電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

老母、新年の日記帳を準備する

2020年12月16日 06時01分49秒 | 季節と行事
老母、満93歳になり、94年目に入りました。今の時期、来年は書けるだろうかと言いながら、息子を新年の日記帳を買いに走らせます。息子は、新年に希望を持つことの大切さを今更のように自覚します(^o^)/



老母お気に入りの定番は、高橋書店の「横線当用新日記」です。ずっとこのタイプを愛用していて、もう何十年にもなるようです。以前、経カテーテル大動脈弁置換術を受ける前はもうダメかと思いましたが、その後は順調で、自分のことはなんとか自分でできますし、算数の足し算はできるけれど引き算ができなくなったと嘆きはするものの、日記帳を継続しているからでしょうか、いまのところ大きなボケ症状もありません。確かに、日々の出来事を思い出しながら手書きで文章を綴る習慣は、良い頭の体操になっているのでしょう。

それにしてもこの日記帳、よく見るとなんとなくモダンな印象です。亡父は大正生まれだけれど自分は昭和生まれだからと自慢している(*1)だけのことはあります。実は昭和のモダンガールだったのかも(^o^)/

(*1):老母、新しい日記帳を購入する〜「電網郊外散歩道」2018年12月

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初雪、初除雪〜この冬を無事に乗り切ろう

2020年12月15日 06時01分17秒 | 季節と行事
昨日、初雪が降りました。気象台では、すでに11月に初雪があったとのことですが、当地では認知できず、今回が実質的に初雪でしょう。朝はそれほどでもなかったので、ささっと道路への出口だけ(スリップしないように)きれいにしてでかけましたが、帰宅したらけっこう積もっています。私の愛車デミオXDの最低地上高はたしか145mmでしたが、腹をこすっていないのでそれよりは少ないみたい。実質10cm〜12cmくらいの積雪量でしょうか。

気温の関係でだいぶ湿った雪で、このまま放置すると凍結して厄介なタイプです。夕食前の30分ほど、除雪機で吹き飛ばし、車と人の通路を確保しました。先年、母屋のリフォームを行い、屋根に雪止めを付けましたので、落雪の始末はだいぶ楽になりました。地面に積もった雪だけを処理すれば良いので、量的には半分に減少した感じです。



今朝は、早起きして雪かきシャベルでさっさと新雪の片付けを済ませ、ただいまコーヒーで一服です。雪のせいでしょうか、とても静かです。雪国にお住まいの皆様、なんとか無事にこの冬を乗り切りましょう。

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池井戸潤『陸王』を読む

2020年12月14日 06時01分47秒 | 読書
先日、図書館に出かけ、池井戸潤著『陸王』を借りてきました。読み始めると夢中になる、期待を裏切らない面白さです。2016年刊行の単行本ですので、文字の大きさも読みやすく、やや度が弱く感じられるようになった自宅用老眼鏡でも充分に読みやすいものです。



埼玉県行田市にある老舗の足袋製造会社「こはぜ屋」は、ジリ貧の本業を支える新規事業を探していましたが、ランニングシューズの開発に参入します。厚底のシューズではかかとから着地するために膝を故障するランナーが多いことから、足裏全体で着地し蹴り出す走法に適した薄底の軽いシューズが望ましい。それは、資金力も技術力もある大メーカーへの挑戦となりますが、チャレンジャーとなったのは、挫折を味わい失意の底から復活しようとするランナーと、それを支えようとして大企業からはじき出されるシューフィッター、繭を使った新素材の特許技術を持ちながら資金力・経営力の面から会社を倒産させた経歴を持つ技術顧問、そして経営者とベテラン従業員たちでした。



池井戸ドラマに付きものの、いけすかない悪役やライバルたちはちゃんと登場しますし、クライマックスには陸上競技やマラソンらしい高揚感が用意されて、ああ面白かった!

