配達された新聞を手に取ると、ずっしりと重い。
新聞より、あいだに挟まれているチラシが多くて重いのである。
曜日にもよるが、よくこれだけ沢山のチラシが入っているものだ。
スーパーや量販店のチラシをはじめ、住宅、学習塾、
宅配弁当、パチンコ・スロット、寿司屋、カレー屋、
眼鏡屋、パート募集などなど、チラシだらけである。
今日入っていた眼鏡屋のチラシには、
「3月3日は耳の日。聞こえが変わると人生が豊かに」
とあり、「世界の補聴器聴き比べ体験会開催!」と書かれていた。
いろんな体験会が開催されるものである。
でも、補聴器って眼鏡屋で売っているんだ。知らんかった。
僕は耳はよく聞こえるが、耳鳴りで悩んでいる。
で、耳鳴り治療器のTCIという器具をつけると、
たいていの人から「補聴器つけてるんやねぇ」と言われる。ぐすん。
3月3日の「耳の日に」突然耳鳴りが止まった!
…というような奇跡が起きればいいのにね~
さ~て、またチラシの話に戻ります。
チラシの裏が白紙ならメモ用紙にも使えるというものだが、
パチンコ・スロットのチラシ以外はみんな必ず両面刷りだ。
そのパチンコ屋のチラシも、薄くてツルツルなので字が書きにくい。
つまり、自分に用のない広告が多すぎる。
紙の無駄ではないか…といつもこれらを見て思うのだ。
といっても、どんな分野にも関心を持つ人がいるので、
まあ、仕方ない面もあるだろうけど。
その中で、最近、こんなチラシを見た。
高齢者を対象にしたパソコン教室の広告である。
そこに書いてあった宣伝文句に、思わずのけぞった。
100回同じことを質問をいただいても、
笑顔でお答えします
…というものだった。
100回も同じ質問する人なんて、いるのか?
高齢者の中にはパソコンを触ったこともない人もいるだろう。
行ってみたいが、自分でも、できるようになるんだろうか…
…と不安を抱く人に、優しく訴えているつもりだろうけど、
「100回同じ質問を…」というのは、言い過ぎじゃないか。
「100回というのはモノの例えですよ」と抗弁するかも知れない。
しかし、例えにしても、100回とは…あまりにも非現実的すぎる。
これは考えようによっては、100回も同じ質問をされるほど、
教え方が下手くそである、と言っている意味にも取れちゃうよね。
それと、同じことを100回も質問する人がいれば、
一緒に習っている人たちが大迷惑するだろう。
100回の同じ質問に、講師がいちいち笑顔で答えるんだぞ~。
それではレッスンが前に進まないではないか。
高いお金を払って習いに来ているのに、
そんなことで貴重な時間を無駄にされてはたまらない。
周囲の人たちは、きっと怒り出すに違いない。
何でも書いとけばいいってものではないでしょ。
…と、この広告を眺めながら思った次第です。