電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

香月美夜『本好きの下剋上』第3部「領主の養女II」を読む

2018年06月15日 06時01分29秒 | -香月美夜
TOブックス刊の単行本で、香月美夜著『本好きの下剋上』第三部「領主の養女II」を読みました。悪役である神殿長を排し、領主の養女として神殿長に就任したローゼマインは、当然のことながらその役目を果たさなければなりません。例えば収穫祭です。手はじめに赴いたハッセの町で、前神殿長に取り入りやりたい放題だった町長に対抗し、虐待され売られようとしていた孤児たちを小神殿に保護します。町長派は農民たちを唆し、小神殿を襲撃させますが、守りの魔法が効いていたために襲撃は失敗、逆に領主への叛逆の罪に問われることになります。

城の中では、領主の長男でわがままに育ったウィルフリートと一日だけ役割を交代することで、結果的にはウィルフリートとその側近たちの自覚と反省を促し、廃嫡の危機を救い、養母である領主の妻フロレンツィアに感謝されます。
それにしてもローゼマインの虚弱さは何とかしなければいけないと、神官長フェルディナンドが考えたのが魔力の固化を溶かす薬ユレーヴェの素材収集です。このサポートに加わったのが、エックハルトとユストクス。満月が紫色に光るシュツェーリアの夜に、リュエルの実を収穫しようとして失敗。ローゼマインの強大な魔力は、時に危険であるという神官長の指摘を実感することになります。



孤児の人身売買や反逆者への対応など、この世界の常識と前世の記憶との食い違いに悩みながら、ローゼマインは次第に影響力を強めていきます。その武器になったのが料理であったりカルタやトランプなどの玩具、あるいは聖典絵本であったりするところが、実に興味深いものがあります。登場人物も、城内の人間がだいぶ増えました。神官長を「坊ちゃま」扱いできるリヒャルダの登場は印象的でしたが、今回は間違いなく奇人変人のユストクスが面白い。これが親子だという想定も愉快です。面白いです。

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「ヤンネ・プレイズ・シベリウス」を聴く

2018年06月14日 06時02分38秒 | -室内楽
5月の山形交響楽団第269回定期演奏会で購入してきたCDで、ヤンネ舘野さんの「シベリウス:ヴァイオリン曲集」を聴いています。もっと正確にいえば、「Janne Plays Sibelius」(ZMM-1801)というCDです。収録されている曲目は、

  1. 四つの小品 Op.78
  2. ソナチネ Op.80
  3. 五つの小品 Op.81
  4. 劇付随音楽「クオレマ」より「悲しきワルツ」 Op.44-1
  5. ヴァイオリン協奏曲二長調Op.47より第2楽章、アダージョ・ディ・モルト
  6. ユモレスク Op.87-1
  7. 組曲「ペレアスとメリザンド」より「メリザンド」 Op.46-2
  8. ノヴェレッテ Op.102
  9. 組曲「ベルシャザールの饗宴」より「ノクターン(夜想曲)」 Op.51-3
      ヤンネ舘野(Vn)、マルッティ・ラウティオ(Pf)

というものです。

ヤンネ舘野さんは、今は左手のピアニストとして知られるようになった舘野泉さんの息子さんで、舘野泉さんが病気のために右手が不自由になって落ち込んでいたときに、息子が左手のための曲の楽譜をたくさん集めてきてくれたという、実はそのご本人。私にとっては、山形交響楽団の第二ヴァイオリンの首席奏者として、いつもおなじみの演奏家です。

このCD中のいくつかの曲は、すでに文翔館議場ホールで実演を耳にしております。例えばシベリウスのヴァイオリン協奏曲のピアノ伴奏版は全曲、8と9の2曲も2016年5月に、という具合です。今回のCDで初めて聴いた曲の中で、今回とりわけ心に残ったのが、冒頭の「四つの小品」Op.78でした。

1.即興曲  2.ロマンス  3.レリジオーソ  4.リゴードン

第一次世界大戦と経済的な困窮の時代に書かれたらしいこれらの曲は、親しみやすさとともに情熱と技術を真率に感じさせるものです。良い曲、良い演奏だと思います。
最後の2曲をのぞき、2016年5月に仙台市?青葉区民文化センター・フィリアホールで録音されたもので、リーフレットの解説の日本語訳はお父さんの舘野泉さん。ピアノのマルッティ・ラウティオさんも、シベリウス・アカデミーで舘野泉さんに師事したらしい。親子二代、師弟の縁も感じられます。

