僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

ミロのヴィーナスも狙われる? ~中国人観光客のマナー~

2015年05月16日 | ニュース・時事

中国人観光客のことがいろいろ取り沙汰されている。
日本での「爆買い」なる言葉も、今や流行語のひとつだ。

でもそのマナーの悪さが、中国の国内での観光も含め、
どんどんエスカレートしてきているという。


僕は中国には一度だけ、北京へ行ったことがあるが、
そこで見たのは、やはり人々のマナーの悪さだった。

以前「北京ダックも青ざめる」という記事を載せたけれど、
北京ダックを食べるのに入った店で、ウエイトレスが、
お手拭きを、客の僕らの前にポイと投げて渡したり、
自分の不注意で床に落として粉々に割れたグラスを、
「チェっ」というふうに足で蹴って隅に寄せるという、
信じられない光景を目の当たりにしたことを書いた。

そういう類のことは、書いていけばキリがないほどだ。

ある書店では、お釣りを、これまた投げて渡された。
道行く人は「カァッ~ペッ」と、所かまわずタンを吐く。
小さい子供の母親は、町のどこにでも子供におしっこをさせる。
バスに並んでいても、バスが来たらわれ先にと乗車口に殺到する。
マナーという言葉自体がこの国にはないのか? …と思うほどだ。

トイレでは「大」でも扉を開けたままでしゃがんでいる。
(扉そのものがないトイレも多くあった)

男性だけではなく女性も…と妻が驚きながら言っていた。
(ま、これはマナーというより習慣かもしれませんが)

頤和園(いわえん)という、後に世界遺産にもなった庭園では、
園内にあった露天のお店で物を買おうとしたら、おばちゃんは、
「今はお昼の休憩中だから働かない」と横を向いて、知らん顔。
日本でこんなこと、考えられますか…?

そういうことで、ビックリ仰天の繰り返しだった。

まあ、北京へ言ったのは1994年のことで、
あれからもう20年余りの歳月が流れている。
今はそんなことはないだろうと思っていたら…

今朝のニュースを見たら、それがちっとも変わっていなかった。

元々日常生活でのマナーが悪いのだから、
旅先でも同じことをするのだろう。

あまりの中国人旅行者のマナーの悪さに、
さすがの中国政府も黙っていられなくなったようで、
「迷惑中国人ブラックリスト」として、タチの悪い人間を、
実名で公表し、その他の旅行者にも警告を発したという。

その内容が、いかにも…という感じでなのある。

銅像の頭の上に座って写真を撮る旅行者たち。

ある有名な観光地では、楊貴妃の上半身裸の像の胸を、
手を伸ばしてさわりまくっている観光客が数多くいた。
その映像がニュースで映し出されていたけれど、
見ているほうが恥ずかしいほどのさわり方だった。

「入場料を払っているのだからさわってもいいだろ」
な~んて、ある客は言っていたが、そ~ゆ~問題か?


 

   
   この楊貴妃像の胸をさわる客が沢山いた。


こうなると、ルーブル美術館のミロのヴィーナスも、
中国人観光客が来たらケイカイしなければならない。

    

 


まあそんな実情を踏まえ、中国政府も、
マナー向上への対策を講じざるを得なくなったわけで。

政府が「旅先で守るべき心得」として公表したのは…


大声で話さない

落書きしない

法律に違反しない

たんを吐かない

列に並ぶ

遺跡に落書きしない

椅子の上に立つな

公共の場で鼻をほじるな

プールでおしっこをするな

飛行機の救命胴衣を盗むな


…というようなことだそうである。

これらのことを守りなさい…と政府が警告しているということは、
つまり、そういうことを、これまでにしてきたということだろう。


プールでおしっこをするな…ってねぇ。
幼い子供に言い聞かせるようなことである。


やれやれ…。

 

 

 

コメント
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