ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ペクチン配合セルロースについて (3)

2011-09-06 | 放射能関連情報
 ベラルーシ製のペクチン配合セルロースの説明書きを見ただけでも驚きですが、ロシア製のセルロース商品のほうはもっと驚きです。
 
 「ペクチン配合セルロースについて(1)」に添付した画像の手前に水色の袋が写っていますが、これはロシア製のセルロース商品です。
 商品名は「小麦由来セルロース・ビルベリー入り」(それにしてもそのまんま、というネーミングが多いですね。(^^;))
 ベラルーシ製のもロシア製のもビタペクトTのようなビタミン類、ミネラル類は入っていません。またこのロシア製セルロースはペクチンも配合されていません。
 こちらは水で混ぜて飲むのではなく、食べるタイプのセルロースです。
 これも粉状でおかゆに混ぜる、肉料理、魚料理、野菜料理に混ぜる、スープに入れる、小麦粉を使う料理の場合、小麦粉に混ぜておいて焼くなどの調理をする、乳製品に混ぜて摂取する・・・とあります。
 そのため、SOS子ども村ではこちらのセルロース商品を子どもたちにあげるのはやめておいてほしいと言われました。
 放射能値が高い子どもだけに配布しているビタペクト2の活動ですから、家族全員が食べる食事に混ぜてしまうタイプのセルロース商品だと、放射能値が低かった子どもも摂取してしまうことになるからです。

 それからこの商品にもやはり「セルロースとは何か? 何に効くのか?」が包装に印刷されているのですが、そこに堂々と
「放射性核種と結合する」と書いてあるのです。(画像はその説明部分です。)
 つまりペクチンだけではなく、セルロースも放射能の排出に効果がある、ということです。(便通をよくするだけではなかったのですね。)
 ・・・ということは他にも食物繊維の仲間で、放射能の排出をするものがあるのかもしれません。

 とにかくロシアではセルロースも放射能の排出に効果があることを公に認めており(そうでないとこのような商品を堂々と販売できません。)ベラルーシでもこのような説明のついたロシア製のセルロースを堂々と販売している、ということです。
 しかも薬局で売られているビタペクトTよりも、ずっと手軽にスーパーで購入できるのです。

 以上がベラルーシとロシアにおける実情です。
 ウクライナやバルト三国でもベラルーシ製セルロースが販売されています。
 旧ソ連では体内被曝対策に食物繊維の摂取を国民に促している、と言ってよいと思います。
 将来、日本もこうなるのかもしれません。

 ちなみにセルロースを多く含む食品を紹介している日本語のサイトがありましたので、お知らせします。

http://www.drrk.net/fiber_04.html


 せっかくですので、このロシア製セルロースの説明も翻訳しておきます。
「小麦由来のセルロースは天然の食物繊維です。食物繊維は消化器官の働きを刺激し、腸や胆管の病気を予防するために必要です。また心臓・循環器系統の疾病のリスクを下げ、糖尿病患者の食事にも適しています。こちらの商品は低カロリー食品です。腸内における吸着作用があるため、腸内細菌の働きを正常化し、また重金属塩と放射性核種と結合します。
 当品を定期的に摂取することを続ければ、基本の食事では不足しているセルロースを補うことができ、ダイエットにも効果が出ます。また胆汁分泌を正常化し、血中コレステロール値と血糖値を下げる作用があります。」

 セルロースってすごいですね。私自身はビタペクトTを使って自分と子どもで人体実験(^^;)をしていたので、セルロースを併用して、体内放射能値の数値に影響が出てはいけない、と思い、セルロースはわざと摂取していなかったのです。
 しかし再測定も終わったので、こんなに体にいいセルロースを飲んでいます。(痩せたいわけではないんですが・・・。)(^^;)
 他にセルロースを飲んだ人からは
「便秘が治った。」
と話していました。
 
 これからは食物繊維に注目して、日本でも内部被曝対策の一つにならないか、日本で研究をしてほしいです。

 ちなみにこのような毎日新聞の記事があります。
「どうなる、食の安全/下 「放射線に効く」本当?」

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20110913ddm013040198000c.html


 私は自分のベラルーシでの経験をこのブログでご紹介しているわけですが、今までも
「ペクチンなんて本当に効くの?」「効くわけがない。」
といった意見を見聞きしたり、またそういうメールをいただいたこともあります。
 今回セルロースのことをご紹介しましたが、そうすると今度は「セルロースなんて効くの? 効かないだろう。」
というご意見が出てくると思います。
 しかし私にできることはベラルーシの実情をお伝えするだけです。
 正直に言いまして、ペクチンの効果を疑っておられる方は、ペクチンを飲まなければいいだけの話だと思います。
 もしかするとペクチンよりずっと効果のある方法が、日本で発見され、日本人が自由に飲めるような時代が来るかもしれませんので、ペクチンだけが唯一の方法だとは私は決め付けているわけではありません。
 どうか日本の研究者の皆様、ベラルーシ・ロシア・ウクライナの過去の研究結果を踏まえたうえで早急に日本人のための体内被曝対策を研究してください。 

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