めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

正しいウォーキングで心も身体も楽しく!

2015-03-05 13:16:55 | 健康

陽気が良くなってくると、目黒川の遊歩道を散歩する人や
ウォーキングする人が増えてきます。
桜の名所として知られる様になって、休日平日を問わず、いつでも
沢山の人達が行き交っています。

最近は、特に、高齢者の方々がしっかりとした運動服姿で歩かれていて
しかも、昔と比べスピードアップしている様にも思えます。
まだ、桜の花を愛でるには早いのですが、川面を下る少し肌寒い風に
頬を染めて歩く姿に、平和な日本に生まれた喜びを感じます。

ところで、私も数十年に渡って運動に関係した仕事をしてきた事も有って
歩く人々の姿に、思わず関心を持ってしまいます。
特にウォーキングをする方々に多く見られる傾向に、二つのタイプが見られます。
一つは、背中でバランスを感じている人、もう一つは、つま先にバランスを感じ
少し前のめりに歩いている人です。

前者は若い人やスポーツマンタイプに多く、しっかりと全身を使って歩いているので
問題は無いのですが、後者は、中高年の人や日頃殆ど歩く事も無いと思われる
体型的にメタボの方に多く見られます。

年を重ねるにつれて、健康維持やアンチエイジングの為に運動を始めたのでしょう、
顔には余裕は無く、自分の描く理想に近づく為に必死の様に思われます。
健康の為に、ボディメイキングの為にウォーキングすることはとても良いのですが、
残念ながら、その歩く姿からは、目的とは全く違う、思いがけない結果が想像できます。

テレビか何かで情報を得たのか、地面を指でしっかりと蹴りだして歩こうとしていたり
しっかりと前足で踏ん張ろうとしていたりしています。
一見、下半身の良い運動の様に思われますが、この歩き方は、下半身の怪我を招き
体型的には高齢者のバランスを作ってしまいます。

人は歩くとき、立ち足でバランスを取り、目的の方向に振り込み足で移動します。
この時、両手と振り込む足は自分の意思が働き、立ち足は、その方向に
脊椎からの反射機能で、歩幅、押しだす強度、スピードを作ります。
この脳から脊椎神経の連携で歩幅が決まって行くのです。

その大きさや向きを決めるのが振り込まれる足であり、これは意思が働きます。
問題は、立ち足でつま先気味に立って、頭から踵までの反射体制が無い方は
身体がいつも前のめりになり、運動能力が無くなり、足で地面を蹴らなければならないのです。

若い頃は、この反射機能が優れているので、自分が行きたい方向に足を振り込もうとすると
自然に立ち足がしっかりと身体を押しだしてくれるのです。
つまり、多くの中高年の方の歩き方は、立ち足のバランスがつま先に在り、
踏み込むときに立ち足に意識を持って蹴りださなければならないという事です。

もし、若し人がこのような運動をすれば、もちろん、バランスを失い
運動能力が低下する事となるのです。
確かに、立ち足で地面を蹴る行為は身体を進めるには大切です。
しかし、それをいちいち命令しなければならない機能を作ると
身体は健康どころか、増々硬くてギクシャクした、自分の一番嫌な姿になる事を
知って下さい。テレビや活字で発表されることがすべて正しいと思ってはいけません。
一番最高の機能は、貴方の身体がすでに持っているのです。
身体が気持ちよく運動できる方法を知って、スポーツを楽しみましょう。