チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第99回」でもご紹介しましたが、水頭症の児童への支援活動を行いました。
この子はゴメリ州ルドニヤ・マリモノワ村に住む 3歳半の男の子、サーシャ君です。
生まれつき水頭症を持っています。よく手術をして治療することが多いのですが、サーシャ君の場合、投薬治療の結果、頭に水(脳脊髄液)が溜まるのは止まりました。
しかし、知能のほうは発達が遅れています。
昨年、知能発達のための投薬治療を数年に分けて行うことを担当医から言われました。
そしてこの1月から半年間はパントガムという薬を飲むことになりました。1ヶ月を過ぎたころ、この男子は初めて「ママ。」「チョーチャ(おばさん)。」と意味のある言葉を話し始めたそうです。
この薬はロシアの製薬会社ピーク・ファルマが作っています。この会社のサイト内のカタログはこちら。(画像は見られますが、ロシア語表記のみです。)
http://www.pikfarma.ru/products/pantogam.html
脳内の血液の循環や代謝を活性する働きがある薬ですが、重度の障害には効果はないようです。また長期間にわたって摂取しても、効果がよくなり続けるわけではありません。(当然ですが、この薬を飲み続けても知能が平均以上によくなり、天才になるわけではないです。)
そのため、飲む期間も半年だけ、と決まっているようです。
しかし、この薬はロシア製でベラルーシ製ではないため、障害児向けの割引制度も無効です。さらにあまり薬局では売られておらず、なかなか手に入らない、とお母さんは話していました。
一箱50錠入りで、1日に3回飲まなくてはいけません。1ヶ月で2箱近く必要と言うことは半年間でおよそ11箱買わないといけません。もう2箱買ったので、あと9箱買わないといけません。1箱はおよそ14ドルします。
ちょうどSOS子ども村へ保養で行くことになったため、お母さんはミンスクでできるだけたくさんこの薬を買っておきたいと考えました。首都であるミンスクのほうが手に入りやすいと考えたからです。
この男の子は障害者と認定され、助成金をもらっています。しかし、今ある助成金ではまとめ買いはできません。
そこで、9箱全部でなくてもよいので、チロ基金から何とか支援を受けられないか、と持ちかけられました。
この薬がそんなに効果があるのなら、ぜひチロ基金の支援活動の一つとして、一部でも購入のお手伝いができたら、と考えてその場では承諾しました。
その後、あちこちの薬局でこの薬を売っていないかきいて回ったのですが
「置いていない。」「めったに売られていない薬。」「ロシアから注文取り寄せになる。」(←もうすぐサーシャ君はSOS子ども村での保養を終えて帰宅するので、時間がない・・・。)
となかなか見つかりませんでした。
しかし、ベラルーシ全国にチェーン店を持つ薬局に行ったところ、すぐに4箱の在庫が見つかりました。この薬局はゴメリにもチェーン店を持っているので、サーシャ君のお母さんもゴメリまで行けば、比較的簡単に手に入るのでは、と思いました。(ロシアから取り寄せるより、ミンスクからのほうが早くて簡単でしょう。)
さっそく、SOS子ども村へ薬を持って行きました。家から持って来ていた薬はなくなりかけていて、1錠を半分に割って飲ませたりしていたそうで、お母さんはチロ基金からの援助に大喜びでした。
サーシャ君もちゃんと意味が分かっているようで、薬の箱を手にして飲むまねをしたりしてニコニコしていました。(画像をごらんください。)
これで2ヶ月間は大丈夫なのですが、後は何とか6月になるまでがんばってほしいと思いました。
この薬4箱を購入するために、チロ基金支援者である大阪のH様の寄付金、そして、日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザールでの売上金の一部を充てました。
H様、ユーラシア協会大阪府連の皆様、バザースタッフの方々、またバザーでベラルーシ民芸品をお買い上げくださった皆様に、厚くお礼申し上げます。
サーシャ君のお母さんは、本当に喜んでいました。日本の支援してくださった皆さんに深くお礼申し上げたい、と話していました。
サーシャ君がますます健康になるよう、祈ってやみません。もしまた機会がありましたら、サーシャ君への支援活動、そして可能であれば、その後の成長をレポートしたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2012年4月にサーシャ君に再会することができました。そのときのようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第132回」
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5c299109f50d02aa7afb7f43e07e3332
