僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

お伊勢参り

2015年03月29日 | 旅行

26・27日の2日間、家族3人で伊勢志摩へ行った。

モミィが春休みなので、どこかへ出かけなければ…
…と、妻が2ヶ月ほど前から、JTBに申し込んでいた。


お正月は東京ディズニーリゾートへ行ったけれど、
2泊3日だし、出発当日の朝も早いし、荷物も多い。
ディズニーシーとランドを2日間歩き回るので結構疲れる。

それに比べれば、伊勢志摩はずいぶん楽だ。
難波から近鉄特急に乗って約2時間。
1泊だから、荷物も少なくて済む。

初日は伊勢神宮に行って「お伊勢参り」をし、
早い目に鳥羽のホテルに入ってゆっくり温泉でくつろぎ、
2日目は、志摩スペイン村「パルケエスパーニャ」へ行く。

…そういう日程だった。


まず1日目「お伊勢参りの巻」です。


「お伊勢参りて、何やのん?」と聞くモミィに、
「昔から大勢の人が伊勢にお参りに行かはったんや」
…と、質問とまったくかみ合っていない説明をする僕。
モミィはいつも、ひと言で答えられない質問をするんだから。

そういえば、ウチの近所の旧街道(長尾街道というのですが)
の道路脇に、古い石碑の標識が建っていて、

そこに「右 いせ」と彫り込まれてある。

それぐらい伊勢は有名な場所だったのだ、と教えるが、
「そんな標識、どこにあるん?」という返事が返ってきただけ。
今度そこを歩いたとき、ちゃんと見せてやらなければ。


さて、その日の10時過ぎ、難波で近鉄特急に乗ったのだが、
JTBからもらった乗車券・特急券を見ると、
難波から宇治山田まで、とあった。

つまり宇治山田駅で降りて、伊勢神宮まで歩くわけ。

しかし列車が宇治山田の1つ手前の伊勢市駅に着くと、
車内放送で「伊勢神宮へはこの駅からが一番早いです」
と言っている。最寄の駅は、宇治山田ではなかったのか?

なんだかなぁ、と思いながら、予定通り次の宇治山田で降りた。

電車の中で、難波駅で買ったパンを少し食べたりしたが、
駅に着いたのが12時だったので、駅前で何か食べようと思った。
何か…といっても、名物「伊勢うどん」が目的だったんだけど。

ところが、伊勢参りの最寄り駅にしては賑わいがない。
駅の横に宇治山田なんとかプラザというのがあったが、
見ればほとんどの店のシャッターが閉まっている。

場末の食堂のような店が開いていて、
「伊勢うどん」と看板がかかっていたけれど、
あまりに狭く、人気(ひとけ)もないので、やめた。

仕方なく、伊勢神宮への標識のある道を歩いたけれど、
参道というものではなく、普通の道路で、店も何もない。

ガイドブックで確認すると、伊勢市駅からは参道がある。
やはり伊勢市駅での放送を聞いた時、降りるべきだった。

適当なところで右に曲がり、参道に出るはずの方へ向かった。

その途中「伊勢うどん」の看板の出た店があった。
「ここ、良さそうだから入ろう」と中へ入った。

愛想のかけらもないようなおばさんが注文を取りに来た。
みんな伊勢うどんを注文。

モミィは初めて食べる味に「おいしい」と言って全部食べた。

まあ言えば「素うどん」だけど、だしの味が良かった。

 


  
   左にチラッと見えるグラスは、ビールです。うふふ。

 

 「ごちそうさま」と言ってお勘定をするとき、
愛想のないおばさんは、僕らのお鉢に残している汁を見て、

「伊勢うどんはね、お汁がおいしいんだから、
 お汁を全部飲まないと、意味がないのよ」

…と言ったので、3人ともあわててお汁を飲み干した。

すみませんねぇ、何も知らないものですから。

「どちらからお越しです?」と聞かれたので
「大阪です」と答えてから、あ、そうだと思い、
「参道へはここから近いんですか?」と訊くと、
それまで愛想の悪かったおばさんは一緒に外に出て、
あの信号を左に曲がり、次の二又道を右へ…
…と、丁寧すぎるほど丁寧に教えてくれて、
「お気をつけて~」とにこやかに手を振った。

愛想が悪かったり良かったりと、ややこしい人である。


参道は、さすがに食堂やみやげ物屋などが並び、
それらしい雰囲気を醸し出している。

しつこいようだが、最初から伊勢市駅に降りたら良かった。


ところで、僕らは今日は伊勢神宮の外宮だけお参りである。

内宮はそこから4キロ近く離れており、バスが出ている。
でも、モミィが早くホテルに行きたいと言うので外宮だけにした。


思い起こせば、40数年前の新婚旅行で伊勢の内宮を訪れた。
五十鈴川のほとりで、妻の写真を撮ったのを覚えている。

「あれから40年!」

…とは綾小路きみまろの漫談だが、
まあ、本当に時の経つのは早いものである。

それよりまだ遡れば、小学校の修学旅行が伊勢だった。

息子も同様で、お土産に赤福もちを買ってきてくれた。

「昔は修学旅行は伊勢やったなぁ」とその話をすると、
モミィが「私たちも修学旅行は伊勢やで」と言った。
う~む。そうか。伊勢は「永久不滅」…なんだなぁ。


そうこうしているうちに、外宮に着いた。
標識を見ると、伊勢市駅からは350m。
そして宇治山田駅からは800mとある。

これを見ても、お伊勢さんへは伊勢市駅下車である。
宇治山田までの切符を発行したJTB、しっかりしてくれ~


「お伊勢さんには、天照大神が祀られてるんやで」
と、歩きながらモミィに教えてやったら、モミィは、

「アマテラスオオミカミって知ってるでぇ。
 イザナギノミコトの子供やろ~」

と、学校で習った神話の知識を披露した。

しかし僕らが今回来たのは外宮である。
天照大神が祀られているのは内宮のほうだった。
モミィに間違ったことを教えてしまっていた。

この外宮には、食物、穀物を司る神・豊受大御神が祀られているそうだ。

「お伊勢参り」とひとくちに言っても、なかなか難しいもんだ。

 


 

 

 


そんなことで、入り口でもらった地図を見ながら、
外宮の中を歩き、お参りをした。

 

 
  表参道火除(ひよけ)橋の向こうに鳥居が。

 

  
   鳥居の下で、モミィ。

 

 
  正宮(右)へ向かう。 

 

ものすごくいいお天気だったので、
歩いているだけで気持ちがよかった。

観光バスで来ている団体客が多かった。


帰り道はむろん降りた宇治山田ではなく、
伊勢市駅へ行き、そこから各駅停車に乗り、
約15分後、鳥羽駅に着き、徒歩3分の戸田屋へ行った。

 


  
     戸田屋へ。



チェックイン時間の3時少し過ぎた頃に入ったら、
フロントはチェックインのお客たちで満員だった。

モミィは「早く温泉につかりた~い」とはしゃいでいた。


実は、妻とモミィと3人で、初めて宿泊旅行をしたのが、
6年前、2009年の5月で、その時モミィは3歳半だった。

1日目に鳥羽の水族館へ行き、
2日目に、明日行く予定のスペイン村へ行った。

その時に泊まったのが、この戸田屋だった。
懐かしい宿である。

あの頃のモミィは可愛くてあどけなかったなぁ。

今では「天照大神はイザナギノミコトの子供やろ」
な~んて難しいことを言うようになりましたが。

 

 

 

 

コメント (4)
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