今年の花粉は、昨年をはるかに上回る量と言われ、我が家でも
その対策に一か月以上前から準備が始まりました。
先ず、単純な方法から言うと、それまで全く手を出さなかった
街角ティッシュをすべて受け取り、帰る頃には、ポケットの中は
ティッシュで一杯になりました。
しかし、本格的な飛散と成れば、もらった数では到底足りません。
セットになったティシュ箱を買い求め、更には、多少出費となりますが、
頻繁に利用する妻と息子様に、何度鼻をかんでも皮膚を傷めない
柔らかい上質のティッシュも用意しました。
そしてここ一週間程でついに本番がやって来ました。
案の定、ティッシュのみならず、我が家にはマスクや鼻炎薬が
買い揃えられ、万全の態勢です。
毎年の事ながら、朝から夜まで、見ていて可哀想なくらいです。
と、書いている私は、何故か今年は症状がまだ出ていません。
いつもなら、喉が痛くなり、目尻がかゆくなっているはずなのですが、
生活していても全く花粉の存在を忘れています。
まさか、治ってしまったのか!?
いや、そんな筈はない! 少し反応が遅れているに違いない。
今回、一番このシーズンに備えていたのは、他でもない私なのです。
私の身体に最近入ってきた薬物も考えてみました。
目薬と間違えて点眼したうがい薬、それを治療するための抗生剤が
入った目薬、更には、釣針を指にさして救急病棟に駆け込み、手術して
針を取った後、細菌が入らない様に使った抗生剤、どちらも恥ずかしい
ドジな話ですが、滅多に薬を飲まない私に取り込んだ薬と言えば
この二回にわたる抗生剤しかありません。
でも、今はもう回復して全く使っていないし、これらの薬物が花粉に
聞いているとは思えません。
しかしながら、花粉の症状が出ないと、何と日常が楽なのでしょう。
家族の苦しみを見ていると、昨年までの自分が嘘の様です。
でも、今年は身内や知り合いで花粉デビューが3人ほどありました。
何十年も何ともなかった方々ですが、可哀想に、マスクとティシュが
離せません。
花粉は昔からあったのに、ここ数十年急速に日本中で患者が増えています。
日本人の体質が変わったと言う学者もいます。
私も、昔、幼い頃、杉林で遊んだあと、黒い上着が花粉で黄色く汚れて
母に怒られた事を覚えています。
あんなにも花粉を浴びても何ともなかったのに、数十年後に発症し
昨年までとても嫌なシーズンを過ごして来ました。
でも、何故、今年の花粉は感じられないのでしょうか。
今後どんどん花粉が襲来して、突然、重い症状が出るのか少し不安です。