僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

巨人優勝 しかし C S ってのがある

2008年10月12日 | スポーツの話題

あまり大きな声で言いたくはないが、僕は巨人ファンである。大阪に住んでいながら巨人ファンとは何なのだと言われそうだが、子どもの頃からずっと巨人を応援し続けてきた習性が身体に染みついているから、仕方がないところだ。
20歳の自転車旅行中に、憧れの東京・後楽園球場へ行き、長嶋や王を目の前で見たときの感激は、未だに忘れられない(まあ、それにしても王さんが今期限りでユニフォームを脱ぐというニュースは、ほんとに寂しい)。

その巨人。
まさかの大逆転でペナントレースを制した。あっと驚く展開であった。
13ゲーム差から逆転したのは、セ・リーグでは史上初だという。

その歴史的逆転負けを喫したのが阪神だから、大阪中が怒り狂っている。
「ほんまにもう、腹立ってしゃーない」と、熱烈な阪神ファンが悔し涙を流す様子が、テレビなどで何度も報道されていた。

しかし、昨日の土曜日、昼にイズミヤ、夜にジャスコへ行ったら、いずれも館内に阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」が威勢よく鳴り響いていた。その雰囲気はまるで阪神が優勝したかのようである。いったい何で…と思ったら、レジのそばに「2008年のセ・リーグのペナントレース優勝決定翌日から、阪神熱烈応援バーゲンセールを行います」というポスターが貼ってあった。「阪神優勝決定翌日から…」のはずのところが、「ペナントレース優勝決定の翌日から…」に変更されたところがミソである。お店も拍子抜けだろう。

本来「阪神優勝大バーゲンセール」を大々的にぶちあげるはずだったのが、優勝を逃してしまったので急きょ「熱烈応援セール」に変更された。いずれにしてもセールが始まったので、館内に「六甲おろし」をジャンジャン流しているのだろうけれど、何かむなしい空騒ぎのような気がしてならない。

しかし、今はCS(クライマックスシリーズ)というものがあるので、阪神ファンにはウサを晴らす余地が残されている。それに勝てば日本シリーズに出場でき、日本一のタイトルも夢ではないのだ。逆に言えば、巨人はペナントレースで優勝したからといってそのまま日本シリーズに出られるものでもなく、2位阪神と3位中日の勝者と戦って、勝たなければならない。

このCSという制度には疑義がある。去年もペナントの覇者・巨人が、この制度のせいで日本シリーズに出られなかった。なんだか気の抜けるようなシステムではないか。半年以上の長期間、死力を尽くして戦い抜き、優勝したチームが、改めて2位・3位の勝者と短期決戦を行い、負けたらハイそれまで、というのはどうも腑に落ちない。今期セ・リーグで言えば、最後の最後まで死闘を演じた巨人と阪神が疲れ果ててしまい、逆に力を温存していた3位の中日が張り切って勝ち上がり、日本シリーズに出場する…ということだって考えられるのである。そうなると、140数試合戦ってきたペナントレースはいったいナンだったんだ、と思ってしまうのである。

とは言っても、優勝を逃したチームにもチャンスが与えられるCSは、それはそれでプロ野球を盛り上げる大きな要素であろう。要するに、自分が応援している球団がペナントレースで優勝したら、「CSみたいなん、いらんがな」と思うし、2位か3位に終わったら、「CSがあるから、よかったぁ」となる。
まことに単純なファン心理であり、僕の場合は、ひいきの巨人が優勝したので、今年は「CSは廃止せい」と叫ぶのである。来年、巨人が2位か3位だと、「CSというのは、ほんまにええ制度やなあ」と持ち上げるに違いない。

さて一方、パ・リーグでは昨日すでにCSが始まっていた。
日ハム対オリックスの初戦。試合はダルビッシュの好投で日ハムが先勝した。
こうなってくると、僕らの家の近所の出身であるダルビッシュの雄姿を日本シリーズでも見たい、と思う。オリックスに勝って、その勢いで西武を蹴散らして、日本シリーズへひた走る姿が目に浮かぶ。

ダルビッシュ対巨人打線。見たい、見たい、ぜひ見たい。

その日ハム対オリックスの試合を見ながらある種の感慨が胸をよぎった。
…よ~く考えたら日ハムの監督は梨田でオリックスの監督は大石だ(考えんでもわかるがな)。2人とも元近鉄バファローズの人気選手だったんだよね。

近鉄バファローズは、かつて藤井寺球場を本拠地としていた。僕らの家から自転車で5分ほどで球場へ行けた。球場は僕たち藤井寺市民のシンボルであり、近鉄バファローズは地域の子どもたちの憧れの球団でもあった。うちの息子たちも、巨人一辺倒の父親の感化を受けることもなく、真面目で熱心な近鉄ファンであった。家族揃って自転車に乗って球場へよく試合を見に行ったものだ。

しかし…
近鉄球団は消滅し、駅前の藤井寺球場跡は、今は某大学の敷地となっている。

梨田と大石。
2人とも、現役の頃はハンサムで、女性ファンにモテモテだった。
その2人が監督として「CS」で直接対決を展開しているのを見ると、何となく、失われたものがまた戻ってきたような気がするから不思議だ。

だからCSの制度は、やっぱりええなぁ…ということになるのか?

今期は、パ・リーグだけCS制度を採用し、セ・リーグにはしない…!
ひとつ、そういうことにしてもろたら、どうですやろか…?

ダルビッシュ対巨人打線の対決を、ぜひぜひ見たいのである。


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コメント (8)
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