方をしてもらったらどうですか?」

と勧められたことを思い浮かべた。その時は今のままで…と答えたが、最近になって、やはり近くの医院に変わったほうが何かと便利だと感じ始めた。ちょうど駅前に循環器専門外来の看板を掲げる医院があり、妻も健康診断などを受けており「いい先生よ」と言っていたので「よ~し、そこに変わろう」と決めた。

そして徳〇会の担当医に、その医院宛の紹介状を書いてもらったのだった。

ちなみに、この紹介状というのは、封筒の宛名が、
「〇〇医院 〇〇先生御侍史」と書かれています。
「御侍史」とは独特の書き方ですね。

さて、その紹介状をもらったのが先週だった。ところが…

近いうち、それを持って駅前の医院に行こうと思っていた矢先のこと。

24日の火曜日のことだった。午前中プールで泳いだ後、帰宅して昼食をとってから、脈拍がほんの少し不規則になってきた。「やれやれ、またか」と思いながらも、横になるほどでもないので、近くの図書館へ行った。しかしそこで、かなり息苦しくなってきた。慌てて帰宅して横になったが、いっこうに弱まる気配がない。薬も余分に飲んだけれど、効かない。おまけに頭がズキズキ、ポワーンとしてきた。これはヤバイ。あの、ろれつが回らなくなった時のことを思い出した。

急いで徳〇会病院に電話をし、妻にタクシーを呼んでもらった。心臓パクパク、ドキドキ。あ~あ、いやになるよ、まったく~。

タクシーの運転手さんが「最短の道が混んでいるようですが、どの道を通りましょう?」と訊くので、「なるべく早く行ける道を」と返事すると、「じゃ、少し遠回りでメーターは上がりますが、空いている道のほうを走ります」と言ったので「頼みます」と答え、「いやぁ、心臓の動悸が激しくて」と僕はゼイゼイ言いながらも運転手さんに話しかけた。

「えっ、大変なんですね。救急車を呼ばれたら良かったのに」と運転手さん。
「いや、それほど大層なこともないんですけど」と僕。

あれこれ話しているうちに病院へ着いた。
気がつけば、動悸が少しマシになっていた。

病院で受付を済ませ、診察室に入った時は、心房細動は収まっていた。
「いやぁ、そういうことは、よくあることです」
診療時間外で、いつもの循環器科ではなく、内科の医師しかいなかったのだが、その医師が苦笑いして、そう言った。僕も苦笑いせざるを得なかった。


…というようなことが、今週にあったのだ。

徳〇会病院から近くの医院に変更しようとした、まさにその時、こんな心房細動に見舞われて、また徳〇会病院に駆け込んだのである。「病院を変えないほうがよかったかな?」と、チラッと思ったが、まあ、緊急事態の時はここへ来たらいいわけで、普段は近所の医院でいいやんか…

…そう言い聞かせて、その翌日、紹介状を持って、近所の医院に出向いたのである。そこで医師に過去の経緯と現況を伝えたり、医師からのいくつかの質問に答えたりして「じゃ、来月に検査をしますので、今日はお薬だけ」ということで、新しい医院での第1回目の診察は終わった。


それにしても、病院を変えたとたんに、また元の病院に駆け込むことになるとは、思いも寄りませんでしたわ。

これからも、どんな「心房細動を巡る冒険」が繰り広げられることやら。
ま、「冒険」というより、「ドタバタ」ですけどね~

 


*8年前の8月、徳〇会病院に通い始めた頃のブログです。  

  「医師への信頼」

 

 

 

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする