ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第219回」

2017-11-27 |   ビタペクト配布活動
 11月27日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第219回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを6個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。  
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2614個、セルロースの合計は91個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2176部となりました。
 今回で通算235回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2614人の子どもにビタペクトを、約82人の子どもにセルロースを、2176家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

 今回はビタペクトではなくセルロースを渡しました。ビタペクトの在庫がなくなり、現在搬入待ちです。
 セルロースも種類が増えました。今回は新製品の「ビタミンミックス」という商品です。(ロシア製。製造元はシュガロフという健康食品メーカーですが、HPはこちらです。)


 今回は2家族がゴメリ(チェルノブイリ原発から約140キロ)からSOS子ども村へ保養に来ていました。
 
(家族A)

 お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には1個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時 11歳)12ベクレル
長女(12歳) 10ベクレル 
長男 (1歳)  6ベクレル 
養女 (8歳)  5ベクレル
養子 (5歳) 23ベクレル ○
姪 (13歳) 13ベクレル  
女子(13歳) 19ベクレル 
女子(11歳) 19ベクレル

 13歳の姪、5歳の養子、8歳の養は生まれつき心臓の壁に穴があいています。
 このような子どもはたくさん生まれており、医者からは、
「成長したら、自然とふさがりますよ。」
と言われて、特に何も治療は受けていません。しかし13歳の姪はいまだにふさがっていないので、お母さんは医者の言うことはあてにならない、と話していました。


(家族B)

お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には5個のセルロースを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果は以下のとおりです。○印の子どもにセルロースを1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時9歳)11ベクレル
長男(10歳) 30ベクレル ○
次男 (7歳) 27ベクレル ○
三男 (3歳)  7ベクレル 
男子 (8歳) 23ベクレル ○
女子 (6歳)  7ベクレル  
男子 (8歳) 27ベクレル ○
女子 (6歳) 24ベクレル ○

 27ベクレルだった男の子と24ベクレルだった6歳の女の子は兄妹です。
 この女の子三男の心臓の壁に生まれつき穴があいています。 
 長男は生まれつき喉頭蓋がなかったそうです。この喉頭蓋がないと、飲み込んだ食べ物が気管のほうに入ったり、胃に入ったものが逆流したりします。
 長男は特に飲み物がうまく飲み込めず、お母さんは苦労していましたが、その後、喉頭蓋が少しずつ生えてきて(伸びてきて)4歳のころにはちゃんとあるようになりました。
 こうしてちゃんと飲み物や食べ物を飲み込めるようになったのですが、今でも本人は嚥下そのものを怖がっていて、ゆっくりとしか物が飲めないそうです。

 三男の内部被曝量が少ないのは、
「りんごのピューレが大好きで、毎日のようにたくさん食べている。ペクチンをたくさん摂っているからよ。」
とお母さんは話していました。
 このお母さんはパン工場で働いており、ペクチンやセルロースのほか、食物繊維のことにもとても詳しくて、こちらが教えるようなことはないぐらいでした。
 今回あげたセルロースにしても、きっと上手に料理に活用してくれるでしょう。

 
 画像は記念撮影したものです。学校に登校していたため、ここに写っていない子どももいます。
子どもたちには折り紙や折り鶴、お母さんたちに着物から作った巾着袋、子どもたちの名前を書いた絵葉書などをプレゼントしました。

 最後になりましたが、セルロース購入のため、寄贈してくださった方、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、手作りの巾着袋を寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 べラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 

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