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パイロット・カスタム・グランディのその後とサブ万年筆の役割

2018年06月13日 06時05分03秒 | 手帳文具書斎
万年筆は一本しか持たない時期が長かったので、手紙にも備忘録にも唯一無二の道具として愛用してきたパイロットのカスタム・グランディ(M:中字)。最近は、その使い方に迷っております。確かに書き味は素晴らしく、自分の書きぐせに最もよくなじんでいるのですが、どうも万年筆は書き味だけで選ばれるのではないようです。

主役の座をTWSBIのダイヤモンド580ALに譲り、インク・コンバータCON-50に同社の色彩雫「紺碧」を吸入して、裏抜けや滲みの心配のないツバメノートの備忘録だけに使った結果は、インクの色と筆跡から、何ページを書いたかが明確にわかります。で、数えてみました。その結果は、A5判A罫24行/頁のノートでわずかに5ページのみ。過去の筆記量テスト(*1)では、インク・カートリッジ(1.1mL)を使った場合、少なくとも11ページ以上は連続筆記できるはずなのですが、インク容量0.5mLのコンバータでは妥当なところか。サブ万年筆の立場になってみると、これでも充分なのかもしれません。

主役の時にはとても書きやすくありがたいのですが、脇役に回った時は、いつの間にかインクが乾燥してしまい、力を発揮することができない「書きやすいけど使いにくい」困ったチャンではあります。でも、複数の万年筆を使うとき、メインとなる万年筆の役割が備忘録ノートに書き込んだり手紙を書いたりすることだとしたら、サブ万年筆の役割は何だろう? 現状では

  • 細字のペンで手帳にスケジュール等を記入(プラチナ#3776ブルゴーニュ等)
  • 普段着でちょっとお出かけするときのメモ帳用(Preppy等)
  • あらたまった署名、葉書など(モンブラン・マイスターシュテュック149)
  • 備忘録記事のタイトルを強調表示
  • 備忘録記事の追加訂正

あたりでしょうか。

うーむ。脇役にまわったときも乾燥しにくい万年筆は、ありがたい存在です。ボールペンの時代に、万年筆の「乾燥」の問題は、本質的に重要なテーマなのだなあと感じます。

(*1):再びパイロット・カスタム・グランディの筆記量〜「電網郊外散歩道」2015年9月
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帰宅してからも少しずつ作業

2018年06月12日 06時02分55秒 | 週末農業・定年農業
日も長くなっておりますので、帰宅してからも少しは農作業ができるようになっています。もうサクランボの収穫シーズンに入りましたので、これまで作業小屋の片付けと出荷用のダンボール箱作りなど、収穫準備をしてきました。たかだか30分ほどの作業ですが、案外バカにできません。とくに、少しずつでも「前進している」という感覚が大事で、週末の農作業へのモチベーションになります。

このところ、台風の影響か雨降りが続きます。週末になってから急に農作業をやろうと思っても、あまりの膨大さに途方に暮れて投げ出してしまいたくなるのは、中高生時代の夏休みの宿題と同じ(^o^;)>
毎日少しずつでもやっていると、まとまった時間が取れた時のやる気が違います。農作業も、実感としてはそんなものです。

写真は、6月初旬に撮影した早生種「紅さやか」。
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叔父夫婦が「おそらくは最後の里帰り」と来訪

2018年06月11日 06時07分10秒 | Weblog
今月のはじめに、我が家を叔父夫婦が訪れました。90才を超えて、先年大腸がんを手術し快癒しての来形です。いとこの運転する車で、おそらくは最後の里帰りになるでしょうとの連絡でしたが、今でもかくしゃくたるもので、仏前にお参りし、先祖の墓前に手を合わせ、好物のお餅をご馳走したらほとんど平らげて、一昨日届いた礼状によれば、満足してお帰りのようでした。

街は変わり、人の姿も変わるけれど、山々の風景は変わらないと、記憶にとどめて帰られたようです。そういえば、大叔父にもそんなことがあった(*1)なあ。実家を守る立場から、家を離れ歳月を経た人たちにとっての故郷の風景の価値をあらためて再認識いたしました。

