電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新顔ボールペンの近況と筆記具にまつわる雑感

2019年06月09日 06時01分59秒 | 手帳文具書斎
以前、万年筆の出番が激減したことがありました。その理由を記事にした(*1)ことがありますが、もう一つ、万年筆インクを想定しない用紙が身の回りに増えた一方で、使っていたパイロットのインクがそれらの用紙では裏抜けし滲むため、というのもありました。いわゆるOA化の時代、プリンタ用連続用紙やコピー用紙が中心になっていったため、裏抜けや滲みの心配のない、ボールペンを多用するようになりました。その反面、万年筆とインクによる書き味や字面の整い方にはほど遠く、その点では不満が残りました。

ということは、身の回りの様々な用紙で裏抜けや滲みの問題がなくなれば、再び万年筆に回帰する条件はあったわけで、廉価万年筆プレッピーとプラチナ古典ブルーブラック・インクを使ってから、がぜん万年筆への劇的な回帰が起こった(*2)のでした。現在は、ボールペンと万年筆の使用比率は再び逆転し、万年筆を主とし、ボールペンを従とするスタイルになっています。

とはいうものの、ボールペンでなければならない場面も少なくありません。感圧複写紙を用いた書類や宅配便等の送り状、寝床脇の仰向け筆記スタイルで使うことの多い備忘メモ帳、あるいは農作業メモや演奏会の速記ふうメモなどは、それぞれ用途に適したボールペンの利用を前提としています。

また、文具趣味の一環として様々な筆記具を試してみるのは、好奇心を持ち続ける意味で必要なことです。ですが、何万円もする高価な万年筆を好奇心だけで次々に試していくのは、高齢世代にはいささか無理があります。ボールペンならば、せいぜい数百円台で済むことが多いですし、集まったボールペンは身の回りに配置することで、とっさの場面への対応もスムーズになります。

というわけで、ボールペンの新顔の近況(^o^)/nougaki-nagai

インドネシア製ファーバーカステルのボールペンのうち、単色軸のほうは、ジェットストリームのパーカー互換芯に交換してしまいました。ダライッティのボールペンに入れていた(*3)のですが、どうも利用場面がごく少なく、せっかくの大容量インク芯が宝の持ち腐れと判断しました。また、利用場面が比較的多い二色スタイラス・ペンのほうは、4C芯を購入し、いつでも交換オーケーな態勢です。
【追記】
その後、4C芯ではないことが判明、交換は不可のようです。残念!




ファーバーカステルといえば泣く子も黙る(^o^;)有名ブランドらしいのですが、両方とも金属クリップが固い! ジェットストリームのラバー軸よりもっと固い! 上衣のポケットにちょいと挿して、というような利用には向いていないようです。何度も繰り返すうちに、布地をいためる可能性が高いです。おそらくは、ノートやファイルの表紙に挿して持ち運ぶことを想定しているのでしょう。このあたりは、実用の製品であって装飾品ではない、というスタンスなのかもしれません。

(*1):万年筆の利用頻度が下がった理由〜「電網郊外散歩道」2011年8月
(*2):ボールペンの使用頻度が高くなっていた理由〜「電網郊外散歩道」2016年12月
(*3):ダライッティでジェットストリーム芯を使う〜「電網郊外散歩道」2018年3月



本日は、午後から山形テルサホールで山形交響楽団第278回定期演奏会の予定。ウィーン・フィル首席ファゴット奏者ソフィー・デルヴォーを迎えて、モーツァルトのファゴット協奏曲他。プログラムは、

モーツァルト/歌劇「救われしベトゥーリア」K.118(74c)序曲
モーツァルト/歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87(74a)序曲
モーツァルト/ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191
ラヴェル/マ・メール・ロワ(管弦楽版)
リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲 作品34
 ソフィー・デルヴォー:ファゴット
 飯森範親:指揮、山形交響楽団

楽しみです。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 退職したら義理酒席が激減した | トップ | 山形交響楽団第278回定期演奏... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボールペン (goosyun)
2019-06-09 07:02:20
 とっさのメモ用に、私もボールペンは常に携帯しています。失くしてもいいような、安物です。「ファーバーカステル」とやらを、一度使ってみたい、できれば買えるといいのですが。
 最近は手帳やノートを持ち歩くことをせずに、メモはスマートフォンに、という方も多くなってきたかもしれません。
返信する
ペンとメモ帳 (新介)
2019-06-09 12:24:42
携帯電話は忘れてもペンとメモ帳は携帯してますね。
冬場は気がつけば4本ぐらいもってることもあります(苦笑)
私も一度使ってみたいですね。できれば貰えるといいですヾ(^^;をぃ

返信する
goosyun さん、 (narkejp)
2019-06-10 05:57:16
コメントありがとうございます。ファーバーカステルというブランド名で見ると何かすごい製品のように錯覚しますが、なに、装いは舶来品でも中身はジェットストリームです(^o^)/
国産の良質な製品にはかないません(^o^)/
アルミ軸の適度な重さは好感を持ちますが、このクリップの固さは実用性の点からみて減点ですね。私にとって、三菱の PowerTank と Jetstream のコンビに勝るボールペンは、現在まで現れておりません(^o^)/
返信する
新介 さん、 (narkejp)
2019-06-10 06:07:01
コメントありがとうございます。同様に、当方もペンとメモ帳は必携アイテムとなっております。財布を忘れても、これだけは忘れないようにしております(^o^)/
上衣の胸ポケットに手帳用の細字の万年筆、内ポケットにボールペン、セカンドバッグ内に多色ボールペン、車にも加圧式ボールペンのパワータンクと、お出かけ時にも万全の態勢です。一度、ネクタイピンを忘れたことに気づき、サラサのバインダークリップでしのいだこともありました(^o^)/
>私も一度使ってみたいですね。できれば貰えるといいですヾ(^^;をぃ
海外にお出かけの友人知人親戚に「お土産は街で普通に見かける文具を」とリクエストしておくと、意外にいいものがあったりしますね(^o^)/
返信する

コメントを投稿

手帳文具書斎」カテゴリの最新記事