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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第137回」

2012-07-31 |   ビタペクト配布活動
 7月30日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第137回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を10個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1937個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1760部となりました。
 今回で通算148回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、1937人の子どもにビタペクトを、1760家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回はミンスク(チェルノブイリ原発から350キロ)から2家族が保養滞在していました。それぞれの家族のお母さんにお話をうかがいました。

(家族A)
 
 お母さんが7人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクト3を渡しました。 
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時8歳)11ベクレル
長男(14歳)19ベクレル
次男(14歳)30ベクレル ○
三男(13歳)21ベクレル ○
長女 (9歳)36ベクレル ○
四男 (7歳)26ベクレル ○
五男 (5歳)28ベクレル ○
六男 (2歳)29ベクレル

 長男と次男は双子です。
 六男は3歳以下であるためビタペクト3を渡すことができませんでした。
 子どもたちの健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。

 長女は幼いときからよく病気をしていましたが、だんだんよくなってきて、今は喘息だけが残っているそうです。
 三男は成長ホルモンの異常のため、身長が伸びません。そこで今はホルモン剤を定期的に服用しており、その間は身長が伸びるそうです。
 ベラルーシではこのような病気は以前は非常に珍しかったのですが、現在は患者数が増えており、1つの病院につき、この病気の子どもが必ず複数は通院していると、担当医が話しているそうです。
 しかしよいホルモン剤が今はあるので、あまりお母さんは心配していませんでした。ホルモン剤投与のおかげで今は普通の身長になっっています。

 それより私が驚いたのは長男と次男の双子です。顔がそっくりで一卵性双生児であることはまちがいないのですが、身長差がありすぎるのです。画像で言うとお母さんのすぐ隣にいるのが次男で、その隣にいるのが長男です。
 双子だから身長が全く同じでないといけないわけではありませんが、この2人は差がありすぎると思いました。(10センチは違いがあると思いました。)
 お母さんは三男にはホルモン剤をあげているのに、長男の身長のほうは心配していないようでした。

 他の子どもたちは健康だと言うことでした。
 お母さんはベラルーシの生まれではなく、チェルノブイリ原発事故当時被曝などはしていません。しかし事故が起きて2年後の10歳のときにゴメリ州ジロービン(チェルノブイリ原発から約170キロ)へ引越ししました。
 その後ミンスクで暮らしており、子どもたちもミンスク市内の生まれです。

 お母さんはミンスクで暮らしているので、六男が3歳以上になったら、ベルラド研究所へビタペクト3を買いに行きたい、と話していました。


(家族B)

 お母さんも7人の子どもを引率していました。この家族にも5個のビタペクト3を渡しました。 
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
母親(事故発生時8歳)8ベクレル
長女(12歳)44ベクレル ○
長男(10歳)23ベクレル ○
次女 (8歳)39ベクレル ○
次男 (7歳)31ベクレル ○
三男 (5歳)31ベクレル ○
四男 (3歳)26べクレル
五男 (1歳)21ベクレル

 お母さんのお話によると5歳の男の子によく分からない皮膚病ができていて、近いうちに専門病院へ行って検査するそうです。粉がふいたようになっているそうです。
 他の子どもは健康ということでした。
 このお母さんはウクライナの出身で、チェルノブイリ原発からは300キロぐらい離れた村の出身だそうです。
 長女はウクライナ生まれです。この長女は生まれたときから目の下にクマがあり、12歳になった今も一度もクマがとれたことがないそうです。
 44ベクレルと今回結果がよくなかったのも、「この子だけウクライナ生まれだから?」とお母さんは心配していましたが、おそらく関係ないでしょう。
 事故発生から26年も経っているので、子どもの被曝は食べ物によるものがほとんどなので、生まれた場所は関係ないと思います。 

 お母さんは長男を妊娠しているときにベラルーシへ引越ししました。
 そのため子どもたちは長女以外ミンスクの生まれです。
 お母さんは五男妊娠中に甲状腺の異常を医者から指摘されました。ベラルーシでは妊娠すると、いろいろな検査を受けますが、その中で甲状腺の検査も妊娠初期に行われます。
 触診のみの検査ですが、異常が発見されても、妊娠中は甲状腺の治療をするのは控えないといけないので、出産後再び詳しい検査を受けることになっています。
 しかし子育てに忙しく、まだ病院へ行っていない、というお母さんの話でした。お母さんの健康も子どもたちにとって大切なので、早めに検査するほうがいいのでは? と話をすると、「保養から帰ったら病院へ行きます。」と言っていました。
 
 子どもの健康も大事ですが、お母さん世代の健康も大事です。
 お母さんのふるさとの村ですが、ご両親がそこで暮らしています。70代のご両親は健康ですが、村民にいろんな病気の人が増えてきたそうです。一番多いのガンで、しかも若い世代で病気になる人が増えた、ということでした。
 その状況はいつ頃始まったのですか? と尋ねると
「2年前から急にです。」
ということでした。
 と言うことは事故が起きてから24年後に急に病人の人が増えた、しかも事故当時幼かったか、まだ生まれていなかった世代が病気になっている、ということです。
 これはウクライナのある村の状況です。でもやはりベラルーシと大きな差はないと感じました。

 また今回の測定結果を見て、10年前は
「ミンスク市民の平均被曝量は8ベクレルぐらい。」
というベルラド研究所のデータを思い出しました。
 それと比べると、現在はその平均も遠い昔になったと思いました。
 チェルノブイリ原発からの距離や汚染地域に指定されているかどうかは、あまり関係なく、内部被曝が広がっている、というのが私の実感です。

  画像は記念撮影の様子です。家族Bの末っ子ちゃんはお昼寝中で写っていません。
 
 子どもたちとお母さんには折り紙用の紙、折鶴、アクリルたわしなどをプレゼントしました。
 日本についてのお話など、日本の紹介もしました。特に日本語への関心が高く、質問がたくさん子どもたちのほうから出ました。
 子どもたちの名前を日本語で書いて渡すと、興味深々という感じでまたたくさん質問されました。
 日本語は難しいのですが、将来こういう子どもたちの中から、日本とベラルーシ友好のために活躍する人材が出てくるかもしれません。
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわしなどプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第136回」

2012-07-12 |   ビタペクト配布活動
 7月9日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第136回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を14個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1927個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1750部となりました。
 今回で通算147回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、1927人の子どもにビタペクトを、1750家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)に住む2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。どちらもゴメリ市にある多子家庭と障害児を支援する会の会員の子どもたちです。
 そしてこの2家族は同時に去年SOS子ども村に保養滞在していました。家族Bのおばあちゃんがこの会の会長さんです。
 そのときのようすはチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第119回」をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/be91b4b095d42e0057e927e3050576ee



(家族A)

 お母さんが2人の娘や親戚の子どもなど7人の子どもを引率していました。この家族には7個のビタペクト3を渡しました。 
 この家族は2010年にもSOS子ども村に滞在したことがあります。そのときのようすは、こちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第104回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/4996cd66afa6da48c0351b85ebdb0909


 また次女と三女は2009年9月にも、祖母に引率されてSOS子ども村に保養滞在していました。そのときの様子はこちらの記事をご覧ください。チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第96回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f09ebd298248eb3f7f5c1299bdf04770


 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。特別に表記がない場合は2010年6月の結果、と2011年6月、2012年7月の結果を表示してあります。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時14歳)9ベクレル → 10ベクレル → 16ベクレル
次女(16歳)29ベクレル(2009年)○ → 27ベクレル(2011年)○ → 32ベクレル ○ 
三女(14歳)23ベクレル(2009年)○ → 22ベクレル(2010年)○ → 34ベクレル(2011年)○ → 35ベクレル ○
姪  (6歳)23ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 37ベクレル ○
甥  (7歳)36ベクレル(今回初測定)○
姪  (5歳)32ベクレル(今回初測定)○
男子 (8歳)22ベクレル(今回初測定)○
男子 (8歳)36ベクレル(今回初測定)○

 このうち7歳の甥と5歳の姪は兄妹で、住んでいるところはジロビン(チェルノブイリ原発から約170キロ)です。
 甥はよく風邪をひき、また足にあざがあります。姪も体が弱く、頭にあざがありますが、そこからは毛が生えてこないので、髪型でごまかしているそうです。(私は全く気がつきませんでした。)

 次女も三女も心臓が弱く、三女は慢性胃炎も患っています。次女は背骨の湾曲が直らず身体障害者認定を受けたそうです。
 22ベクレルの8歳の男の子も親戚ですが、風邪をよくひきます。
 36ベクレルの8歳の男の子はよく発熱するため、しょっちゅう病院に行っているそうです。

 毎年のようにビタペクトを飲んでいる子どももいますが、体内放射能値に変化はなく、増加している子どももいます。残念な結果でした。
 ゴメリは汚染地域なので、住み続けている場合はやはり1年に2、3回ビタペクトを飲むほうがいいのではないかと思いました。しかしビタペクトは現在薬局では販売されていないので、入手は難しいです。ビタペクト3はチェコからの輸入になったので、値段も高く
「とても子どもたち全員に買えない値段です。」
とお母さんたちは話していました。

 こういう結果が出ると決まって
「子どもたちに何を食べさせたんですか?」
という話になるのですが
「店で買ってきたもの。」「森の中のビルベリー食べちゃった・・・。」
という返事が返ってきます。そして
「食べる物すべて測定できない。」「店で売っている物は信用する、しないに関係なく、買って来て食べるしかない。」
といった話になります。
 
 お母さんは以前会った時目の端に水泡ができているのに気がついていたのですが、今回その数が増えて、大きさももっと膨らんでいたので、びっくりしました。
「病院に行ったほうがいいですよ。」
と言ったのですが
「子どもの病気のほうが先で、いつも自分のことは後回しにしているので、まだ病院で診てもらったことはありません。」
と言うことで、病名も分からないそうです。
 痛くはないそうですが、もしかしてこれも被曝のせい? と心配になりました。 
 

(家族B)
 おばあちゃんが孫など、7人の子どもを引率していました。この家族には7個のビタペクトTを渡しました。 
 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

祖母(事故発生時28歳)14ベクレル → 15ベクレル
孫  (4歳) 0ベクレル → 25ベクレル ○
女子(12歳)16ベクレル ○ → 15ベクレル
男子 (7歳)19ベクレル ○ → 37ベクレル ○
女子(12歳)33ベクレル ○
女子(12歳)28ベクレル ○
男子(12歳)22ベクレル ○
女子(10歳)29ベクレル ○
女子(10歳)27ベクレル ○


 このうち7歳の男の子はブダ・コシェリョフの近くの町(チェルノブイリ原発から約150キロ)エレネツに住んでいます。
 12歳の女の子で今回初測定の2人はいとこ同士です。
 33ベクレルの12歳の女の子と12歳の男の子は風邪をよくひきます。
 28ベクレルの12歳の女の子は慢性胃炎。(最近弟が亡くなったそうで、心身ともの保養のため選ばれたそうです。)
 29ベクレルの10歳の女の子は膵臓に異常があります。
 27ベクレルの10歳の女の子はレチッツァ(チェルノブイリ原発から約110キロ)に住んでいます。血液に異常が見つかり、秋に再検査するそうです。
 15ベクレルの12歳の女の子は静脈に異常があるそうです。