『下町ロケット』とパターンが同じ? アホ猫が元気な頃だったら「いやいやダンナ、それを言ったらおしまいよ」と言うだろうなあ(^o^)/

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収穫した白菜は陽に当てて

2020年12月13日 06時01分43秒 | 週末農業・定年農業
過日、白菜の収穫をしました。いえ、ほとんど妻が収穫してくれており、私は勤務先から早めに帰宅できた日に少し運搬を手伝っただけでしたが(^o^;)>poripori

その白菜は、例によって日あたりの良い作業小屋の南側に並べ、陽に当てて一週間ほど乾かします。老母の言によれば、こうすると白菜の甘みがまして、美味しくなるのだそうです。表面の葉がしわしわになり、天然ラップ状態になるためか、その後は作業小屋内に保管しても腐りません。むしろ、厳冬期の寒さで積み重ねた白菜が凍結しないように、布袋のようなものをかけて保温しておくようにしています。料理に使うときは、1個ずつ台所に運びます。

保存野菜の中でも、白菜の利用範囲は実に幅広いです。まず漬物、次に鍋、煮物、炒め物にスープなど、まことに多芸多彩、私のレパートリーの中でも重要な位置を占める食材です。70個ほどの白菜は、一部を漬物にして、さらにご近所独居老人のところにお裾分けしましたが、まだまだたくさん残っています。夏から晩秋までの労働の成果(*1)を、冬の間中おいしくいただく予定です。

(*1):白菜の追肥が効いている〜「電網郊外散歩道」2020年9月

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山形新聞で久良木夏海バッハ無伴奏チェロ組曲演奏会の報に接し

2020年12月12日 06時01分08秒 | クラシック音楽
地元紙山形新聞に、山響のチェリスト久良木夏海さんが山辺町でJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」の演奏会を開くという記事が掲載されていました。久良木夏海さんといえば、ファーストリサイタル(*1)でプロコフィエフのソナタを聴いて以来、2ndリサイタル(*2)ではベートーヴェンやブラームスのソナタも楽しんでおります。さっそく電話で問い合わせたところ、まだ定員に空きがあるということでしたので、速攻で申し込みました。会場は山辺町の「噺館」というところだそうで、どうやら50人規模のプライベートホールらしく、コロナ禍を意識してか40人を定員に演奏会を開くのだそうです。この会場では以前から山辺町の落語を聴く会が開催されており、落語が大好きだという久良木夏海さんが、こんどは逆に出演する側に回ったというのが真相みたい。それは楽しそう! 今回の曲目は、2nd リサイタルでも取り上げられていた無伴奏チェロ組曲第1番とともに、山響のアシスタント・コンサートマスターの平澤海里さんのヴァイオリンも加わる、1時間くらいの演奏会(*3)だそうです。12月25日(金)、19時開演、予定表にしっかりマークしました。



そうそう、山新の伊藤律子記者さん、とてもいい仕事でした、感謝です。

(*1):久良木夏海ファーストチェロリサイタルを聴く〜「電網郊外散歩道」2013年5月
(*2):久良木夏海チェロリサイタルVol.2を聴く〜「電網郊外散歩道」2016年4月
(*3):久良木夏海 新コンサートシリーズ「なつくら」始動〜久良木夏海オフィシャルサイトより

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マスク生活にメガネのくもり対策は

2020年12月11日 06時01分08秒 | 手帳文具書斎
新型コロナウィルス禍の中で、日中はほとんどマスクをしている生活になりました。で、困るのはメガネ(老眼鏡)が曇ること。若い頃は視力が左右とも1.5でメガネ無しの生活がずっと続いてきたのでしたが、ある年齢から老眼鏡なしではとても細かな字が読めなくなり、ついに意を決して老眼鏡を購入(*1)し、愛用しています。当然のことながら、メガネの曇り対策が必要になり、いろいろ試みました(*2)が、これまでは要するにマスクをしなければ曇らないだけの話でした。

ところが、新型コロナウィルス禍が収まるどころか、当地でも感染の増加が著しく、マスクは必須アイテムとなっています。曇りどめに関して皆さんの様子をうかがっていると、何やらいろいろなテクニックや流儀があるみたい。これは専門店で尋ねるに限ると、愛用の老眼鏡を購入した眼鏡店に行きました。すると、曇り止めの方法にはおよそ三種類あり、

