めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

誰もが唯一無二であり、尊い存在

2019-01-18 09:53:02 | 人生

私達は、生まれて死ぬまでの時代に生きている為、
生活の基準が、その時の時代背景や自分の生活環境に
支配されています。
未来でも過去でもない、現実の日々の暮らしが基準と成って
生きている間中、自分自身の生き方の証と成っているのです。

人類の長い歴史の中で、誰もが自分の生きている時代を基準として
未来と過去に思いを巡らせるのですが、現実に生きている事で
現在を自分にとって最も良い時代と考えがちです。
その為、多くの高齢者は、自分が長く生きて来た過去を正当化し
現実に生きる現代に否定がちと成ります。
いわゆる、高齢者が口にする、昔は良かった、と言う言葉には
今の時代は昔より悪くなったという考えが有るのです。

しかしながら、そういって嘆く高齢者達の先達は、かつて同じ様に
嘆いていたのです。
確かに、人間として生物として健康に生きる為には、公害も無く
自然に恵まれた過去の方が良いのかもしれませんが、人間は
環境によって感化され、その時の社会によって生かされるため
自分自身に大きな影響を与えた自分が生きて来た時代が、最も
生き易くて考え方の基準と成りやすいのです。

その為、人間にとって、素晴らしい時代と言えば、自分の生きた
生まれてから死ぬまでの時代であると言えるのです。
この環境に左右される人間の特性は、同じ時代に生きる人達にも
様々な影響を与え、世界中に散らばった人類は、其々の環境によって
多種多様の文化を築き、様々な考え方を持つ様に成ったのです。
単に顔かたちが違うだけでなく、其々が生きた地球環境によって
独特の嗜好や習慣が発達したのです。

この人類は、誰しも環境によって支配され、唯一無二の人間として
生きていると言う事が、実は最も大切な事であり、他人は、自分とは
違っているというのを前提として生きて行く事が重要なのです。
人間の進化は、優れた知能と、自分の思いを実現して行く力が
地球上のあらゆる生き物に優っていたのですが、この能力が
お互いの生き方を否定する事に因って、様々なトラブルが生じ
人類の歴史は、争いの歴史でもありました。
自分の思いを達成する為に、他の人の考えを否定し、更には
自分の考えを押し付ける事で、諍いが無くなる事は無く、
現代にいたるまで、人類の進化と反し、醜い争いが絶える事は
無いのです。

この素晴らしい人類の英知は、その一方で争いを生む結果となり
地球上で起こる殆どのトラブルの原因は、人間の持つ欲望から
発する我儘な自己主張によると言えるのです。
現在、日本を含め世界中で起こっている様々な争いは、
例え国家間と言えど、お互いの考えを認めない事から
一向に解決しないのです。
自分たちの考えを正当化することが幸せの道とする指導者が
世界中の人々を苦しめる結果と成っているのです。

資本主義社会や消費経済社会を貫いてきた国々にとって
如何に多くの食料と資源を手に入れるかが国策と成って
他国の利益を考える事が無くなっているのが、現代社会の
国際的な問題の主因と言えるのです。
特に大国の横暴は、世界中の人々の未来を不安に陥れ
常に戦争の危険性をはらんでいます。

アメリカファーストの考え方が、まさに現代社会の
問題を浮き彫りにしていると言え、同じく中国や
ロシアと言った大国が、自国の主張を繰り返すことで
益々世界の情勢は深刻さを増しているのです。
無限と考えられていた地球の資源と食料が、地球温暖化や
乱獲大量消費と言った先を考えない人類の暴挙により
急激に失われた事で、人類すべてに危機感を事となったのです。

しかいながら、この事態を如何に回避して、未来の地球を
人類のみならず地球上に住むあらゆる生き物にとって相応しい
環境に戻そうとする人達がいる一方、残された資源や食料を
独占的に消費しようとする人達もいて、私達人類の未来は
明るいものとなると言うより、破滅への道を転がり落ちて
行くのではないかと言われています。

中でも、食糧問題は深刻さを増していて、すでに世界の多くの
発展途上国の中には、国民全体が飢餓に喘いでいる国もあり
日本の様に、大量の輸入で食を賄っている国にとっても、
異常気象や乱獲による食料不足は、次第に大きな問題として
国民生活を圧迫してくると考えられます。
毎年値上げされる食品に、国民の多くは生活を圧迫されて
いますが、これは、国内事情と言うより、国際的な問題が
家計を圧迫していると言えます。

私達の生活は、欲しいものは何でも手に入ると言えますが
実際は、世界中から生活の糧をかき集めた結果に過ぎず
一度輸入が途絶えれば、たちどころに戦時中の日本に
舞い戻っていしまう可能性があるのです。
しかし、現代社会は当時とは比べ物にならない程
日本社会は世界中の国々に依存しています。
もし、これ以上食料自給率が下がり続ければ、日本人は
これまで経験したことない苦難を体験する事と成ります。

日本人は、世界に追いつくため、消費経済国家として
自国の成長の為に、先進国を見据えて自国の利益を求め
必至に頑張って来ました。国民も、先進国の生活を求め
常に経済的豊かな生活を実践して来ました。
しかしながら、国内外ともに、経済的に発展したと言え
対人関係や国際関係にトラブルが生じやすく、自分たちの
利益のみを求めてきた結果、国民も国も孤立する結果と
成っているのです。

経済的に豊かになりさえすれば幸せに成るとした考えが
国民の中にも国際的な立場であっても揺らいでいるのです。
いまだ近隣諸国から戦後補償を迫られたり、対人的に憎まれ
心から信頼関係を築けないのも、自分の事自国の利益しか
考えることなく生きて来た結果と言えいます。
しかしながら、ネットの発達によって世界中が繋がると
一国のエゴで利益を独占したり、多くの人々を支配することは
不可能の時代となって来ているのです。

地球温暖化に伴う異常気象は、人類のみならず全ての生き物の
生存を危うくしていて、今やすべての国々が協力し合って
この難局を乗り越えなければ人類の未来は危ういのです。
私達日本国民の間で有っても、一部の人の豊かさをもって
国の豊かさを図るのではなく、全ての国民が一様に安心で
未来を夢見られる生活を目指さなければならないのです。

今や世界も日本国内も、一部の人達が富を独占するような
一極集中型の社会が支配しています。
経済的な豊かさを幸せと思っている人達は良いのですが、
そうでもない大半の人達にとっては常に不満が募ります。
人は一人では生きて行けない様に、一部の人だけの豊かさでは
社会は成り立って行かないのです。
現実の世界情勢も、このアンバランスな経済体制が様々な
諍いを起こし、世界の至る所に頻発するテロの原因の多くも
人々の不安が創り出していると言えるのです。

 

 

 

 



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