 持病を抱えている子どもが多いのですが、海外への保養や国内でのサナトリウムなどには行っていないのですか? と質問すると
「海外へはコネがないと行けない。国内の療養所や保養所は経済危機のせいで、食事の内容など質が低下したので、効果があるとは思えない。」
という会長さん(おばあちゃん)のお話でした。
 そんななかでSOS子ども村へ行けて私たちは運がいい、と話していました。

 会長さんは放射能値の高さに心配していました。私が
「ゴメリ市の第1診療所にもWBCがあるから、再測定に行ってみたらどうでしょうか?」
と話したら、家族Aのお母さんは
「私はその診療所の近くに住んでいますが、WBCで測定したいと言うときまって『故障中』とか『調整中』とか言われて、測定を受けたことがありません。」
と言っていました。(どうなっているんでしょう・・・。)
 医者によっては
「体内の被曝量など知らないほうがいい。」
と言う人もいるそうです。困ったものです。せっかく測定できる環境の中にいるのに・・・。

 画像は記念撮影の様子です。(保養とは関係のない子も1人写っています。)
 女の子で1人、お母さんがミンスクに用事でやってきたので、ついでに娘の顔を見に来た、ということで、この画像を撮影したときにはもし水入らずで、別の場所に行っており、写っていない子どももいます。
 
 子どもたちとお母さんには折り紙用の紙、折鶴、アクリルたわしなどをプレゼントしました。
 また今回は日本から届いた「ペコちゃんぺろぺろキャンディー」もプレゼントされました。(これに一番喜んでいました。)(^^;)日本のお菓子なんて食べたことないですからねえ。
 また日本についてのお話や、浴衣で踊りの披露など、日本の紹介もしました。(漢字にはびっくりしていました。)
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわし、キャンディーなどプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト無料配布146回・ゴメリ在住一家への支援活動」 (1)

2012-06-26 |   ビタペクト配布活動
 2012年5月にチロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第133回」を行いました。詳しくはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/0868d17ae4e7c2494bab8ba8df4de346


 このとき測定結果が体重1キロ当たり261ベクレルだった14歳の男の子がいました。
 引率していたお母さんはこの男の子(名前はワジーム君)のお母さんに結果を報告。
 さらに保養を終えて帰宅した後、お母さん(名前はオリガさん)は、自分たち家族全員の測定を希望し、地元の検査機関に行きました。
 その後私にお母さんから電話がかかってきて
「私の結果は400だった。他の子どもたちもよくないので、支援してほしい。」
と頼まれました。
 そこでチロ基金としても何かできないかと考え、ビタペクト3をこの家族に渡すことになりました。
 詳しくは続きの投稿をご覧ください。
 
 画像はベルラド研究所でのワジーム君の測定結果票です。
 個人情報に関する部分は画像を加工してあります。

これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1913個となりました。
 今回で通算146回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、1913人の子どもにビタペクトを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第135回」

2012-06-19 |   ビタペクト配布活動
6月18日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第135回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 ビタペクトはさまざまな種類が開発されてきましたが、今回からはビタペクト3を配布することになりました。
 今後も新しいビタペクトが開発される可能性もあります。
 そのため、今回からこの活動の名称を「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布」とします。
 ややこしくて申し訳ありませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

 今回はビタペクト3を8個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は1910個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1740部となりました。
 今回で通算145回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、1910人の子どもにビタペクトを、1740家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回はゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会の会長さんと副会長さんが13人の子どもたちを引率してきていました。(モズィリ市はチェルノブイリ原発事故から約90キロです。)
 チロ基金は2005年からゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会へ支援活動を続けています。モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動について詳しくはこちらをご覧ください。


http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/mozyl/index.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第2回については2005年11月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2005/011.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第3回については2006年6月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/006.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第4回については2006年11月過去ログをご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/logs/2006/011.html


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第5回についてはこのブログ内過去ログをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f415615145caf7b7d8c0690c79bf3248


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第6回についてはこのブログ内過去ログをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/376de4f9bd9e54a5a9784e40834bbcfe


「ゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会への支援活動」第7回についてはこのブログ内過去ログをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/a044392edb86222cfe30d917c76b41b3



 この協会の公式サイトはこちらです。

http://mozur-diabet.narod.ru/

 
 
 またこの協会の以前のSOS子ども村の保養滞在についてはこちらの過去ログをご覧ください。
 2005年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第34回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2005/no34.html


 2006年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第41回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2006/no46.html


 2007年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第64回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/94523300e63c7fed625923c400212e2b


 2009年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第94回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f32f99a8ce11959f989f288e46884e41


 2010年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第106回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b3a4233d283718f1244bcf1b4c77a043


 2011年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第126回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/2f1ea254e73fafdbe29c79bb6b9fca45


 
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果、過去の測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。
 
会長(事故発生時16歳)15ベクレル(2007年)→ 8ベクレル(2009年)○ → 8ベクレル(2010年)→ 8ベクレル(2011年) → 12ベクレル(2012年) 
三男 (4歳)27ベクレル(2009年)→ 18ベクレル(2010年)○ → 0ベクレル(2011年) →24ベクレル(2012年)
姪 (15歳)20ベクレル(2007年)→ 0ベクレル(2011年) → 16ベクレル(2012年)

副会長(事故発生時10歳) 19ベクレル(2009年)○ → 16ベクレル(2010年)→ 12ベクレル(2012年)
次男(13歳・糖尿病患者)27ベクレル(2009年) ○ → 27ベクレル(2010年)○→ 24ベクレル(2012年)○ 
三男(11歳) 22ベクレル(2009年)○ → 34ベクレル(2012年)○
長女(8歳) 30ベクレル(2012年)○ 
四男(6歳) 27ベクレル(2009年)→ 16ベクレル(2010年)→31ベクレル(2012年)○

 引率した子ども
女子(11歳・糖尿病患者)16ベクレル(2012年)
女子(11歳)20ベクレル(2012年)○
男子(10歳・糖尿病患者)32ベクレル(2012年)○
男子 (9歳)25ベクレル(2012年)○
男子 (8歳) 0ベクレル(2011年)→ 33ベクレル(2012年)○

 このうち会長さんの4歳の三男にビタペクト3を飲ませるほうがいいのか話し合いましたが、11歳の女の子で20ベクレルだった子どもと1個を分けて飲むことになりました。
 また保養に来ていたのですが、事情で測定を受けていない子どもが2人います。
 2011年の測定は11月だったので、今回は7ヶ月後の結果だったのですが、短期間で悪い数値が出てきてしまい、がっかりしました。
 一体何を食べたのか? という話になったのですが
「店で売られている食料品を買って食べているだけです。食品は全て検査済みのはずですが・・・。食べるものを全てを検査することは不可能だし・・・。」
と会長さんは話していました。
 食品の検査がちゃんとされているのか、不安に思いました。もし検査して基準値以下だった食品だけが流通していて、それを食べても、このような結果だとすると、もっと基準値を厳しくしないといけないと思います。
 一方で会長さんは、モズィリ市内にもWBCで測定できる施設があり、1年に1回は測定するよう言われているので、ちゃんと測定しているそうです。でもその結果は
「大丈夫です。」
の一言だけ。家族の結果を見ても全員、不検出になっているので、大丈夫ということになっています。ところがSOS子ども村へ保養に行き、ベルラド研究所で測定すると違う結果が出てくるので、地元の検査機関はおかしい、と話していました。
 ベルラド研究所のWBCは検出限界が体重1キロ当たり5ベクレルですが、モズィリのWBCは検出限界がもっと高いところにあるのではないか? だから例えば25ベクレルでも「不検出」になってしまうのではないか・・・と話し合いました。
 会長さんは食品もモズィリのWBCも信用できない、不検出ばかりの検査結果をもってして「わが町は安全、市民はみな健康、問題はない。」ということにしたいのではないか? と言っていました。
 
 子どもたちの健康状態ですが、会長さんの三男はアレルギー体質ですが比較的健康。
 姪御さんは慢性胃炎、心臓の弁の異常、さらに左の甲状腺の中にこぶ状のものができています。
 
 副会長さんの四男は生まれつき、腎臓が一つしかありません。次男は糖尿病患者なので、食事が大変で、一般的な保養所(全員同じ食事が出される)では保養滞在はできない、ということでした。SOS子ども村は自分たちで食事を作るので、保養滞在できて本当に嬉しいと話していました。
 長女は心臓病、胃の病気です。

 11歳の糖尿病患者の女の子はSOS子ども村に来てから、体調を崩し、血糖値が上がったり下がったりしたため、ミンスク市内の専門病院に入院しました。そのためこの画像には写っていません。
 11歳の女の子(20ベクレル)も複数の病気を抱えています。
 10歳の糖尿病患者の男の子は2年前に発病しましたが、すでに足の関節に問題が起こってきています。病状が急速に進んでいるので、とても心配です。
 9歳の男の子はストレスや興奮により(お笑い番組を見て笑っても)ヘルペスを発症し、39度の高熱がでるそうです。(とにかく静かに心穏やかに生活するよう言われていましたが、小学生の男の子にそんなことを言っても分かってもらえるかどうか・・・。)
 8歳の男の子は食アレルギーがあります。

 モズィリ市糖尿病児童協会は現在33人の会員を抱えています。10代で発症するケースもありますが、新規会員の多くが5歳以下だそうです。
 チロ基金の支援活動にはとても感謝しており、副会長さんから手作りの折り紙の花束をいただきました。日本文化情報センターに飾ります。
 会長さんは
「日本で小児糖尿病患者が増えてほしくないです。」
と話しており、
「子どもの健康は親が守るしかない。それには情報や知識の収集、意識の向上が大切です。ベラルーシ人も日本人も関係ないです。とにかく被曝には最新の注意を払ってください。」
と繰り返していました。
 
 画像は記念撮影の様子です。入院のため写っていない子どももいます。(保養とは関係のない子も1人写っています。)やっとベラルーシも夏らしくなってきました。
 子どもたちとお母さんには折り紙用の紙、折鶴、アクリルたわしなどをプレゼントしました。
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわしなどプレゼントを寄贈してくださった方、またSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第134回」

2012-05-28 |   ビタペクト配布活動
 5月28日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第134回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回も子どもたちにビタペクトTを渡すことができませんでした。代わりにペクチン配合セルロースを配布しました。
 以前のこの活動でもセルロースをビタペクトTの代わりに子どもたちに渡したことがあります。
 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c5c13bdc865c7071c69c29024464ff6d


 チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b70d590afa565bd909875ae3aae13527


 ペクチン配合セルロースについてはこちらです。
ペクチン配合セルロースについて (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


ペクチン配合セルロースについて (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5d48a74eef693b9246d188dfa277d076


ペクチン配合セルロースについて (3)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/33089b7659d42b742cf36a33deba21ad