  1. 曇りどめスプレーを噴霧
  2. 曇りどめ液を染み込ませたクロスで拭く
  3. 曇りどめ液を染み込ませた紙で拭き、使い捨て

というものだそうです。一番効果がありそうなスプレーは今は品切れだそうで、入荷したら知らせてくださいとお願いし、「クロスで拭く」タイプの製品を購入してきました。



けっこう回数を拭かないと効果がはっきりあらわれない傾向はありますが、辛抱強く拭いていると、確かにレンズが曇りません。はっきり見えます。これなら、実用になります。やっぱり餅は餅屋、眼鏡専門店のありがたみでしょう。アルミ缶にきちんと保管すれば、謳い文句では300回まで使用可能とのことですが、さてコロナ禍が収束し曇りどめクロスが不要になるのと、マスク生活が続き曇りどめクロスを買い換えるのと、どちらが早いのだろう?

(*1):眼科に行き、老眼鏡を作る〜「電網郊外散歩道」2013年8月
(*2):マスクと眼鏡〜「電網郊外散歩道」2015年12月

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ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2020年12月号を読む

2020年12月10日 06時01分32秒 | 手帳文具書斎
ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』2020年12月号を読みました。今号の特集は、

読者が選んだベスト文具30発表

で、毎年の恒例になっているものです。結果についてはすでに発表(*1)されていますが、大賞(第1位)「はにさっく」は「癒やし系のはにわ型指サック」でした。これは、見た目の面白さが「ウケた」もので、まあ流行歌で言う「一発屋」みたいなものか。むしろ本命は第2位の「ユニボールワン」でしょう。これは私も購入しましたが、たしかにくっきりはっきり、この黒インクの黒さはスゴイと思います。これに対して、第3位はまたも三菱で、「ジェットストリーム・エッジ」でした。「世界初の0.28mm激細油性ボールペン」というのもスゴイと思いますが、正直に言って細字志向とは正反対の中字〜太字志向の老眼世代ですから、これはワタクシには縁遠い製品と感じております。以下、30位まである中で興味を惹かれたのは、スクエアなペンケースくらいでしょうか。

他の記事で興味深かったのは、「外海君子・ニューヨーク文具レポート」の「教授のチョーク、首相のペン」でした。羽衣チョークと出会った米国の大学の数学教授が、同社の廃業のニュースを知ったとき、チョークを1トンも買いだめしたのだそうな。それはたしかに黒板とチョークというのは数学者にとってはかけがえのないものでしょうが、それにしても1トン!さすがにスケールが違います、ほとんどサクランボ果樹園に入れる堆肥の規模です(^o^)/





こちらも恒例の2020年私的文具大賞は、

プラチナ社のクラシックインク「カシスブラック」と「カーキブラック」、とくに両者を2:1にまぜた混色ゴールドオーカー風インク

でしょうか。裏抜けのごく少ない古典ブルーブラックはずっと継続して愛用していますが、今年よく使うようになった変化といえば、これになるでしょう。

(*1):2020年『Bun2』大賞〜WEBマガジン「文具のとびら」より

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Jetstreamスタイラスペンを妻に贈る

2020年12月09日 06時01分08秒 | 手帳文具書斎
過日、夫婦二人で一緒に購入したスマートフォン(*1)にも徐々に慣れて、急に電話が鳴っても慌てなくなりました。ただし、メールや LINE などで日本語入力をする必要があるときは、どうしても誤タッチが生じます。ピンポイントでフリック入力をするにはワタクシの指が太すぎるのか、それとも繊細さと器用さに欠けるのか(^o^;)>poripori

そんなわけで、近頃便利に使っているのがファーバーカステルのタッチペン型二色ボールペン(*2)です。最初、4C芯だと思った(*3)のは勘違いだったらしく、今後の継続使用は難ありです。そこで、行きつけの文具店に出向き、三菱のジェットストリームの三色スタイラスペンを購入してきました。私の分は青軸、妻の分はピンク軸で、日頃のお弁当づくりに感謝をこめて、一足早いクリスマスプレゼントです(^o^)/
さて、スタイラスペンは妻に気に入ってもらえるでしょうか。ドキドキ(^o^)/



あわせて、0.7mm と 0.5mm の2Bシャープ芯(三菱)も購入、『Bun2』12月号ももらってきました。

(*1):ようやくスマホ・デビュー〜「電網郊外散歩道」2020年11月
(*2):娘のインドネシア土産のスタイラスペンが便利だ〜「電網郊外散歩道」2020年11月
(*3):新顔ボールペンの近況と筆記具にまつわる雑感〜「電網郊外散歩道」2019年6月