(*1):故郷の山や川は〜「電網郊外散歩道」2006年5月
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山響第270回定期演奏会でモーツァルト、シニガーリャ、ミロシュ・ボク、ドヴォルザークを聴く

2018年06月10日 21時04分03秒 | -オーケストラ
幸いにお天気が大きくくずれず、週末農業に精を出すことができた土曜日の夜、山形交響楽団第270回定期演奏会に出かけました。今回は、ラデク・バボラークさんの首席客演指揮者就任記念の演奏会で、祖国チェコの作曲家ミロシュ・ボクに依頼した山響委嘱作品の世界初演の機会でもあります。プログラムは、

  1. モーツァルト/歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K.588
  2. モーツァルト/ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412
  3. レオーネ・シニガーリャ/ロマンス 作品3(ホルンと弦楽合奏のための)
  4. ミロシュ・ボク/交響的黙示録 ホ長調(山響委嘱新作 世界初演)
  5. ドヴォルザーク/交響曲 第7番 ニ短調 作品70
      指揮・ホルン:ラデク・バボラーク、山形交響楽団

というものです。シニガーリャとミロシュ・ボク作品は初めて聴きます。

山形テルサ・ホールに到着したのがちょうどロビーコンサートのタイミングで、トロンボーン三本にチューバが加わった四重奏で、J.S.バッハのト短調のフーガに出迎えてもらいました。いつも聴くオルガンの響きとは、似ている面もあるけれど少々異なる印象もあり、良いものに触れた!というラッキー感があります(^o^)/



指揮者のプレコンサートトークでは、近年は指揮者としての活躍が増えているバボラークさんが、山響と良い関係を築けていることに喜んでいるとのこと。コンサートマスターの髙橋和貴さんをドイツ語の通訳にしてインタビューした西濱事務局長は、今回の世界初演となる山響委嘱作の作曲者ミロシュ・ボクさんがこの会場においでになっていると紹介、一気に注目を集めます。

ステージ上の楽器配置は、弦楽が左から第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリン(8)、ヴィオラ(6)、チェロ(6)、その後方にコントラバス(4)というもので、正面中央にフルート(2)、オーボエ(2)、その奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)、最奥部にホルン(2)、トランペット(2)、その右手にバロック・ティンパニとなっています。

1曲め、モーツァルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲。ほんとにウキウキ、そわそわといった風情の音楽が鳴り出します。安心感のある楽しさです。
2曲め、モーツァルトのホルン協奏曲第1番。たしか、小学校の鑑賞教材になっていたのではなかったか。モーツァルト最晩年の作品らしい(*1)けれど、実に楽しい音楽になっています。

第3曲め、イタリアの作曲家レオーネ・シニガーリャの「ロマンス」作品3〜ホルンと弦楽合奏のための。編成がぐっと縮小され、ホルンとヴァイオリン(2),ヴィオラ(2),チェロ(2),コントラバス(1)という形になります。もともとは独奏ホルンと弦楽四重奏のために作曲されたもの(*2)のようですが、さらに表現力を増したみたい。好きだなあ、こういう曲! またステキな音楽を知りました。嬉しいことです。

前半最後になる第4曲め、ミロシュ・ボクの「交響的黙示録」。楽器編成が増強され、弦楽5部(10-8-6-6-4)に、Picc(1),Fl(2),Ob(2),Cl(3),Fg(2),Hrn(4),Tp(3),Tb(3),Tuba,Timp.,Cymbal,SuspendCymbal,Triangle,Chime,Tam-Tam というものです。冒頭から、強烈な力強さとエネルギーを感じます。わーお、これはすごい音楽だ! まさしく本日のハイライトとなりました。
作曲者のミロシュ・ボクさんがステージ上に上がり、大感激の様子で指揮のバボラークさんやコンサートマスターの髙橋和貴さんはじめ山響の演奏者の皆さんに謝意を評します。この様子を見ていた私達も、思わず嬉しくなる光景でした。
「さくらんぼコンサート大阪公演」でも、バボラークさんの指揮でこの曲を演奏する予定になっているようです。関西方面の皆様、これは一聴の価値ありです。「ボク、知らない」などというオヤジギャグをかましている場合ではありません!