 ビタペクトTを製造しているベルラド研究所側の事情により、現在ビタペクトTの製造が休止しています。さらに現在のところ在庫もありません。
 しかしチロ基金としては子どもたちに何もあげないよりは、ペクチン配合セルロースを渡すほうがいいと考え、今回はビタペクトTの代わりに「ペクチン入りセルロース・ツルコケモモ」(250グラム入り)6個をSOS子ども村にて保養滞在している家族に渡しましたのでご報告いたします。
 これでチロ基金が今までに子どもたちに渡したペクチン入りセルロースは合計26個になりました。
 ペクチン入りセルロースは250グラム入りで、ビタペクトTは152グラム入りです。そのためペクチン入りセルロースを子どもたちにあげるときには1個で2人分として渡しています。

 また「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。これで今までに配布した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1730部となりました。
  
 今回で通算144回目の配布となりました。延べ人数ですが、1730家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


 
 今回は2家族がブレスト州ピンスク(チェルノブイリ原発から約280キロ)、ならびにその周辺地域から保養に来ていました。


 (家族A)
 この家族は2007年にも保養滞在していたことがあります。そのときのようすはこちらをご覧ください。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第67回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/27b099d7ae72e54b70e05eba41b999c7


 ブレスト州ピンスク地区にあるブリカ・ゴロジシェンスカヤから来た家族。お母さんが3人の養子や知人の子ども3人をつれて来ていました。それぞれの体内放射能値はこのとおりでした。○印の子どもにセルロースを配布しました。

母親(チェルノブイリ原発事故発生時22歳)10ベクレル → 20ベクレル ○
男子(13歳)29ベクレル ○
男子(12歳)29ベクレル ○ → 28ベクレル ○
男子(10歳)10ベクレル → 21ベクレル ○
男子(17歳)17ベクレル ○
男子(14歳)30ベクレル ○
女子(12歳)35ベクレル ○

 このうち17歳男子、14歳男子、12歳女子は兄弟です。ピンスク市から6キロのガレボという町で暮らしています。
 12歳男子と10歳男子も兄弟で、養子となっていますが、2007年にも保養滞在していたので、前回の測定結果も載せました。 
  
 子どもたちは特に持病などはない、というお話でした。13歳の男子は斜視でしたが、治ってきたそうです。
 養子の子どもたちは引き取られてきた当初は情緒不安定だったり、免疫力が低下していたのか、弱々しい感じだったのですが、しばらく養親の元で過ごしていると、落ち着いてきてだんだん元気になってくるそうです。


(家族B)

 この家族は10年前にSOS子ども村に保養に来ていましたが、当時はまだチロ基金がSOS子ども村とこの活動を始めていませんでしたので、データなどはありません。
 お母さんが子ども6人を連れてきていました。それぞれの体内放射能値はこのとおりでした。○印の子どもにセルロースを配布しました。

母親(チェルノブイリ原発事故発生時27歳) 9ベクレル
男子 (8歳)25ベクレル ○
女子(12歳)37ベクレル ○
男子 (8歳)26ベクレル ○
男子(11歳)23ベクレル ○
女子 (7歳)29ベクレル ○
女子(11歳)19ベクレル ○ → 0ベクレル

 このうち12歳女子、8歳男子は兄弟です。この2人と11歳男子はピンスク市から25キロのところにあるボキニチから来ていました。
 7歳の女の子はミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来ていました。どうしてかと言うと、本当はピンスクから男の子が1人保養に行く予定だったのですが、事情があってその子どもは行けないことになりました。しかし1人分の穴が開いてしまうのはもったいないので、このお母さんの知り合いの子ども(多子家庭の子ども)であるこの7歳の女の子が代わりに行くことになったのです。
 測定してみたら、高い値だったので、今回保養に行けてよかった、と思いました。

 また11歳の女子は他の引率のお母さんと2010年に保養に来ています。そのときのようすはこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第105回」(家族A 当時は9歳)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/7437295375f3748d57670e7dad042869


 この女の子だけ、今回0ベクレルだったので、本人も「今回はペクチンを飲まなくていい。」と喜んでいました。

 子どもたちは持病などなく健康ということです。ボキニチから来ていた8歳の男の子は、斜視がひどくなってきたので1年前手術を受け、よくなったということでした。
 養子の8歳の男の子は口の周囲にアレルギーと思われる吹き出物ができたのですが、医者に連れて行っても何が原因なのか分からないままになっています。
 
 今回も子どもたちにプレゼントを、と思っていたのですが、うっかりしてまとめて入れていた袋を忘れてしまいました。
 でも子どもたちはまだ保養滞在を続けていますので、帰宅する前にまたSOS子ども村に届けに行こうと思っています。
(ドン臭くてすみません。) 

 画像は記念撮影のようすです。恥ずかしがって逃げてしまった男の子が、写っていません。
 (日本でもそうですが、男の子って写真に撮られるの恥ずかしがる子、特に思春期の年齢でいますよねえ。どうしてなんだろう?)

 最後になりましたが、ペクチン配合セルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわし、カレンダー(1年の約半分が過ぎてしまって申し訳ないです。)などプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

・・・・・・・

 追記です。1週間後、SOS子ども村へ再び行きまして、折り紙用の紙や、アクリルたわし、折鶴などを子どもたちに渡してきました。翌日帰宅予定だったので、遅くなりましたが、プレゼントを渡すのが間に合ってよかったです。やれやれ。
 

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第133回」

2012-05-08 |   ビタペクト配布活動
 5月7日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第133回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 まだ製造が再開されず、今回も子どもたちにビタペクトTを渡すことができませんでした。代わりにペクチン配合セルロースを配布しました。
 以前のこの活動でもセルロースをビタペクトTの代わりに子どもたちに渡したことがあります。
 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c5c13bdc865c7071c69c29024464ff6d


チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b70d590afa565bd909875ae3aae13527


 ペクチン配合セルロースについてはこちらです。
ペクチン配合セルロースについて (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


ペクチン配合セルロースについて (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5d48a74eef693b9246d188dfa277d076


ペクチン配合セルロースについて (3)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/33089b7659d42b742cf36a33deba21ad



 ビタペクトTを製造しているベルラド研究所側の事情により、現在ビタペクトTの製造が休止しています。さらに現在のところ在庫もありません。
 しかしチロ基金としては子どもたちに何もあげないよりは、ペクチン配合セルロースを渡すほうがいいと考え、今回はビタペクトTの代わりに「ペクチン入りセルロース・ツルコケモモ」(250グラム入り)7個をSOS子ども村にて保養滞在している家族に渡しましたのでご報告いたします。
 これでチロ基金が今までに子どもたちに渡したペクチン入りセルロースは合計20個になりました。
 ペクチン入りセルロースは250グラム入りで、ビタペクトTは152グラム入りです。そのためペクチン入りセルロースを子どもたちにあげるときには1個で2人分として渡しています。

 また「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。これで今までに配布した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1720部となりました。
  
 今回で通算143回目の配布となりました。延べ人数ですが、1720家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回は2家族がゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から来ていました。


(家族A)
 
 この家族は家庭タイプ孤児院の家族で、2011年11月にも保養滞在していたのですが、体内放射能値が少なく、ビタペクトTを渡していません。
 そのときのようすはこちらの過去ログをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/2f1ea254e73fafdbe29c79bb6b9fca45


 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。2回目の滞在になった子どもの場合、2011年の結果と2012年の結果の両方を示しています。○印の子どもにはセルロースを渡しました。
 
母親(事故発生時14歳)4ベクレル → 6ベクレル
女子(14歳) 28ベクレル ○
男子(14歳) 16ベクレル
男子(14歳)261ベクレル ○
女子(13歳) 24ベクレル ○
女子(11歳) 23ベクレル ○
女子 (9歳) 27ベクレル ○ 
女子 (8歳) 14ベクレル → 23ベクレル ○
女子 (6歳) 0ベクレル → 22ベクレル ○
女子 (5歳) 0ベクレル → 34ベクレル ○

 このうち6歳と5歳の女の子が現在この家族の養女になっており、他の子どもは地元の教会関係の信者さんたちの子どもを引率して来たものです。
 13歳と9歳の女の子は姉妹、16ベクレルだった14歳の男の子と11歳の女の子も兄妹です。
 それから少し複雑なのですが、8歳の女の子の測定結果をこの家族Aのほうに載せましたが、現在この女の子は家族Bの養女となっています。

 今回の測定結果ですが、チロ基金がこの活動を始めてから初めて3桁の数値が出ました。ショックです。
 今までの最高記録になってしまいました。

 お母さんにお話を伺いました。
 8歳の女子は第1度(軽度)の甲状腺肥大が見られます。
 5歳の女の子は生まれつき心臓に異常があり、また腕の関節も異常があって、腕を曲げる(手のひらを上にする)ことができません。風邪もよくひくそうです。
 14歳の261ベクレルの男の子ですが、どうして1人だけこんなに被曝しているのか、本人にきいても(当然ですが)分かりませんでした。
 測定結果を知って、引率してきたお母さんはびっくりして、この男の子のお母さんにすぐ電話したそうです。
 お母さんもショックで、どうしてこんなことになったのか分からないが、食べ物のせいだとしたら、家族全員同じぐらい被曝しているかもしれないので、自分も測定をしたい、と話していたそうです。

 この男の子は慢性胃炎を抱えており、いつも元気がなく、疲れやすいということでした。
 お母さんは「この子はおとなしい性格なんです。」と引率したお母さんに話していましたが、そうではなくて被曝のせいだとこれではっきりした、と引率したお母さんは言っていました。
 男の子の話によると、去年の夏にスイスへ保養に行っていたので、こんな結果が出ると思っていなかった、ということでした。
 兄弟が2人いるそうですが、こちらも被曝量が気になるところです。
 ゴメリ市内にも測定できるところがあるので、家族全員で測定に行くほうがいい、というSOS子ども村側のアドバイスでした。

 セルロースは1個が250グラムで2人分なのですが、この男の子には1個全部飲むように渡し、さらに他の子どもが1日小さじ1杯ずつ飲むよう指導したのに対し、この男の子には1日大さじ1杯ずつ飲むように指導しました。


(家族B) 

 お母さんと2人の実子、1人の養女(家族Aの8歳の女の子)、さらに引率してきた子ども3人の家族です。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにはセルロースを渡しました。
 
母親(事故発生時18歳)17ベクレル 
長男(13歳)32ベクレル ○
長女(12歳)31ベクレル ○
男子 (9歳)32ベクレル ○
男子 (8歳)26ベクレル ○
女子 (9歳)38ベクレル ○

 家族Aの結果が3桁だった男の子ばかり目がいってしまいますが、他の子どもたちも高い値ばかりです。(11月に0ベクレルだった子どもが翌年5月に20ベクレル代や30ベクレル代だとがっかりします。)

