僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

スーパーでこんなことが

2015年02月18日 | 日常のいろいろなこと

スポーツジムの帰りにスーパーに寄るというのが、
僕のふだんの日課なのだけれど、そのスーパーで、
ひとつだけ苦手なことがある。

あの「試食」とか「試飲」とかいうやつ。


スーパーの何かのコーナーで、立っている人。
買い物客に、お勧め品を試食させようとする人。

その人は、手に爪楊枝を持ち、何かを突き刺している。
「つまようじ男」ではなく「つまようじおばさん」だ。

突き刺したものをお客さんに食べさせようとしている。
むろん、食べさせて、買わせようとしているのである。

あれを見ると、僕はそこからなるべく離れて歩くようにしている。


「はい、どうですか、ご主人。シシャモですよ~」
などと、僕の行く手を阻むようにそれが突き出される。
「やめてぇ」と、僕は心の中で叫ぶ。

中にはかなり強引な人もいるので、ホント閉口する。

全然気がつかないふりをして通り過ぎようとしても、
パッと前に出てきて、「どうぞ~」と勧めるのだ。
手刀を切るように「いえ、結構です」と言いながら、
つまようじおばさんから身をかわし、足早に過ぎ去る。


勧められるつど、そのパターンを繰り返している。

僕は生まれつき気が弱いのだ(本当です!)。
人に勧められると、断れないタイプなのである。

そんな性格だから「試食」は敬遠する。
食べたら買わなければならない、と思ってしまうから。

そういう僕だったのですが、先日、驚くべきことが…


ほぼ毎日寄る近所のスーパーでのこと。

いつもの惣菜売り場ではなく、お酒の売り場付近におばさんがいた。
つまようじで何かを刺して勧めているのではないようだ。

僕は缶ビールの6本セットをカゴに入れ、
その人の前を通り過ぎようとした。

すると…「どうぞ、新発売ですので」
と缶チューハイを僕の目の前に差し出したのである。

1本まるごと…である。

「どうぞ」と言われたので、それをくれるのかと思ったが、
まさか、缶チューハイをそのままくれるって、聞いたことがない。
ちっちゃい容器に注いだ「試飲」ならわかるけれど…


怪しい…と思い、うつむいてそこを通り過ぎようとしたら、
「どうぞ、お持ち帰りくださ~い」と、また缶を差し出した。

「はぁ?」と僕は立ち止まり、顔を上げて、
「これ、もらっていいのですか?」と確かめた。

相手の女性は「ハイ、どうぞ。新発売です」
とまた「新発売」を繰り返し、僕にそれを手渡してくれた。

思わず手を出してそれを受け取った僕は、
「もらっていいんですね?」と、またまた念を押した。

「はい。どうぞ、どうぞ~」
ニコニコ笑うだけで、買ってくれとも言わない。
ただ、新発売ですからお試しください、と言うばかりだ。
「あ、ありがとうございます」と思わずお礼が口から出た。


買い物を終えた僕はそれを手にしたままレジに行った。
レジの人も、そのことはちゃんとわかっているようで、
僕が手にしている缶チューハイはカウントしなかった。

いやまぁ、これが「試飲」と言えるかどうかわからないが、
僕はまるごと1本の缶チューハイをもらってその店を出たのである。


お金にすれば安いものだけれど、何やら得がたいお得感があった。
またその気前のよさに、ちょっぴり感激もしてしまった。


こういう気分を、感無量 → 缶無料 というのでしょうか…?


(…なんのこっちゃ)

 

 

 

 

 

 

コメント
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