僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

禁酒は不整脈を救う…のか

2016年05月02日 | 心と体と健康と

前田健という44歳の芸人さんが、急に路上で倒れて意識不明になり、病院に搬送されたが死亡した…というニュースが流れてから数日後、その死因が明らかにされた。前田さんには不整脈の持病があり、その不整脈が原因でできた血栓が心臓へ流れて血管を詰まらせる「虚血性心不全」だったと報じられた。突然死の中でもこのケースが最も多い、とテレビで専門家が言っていた。

僕も不整脈の持病があり、10年前の6月、仕事中に突然右半身麻痺に襲われて病院に運ばれたことがある。診察の結果、不整脈による血栓が脳の血管に詰まる「脳虚血発作」というものだったが、幸い脳梗塞には至らず、一過性で済んだ。

前田健さんの場合は、血栓が心臓のほうへ流れて血管が詰まり、心不全を起こした。不整脈は、それ自体で死んだりすることはないというが、こういうニュースに接すると、やはり油断は禁物である。

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さて、ここからは自分の話になりますが…

僕は今も不整脈(心房細動)で病院に通っているが、実は最近、また発作の出る回数が増えてきた。発作が出ると、心臓パクパクがひどくなって息切れがする。横になっても息切れ状態は同じで、楽にはならない。心拍数が130前後まで上がり、それはもう、辛いこと辛いこと。予防のため、朝・夕と薬を飲んでいるが、発作が出たら、頓服としてまた1錠飲むのだが、最近、その薬が効きにくくなってきた感じがするのだ。

これまでずっと、どんなに苦しくなっても、この薬を飲むと1~2時間後には収まっていたのだが、どうやら心拍の乱れ方が、これまでと少し違う感じになってきた気もする。薬の血中濃度が高くなると別種の不整脈が出ることがある…とは医師から聞いていたが、もしかして、そうなってきたのかも。

3月末に定期検査に行った時、担当医にそのことを告げたら「少し様子を見て、ひどくなるようなら、薬を変えることも考えましょう」と言われたが、4月に入ってますますその傾向が強くなってきたように思う。

その主な原因は、たぶん…。たぶんだけど…

ビールやチューハイなどのお酒の飲み過ぎではないか、と今さらながら思うのである(そんなこと最初からわかってるやろ、と言われそうだけど)。

いや、その…弁解するわけではないけれど、たしかに飲酒は不整脈の原因の一つと一般的に言われてはいるが、僕の場合、5年前に2ヵ月間の禁酒をしたことはあるものの、それ以降はほとんど毎日、アルコールは欠かさない生活だ。欠かさないけれど、不整脈はあまり出なかった。飲んでも飲まなくても、発作が出るときは出て、出ないときは出なかった。大量飲酒した翌日も、別に何も起きず、逆に少ししか飲まなかったのに発作が出る…ということもあった。ある時など、不整脈が出始めそうになったがビールをグイグイ飲んでいるうちに収まったこともあったほどだ。とにかく、ビールとの因果関係は、ある程度はあっても、それほどでもなかったように思っていた。(ま、ビール飲みたさにそう思っていたのかもしれませんが)

しかし、今年に入って、それが怪しくなってきた。

特にこの4月は、飲む量に比例して不整脈の発作が出るようになってきた。主に、夜にそれが出ることが多い。夜中に目を覚ますと、何となく胸がザワザワして息苦しい。脈を取ると、心拍が不規則で速くなっている。で、そんな時は例によってまた薬を飲み、眠ろうとするが、なかなか寝付けない。

そんなことが度重なるようになり、とうとう一昨日から昨日にかけての夜は、ここ数年、経験したことのないほどの、辛くて苦しい一夜を明かすことになったのである。  

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少し長くなりますが、順を追って言いますと…

先週、24日の日曜日(「ばってん少女隊」を見た日です)に、昼も夜もビールを飲み、夜中に不整脈の発作が出た。翌月曜日の朝、発作は収まっていたが、ボケていたのか、頬っぺたの内側を噛んで血が止まらず、病院で縫ってもらう事態が起きたので、その日の夜はビールを軽く1本だけ飲んで寝た。その夜は発作は出なかった。そして火曜日の夜もビールを1本飲んだだけだったが、また少~し調子が悪かった。

ジムの休館日だった木曜日(28日)は、昼に缶チューハイを飲み、夜もビールをかなり飲んだら、案の定、その夜中に発作が出てなかなか寝付けなかった。ま、それも夜中のうちに収まりましたが…。

その翌日の金曜日(昭和の日)は、さすがに懲りて、1滴のビールも口にしなかった。すると、その夜は調子がよく、夜中に目も覚めず、翌土曜日の朝まで快適に眠れたのだ。やはり、飲まなければ不整脈も出ないんだ…としみじみと実感した次第である。それなのに、それなのに…。

何というバカなんだ…と、その意志の弱さに自分でも呆れてしまう。

せっかく快調だったのに、翌日の土曜日は、家のリフォームが昼に終ったこともあり、家族3人で近くにある「くら寿司」へ出かけた。そこで僕は、またまた懲りずにビール中瓶を2本飲んだのだ。こうなると、もうビョーキだ。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言うが、忘れるのがあまりに早過ぎる!

