春の嵐がやって来て、いよいよ本格的な春の訪れとなりますが、
来月はいよいよ増税の風が日本中に到来します。
今月中に出来るだけ買わせようと、様々な商戦が火花をちらしています。
なかなか景気が良くならないのに、少ない所得からさらに税金を
取り立てられる多くの庶民は、新たなる生活の引き締めを強いられます。
それにしても、多くの税金がきちんと正しい目的に使用されているのか
いつの世も不信感に駆られるものです。
どうしても必要な事に使用されるのは致し方ないとしても、毎年無駄な事に
使用されている事実が発覚してニュースに流れますが、それも氷山の一角と
言われているのも耳馴れてしまい、諦めの気持ちになる方々も多いでしょう。
ところで、世界を見渡すと、日本の消費税は決して高いものとは言えません。
北欧諸国にいたっては、日本の税率よりはるかに高い税金がとりたてられ
働いた所得の大きな部分を国に納めなければなりません。
しかしながら、これらの国々の生活は、日本よりずっと豊かなように感じます。
日本ではお金を出せば何でも手に入りますが、残念ながら人生の安定安心は
得られるとは限られません。
医療費教育費など、人生において誰もが大きく負担しなければならない部分の
援助が非常に脆弱であることが一番の問題であると思えます。
もし、今の税率の倍の税金を取られても、将来の心配がなかったら
誰もが増税に反対しないでしょう。
今の日本の増税に何故反対する人々が多いのか。
少し世界に目を向けて考えれば誰でもわかる事です。
日本という国は国民をどれだけ大切にしているか、税率の高さは比例しなければ
なりません。日本を動かしている方々は、口では立派な事を言う方が多いですが
一番心配なのは選挙の勝敗であり、国民の為に自分の命や人生を掛ける程の
強者は皆無でしょう。
政治家が少なくなり、政治屋がやたらと増えました。
立派な言動の裏に見え隠れする保身の気持ちが、全ての仕事を安っぽくしています。
今や日本丸は嵐の中で沈没寸前です。
船頭がやたらと多くてどの船頭も見てくれは良いのですが、航海の術に長けていません。
増税して生活が豊かになった、日本に生まれてよかったと思える人々が増えるような
社会に変えない限り、日本人は世界の孤児となってしまうのではないでしょうか。
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