 この家族の子どもたちは比較的健康だそうですが、長男と長女が急に視力が落ちたとお母さんは心配していました。
 とにかくセルロースをきちんと飲むこと、そしてゴメリに帰宅後は引率してきた子どもの両親にセルロースが何なのか説明し、最後まで飲み切ること、また「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーも渡して読むようにすることを伝えました。
 お母さんたちは
「対策方法の情報がないので、とてもありがたい。」
と話していました。
 家族Aのお母さんは、前回「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーをもらったときに帰宅後、病院の知り合いの医師にも渡したそうです。
 少しずつでもこのように情報が一般市民の間に行き渡ってほしいです。

 画像は記念撮影の様子です。家族Aの6歳と5歳の女の子はお昼寝中で写っていません。
 セルロースの蓋の色がいろいろありますが、全てツルコケモモ入りです。
(製造している工場で同じ色の蓋の在庫がなくなったので、別の色の蓋で代用したようす・・・。こういうのが日本ではないことで、ベラルーシではあることです。)

 子どもたちには折り紙用の紙、折鶴、折り紙の作り方の、定規(これはベラルーシの出版社からの寄贈品)をプレゼントしました。お母さんにはアクリルたわしです。
 
 最後になりましたが、ペクチン配合セルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわしなどプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 追加情報です。
 保養を終えて帰宅した後、261ベクレルだった男の子のお母さんは、自分たち家族全員の測定を希望し、地元の検査機関に尋ねて行ったそうです。
 するとすぐにお母さんを測定してくれたのですが、その結果は400ベクレル台だったそうです。ショックで家に帰ったお母さんは家族Aの引率お母さんに連絡し、それがSOS子ども村へ連絡がきました。(だから私も知っているのですが・・・。)
 SOS子ども村側は「家族全員測定して、早めに対処すること。セルロースを飲んだほうがいい。261ベクレルだった男の子も再測定するほうがいい。」とアドバイスしたそうです。
 この家族、大変気になります。何か分かりましたら再びご報告します。 

 

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第132回」

2012-04-17 |   ビタペクト配布活動
 4月16日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第132回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 まだ製造が再開されず、今回も子どもたちにビタペクトTを渡すことができませんでした。代わりにペクチン配合セルロースを配布しました。
 以前のこの活動でもセルロースをビタペクトTの代わりに子どもたちに渡したことがあります。
 詳しくはこちらの記事をご覧ください。
133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c5c13bdc865c7071c69c29024464ff6d


チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b70d590afa565bd909875ae3aae13527


 ペクチン配合セルロースについてはこちらです。
ペクチン配合セルロースについて (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


ペクチン配合セルロースについて (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5d48a74eef693b9246d188dfa277d076


ペクチン配合セルロースについて (3)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/33089b7659d42b742cf36a33deba21ad



 ビタペクトTを製造しているベルラド研究所側の事情により、現在ビタペクトTの製造が休止しています。さらに現在のところ在庫もありません。
 しかしチロ基金としては子どもたちに何もあげないよりは、ペクチン配合セルロースを渡すほうがいいと考え、今回はビタペクトTの代わりに「ペクチン入りセルロース・ツルコケモモ」(250グラム入り)4個(8人分)をSOS子ども村にて保養滞在している家族に渡しましたのでご報告いたします。
 これでチロ基金が今までに子どもたちに渡したペクチン入りセルロースは合計13個になりました。
 ペクチン入りセルロースは250グラム入りで、ビタペクトTは152グラム入りです。そのためペクチン入りセルロースを子どもたちにあげるときには1個で2人分として渡しています。

 また「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。これで今までに配布した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1710部となりました。
  
 今回で通算142回目の配布となりました。延べ人数ですが、1710家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回はゴメリ州ルドニヤ・マリモノワ村(チェルノブイリ原発から約100キロ)とミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から一家族ずつ保養滞在に訪れていました。


(家族A)

 お母さんが6人の子どもを連れてきていました。この家族は2007年と2010年にも保養滞在しています。
 2007年の滞在のようすはこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第57回」(家族B)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2007/no57.html


 2010年の滞在のようすはこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第99回」(家族B)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/9a9498a92b6f152a19fff7d4718dee18


 この家族には1個(2人分)のペクチン配合セルロースを渡しました。
 それぞれの放射能の測定結果は次の通りです。2007年、2010年、2012年の順に結果を並べてあります。
 ○印の子どもにビタペクト2、あるいはセルロースを渡しました。

母親(事故発生時14歳)28ベクレル ○ → 34ベクレル ○ → 20ベクレル
長男(16歳) 42ベクレル ○ → 59ベクレル ○ → 11ベクレル
次男(13歳) 33ベクレル ○ → 49ベクレル ○ → 35ベクレル ○
三男(10歳) 32ベクレル ○ → 30ベクレル ○ → 15ベクレル
長女 (7歳) 51ベクレル ○ → 40ベクレル ○ → 24ベクレル ○
四男 (5歳)            49ベクレル ○(今回測定していません。)
次女 (3歳)            32ベクレル  (今回測定していません。)

 四男と次女が測定していない理由ですが、四男は怖がって測定の間じっとしていることができず、測定をあきらめました。
 次女はちょうど風邪をひいて、SOS子ども村で留守番していたそうです。
 全体的に被曝量が減っていて、よかったと思いました。

 またこの一家の四男は水頭症ですが、この子に対する支援活動をチロ基金は2010年に行っています。詳しくはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「水頭症児童への支援活動」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/818f0d1bbb13bc10b75e67d13cab161e


 この子以外の子どもたちは健康だそうです。
 5歳になった四男君は、すっかり大きくなっていました。そして、ちゃんと意味のある会話をしていました!
 ただ言いたいことを言うだけではなく、「これは何?」と質問するとその名前を答えていました。
 確かに発音が明瞭でない部分もあり、ときどきお母さんや兄弟の「通訳」がいるときもありましたが、この子、実はすごく頭がいいのでは・・・と思ったぐらいです。
 現在は普通の子どもが通う幼稚園の中にある「病弱児グループ」に入っているそうですが、言葉も増え、しかもすばしっこい!(サッカーしてましたよ。)すごく元気でした。
 頭の大きさは少々大きいのと、目がいつもびっくり目になっているのが、何も知らない人でも
「障害のある子?」
と気がつくかもしれませんが・・・。
 まぶたが上に引っぱられているように見えるので、
「頭が大きいから、顔の皮膚が頭のほうに引っぱられている?」
と私は思ったのですが、リリヤ先生によるとそうではなく
「まぶたを支える筋肉の異常だと思うから、一度検査を受けたほうがいい。」
とお母さんに話していました。
 それから両足の太さが違っていて足の大きさもちがうので靴を買うとき大変だとお母さんは話していました。
 両腕も曲がっているようなので、こちらの筋肉の検査を受けたいとも話していました。

 水頭症については水はもうたまっていません。現在も投薬治療を続けていますが、2年前にチロ基金が渡した薬を飲む期間は終わり、現在は別の薬(脳神経の働きを浴する薬)を飲んでいます。
 ところがこの薬はベラルーシでは売られておらず、ロシアなど近隣諸国にもないので、ドイツまで買いに行かないといけないそうです。
 仕方がないので、お父さんがときどきドイツまで列車に乗って、その薬を買いに行っているそうです。
 大変です・・・。でもこんな両親の元に生まれてきたから、こんなに賢い元気な子に育ったんだと、納得しました。

 
(家族B)
 ミンスクからお父さんとお母さん、8人の子どもと保養滞在していました。この家族には3個(6人分)のペクチン入りセルロースを渡しました。
 それぞれの放射能の測定結果は次の通りです。○印の子どもにセルロースを渡しました。

父親(事故発生時10歳)6ベクレル
母親(事故発生時17歳)11ベクレル
長女(13歳)39ベクレル ○
次女(12歳)20ベクレル ○
三女(10歳)30ベクレル ○
長男 (8歳)34ベクレル ○
次男 (6歳)28ベクレル ○
三男 (5歳)32ベクレル ○
四男 (3歳)35ベクレル 
五男 (1歳)(今回測定していません。)

 五男が測定していない理由ですが、この子も怖がって測定の間じっとしていることができずあきらめました。
 今回は珍しくお父さんも保養滞在に来ています。

 残念なことに今回この一家と会って話をすることができませんでした。
 普段は私がSOS子ども村へ行くのは午前中が多いのですが、この日朝電話があって
「室内遊園地に行くことになったので、それから帰ってからの午後に来てほしい。」
とSOS子ども村側に予定の変更を頼まれました。
 子どもたちはバスに乗ってミンスク市内の遊園施設へ。その帰り道、家族Bの両親が突然
「ミンスク市内にある言語聴覚士のところへ寄りたい。予約してたから。」
と言い出しました。
「でももうすぐチロ基金の人が来るのに。」(ちなみにSOS子ども村はミンスクではない別の市にあります。)
とSOS子ども村の職員さんは言ったのですが、
「いつも定期的に行っているので、ミンスクに出てきたこの機会に行かないと・・・。」
と言って言語聴覚施設のほうへ行ってしまいました。
 
 この一家、8人兄弟のうちの4人、長男、次男、三男、四男に言語障害があるのです。そのため専門の治療を受けているのだそうです。
 女の兄弟にはそのようなことはありません。どうして男の兄弟にだけそろってこんなことになっているのか・・・
 まだ1歳の五男はまだ言葉自体がうまくしゃべれなくて当たり前ですが、もう数年すると兄たちと同じような言語の遅れが出てくる可能性があるので、注意が必要、早めの対策をしないといけないと思いました。

 ミンスク生まれミンスク育ちなのに、測定した兄弟全員高い値が出ていて、チェルノブイリ原発からの距離や汚染地域に指定されているかどうかは被曝には関係ないと改めて実感しました。

 この家族ともお会いしたかったので、しばらく待っていたのですが、帰ってこなかったのであきらめて、セルロースや子どもたちへのプレゼントはSOS子ども村の職員さんから渡すように預けてきました。
 お母さんにはアクリルたわしと裁縫セットを渡しました。子どもたちには折り紙用の紙、折鶴、カードのカレンダー(これはベラルーシの出版社からの寄贈品)をプレゼントしました。

 画像は記念撮影の様子です。家族Aのお母さんと子どもたちのうち4人しか写っていません。後の2人は写真撮影のとき不在でした。  
 
 最後になりましたが、ペクチン配合セルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわし、裁縫セットなどプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第131回」

2012-03-27 |   ビタペクト配布活動
 3月26日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第131回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 前回の配布に続いて今回も子どもたちにビタペクトTを渡すことができませんでした。代わりにペクチン配合セルロースを配布しました。
 以前のこの活動でもセルロースをビタペクトTの代わりに子どもたちに渡したことがあります。
 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c5c13bdc865c7071c69c29024464ff6d


チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b70d590afa565bd909875ae3aae13527


 ペクチン配合セルロースについてはこちらです。
ペクチン配合セルロースについて (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


ペクチン配合セルロースについて (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5d48a74eef693b9246d188dfa277d076


ペクチン配合セルロースについて (3)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/33089b7659d42b742cf36a33deba21ad



