僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

思い出の「新潟・珍事件」

2013年03月15日 | 旅行

2日前に、新潟にお住まいの花町太郎さんという小粋なお名前の方からコメントをいただきました。僕の6年前のブログ「1969年夏・自転車旅行記」を、自分のブログで引用させてもらいました…とのことでした。へぇ~~…と興味津々で、太郎さんのブログを拝見しました。それをご紹介します。


その1 → http://ameblo.jp/izumiken79/entry-11489507939.html

その2 → http://ameblo.jp/izumiken79/entry-11489802588.html


この自転車旅行記は、何度も書きましたが、僕が20歳の時の旅の記録です。旅行中に出会ったさまざまな出来事を手帳にぎっしりと書き込んだまま35年以上が経っていたのですが、ブログという便利なものが世間に普及し始めたので、それに便乗して手帳の中身を整理してブログに書き、そこに多くの写真を添えたのが2007年(今から6年前ですね)の5月から始めた「1969年夏・自転車旅行記」でした。それを掲載し終えたのが12月で、その後すぐ始めたのが今の「僕のほそ道~のん日記~」というわけです。


太郎さんは「昔の新潟を調べている途上で」僕のブログへとたどり着いたとのことです。そのブログというのは、僕が新潟で経験した…特に波乱に満ちたこの旅行の中でも1、2を争う…珍妙な出来事に出くわしたことを書いたもので、「謎の女性・エミちゃん」というのがその記事の題名です。


  http://d.hatena.ne.jp/domani07/20070604


まあ、この話は長いので、以下に要約しますと…


自転車で新潟に着きユースホステルへ行ったが、満員で断られた。普通の宿は料金が高いので、やむなく新潟駅の待合室で寝ることにした。ところが深夜に駅員がやって来て、駅から追い出された。仕方なく駅前のバス停のベンチで、寝袋にくるまって寝た。朝になり、駅構内を歩いていると、一人の怪しげな女性が声をかけてきた。彼女は「あたしエミちゃんっていうの」と言い、「新潟を案内してあげるわ」と、ためらう僕をタクシーに乗せ、新潟市内をグルグルとまわった。やがてタクシーから降りて、エミちゃんに1軒の小さな旅館へ案内され、狭い階段を上がって2階の小部屋に通された。エミちゃんは「あたしは『キャバレー香港』というところに勤めているのよ」と言いながら、旅館のおかみさんに頼んで、僕に朝食を出させてくれた。僕がそれをガツガツ食べている横で、エミちゃんは驚くべきことを告げた。「あたしねえ、実は男なのよ。気がつかなかった…?」そう言って、「眠くなってきたわ」と、スヤスヤ眠ってしまった… 
僕がびっくりして目を丸くしていると、旅館のおかみさんが上がってきて、寝ているエミちゃんを横目に、「エミちゃんはあなたとは別世界に生きている人よ。早くお行きなさい。エミちゃんには私からちゃんと伝えておくから」と僕を玄関先まで見送り、お金の入った封筒とお弁当と旅館の名刺をくれた。名刺には「旅館・般若」とあった。


…という話です。


太郎さんのブログは、


筆者(僕のことですよね)とエミちゃんに縁のある新潟市内の一部を、時を越えて私、花町太郎が共に歩いてみようと思う。筆者の方とエミちゃんへの敬意も込めつつ…


…と書かれ、僕の文章を引用しながら、昔の住宅地図やかつて「般若」があった場所に民家が建っている写真、あるいは今は無くなった「キャバレー香港」の華やかなポスター写真など、さまざまな写真や地図が掲載されていました。


そして、「…数ヶ月前に拝読したブログなのだが、未だに余韻の残る印象的なブログである」と、お褒めの言葉をいただき、喜んでいる僕なのです。


44年前の旅のことを、6年前にブログに書き、そして今、それを読まれた方がご自分のブログにそれに関連した文章を書かれる。それをまた、さらに引用させてもらってこの記事を書いた…というわけです。


「めぐりあう時間たち」という映画の題名がありましたが…


まさに時間を越えてのめぐりあい…というような感じですね。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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