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飄風も朝を終えず 驟雨も日を終えず

2020年12月08日 06時01分30秒 | Weblog
先日、読み終えた山形新聞社編『藤沢周平と庄内』の中で、作家が好んでいた言葉として、老子の

飄風も朝を終えず 驟雨も日を終えず

というのがあると知りました。「飄風も」じゃなく「飄風は」だったかな? 理系の石頭で、こういう素養はまるでありませんので、なんだか新鮮な印象です。どういう意味?

つむじ風が朝の間じゅう吹きつづけることはないし、にわか雨が一日じゅう降りつづけることもない。不自然な出来事は長くは続かないというたとえ。《「老子」23章から》〜goo辞書より

なるほど、いい言葉です。「Aは〜、Bは〜」なら「でもCは〜。そりゃあ、いろいろあらぁな」になってしまいそうですが、「Aも〜、Bも〜」なら「ましてや現在の出来事も〜」となりそうですから、今は「も」としたい心境。

インクを補給したペンで試筆してみました。



左から、プラチナ古典ブルーブラックをプレッピーの細字で、真ん中はクラシックインクのカシスブラックとカーキブラックを混色したゴールドオーカー風、プレジールの中字で、右側がカーキブラックをプレッピーの中字で。もしかしたら字が間違っているかもしれないと思いつつ、まあ、お遊びですから(^o^)/

現在の新型コロナウィルス禍も、ずっといつまでも続くわけではないだろう。スペイン風邪のときもおよそ二年くらいで収束していますし、当時よりは医療も公衆衛生意識もマスコミ報道も改善されているでしょうから、やがては落ち着くところに落ち着くのではなかろうか。つむじ風やにわか雨のようにすぐには止まないかもしれないけれど、適切な対人距離、マスク、手洗い、換気、不要不急の外出自粛など、辛抱していればやがて収まってくると期待したいものです。

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新型コロナウィルス禍の年、オペラ歌手パトリシア・ヤネチコヴァの近況

2020年12月07日 06時01分54秒 | -オペラ・声楽
新型コロナウィルス禍の中、2020年は演奏家の皆さんもだいぶ不自由を強いられたことでしょう。以前、取り上げたオペラ歌手パトリシア・ヤネチコヴァさん(*1)が、自身の YouTube チャンネルに自宅の音楽室と思われる動画を投稿していました。もしかすると感染拡大で演奏会がキャンセルされた時期に、こうしたプライベート収録を行っていたのでしょうか。

スロバキアの作曲家、ミクラス・シュナイダー・トルナスキー(1881〜1958)(*2)の曲のようです。2020年10月、ヤネチコヴァさん本人の投稿みたい。
Patricia Janečková - M.Sch. Trnavský: Zo srdca - V našom dvore na javore


次はロッシーニ。やはり2020年10月、ご本人の投稿。
Patricia Janečková - G. Rossini: Petite Messe Solenelle - Crucifixus


ヴィヴァルディ、ヘンデル、モーツァルトなど、チェコ北東部の年、オパヴァにおける演奏会風景。こちらはご本人によるものではないようですが、2020年8月の投稿。全員ではないものの、マスク姿の聴衆が2020年のリアルな現状を表しています。
2020 - Patrícia Janečková - Concert in Opava


12月に入り、クリスマスも近づきました。街は賑わいも少なく例年のような雰囲気ではありませんが、逆に静かに音楽を聴くにはよいのかもしれません。

(*1):へぇ〜、そうなんだ!〜パトリシア・ヤネチコヴァのこと〜「電網郊外散歩道」2019年10月
(*2):Mikuláš Schneider-Trnavský〜Wikipedia より、標準カトリック讃美歌集を編集した人のようです。

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過ぎ行きし晩秋の色模様

2020年12月06日 06時01分24秒 | 季節と行事
季節はすっかり冬になりましたが、未だに降雪は見られません。マイカー通勤族にはありがたいことです。ただ、気温はさすがに下がっていますので、橋の上などは凍結している場合があります。先日は、某橋上でスリップ事故があり通行止めに遭遇しましたので、別ルートを行こうとしたらそちらの橋の上でも事故! 結局一時間遅れで着いた、などということもありました。