 ビタペクトTを製造しているベルラド研究所側の事情により、現在ビタペクトTの製造が休止しています。さらに現在のところ在庫もありません。
 もうすぐ製造が再開する予定です。しかしチロ基金としては子どもたちに何もあげないよりは、ペクチン配合セルロースを渡すほうがいいと考え、今回はビタペクトTの代わりに「ペクチン入りセルロース・ツルコケモモ」(250グラム入り)3個(6人分)をSOS子ども村にて保養滞在している家族に渡しましたのでご報告いたします。
 これでチロ基金が今までに子どもたちに渡したペクチン入りセルロースは合計9個になりました。
 ペクチン入りセルロースは250グラム入りで、ビタペクトTは152グラム入りです。そのためペクチン入りセルロースを子どもたちにあげるときには1個で2人分として渡しています。

 また「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。これで今までに配布した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1700部となりました。
  
 今回で通算141回目の配布となりました。延べ人数ですが、1700家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


 今回はボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から3家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)
 
 お母さんが実子2人と親戚の子どもを2人引率していました。
 この家族には1個のペクチン入りセルロースを渡しました。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにセルロースを渡しました。

母親(事故発生時2歳)7ベクレル
長女 (6歳)17ベクレル ○
長男 (3歳) 0ベクレル
女子(14歳)13ベクレル
男子 (8歳)21ベクレル ○

 お母さんはよく胃炎を起こすそうです。この体質が遺伝しているのか、長男も次女も胃炎を起こしており、次女は入院までしたそうです。長男はさらに風邪をよくひくそうです。
 14歳の女の子も風邪をよくひくので、免疫力が落ちているとお母さんは話していました。
 

(家族B)
 お母さんが実子3人と親戚の子ども1人を引率していました。
 この家族には1個のペクチン入りセルロースを渡しました。
 それぞれの体内放射能値はこのとおりです。○印の子どもにセルロースを渡しました。

母親(事故発生時6歳)14ベクレル 
長女(14歳)23ベクレル ○
長男 (9歳) 0ベクレル
次女 (2歳)16ベクレル 
女子(11歳) 0ベクレル

 お母さんは風邪をひきやすく、胃炎にも苦しんでいます。でも慢性的に背中が痛く、とても大変だと話していました。
 長女は鼻の横の部分に腫瘍が見つかり、手術するよう言われ、近いうちに摘出する予定だということでした。さらに頭痛持ちで、診察してもらったところ、血管が拡張するために起こる頭痛だという診断でした。(これは片頭痛ですね。)
 長男は首の部分のリンパ腺が腫れ、治らないので、1つの腺を摘出手術しました。このほか肝臓と脾臓が肥大しており、治療によって脾臓のほうはだいぶよくなったのですが完治はしていないそうです。このほかホルモン分泌の異常もあります。
 次女は慢性気管支炎、アレルギー体質で特に皮膚が弱いそうです。
 11歳の女の子も気管支系統の病気全般によくかかると話していました。   


(家族C)
 お母さんが4人の子どもを引率していました。この家族にはセルロースを渡していません。セルロースは容量が多くて1個を2人で分けます。
 そこで家族Bの長女にあげたセルロースを家族Cの11歳の女の子と保養滞在中、分け合って飲むことになりました。保養終了後、残ったセルロースは家族Bの長女が帰宅後飲み続けることになります。
 この家族の測定結果はこのとおりです。

母親(事故発生時13歳)0ベクレル
女子(13歳)16ベクレル
女子(11歳)18ベクレル ○
男子 (5歳)15ベクレル
男子 (2歳)20ベクレル

 このうち男子2人は兄弟です。今回は私のほうからSOS子ども村には行かず、日本文化情報センターで開催中の着物展に皆さんご招待したのですが、この2人が保養に来てからそろって風邪をひいてしまったため、家族Cのお母さんはSOS子ども村に残ってしまい、私は直接お話をうかがうことができませんでした。
 そのため他のお母さんと13歳の女の子から話を聞きました。

 それによると、家族Cのお母さんは手に湿疹が常にできており、腫れて痛々しく、ひびがあちこちに入っているそうです。
 13歳の女の子は胃炎と中耳炎に苦しんでいる、と話していました。
 5歳の男の子は視力に問題があり、よく気管支炎になるそうです。
 2歳の男の子も喉頭炎によくかかる、ということでした。特にこの兄弟はよく病気をしており、とても体が弱い、ということでした。
 SOS子ども村へ保養に来たのに病気になってしまうなんて、残念ですよね。

 最後になりましたが、ペクチン配合セルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわし、紙風船など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方にこの場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 画像は日本文化情報センターで撮影した物です。
 病気のためにここには写っていない子どももいます。 

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第130回」

2012-03-05 |   ビタペクト配布活動
 3月5日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第130回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 しかしその前にご説明しないといけないことがあります。今回子どもたちにビタペクトTを渡すことができませんでした。代わりにペクチン配合セルロースを配布しました。
 以前のこの活動でもセルロースをビタペクトTの代わりに子どもたちに渡したことがあります。
 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c5c13bdc865c7071c69c29024464ff6d


チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b70d590afa565bd909875ae3aae13527


 ペクチン配合セルロースについてはこちらです。
ペクチン配合セルロースについて (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


ペクチン配合セルロースについて (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5d48a74eef693b9246d188dfa277d076


ペクチン配合セルロースについて (3)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/33089b7659d42b742cf36a33deba21ad



 ビタペクトTを製造しているベルラド研究所側の事情により、現在ビタペクトTの製造が休止しています。さらに現在のところ在庫もありません。
 来月初めには再び製造が始まる予定だそうです。しかしチロ基金としては子どもたちに何もあげないよりは、ペクチン配合セルロースを渡すほうがいいと考え、今回はビタペクトTの代わりに「ペクチン入りセルロース・ツルコケモモ」(250グラム入り)3個(6人分)をSOS子ども村にて保養滞在している家族に渡しましたのでご報告いたします。
 これでチロ基金が今までに子どもたちに渡したペクチン入りセルロースは合計7個になりました。
 ペクチン入りセルロースは250グラム入りで、ビタペクトTは152グラム入りです。そのためペクチン入りセルロースを子どもたちにあげるときには1個で2人分として渡しています。

 また「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。これで今までに配布した「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1690部となりました。
  
 今回で通算140回目の配布となりました。延べ人数ですが、1690家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 ミンスク州ボリソフ地区ネマニッツァ村(チェルノブイリ原発から約340キロ)から来た家庭タイプ孤児院の一家。
 お母さんが13人の養子を連れて来ていました。この家族に3個のビタミン配合セルロースを渡しました。

 この家族は2005年、2007年、2009年にSOS子ども村に滞在しています。
 2005年のときの滞在の様子はこちらです。
「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第38回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2005/no38.html


 2007年のときの滞在の様子はこちらです。
「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第55回」をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2007/no55.html


 2007年のときの滞在の様子はこちらです。
「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第98回」をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/ba497eeef5dd38faa0c2df7bd3395b41


2005年、2007年、2009年、今回の2012年のそれぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト2(今回はセルロース)を渡しました。

母親(事故発生時19歳) 10ベクレル → 11ベクレル → 7ベクレル → 10ベクレル
15歳(女子)18ベクレル → 19ベクレル → 12ベクレル → 12ベクレル
13歳(女子)         14ベクレル → 15ベクレル → 19ベクレル ○
13歳(女子)19ベクレル →  0ベクレル → 21ベクレル ○ → 16ベクレル 
12歳(女子)                  19ベクレル → 10ベクレル
 8歳(男子)                  16ベクレル → 18ベクレル ○
 8歳(女子)                  28ベクレル ○ → 32ベクレル ○
 7歳(女子)                  18ベクレル → 14ベクレル

 このほか今回初めてSOS子ども村で保養に来たので、測定そのものも初めて、という子どもが6人いました。
15歳(男子)18ベクレル ○
14歳(男子) 0ベクレル
14歳(男子)20ベクレル ○
12歳(女子)10ベクレル
11歳(男子)16ベクレル
10歳(女子)23ベクレル ○

 この子どもたちのうち、15歳の女の子と13歳の女の子2人は去年の夏と冬、イタリアへ保養に行っています。
 夏は3ヶ月、冬は1ヶ月の滞在だったそうです。
(ベラルーシは学校の夏休みが3ヶ月あるのでこのような長期の保養滞在ができます。)
 また以前にも測定を受けたことのある12歳の女の子、11歳の男の子、10歳の女の子は去年の夏に1ヶ月ドイツに保養に行っています。
 おととしも保養に行ったと言う子どももいました。
 外国へ保養に行った子どものうち、今回セルロースを飲むことになったのは13歳の女の子と10歳の女の子の2人です。

 子どもたちの健康状態ですが、7歳の女の子は生まれつき腎臓が1個しかありません。
 以前にも測定を受けたことのある12歳の女の子は慢性胃炎です。
 14歳の男の子は1ヶ月前に養子になったばかりです。この子も慢性胃炎、慢性気管支炎です。さらに骨に異常があります。とても骨がもろく、しょっちゅう骨折を起こすそうです。今回も右手首にギプスをはめていました。
 ウイルス性感冒に繰り返しかかると、骨がもろくなったり関節痛が起こりやすくなるそうです。この子も場合もおそらくそうでしょう、というお話でした。
「できるだけ風邪やインフルエンザ、アンギーナにかからないように、体を冷やさないように。」
とリリヤ先生から言われていました。
 また
「いつかは自立して親元を離れるときが来る。その後は誰も健康に気をかけてくれなくなる。自分の健康管理は自分でできるようになりましょう。」
と子どもたち全員に話していました。

 
(家族B)
 この家族は家族Aのお母さんの娘とその長男です。娘さんは以前は家族Aといっしょに暮らしていましたが、結婚してからはポーロツク(チェルノブイリ原発から460キロ)に住んでいます。2人とも今回が初めての保養滞在になります。

 お母さん(24歳)の測定値は13ベクレル。2歳の長男は0ベクレルで、今回はセルロースは渡していません。
 お母さんは小学校5年生のときから風邪をよくひくようになり、慢性気管支炎、アンギーナなどによくかかるそうです。
 長男は食物アレルギー(さくらんぼ)があります。
 それ以外は元気だということでした。

 家族Aのお母さんはチェルノブイリ原発事故が起きたとき、19歳だったのですが、事故発生直後にゴメリ州のベトカ(チェルノブイリ原発から約150キロ)の町に労働奉仕のような形で働きに行くよう言われ、1年間住んでいたそうです。
 ベトカはチェルノブイリ原発事故のとき風下だった場所で、高汚染地域です。
 お母さんはその後結婚して、娘にあたる家族Bのお母さんを事故発生後2年目に出産しています。
「今から考えるとチェルノブイリ原発から遠く離れたところに住んでいたのだから、事故直後にベトカへ仕事に行かなければよかったかも・・・。でも当時は命令だったし、放射能の知識もなく、仕事に行くのが当たり前だと思って、何とも感じていなかった。」
とお母さんは話していました。