15分の休憩の後に、後半はドヴォルザークの交響曲第7番です。
楽器編成は、弦楽5部にFl(2),Ob(2),Cl(2),Fg(2),Hrn(4),Tp(2),Tb(3),Timp. というものです。ふつう、ドヴォルザークの交響曲後期3曲の中で、この第7番は一種の緊張感があるものですが、ミロシュ・ボクの熱に満ちた「交響的黙示録」を聴いた後では、むしろ穏やかな安心感のある音楽に聞こえてしまいます。もちろん、それは良い意味であって、音楽の流れに身を委ねていると、実に気持ちの良いものでした。

ラデク・バボラークさんの意欲に満ちたプログラムには、近年にない刺激がありました。今回も、山響会員で良かったと思わせる、実に良い演奏会でした。

(*1):モーツァルト「ホルン協奏曲第1番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2009年10月
(*2):このスタイルでバボラークさんが演奏しているものがYouTubeにありました。
RADEK BABORÁK


【追記】
作曲者がステージに上がったシーンを少しだけ追記しました。(2018/06/16)
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週末の予定はお天気しだい

2018年06月09日 06時04分25秒 | Weblog
この週末の予定は、文字どおりお天気しだいのようです。晴天もしくは曇り空の程度であれば、桃の防除やサクランボ収穫・出荷準備作業が必要ですし、雨模様であれば、出荷用のダンボール箱作りや、雇人の皆さんのための茶菓子や飲み物等の買い出しも必要になります。

そして夜には山響の第270回定期演奏会の予定。今回は、ラデク・バボラークさんの指揮とホルンで、

  1. モーツァルト/歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K.588
  2. モーツァルト/ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412
  3. レオーネ・シニガーリャ/ロマンス 作品3(ホルンと弦楽合奏のための)
  4. ミロシュ・ボク/交響的黙示録 ホ長調(山響委嘱新作 世界初演)
  5. ドヴォルザーク/交響曲 第7番 ニ短調 作品70

というプログラムです。お天気をにらみながら、日曜の午後は週末農業と諸準備タイムとして確保し、土曜の夜はお楽しみタイムとする、苦肉の調整です(^o^;)>poripori

写真は、ご主人様の洗濯物を遠慮無くクッションにするアホ猫(母)。ほのかな加齢臭に共感するのだそうな(^o^)/

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ステーショナリーフリーマガジン『Bun2』2018/6月号を読む

2018年06月08日 06時03分23秒 | 手帳文具書斎
ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』の2018年6月号(Vol.78)を入手し、読みました。市販の雑誌には縁遠くなり、最近はこうしたフリーマガジンによってあるジャンルのまとまった情報を得るということが多くなっています。今号の特集は「万年筆を愉しむ」。この内容としては、

  1. 万年筆で手紙を綴る愉しみ
  2. 至高の書き味実現した万年筆が人気
  3. 万年筆インク厳選の100色

というものです。
1.で登場する、万年筆コレクターから手紙の書き方講師になった横山英行さんは、どうやらパーカーQuinkやWatermanの「色変わりするブルーブラック」がお気に入りのようで、トラベラーズ・ノートにドルチェビータやマイスターシュテュック146等の太字のペンで書くのが好きとのこと。ちょいと共感するところがあります。
もうひとつ、2.でパイロットの高級万年筆「カスタムURUSHI」の紹介がありました。私の経験では、インクが乾きやすいパイロットの万年筆も、これくらい高級だと、自分の宝のようにそれだけを使い続けるようなやり方であれば、ドライアップせずに使えるのかな、と思います。
最後に、3.で紹介されていたインクの件。最近の傾向として、カートリッジ・インクよりもボトルインクの人気が高いのだとか。少量の容器に多彩な色を用意してシリーズ展開し、商売になっているようで、これも流行の現象みたいです。

特集以外の記事では、外海君子さんの「ニューヨーク文具レポート」の番外編で、紙幣についての話が面白かった。紙幣の製造原価、紙幣を洗濯したら、破棄された紙幣の行末など、思わず「へぇ〜!」でした。



個人的には、裏抜け・滲みやすい傾向のインクは敬遠しており、乾燥しにくい万年筆を使いたいと思いますので、水性染料の色水商売には疑問を持っていますが、万年筆が見直される機運は大いに歓迎したいところです。その意味では、プラチナ社のブルーブラック等の古典インクの継続や、スリップシール機構によるドライアップ対策などには、共感するところが大きいです。
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【期間限定6/7~6/13】ブログを介した産直の試み(5年目)

