ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2無料配布」について

2011-09-06 |   ビタペクト配布活動
 9月6日に通算133回目に当たるチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」を実施する予定でした。
 しかし、活動の内容について今回チロ基金からお知らせしないといけないことがあります。 

 ビタペクトTはベルラド研究所で開発・製造・販売されていますが、その主な原料はりんごです。
 りんごは毎年秋に収穫されますが、そのときにベルラド研究所は1年分の製造量を予想してジュース工場からりんごの搾りかすであるりんごの乾燥粉末を仕入れています。
 例えば昨年の秋から今年の1月にかけてビタペクトTが今年の秋までに販売する量に合わせて製造されました。
 ビタペクトTは賞味期限が常温で1年間なので、大量に作り置きしていても保存しやすいので、集中して1年分大量生産しているのです。
 しかし、今年日本で発生した福島第1原発事故の影響で、ビタペクトTの需要が急激に増えました。
 その結果、今秋のりんごの収穫前にとうとうベルラド研究所内のビタペクトTの在庫が底をつきました。
 
 チロ基金に「ビタペクトTを購入してベラルーシの子どもたちにあげてほしい。」とこの活動を応援してくださっている日本人の方から寄付金をいただいたのですが、現時点で購入が不可能の状態です。
 寄付金をお寄せくださった皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 早く今年の秋のりんごが収穫され、ビタペクトTを生産してほしいです。
 しかし自然が相手ですから、ベルラド研究所もりんごの収穫を待たざるをえません。
 
 2011年9月6日現在このような状況です。
 したがって、チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第123回」を実施する予定でしたが、ビタペクトTを配ることができませんでした。
 ベルラド研究所は「今年はりんご粉末の仕入れ量を増やす。」と話していましたが、チロ基金としましては何とか次回の配布活動時(10月上旬)にはビタペクトTを購入してベラルーシの子どもたちに渡したいです。
 
 今回初めて経験する「ビタペクトがない」という非常事態に当たり、SOS子ども村側とも話し合いを重ねていましたが、今回保養に来た家族の体内放射能値が低くなかったため、代替案として健康食品の「べクチン入りセルロース」を子どもたちにチロ基金から配ることになりました。
 セルロースも食物繊維の一つですが「ペクチン入りセルロース」については別の記事で詳しくご説明いたします。
 
 以上のような状況ですが、ご理解をいただいたうえで、次に更新する報告記事をご覧ください。

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(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクトTを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所のサイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


(これまでのビタペクト2配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


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