 家族Aの一家は村で暮らしており、2頭の牛、3匹の豚(でも2匹はすでに『食料』になったので現在は1匹。もうすぐ2匹の子豚を買うそうです。)七面鳥、あひる、にわとり(ブロイラー50羽)などを飼っているそうです。
 牛から搾乳した牛乳を飲んでいますが、きちんと検査を受けています。基準値を超える放射能が検出されたことはなく、安心して飲んでいるそうです。

 庭にはりんごの木があって、実からジュースを作っているそうです。リリヤ先生は
「搾りかすのほうにペクチンが多く含まれるので、できるだけ搾りかすの入った状態で(きれいに漉さずに)飲むように。また搾りかすはピロシキなどの焼き菓子の中に入れて食べるようにしてください。それでも余った搾りかすは飼っている豚に食べさせなさい。」
 これで豚にペクチンサプリをあげることになり、その豚肉はセシウムが減るでしょう・・・ということでした。
 
 理論的にはそうだろうと思いますが、さすがにベラルーシでペクチンを飲ませた豚をWBCで測定した、という研究はされていませんので、はっきりしたデータがあるわけではありません。
(思わずWBCに暴れる豚をのせようと四苦八苦しているベルラド研究所の職員さんの姿を想像してしまいました・・・。悪夢。)(^^;)

 WBCの測定は人間が優先ですからねえ・・・。でも豚肉になった状態でなら測定ができると思うのですが・・・。
 しかし養豚業を営まれている方、えさにりんごの搾りかす(ペクチン)をあげることを検討してみてはどうでしょうか?
 リリヤ先生は
「ニワトリのえさにも混ぜなさい。」
とも言っていました。
 きちんとした研究所で、家畜のエサにペクチンを加えることを実験してほしいです。

 今回もいつものように子ども達に折り紙、おもちゃの笛などをプレゼントしました。お母さんにはアクリルたわし。私が作ったものですが折鶴をあげるととても喜んでいました。
 今までにもSOS子ども村に滞在したことのある子どもたちは
「折り紙、前にやってみたけど、ちゃんとできたよ!」
と話していました。
 富士山の絵葉書の裏に子どもたちの名前を日本語で筆ペンで書いてあげると、「すごい、すごい。」を連発していました。
(これは私の字がきれいで「すごい」のではなく、筆ペンがすごいのです。) 

 画像は記念撮影の様子です。家族Aのお母さんは急用ができて席を外してしまい、ここには写っていません。
 また3人の子どもが学校に行っていて写っていません。保養期間中も地元の学校に行くことになっているので、勉強が遅れるということになりません。
 SOS子ども村の保養滞在家族の子どもを受け入れている学校はしょっちゅう子どもの顔ぶれが変わるので大変だとは思いますが、ベラルーシでは保養滞在期間が夏休みなどでない場合は保養所から近い学校に通うのが普通です。

 最後になりましたが、ペクチン配合セルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわし、絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第129回」

2012-02-14 |   ビタペクト配布活動
 2月13日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第129回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを6個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1902個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1680部となりました。
 今回で通算139回目のビタペクトT(ビタペクト2)と「チェルノブイリ:放射能と栄養」の配布となりました。
 延べ人数ですが、1902人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1680家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a




 今回は2家族がゴメリ市(チェルノブイリ原発から140キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)
 お母さんが6人の子どもを引率していました。この家族には3個のビタペクトTを渡しました。
 このお母さんは3人息子がいますが、長男は保養滞在に来ていません。2人の実子と2人の甥、1人の姪を引率していました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時11歳)16ベクレル
次男(7歳)26ベクレル ○
三男(4歳)15ベクレル 
甥 (7歳)21ベクレル ○
甥(10歳)27ベクレル ○
姪 (4歳)15ベクレル

 10歳の甥と4歳の姪は兄妹です。お母さんにお話を伺いました。
 7歳の次男は早産で生まれてきて、体重が1500グラムしかありませんでした。
 言葉の発達が遅く、しょっちゅう歯で舌を噛んでしまいます。最近までお母さんしか何を言っているのか分からなかったのですが、現在特別な幼稚園に通っており、ずいぶん改善されてきたそうです。
 4歳の姪は食物アレルギーがあり、10歳の甥も次男もビタミン欠乏症、と言われたので今回の保養で、治したいとお母さんは話していました。 
 他の子どもは健康、ということでした。
 

(家族B)

 お母さんが2人の実子、1人の姪、1人の洗礼子を引率していました。この家族にも3個のビタペクトTを渡しました。洗礼子というのは、子どもが洗礼を受けるときに立ち会う1組の大人が必要なのですが、洗礼父、洗礼母、洗礼子という関係ができます。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時12歳)17ベクレル
長男(15歳)30ベクレル ○
長女 (2歳)17ベクレル 
姪  (7歳)20ベクレル ○
洗礼子(15歳)22ベクレル ○

 長男は2歳のときに喘息を発症、4歳の時にはB型肝炎になりました。胆管が生まれつきねじれており、胆汁がうまく出ないそうです。学校の体育の授業はずっと休んでいるそうです。
 長男は小学生のとき、体内放射能を学校で測定してもらったことがあり、そのとき結果がよくなかったので、スピルリナをもらって飲んだことがあるそうです。
 長女は食物アレルギーがあります。
 姪はよく風邪をひくそうです。
 洗礼子は糖尿病患者です。糖尿病になる前からあまり視力がよくなかったのですが、発病後はさらに視力が落ちてしまったそうです。
 
 お母さんたちは2人とも、生殖器系の病気を持っているそうですが、詳しくは話してくれませんでした。
 聞き取り調査では言いにくいことは無理に尋ねないようにしているので、具体的にどのような病気なのかは分かりません。

 お母さんたちは
「情報をいろいろとありがとうございました。」
と感謝していたそうです。
「チェルノブイリ事故のことはもうずっと昔に起きたことだと、あまり意識していませんでした。でもこの保養に来たおかげで体内被曝の数値などもはっきり知ることができて、よかったです。改めて放射能のことを意識するようになれました。」
とも話していました。
 やはり自覚がないと被ばくへの対応もできない・・・と言うかしませんよね。

 今回もいつものように子ども達に折り紙、おもちゃの笛などをプレゼントしました。お母さんにはアクリルたわし。折鶴をあげるととても喜んでいました。
 きれいな便箋に子どもたちの名前を筆ペンで書いてあげると、びっくりしていました。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわしなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。


チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第128回」

2012-01-24 |   ビタペクト配布活動
 2012年最初の活動報告となりました。

 1月23日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第128回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを13個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1896個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1670部となりました。
 今回で通算138回目のビタペクトT(ビタペクト2)と「チェルノブイリ:放射能と栄養」の配布となりました。
 延べ人数ですが、1896人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1670家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回は1家族が保養滞在していました。この家族は2010年3月にもビタペクト2を渡しています。
 そのときのようすはこちらです。
 チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第100回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b9981c1bf7a611c83e4c49da5e81edd5

 
 この家族は家庭タイプ孤児院の家族です。今回はお母さんが実子2人と養子9人と知人の養子3人を引率していました。
 前回の体内放射能測定の結果と今回の結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。

母親(事故発生時6歳)7ベクレル → 16ベクレル 
長女(14歳) 11ベクレル → 22ベクレル ○
長男(12歳) 12ベクレル → 33ベクレル ○
女子(15歳) 19ベクレル → 25ベクレル ○
女子(14歳) 24ベクレル ○ → 28ベクレル ○
女子(12歳) 25ベクレル ○ → 37ベクレル ○
女子(12歳) 21ベクレル ○ → 25ベクレル ○
女子(12歳) 14ベクレル → 23ベクレル ○
女子(10歳) 14ベクレル → 15ベクレル ○

 前回保養滞在していた21ベクレルの女の子(当時14歳)と22ベクレルの男の子(当時10歳)は今回滞在していません。
 女の子のほうは年齢が高くなり、今回の保養に参加できませんでした。男の子のほうは実の両親の元へ戻ったため、今はこの家族と暮らしていません。

 さらに最近養子にした子ども2人と知人の子ども3人は今回初めての保養滞在だったので、測定も初めてとなります。

女子(14歳) 27ベクレル ○
男子 (8歳) 25ベクレル ○
女子(11歳) 17ベクレル ○
女子(10歳) 16ベクレル ○
女子 (8歳) 35ベクレル ○

 この家族はゴメリ州ジトコフ地区にあるビリチャ村(チェルノブイリ原発から約190キロ)に住んでいます。知人はその村から8キロ離れたところにあるグリャダ村に住んでおり、やはり家庭タイプ孤児院の家庭だそうです。たくさん養子を育てていますが、そのうちの3人が今回引率されて保養に来ていました。

 今回は体重1キロ当たり20ベクレル以下の子どもにもビタペクトTを渡していますが、お母さんが今回の測定結果が前回より悪くなっているのを見てびっくりし、15ベクレルでもビタペクトTを飲ませたいと強く希望したので、渡すことにしました。
 みんなでなかよく飲みましょう、とお母さんは子どもたちに話していました。
 前回飲んだ子どもたちにも特に下痢のような症状はなかったようです。
 
 どうして今回は高い数値が出たのか、お母さんは分からない、と話していました。しかしもしかすると
「夏に村の近くの森で集めたビルベリーのせいかもしれない。」
とも言っていました。食品の測定をしたほうがいいですよ、とSOS子ども村の医師リリヤ先生がアドバイスすると、村の中にある保険所で測定をしているそうです。
 でもビルベリーを測定しようとは思わなかったそうです。しかし同じ村に住む両親が家庭菜園でたくさん作ったキュウリを青空市場で売ろうと思ったので、測定に行ったそうです。市場で売るとなると測定済みであることが条件になっているそうです。
 その結果大丈夫だったので、そのキュウリは市場で売ったそうです。
 測定そのものは有料ですが、「とても安い料金だったと母が話していました。」・・・そうです。あまりにも高額だと、キュウリを売った売り上げが測定代に消えてしまういますよね。そうすると誰も市場で野菜を売ろうとしなくなります。

 子どもたちの健康状態ですが、8歳の男の子を除いてみな健康だそうです。
 この男の子の生母は妊娠したときに、子どもはすでに何人かいるしもうこれ以上生みたくない、と中絶しようとたのですが、法律上、中絶をしてもいい期間を過ぎていました。
 それで知り合いの医者に頼んで、(どうやら嘘の)診断書を出してもらいました。それには「母子ともに危険があるので、出産は望ましくない。期間は過ぎているが中絶するほうがいい。」と書いてありました。
 それを持って病院に行き、ありとあらゆる薬を飲んだり、注射したりしたそうです。
 ところが子どもは死なず、未熟児のまま生まれました。母親はすぐに親権放棄。子どもは施設に入れられました。
 2歳になっても全くしゃべることができず、とても体が弱かったのですが、1年ほど前この家族に引き取られました。
 今では少ししゃべるようになりましたが、どもりがひどく、またしょっちゅう気管支炎にかかるそうです。
 しかし養母は特殊学校ではなく、普通の学校に入学させたいと希望し、去年小学1年生になったのですが、成績はいいけれど、ほとんど話をしたりすることがないそうです。

 12歳の女の子のうち1人は、育児放棄(両親がアル中、今は服役中。)にあっており、引き取られた直後、
「ここでは毎日パンが食べられるの?」
ときいたそうで、喜んで出されたご飯を食べていたら、腹痛を訴え、入院しました。腸炎と診断され、手術をし、今は健康ですが、医者からは
「幼少のときから極端に少ない量の食生活を送っていたのが急にたくさん食べたので、慣れていなかった消化器官がびっくりいして炎症を起こした。」
と説明されたそうです。

 最近引き取った14歳の女の子は、中学生の年齢なのに、顔や体、髪の毛の洗い方が全く分かっていなかったそうで、養母が一生懸命教えたそうです。今まで生みの親とどんな生活をしていたのでしょうか?