2018年06月07日 06時03分42秒 | 週末農業・定年農業
6月に入り、いよいよ山形はサクランボの季節となりました。生育は数日程度早めに推移しているようです。お天気次第ではありますが、天候に恵まれれば、良い収穫が期待できそうです。例年どおり、今年も常連の皆様を対象にして、ブログを介した産直を試みてみたいと思います。

  1. よくコメントをいただく方で、当方が週末農業で栽培しているサクランボ「佐藤錦」をご希望の方は、臨時のメールアドレス「うろろぼっくす@gmail.com」に、メールアドレスを連絡してください。
  2. そのアドレスに、なりすましを防ぐための(^o^;)質問を差し上げますので、返信でお答えください。
  3. 正解ならば、当方の常用メールアドレスをおしらせします。よろしければ、正式にお申し込みください。
    ※臨時のメールアドレスは、この期間限定でチェックすることにします。ふだんは某新聞社のニュースと称するメール爆撃がたまるばかりですので、全然見てません(^o^;)>poripori
  4. サクランボの美味しい時期(6月下旬)になったら宅配便で発送します。国内でも遠隔地の場合は、クール便となります。
  5. サクランボの到着を確認したら、メールでお知らせください。請求書と口座番号をメールでお送りしますので、送金してください。
  6. 入金を確認したら、メールでご連絡し、領収書に代えます。

ちなみに、uroroboxです。

なお、個人的な贈答ならばお受けしますが、料金後払いという実験的な試みですので、何十箱というような業務上の大量注文はお受けできません。あらかじめご承知置きください。お値段は、2kgバラ詰めで5,000円、1kgバラ詰めで3,000円、送料別です。

ちなみに、現在の早生種「紅さやか」はこんな感じ。


主力の「佐藤錦」は、まだまだです。今月中〜下旬の収穫になるでしょう。


昨年まですでにお試しいただいた方は、お知らせしている当方の常用メールアドレスにあてて、直接にお申し込みください。価格や条件は、昨年と同様です。

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Jetstream化したダライッティの使用頻度

2018年06月06日 06時05分48秒 | 手帳文具書斎
パーカー互換タイプの替芯の発売でジェットストリーム化(*1)した某イタリア土産のダライッティ・ボールペン(*2)のその後は?
まずは、格段に出番が増えたというわけではありませんが、以前の死蔵状態からみれば、使用頻度は間違いなくアップしました。その理由は、

  • ジェットストリーム(Jetstream,0.7mm)化により、書きやすさは格段に向上した。
  • 軸の重さは変わらず、背広の内ポケットに携帯したり、ひょいと手に取って気軽に使うような性格のペンではない。

というようなところでしょうか。
ふだん使っているような、プラスチック軸とはだいぶ違う種類のたたずまいだけに、目新しさで手に取り、長時間、大量に筆記するような用途には無意識に採用しない、そんなペンなのかもしれません。

写真は、破りとった先月のカレンダーを用いて、ちょいと不思議な雰囲気で、錯覚を利用したもの。

(*1):ダライッティでジェットストリーム芯を使う〜「電網郊外散歩道」2018年3月
(*2):イタリア土産のDALLAITIのボールペン〜「電網郊外散歩道」2010年1月


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朝になるとアホ猫も

2018年06月05日 06時01分05秒 | アホ猫やんちゃ猫
早朝、目をさますとアホ猫はすでに起きています。顔は洗ったのか、しきりにエサをねだります。仕方がないので、「15歳以上」とかいう表示のあるエサをあげると、満足したらしく、おとなしく朝寝……いやいや、今度は「外に行く〜!」とおねだり。玄関を開けてやると、まっしぐらにお気に入りの植木の下に行き、前足で穴を掘って、しゃがんで……

何を見ているの! プンプン!