しかもその日は夕食時にもビールを2本飲んだ。それで8時頃に早々とベッドに入ったけれど、目が覚めたらまだ9時半。トイレに行くのに2階へ降りると、ちょうど風呂上りの妻とモミィがリビングにいた。

僕は3階の自室に戻り、横になったとたん、グルルッと心臓に異変が起きて、また不整脈の発作が出た。「うわっ、やっぱり出たか」と後悔しても遅い。それがまたいつも以上に息切れが激しい。枕元に置いてある薬を飲み、ついでに安定剤を飲んで眠ろうと思うのだけれど、眠れない。明かりをつけ、座り込んだりうつ伏せになったり、仰向いたり横向いたりして体勢を変えてみるが、心臓パクパクは収まる気配なし。1時間経ち、2時間経ち、3時間経ち…何度脈を取っても130前後だった。

こういう経験のない人がこの症状になると、間違いなく救急車を呼んでいるはずだ。しかし僕はこれまでの経験で、収まるまで我慢する習慣が身についている。「大丈夫。不整脈だけでは死なない」と言い聞かせながらも、前田健さんのことなどが浮かび、「ひょっとして…」と悪い想像が頭をよぎった。

どれだけ悶々としただろうか。電気を消して部屋を暗くしたが、未明の3時半頃まで、息苦しくて寝られなかった。そのあと少しウトウトしたようだった。目が覚めると、窓の外が明るくなっており、午前5時過ぎだった。それでもまだ、心拍数は130前後だった。

少しでも眠れたせいか、わずかに楽にはなっていた。

僕はそぉっと身体を起こして、ベッドに座り、背中を伸ばした。ゆっくり深呼吸をすると、さらに心臓は楽になった。そのまま、姿勢を崩さず、目を閉じて、深呼吸を何度か繰り返す。数分間そうしたあと、左手で、そっと右手首を握り、脈を取ってみたら…

心拍数が下がっている。時計を見ながら脈を計ると、およそ80だった。

あぁ、よかった~。そのままそろりと立ち上がり、2階へ下りて行った。

それが、昨日、5月1日の日曜日の朝だった。


これほど一晩中ずっと不整脈の苦しみにさらされたというのは、これまでになかったことだ。今度という今度こそ、ホントに懲り懲りである。いい加減にしておかないと、近いうち、必ず大変なことが起きる…という予感すらしてきた。これまでの、自分に甘い生き方そのものを、根本から見直さなければならない最後の局面だと心得るべきであろう。

昨日からちょうど5月が始まった。アルコールを断つしかないことは十分に分っていながら、欲望の赴くままに飲んできたことを、今さら後悔しても仕方がない。とにかく、しばらく飲まないこと。これに尽きる。今の自分の身体は、飲めば不整脈が出る、という、実に単純な仕組みになってきているようなのだ。

とにかく、やめよう。ホントにホントに、やめよう。次の定期検査は今月末である。それまで1ヵ月の間、絶対にアルコールは口にしない。そこで、不整脈がどうなるかを監察していこう。

そう決めた。決めて、今度こそ必ず実行することを心に誓った。

日曜はリフォームの人達も休みなので、昨日5月1日は、3人で、またモミィの好きな阿倍野へ出かけた。(先週の「ばってん少女隊」に続き、この日は「リトルグリーモンスター」というアイドルグループが来ていた)。

いつも外食時には必ずビールを飲む僕だけど、もちろん、もう飲まないと決めたので、モミィが以前から行きたがっていたパンの店「クックハウス」というところへ行き、焼きたての調理パンとコーヒーという、およそ今までしたことのない外食をした。(これが結構おいしかった)

夕食の時には、ビール代わりにサイダーを飲んだ。

そして昨夜は不整脈も出ず、平穏な一夜を過ごすことができたのである。飲めば出る、飲まなければ出ない…ということが、証明されつつあるわけで、今朝は気分爽快。早朝に起きて、ここまでブログを打てたのだから、やはり、うれしいものですね。「健康が一番」という、ありきたりだけど、深遠なる言葉を、いま、改めて心の中で反復しています。

当分の間「喉元過ぎても熱さを忘れず」を座右の銘にしておきます。

 

▼さて今日は、午前中は病院へ行って、先週縫ってもらった頬っぺたの内側の抜糸をしてもらいます。そして午後はモミィの、5年生になって初めての授業参観で、学校へ行きます。不整脈の出る幕など、ないようにしなければね。

 

 

 

 


 

コメント
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