過日は、10月に亡くなった叔父の奥様の四十九日を終えたばかりなのに、こんどは義母さんが亡くなったとのことで、再び葬儀に参列してきました。ようやく休日になりましたので、最近の写真を整理しました。先月末のものを見ると、過ぎ行きし晩秋の色模様が記録されておりました。果樹園の落葉は、サクランボ、プルーンなどのものです。





そうそう、我が家の早春の花、ヒマラヤユキノシタが、なんと今頃に狂い咲きをしていました。この株は、私が子供の頃からありますので、相当に高齢のはず。植物もボケたのかと同情します(^o^)/



このヒマラヤユキノシタは、はびこりすぎた箇所の根をブツブツと切られています。サクランボの老樹も枯れる前年に狂い咲きすることがありますが、ダメージを受けた植物は子孫を残そうと最後の一花を咲かせるのでしょうか。うーむ、少々身につまされる年齢に近づいてきているのかなあ。

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Preppyにクラシックインク「カーキブラック」を補給

2020年12月05日 06時01分32秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の廉価万年筆プレッピー(Preppy)の中字(0.5mm)に、クラシックインク「カーキブラック」を入れて便利に使っておりますが、先日、使い始めてから3度めのインク補給をしました。カーキブラックというのは、書いた直後はカーキ色ですが、次第に酸化されて黒っぽくなり、最終的には茶黒になる、という変化をします。茶色のボールペンを使い始めてから、落ち着いたアースカラーというのか、この色調に魅力を感じ、今年の8月に購入、使い始めた(*1)ものです。




記録によればインク補給は9月以来ですから、3ヶ月弱の間隔となります。インク・コンバータで使っていますので、コンバータの容量がおよそ0.6mLくらい? カートリッジよりも少ないはずですが、それにしてもけっこう使っています。今年3回目の補給というと、古典ブルーブラックを入れたプレジール青軸(中字)と同程度ですから、やっぱりかなり使っているほうでしょう。



カーキブラックを補給ついでに、先日増量した混色ゴールドオーカーが少し赤みが強いようなので、カーキブラックを追加しておきました。こちらも利用頻度が高いので、プレッピーからプレジール・ノヴァオレンジ軸に首軸ごとすげ替えております。インク補給記録は表計算で記録していますので、軸の変更もすぐに対応が可能。このあたりは電子的な記録の良さでしょうか。

(*1):プラチナ社のクラシックインク「カーキブラック」を使い始める〜「電網郊外散歩道」2020年9月

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山形新聞社編『藤沢周平と庄内』を読む

2020年12月04日 06時01分50秒 | -藤沢周平
図書館から借りてきた本で、1997年にダイヤモンド社から刊行された単行本、山形新聞社編『藤沢周平と庄内〜海坂藩を訪ねる旅』を読みました。「あとがき」によれば、山形新聞鶴岡支社に赴任した寒河江浩二支社長(当時、現在は社長)が、作家が逝去した後の平成9年2月から「その風景を探して」と題して朝刊に連載した20回分と、同年4月から連載した「第2部 ゆかりの人々」と題する10回分を中心に編まれたもののようです。
構成は次のとおり。