 国はこのような家庭タイプ孤児院が増えることを奨励していますが、一方で肉親と暮らすことが子どもにとって最良である、という考え方も示しています。
 それは当然なのですが、生みの親が育児放棄したり、無職だったり、暴力を振るったり、というような場合はどうなのでしょうか?
 以前引き取っていた男の子は生みの親が刑務所から出所したとたん、
「やっぱりいっしょに暮らしたい。」
と言い出し、そうなると養親より肉親のほうが法律的に立場が強くなるので、子どもはいやいや生みの親の元へ戻ったそうです。
 養母がその子のようすを見に行くと、あばら家のような家で、レンガを自分たちで組み立てた薪ストーブがあるだけ、しかも幼い兄弟もたくさんいる、という状態だったそうです。
 養母さんはかつてに養子に「何かあったらいつでもうちに戻っておいで。」と言って心配しながら別れたそうです。
 行政ももうちょっと、肉親側の生活条件や経済状況を厳しくチェックして、ある程度の基準をパスした両親にだけ子どもを戻すようにするとか、法律改正をするべきだ、と思いました。 

 他にも生みの父が出所したとたん、「うちの子どもを返せー!」と夜中に電話を何回もしてきたり、子どもにストーカー行為をしたり・・・といった大変な苦労話を聞きました。
 それにしてもこのお母さんには尊敬の一言です。
 今は12人の養子がいるそうですが、うち1人は検査入院中で、保養に行けませんでした。
「病気になったのですか?」
と尋ねると、
「この子も最近引き取ったのですが、落ち着きがなく、行動に異常がある、と学校側から言われ、神経系統の病気かもしれないから、念のため検査入院するように言われた。」
のだそうです。お母さん自身は
「心理カウンセラーに相談したこともあるのですが、神経の異常などではなく、幼少時に親から優しくされたり、甘えたり、ということがなかったのが、原因だと私は思っています。うちで暮らしていくうちに治ってくると信じています。」
と話していました。

「海草を食べましょう。」と話をすると、
「海草や魚は嫌い!」と言う子と「好きです。」と言う子に分かれました。嫌いと言う子は最近引き取られた子でした。
 でも「このお母さんと暮らしていくうちに海草を好きになるよ。」と「先輩」格の子どもが言っていました。

 今回もいつものように子ども達に折り紙、リアルな野菜やお菓子の形をした消しゴム、おもちゃの笛、定規などをプレゼントしました。お母さんにはアクリルたわし。折鶴をあげるととても喜んでいました。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわしなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第127回」

2011-12-26 |   ビタペクト配布活動
 12月26日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第127回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを7個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1883個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1660部となりました。
 今回で通算137回目のビタペクトT(ビタペクト2)と「チェルノブイリ:放射能と栄養」の配布となりました。
 延べ人数ですが、1883人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1660家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a



 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。引率してきていた2人のお母さんは姉妹ですが、それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)
 カリンコビッチ市(チェルノブイリ原発から約100キロ)の近くにあるボブロビッチ村から来た家族。お母さんが6人の子どもを引率していました。この家族には5個のビタペクトTを渡しました。
 6人の子どものうち1人は年の離れた弟。家族Bのお母さんは妹なので、兄弟のうち3人が保養に来たことになります。
 3人は実子。2人も親戚の子ども(姉妹)でした。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時10歳)9ベクレル
長女(14歳)14ベクレル
長男(10歳)27ベクレル ○
次女 (5歳)27ベクレル ○
弟 (14歳)21ベクレル ○
女子(12歳)21ベクレル ○
女子(10歳)26ベクレル ○

 子ども達の健康状態ですが、弟以外は健康だそうです。
 その弟ですが、胆嚢の働きが弱く、胆汁がうまく分泌されないという病気(というより体質)だそうです。
 神経系統の病気も持っています。
 ビタペクトTをあげて大丈夫ですか? とSOS子ども村の医師リリヤ先生に確認しましたが
「かえってビタペクトTを飲むほうが胆嚢の働きがよくなるから、ぜひ飲むように。」
という答えでした。よかったです。
 お母さんは
「チェルノブイリ事故当時を知っているのは私だけなのに、私が一番放射能値が少ないのはどうして?」
と不思議そうにしていました。
 結局はお母さんが受けた被曝(放射能)は新陳代謝の結果、体外に排出したのと、食生活がよいからだと思います。
 子どもたちはおそらく食品(特に家以外の場所で食べたもの)による被曝を受けているのだと予想されます。
 それから体重が少ない(年齢が低い)と、どうしても体重1キロ当たりの放射能値は多くなります。
 同じ汚染された物を食べても、太ったお母さんとやせた子どもでは、体重1キロあたりのベクレル数に開きが出てしまいます。


(家族B)
 モズィリ市(チェルノブイリ原発から約90キロ)から来た家族。お母さんが3人の実子と2人の親戚の子ども(兄弟)を引率していました。この家族には2個のビタペクトTを渡しました。
 結局2家族の全員が親戚同士です。お正月をSOS子ども村で迎えることになって、大喜びでした。
 
それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時6歳)19ベクレル
長男(10歳)18ベクレル 
長女 (6歳)23ベクレル ○
次男 (1歳) 0ベクレル 
男子(10歳)15ベクレル 
男子 (4歳)20ベクレル ○

 お母さんにお話を伺いましたが子どもたちは全員持病などもなく、健康ということでした。
 今回は元気な子どもがほとんどでうれしかったです。
 でもやはり体重1キロあたり20ベクレル以上は心配です。ビタペクトTをちゃんと飲んで、0ベクレルにしてほしいです。

 画像は記念撮影のようすです。クリスマスツリーの前でみんな笑顔ですね。(1人保養とは関係ない子どもが写っています。)
 日本のことを紹介するお話もしましたが、お母さんも子どもたちもけっこう日本のことをよく知っていました。
 お母さんがいろいろ教えているのでしょうね。
 ヨウ素を多く含む海草を食べましょう、と話すと1人だけが「いやだー。」と答えた以外はみんな「海草大好き!」と言っていたので、ベラルーシにも海草食文化が浸透してきているように感じ、うれしかったです。

 今回もいつものように子ども達に折り紙、絵葉書などをプレゼントしました。お母さん方にはアクリルたわし。
 絵葉書は富士山で、いい初夢を見てほしいな、と思いました。(もっともベラルーシには初夢の言い習わしがないのですが・・・。)(^^;)
 絵葉書に筆ペンで名前を日本語で書いたら、とても喜んでいました。
 お正月ももうすぐなので、リアルな野菜やお菓子の形をした消しゴム、おもちゃの笛、竹とんぼ、折鶴をあげるととても喜んでいました。さっそく竹とんぼを飛ばして遊んでいました。
 よい年を迎えてほしいですね。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や手作りのアクリルたわしなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
 来年もまたこの活動を続けます。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第126回」

2011-11-29 |   ビタペクト配布活動
 11月28日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第126回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを3個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1876個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1650部となりました。
  
 今回で通算136回目のビタペクトT(ビタペクト2)と「チェルノブイリ:放射能と栄養」の配布となりました。
 延べ人数ですが、1876人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1650家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


今回も2家族がSOS子ども村に保養滞在していましたが、そのうちの1家族はゴメリ州モズィリ市糖尿病児童協会の会長さんが引率してきた子どもたちで、もう1家族はゴメリ市から来た家庭タイプ孤児院の家族でした。
 このゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)の家族(母親1人と4人の養子)は体内放射能値が少なく、ビタペクトTを渡していません。
 母親(チェルノブイリ原発事故当時14歳)が4ベクレル、7歳の女の子が14ベクレルで、あとの子どもは0ベクレル(不検出)でした。
 しかし10歳の女子は第1度(軽度)の甲状腺肥大で、ヨウ素剤を飲んでいます。4歳の女子は生まれつき心臓に異常があり、また腕の関節も異常があって、腕を曲げる(手のひらを上にする)ことができません。
 7歳の女子も第1度の甲状腺肥大が見られます。5歳の女の子1人だけが健康、ということでした。
 お母さん自身は高血圧が悩みだそうです。

 モズィリ市糖尿病児童協会の会長さんは自分の子ども3人のほか、5人の子どもを引率していました。(モズィリ市はチェルノブイリ原発事故から約90キロです。)
 初めてSOS子ども村に滞在した子どもや複数回の滞在になる子どももいました。
 過去の保養滞在についてはこちらの過去ログをご覧ください。またモズィリ市糖尿病児童協会について詳しくはこの記事の次に投稿した記事をご覧ください。

 2005年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第34回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2005/no34.html


 2006年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第41回」

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2006/no46.html


 2007年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第64回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/94523300e63c7fed625923c400212e2b


 2009年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第94回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/f32f99a8ce11959f989f288e46884e41


 2010年の滞在の様子はこちらです。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第106回」

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/b3a4233d283718f1244bcf1b4c77a043


 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトT(以前はビタペクト2)を渡しました。
 
会長(事故発生時16歳)15ベクレル(2007年)→ 8ベクレル(2009年)○ → 8ベクレル(2010年)→ 8ベクレル
長女 (9歳)22ベクレル(今回が初測定)○
三男 (3歳)27ベクレル(2009年)→ 18ベクレル(2010年)○ → 0ベクレル
姪 (14歳)20ベクレル(2007年)→ 0ベクレル
男子(14歳)21ベクレル(今回が初測定)○
男子(13歳)21ベクレル(2007年) ○ → 33ベクレル ○(2009年) → 10ベクレル → 0ベクレル
男子(10歳)22ベクレル(今回が初測定)○
女子 (9歳)11ベクレル(2010年) → 0ベクレル
男子 (7歳) 0ベクレル(今回が初測定)

 13歳の男子と7歳の男子は兄弟です。
 子どもたちの健康状態について尋ねました。今回滞在している子どもの中に糖尿病児童は1人しかいませんが、その兄弟が選ばれて滞在していました。
 どうしてかというと、糖尿病の子どもがいる家庭では、血糖値検査試験紙の購入などでもともと家計の負担が大きいところへ、今年ベラルーシで深刻な経済危機が起こり、要するに生活が苦しくなった家庭が増えました。
 もし子どもの1人でもSOS子ども村へ保養滞在すれば、その分の食費などが浮き、浮いたお金で糖尿病の子どものための血糖値検査試験紙の購入をすることになったのです。