この子はゴメリ州ルドニヤ・マリモノワ村に住む 3歳半の男の子、サーシャ君です。
生まれつき水頭症を持っています。よく手術をして治療することが多いのですが、サーシャ君の場合、投薬治療の結果、頭に水(脳脊髄液)が溜まるのは止まりました。
しかし、知能のほうは発達が遅れています。
昨年、知能発達のための投薬治療を数年に分けて行うことを担当医から言われました。
そしてこの1月から半年間はパントガムという薬を飲むことになりました。1ヶ月を過ぎたころ、この男子は初めて「ママ。」「チョーチャ(おばさん)。」と意味のある言葉を話し始めたそうです。
この薬はロシアの製薬会社ピーク・ファルマが作っています。この会社のサイト内のカタログはこちら。(画像は見られますが、ロシア語表記のみです。)
http://www.pikfarma.ru/products/pantogam.html
脳内の血液の循環や代謝を活性する働きがある薬ですが、重度の障害には効果はないようです。また長期間にわたって摂取しても、効果がよくなり続けるわけではありません。(当然ですが、この薬を飲み続けても知能が平均以上によくなり、天才になるわけではないです。)
そのため、飲む期間も半年だけ、と決まっているようです。
しかし、この薬はロシア製でベラルーシ製ではないため、障害児向けの割引制度も無効です。さらにあまり薬局では売られておらず、なかなか手に入らない、とお母さんは話していました。
一箱50錠入りで、1日に3回飲まなくてはいけません。1ヶ月で2箱近く必要と言うことは半年間でおよそ11箱買わないといけません。もう2箱買ったので、あと9箱買わないといけません。1箱はおよそ14ドルします。
ちょうどSOS子ども村へ保養で行くことになったため、お母さんはミンスクでできるだけたくさんこの薬を買っておきたいと考えました。首都であるミンスクのほうが手に入りやすいと考えたからです。
この男の子は障害者と認定され、助成金をもらっています。しかし、今ある助成金ではまとめ買いはできません。
そこで、9箱全部でなくてもよいので、チロ基金から何とか支援を受けられないか、と持ちかけられました。
この薬がそんなに効果があるのなら、ぜひチロ基金の支援活動の一つとして、一部でも購入のお手伝いができたら、と考えてその場では承諾しました。
その後、あちこちの薬局でこの薬を売っていないかきいて回ったのですが
「置いていない。」「めったに売られていない薬。」「ロシアから注文取り寄せになる。」(←もうすぐサーシャ君はSOS子ども村での保養を終えて帰宅するので、時間がない・・・。)
となかなか見つかりませんでした。
しかし、ベラルーシ全国にチェーン店を持つ薬局に行ったところ、すぐに4箱の在庫が見つかりました。この薬局はゴメリにもチェーン店を持っているので、サーシャ君のお母さんもゴメリまで行けば、比較的簡単に手に入るのでは、と思いました。(ロシアから取り寄せるより、ミンスクからのほうが早くて簡単でしょう。)
さっそく、SOS子ども村へ薬を持って行きました。家から持って来ていた薬はなくなりかけていて、1錠を半分に割って飲ませたりしていたそうで、お母さんはチロ基金からの援助に大喜びでした。
サーシャ君もちゃんと意味が分かっているようで、薬の箱を手にして飲むまねをしたりしてニコニコしていました。(画像をごらんください。)
これで2ヶ月間は大丈夫なのですが、後は何とか6月になるまでがんばってほしいと思いました。
この薬4箱を購入するために、チロ基金支援者である大阪のH様の寄付金、そして、日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザールでの売上金の一部を充てました。
H様、ユーラシア協会大阪府連の皆様、バザースタッフの方々、またバザーでベラルーシ民芸品をお買い上げくださった皆様に、厚くお礼申し上げます。
サーシャ君のお母さんは、本当に喜んでいました。日本の支援してくださった皆さんに深くお礼申し上げたい、と話していました。
サーシャ君がますます健康になるよう、祈ってやみません。もしまた機会がありましたら、サーシャ君への支援活動、そして可能であれば、その後の成長をレポートしたいと思います。
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2012年4月にサーシャ君に再会することができました。そのときのようすはこちらをご覧ください。
チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第132回」
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5c299109f50d02aa7afb7f43e07e3332