第1部 なつかしい風景を探して
1.【ただ一撃】 小真木原、金峯山  お役に立つなら、お試しなさいませ
2.【又蔵の火】 総穏寺、湯田川街道  始末をつけねばならん
3.【春秋山伏記】 櫛引町の赤川  庄内弁の美しさ溢れて
4.【三年目】 三瀬、小波渡  耐える女、一途な女
5.【龍を見た男】 善宝寺・貝喰ノ池、加茂  助けてくれ、龍神さま
6.【夜が軋む】 越沢、摩耶山  「山の精」を呼んだ淫蕩な血
7.【義民が駆ける】 鶴ヶ岡城  百姓といえども二君に仕えず
8.【暗殺の年輪】 五間川(内川)  ずいぶんと愚かなことを
9.【潮田伝五郎置文】 赤目川(赤川)  再開した盆踊りの夜
10.【唆す】 青龍寺、播磨  八十万人の「お粥騒動」
11.【臍曲がり新左】 金峯山周辺  年頃の娘を持つ父の心情  
12.【隠し剣孤影抄・邪剣竜尾返し】 金峯神社  俺の女房だ、あの女は
13.【隠し剣秋風抄・暗黒剣千鳥】 致道館  謀られた藩校の若者
14.【用心棒日月抄・凶刃】 寺々  青江又八郎の歳月
15.【三屋清左衛門残日録】 日本海  日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ
16.【秘太刀馬の骨】 千鳥橋(大泉橋)  さあ、早く帰って旦那さまのお夜食を
17.【蝉しぐれ】 城下や近郊の村々  青春の「思い」叶って
18.小鯛の塩焼きやハタハタの湯上げ  心を許した女がもてなす旬の味
19.古里の方言への愛着  言葉と喰べものぐらいは残ってもらいたい
20.ペンネームと海坂の由来  吐き出さねばならなかった無念の気持ち
第2部 ゆかりの人々
1.兄・小菅久治さん  こぶしの木を切っていた
2.幼友達・五十嵐久雄さん  少年時代のつらい思い出
3.幼友達・石川弘さん、石川今朝太郎さん  作文
4.夜間中学同級生・三村千吉さん  飄風も朝を終えず
5.師範学校の同級生・小松康祐さん  テーマは「悪」の登場人物
6.師範時代の同級生・小野寺茂三さん  未発表詩「死の準備者」
7.教え子の1人・大滝澄子さん  好きだった馬酔木とサンシュユの花
8.荘内文学同人・富塚喜吉さん  私もまた人生の失敗者だった
9.句会主宰・畠山弘さん  「大山庄太夫」の一件
10.恩師の娘さん・松田静子さん  吐き出さねばならなかった無念の気持ち
付録 庄内ところどころ

新聞への連載という性格上、1編1編は短く読みやすいものです。新聞記者という職業柄、文章の上手い人が多いのではないかと思いますが、それにしても無駄のない簡潔で明快な文章は流石です。原作をまた読みたくなります。ある意味、この企画が、同紙の藤沢周平関連企画の原動力の一つになっていたのかもしれません。

※本書の本文は、山形新聞社ホームページにある「藤沢周平文学の魅力」中で読むことができるようです。


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記憶に残るアホ猫記事

2020年12月03日 06時01分16秒 | アホ猫やんちゃ猫
先日、ついに力尽きた母猫と、少し前に亡くなった娘猫の母娘は、それぞれ21年および20年もの間、我が家に大きな喜びと少しの困惑を届けてくれました。2004年に始まるこのブログにも、ずいぶんいろいろな話題を提供してくれました。記憶に残るアホ猫記事のハイライト編です。

うーむ、アホ猫らしからぬ社会時評、文芸・映画評など、こうしてみるとけっこう辛口のものもあったのだなあ。凡庸な飼い主は、お前たちの批評家的資質にまるで気づかなかったよ(^o^)/

※リンクを右クリックして「新しいタブで開く」などを選ぶと、次々に読んでいくには便利かもしれません。

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母猫、ついに力尽きる

2020年12月02日 06時01分43秒 | アホ猫やんちゃ猫
この秋に娘猫(20歳)を埋葬し、寂しくなっていたところへ、母猫(21歳)が弱ってきていました。先週あたりからほとんど寝たきりになり、エサもほとんど食べません。かろうじて自力で飲んでいた水も、先週末には立てなくなり、とうとう口の横から注射器で少しずつ飲ませるようになりました。体温の低下もありましたので日中は猫用毛布をのせた足温マットで暖を取り、夜は私の寝床で腕枕で寝せました。が、一昨日の夜、とうとう力尽きました。アホ猫とはいえ大往生、天寿を全うしたほうでしょう。昨日、妻とともに娘猫の隣に埋葬しました。もしあの世とやらがあるならば、動物好きだった亡父にゴロニャンしていることでしょう。

さて、猫トイレ、猫エサ、猫グッズなど、ぜんぶ使うあてもなくなりました。すっかり片付けられてしまうと、なんと寂しいこと。この「アホ猫」カテゴリーも、今回の122投稿をもって、ついに終結となるのでしょうか。それもいささか寂しいなあ。

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