 画像は記念撮影したようすですが、この中に1人糖尿病児童がいます。しかし測定の日にこの子は休めない学校の授業があって測定には行っていません。
 また測定はしたけれど、私がSOS子ども村へ行ったときに昼寝中だった子どももいて、画像に写っていない子供が3人います。

 会長さんの長女は心臓の弁に異常があります。三男はアレルギー体質ですが比較的健康。
 姪御さんは慢性胃炎を、心臓の弁の異常、さらに左の甲状腺の中にこぶ状のものができているそうです。しかし根本的治療は受けておらず、ときどき短期の入院をして検査をしてすぐ退院・・・。
「全くよくなっていない。医者は何もしようとしていない。」
とお母さん(会長さん)は話していました。

 14歳の男子も胃炎と心臓病があり、病気の子どもが療養しながら学べる特殊学校に通学しているそうです。
 10歳の男子は脳の中に嚢胞(液体が入った袋状の組織)があるそうです。
 13歳の男子は生まれつき口蓋が欠如しています。また腸の一部がふくらみ、袋状になったものがくっついていたため、手術して切除したそうです。虫垂も2回目の手術で切除したそうです。
 その弟の7歳の男子はアレルギー体質で、風邪薬へのアレルギーがあるそうです。

 いつものように子どもたちに折り紙や、折鶴、消しゴム(果物の形をしていてしかも本物そっくり)などをプレゼントしました。富士山の絵葉書の裏に子どもたちの名前を筆ペンで書いてあげたらとても喜んでいました。
「日本語勉強したい。」
と言い出す子どももいました。(ぜひ挑戦を!)
 そして羅臼昆布のプレゼントです。去年ももらった会長さんは大喜び! 
「いろいろな料理の作り方マスターしましたよ!」
 ゴメリ市から来たお母さんも子どもたちの甲状腺肥大に心を痛めているようすだったので、大きな昆布を見て
「これでヨウ素を摂ることができますね。」
ととても感謝していました。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、文房具など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また寄付や日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第125回」

2011-10-25 |   ビタペクト配布活動
10月24日にビタペクトTと「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第125回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクトTを12個、そして「放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2とビタペクトTは合計1873個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1640部となりました。
  
 今回で通算135回目のビタペクトT(ビタペクト2)と「チェルノブイリ:放射能と栄養」の配布となりました。
 延べ人数ですが、1873人の子どもにビタペクトT(ビタペクト2)を、1640家族分の「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族に話を伺いました。

(家族A)

 グロドノ市(チェルノブイリ原発から約400キロ)から来た家族。お母さんが7人の養子を引率していました。全部で12人の子どもがいるという家庭タイプの孤児院とベラルーシで言われる家族です。
 この家族には6個のビタペクトTを渡しました。
 この家族は2008年にもSOS子ども村で保養滞在しています。そのときのようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第81回」(家族B)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/6c2428b23895a02787fe67d908faf93a


 前回と今回のそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトT(前回はビタペクト2)を渡しました。
 
母親(事故発生時16歳)19ベクレル → 6ベクレル
男子 11歳  7ベクレル → 29ベクレル ○
女子 10歳  7ベクレル → 12ベクレル
男子  9歳 40ベクレル ○ → 28ベクレル ○
男子  9歳 54ベクレル ○ → 30ベクレル ○
女子  9歳 (今回初測定)36ベクレル ○
女子  9歳 (今回初測定)33ベクレル ○
男子  3歳 (今回初測定)30ベクレル ○

 このうち9歳の男子2人は双子の兄弟です。
 お母さんにお話を伺うと、11歳の男の子は精神発達遅滞が見られ、特別養護学校に通学しているそうです。(前回の滞在のときはこのような話は聞いていなかったのですが・・・。)
 9歳の双子はお菓子アレルギーがあり、甘いものを食べると皮膚にぶつぶつができることがあるそうです。
「お菓子を食べちゃダメ、と言っていますが、何分子どもなので難しいです。」
とお母さん。

 9歳の36ベクレルの女の子ですが、たくさんの病気を抱えています。脳性まひ、さらに脳の中に嚢胞ができています。4年前には白血病を発症。子ども腫瘍学センターで検査を受けていますが、医師からチェルノブイリ原発事故が原因と認められました。投薬治療を受けていますが、今度は薬の副作用で腎炎を起こしてしまいました。
 この女の子は生みの母親がアルコール中毒になったので、おばあさんに引き取られましたが、白血病になると、通院などが大変になったので、おばあさんが
「私のような年寄りでは面倒が見られない。」
と孤児施設に入れてしまったそうです。他にも叔父さんや叔母さんなど親戚がいますが、引き取ろうという人はいなかったそうです。
 そして今から3ヶ月前、今の養親に引き取られました。血はつながっていませんが育てのお母さんは献身的にこの女の子の面倒を見ています。
 3歳の男の子も今年の夏、養子にしたそうです。生みの母親は精神的な病気で育児ができないそうです。父親は病死。

 お母さん自身は乾癬という皮膚の病気に悩んでいる、ということでした。秋や冬の季節の変わり目のほか、ストレスを感じると、ひじの部分の皮膚が乾燥して硬く、ざらざらになってしまうのだそうで、実際に見せてくれました。
「この乾癬はチェルノブイリ原発事故が起きた後、患者になる人が増えたそうです。でも放射能ではなくストレスが最大の原因かも・・・。いつも子どもたちの病気のことが心配で・・・。」
とお母さんは話していました。  
 チェルノブイリ事故後、若い世代の関節痛も増えた、とも話していました。

 この一家のお父さんのお父さんはチェルノブイリの事故処理作業員だったそうです。多くの作業員が健康状態が悪くなるなか、家族はおじいさんのことをずっと心配していたそうです。
 おじいさんは最近まで健康でしたが、心臓の具合が少し悪くなってきたそうです。でもこれは年齢のせいかもしれません。

 お母さんは前回の保養のときの測定の結果、54ベクレルの子どもがいるのを知って、ショックを受け、その後きのこはいっさいたべなくなったそうです。前回ビタペクト2をあげた子どもの結果がよくなっていたので、お母さんは喜んでいましたが、私からすると、前回の測定は3年も前のことだし、今回も20ベクレル以上でまたビタペクトを飲まないといけないので、手放しでは喜べません・・・。

 お母さんは地方の村の出身で今年生まれ故郷の村の隣村にある一軒家を購入したそうです。夏の間子どもたちを新鮮な空気を吸って、自然の中で遊んでとてもよかったと話していました。
 でも近くの森でベリーを集めてみんなで食べた、と言っていたので
「そのベリーは放射能は大丈夫ですか?」
と尋ねると
「非汚染地域ではない『きれいな森』の認定をうけているところで、他の地域に住んでいる人もわざわざその森に来るのよ。」
という返事でした。
 その村で飼われている牛の生乳を子ども達は飲んでいるそうで、少々心配ですが、やはり原発から400キロも離れたところに住んでいると、「まあ、大丈夫だろう。」と思ってしまうのが普通の人の感覚か、と思います。


(家族B)

 ミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。
 お母さんが7人の実子を連れてきていました。この家族にも6個のビタペクトTを渡しました。
 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時9歳)18ベクレル
長女(11歳)18ベクレル ○
長男(8歳)29ベクレル ○
次女(6歳)34ベクレル ○
次男(5歳)38ベクレル ○
三男(4歳)24ベクレル ○
三女(3歳)38ベクレル ○
四女(1歳)28ベクレル

 四女は1歳なので、ビタペクトTを渡していません。 
 長男はおへその上の一部が膨らんでいます。ヘルニアだそうです。(おへそも出べそでした。)
 三男は生まれつき心臓に欠陥があると言われましたが、特に治療は受けていないそうです。長男と同じ場所に膨らみ(ヘルニア)が見られます。生まれたときは体重2100グラムだったそうです。
 男の子2人のヘルニアですが、
「手術したほうがいい。」という医者と「スポーツしていたら治る。」という医者もいて、今のところは様子を見ている状態だそうです。

 三女は生まれたときの体重が2000グラム。今も体が小さいです。生まれたときに頭に小さい変色した箇所があったので、お母さんは生まれつきのあざだと思っていたそうです。
 ところがどんどんその部分が膨らんできたので、調べると血腫ができていることがわかりました。今も少しずつ大きくなってきているのですが、髪の毛に隠れているので見た目には分かりません。大きさが小さくなった時期もあるそうです。
 本人は痛いわけでもないので、放置している状態ですが、それも診てもらった医者によって言っていることがちがっているので、どうしたらいいのか分からない、とお母さんは話していました。「手術して取ったほうがいい。」「焼き切るほうがいい。」「下手に触らないほうがいい。」などと言われているので、お母さんは判断できない、まだ小さいので手術はさせたくない、ということでした。

 そのお母さんですが、6歳のときに外で遊んでいたらよその子どもから棒で目をつつかれて、片方の目が失明してしまいました。義眼をいれています。
 お母さん自身は身体障害者年金をもらっており、子どもたちも3歳までは育児手当をもらっています。
 お父さんの収入はいいほうだ、と言っていましたが、およそ10年の間に子どもが7人生まれて、お母さんの歯がぼろぼろになっていました。(子どもにカルシウムをとられるため。)
 すごくやせていて「お母さんの健康は大丈夫なのだろうか。」と心配になってしまいました。

 いつものように折り紙や、折り紙の作り方のコピー、折鶴などをプレゼントしました。富士山の絵葉書に子どもたちの名前を筆ペンで書いてあげたらとても喜んでいました。
 お母さんにはアクリルたわし、また家族ごとに鳥の形の笛もあげました。
 子どもたちに日本のことを紹介するお話もするのですが、小さい子も熱心に聞いていました。

 最後になりましたが、ビタペクトTの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、アクリルたわし、おもちゃなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また寄付や日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第124回」の続きです

2011-10-04 |   ビタペクト配布活動
9月26日にチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第124回」を実施しました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/88e114e53ed8c19e398a798b646c2111


 今回はビタペクトTを渡した後、改めてSOS子ども村を訪問し、日本人の方から寄贈していただいたプレゼントを渡しました。
 手作りのアクリルたわし、ノート、着物の古着で作った巾着袋、折鶴、折り紙用の紙、笛などです。
 寄贈してくださった日本の皆様、ありがとうございました。
 すでに何回かSOS子ども村に滞在している子どもたち、折り紙は
「上手にできたよ!」
と話していました。

 また先に配ったビタペクトTについてですが、
「ちゃんと飲んでいますか?」
と尋ねると
「飲んでます。」
という子どもたちの答え。
 粉状だったビタペクト2しか知らなかった子どもたちですが、タブレットタイプのビタペクトTは今回初めてです。
「粉よりタブレットのほうが飲みやすい。」
「飲むというより食べている。」(←食べてもいいけど、水分も摂ってね。)
と話していました。
 前は「おいしくない。」と言っていた子どもたちですが、今回は問題なさそうです。よかったよかった。

 関係者の皆様、本当にありがとうございました!