もしこれが、バタバタしていて玄関を開けてやるのを忘れたりすると、以前はちゃんと猫トイレにしていたはずなのに、妙なところに粗相をすることがあり、朝っぱらから大騒ぎになってしまいます。アホ猫(母)19歳、アホ猫(娘)18歳。なんとか、元気です。人間様と同じように、朝はいろいろいそがしいのデス。





写真は、リビングでの行動。なにか美味しい物を「おこぼれ」でもらえないかとねらっています。


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「ため息」のメカニズムとその背景

2018年06月04日 06時04分52秒 | 健康
北品川藤クリニックの院長さんが主宰するブログで、「ため息とそのメカニズム」という興味深いトピックが紹介(*1)されていました。2016年の"Nature"誌に掲載された論文をもとに、「特殊なパターンを持つ、深くて大きな単発的呼吸」であるため息について、

緊張の緩んだ時や退屈な時、悲しみに心が乱れた時などに出る

だけではなく、

哺乳動物では定期的にこのタイプの呼吸が通常の呼吸の谷間に出現している

ことが知られ、その頻度はヒトでは「1時間に12回(5分に1回)くらい」であるという知見を紹介します。そして、ため息は通常の呼吸と比較して、

縮んだ肺胞が拡張し、呼吸機能が改善する

ことが確認され、

通常の呼吸のみを継続していると、徐々に肺胞が縮んで呼吸機能は低下

してしまうため、

それをリセットして肺胞に空気を送り込むような働きがため息タイプの呼吸にはあるため、哺乳動物は定期的にため息を吐いている

のだそうです。
ネズミの実験によれば、通常の呼吸リズム中枢とは別に脳の髄質に存在する2種の小さな神経細胞群との間で関連するネットワークを形成していて、これがため息のシステムを作動させるもののようです。



当方にとって興味深いのは、ため息の頻度とその背景です。昔、職場の同僚が頻繁にため息をついているのに気づき、大丈夫かと聞いたら、何か個人的に外部から頼まれた執筆の仕事があって睡眠不足だと話していたのでした。ある日、出張先で脳梗塞で倒れたと聞き、あのため息の頻度は体の不調の信号だったのではないかと感じたものでした。ため息の頻度が高まるときは、低酸素状態に象徴されるような、生体機能の変調のシグナルだととらえることが大事なようです。

(*1):ため息とそのメカニズム〜「北品川藤クリニック院長のブログ」2018年5月28日
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古い人間とお思いでしょうが

2018年06月03日 06時03分50秒 | Weblog
「古い人間とお思いでしょうが」という、どこかで聴いたような台詞に続くのが、実は

声で命じるよりボタンのほうがいいなあ

という話です。

最近は、音声による命令が実用化されてきて、スマートフォンでも単語を言うとそれを検索してくれたり、スマートスピーカーのように音楽を流してくれたりするようになりました。当方の愛車マツダ・デミオXDでも、ハンドルの一部にボタンが組み込まれており、これをポチッとすると、運転しながら様々な機能を選択することができるのです。例えば「FMラジオ」と言えばFM放送が流れ、「USB」といえばUSBメモリーに保存された音楽ファイルが順次再生される、という具合。

でも、初めのうちこそ珍しくて使ってみましたが、なんのことはない、♪ボタンを押せば一発で直近に再生していた音楽の続きが流れます。自分以外には誰も乗っていない車内空間で、独り言のようにコマンド語を発するという状況は、なんだかスマートとはほど遠いものに感じます。黙ってボタンをポチッとするほうが、ハードボイルドでかっこよく感じるというのは、やっぱり「古い人間とお思いでしょうが……」

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人間ドックを申し込む

2018年06月02日 06時04分34秒 | 健康
そういえば、ここ数年、人間ドックを受診していないなあと思い当たりました。2012年以来ですから、確かにしばらくご無沙汰です。先日の従兄の急逝もあり、これは一度受診しておいた方が良いだろうと決心し、電話をしてみたところ、六月下旬なら予約可能とのこと。その時期ならばサクランボの収穫作業も一段落しているであろうし、善は急げとばかりに即決で申し込みました。これで、職場の検診はパスだな。まずは健康第一です。

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新しい老眼鏡の使用感

2018年06月01日 06時05分16秒 | 健康
愛用している老眼鏡のフレームが開きすぎてゆるくなってきたので、購入した量販店で調整してもらいました。耳かけの可動部のプラスチック部品が破損していたらしく、無償交換してもらいました。おかげで、使用感は良好です。



また、先ごろ眼科医院に付設する形のメガネ店で購入した新しい老眼鏡は、度が強くなったのか、それとも焦点の合う範囲が狭いのか、今ひとつ慣れません。特に左目のぼんやり感がなくなり、小さい文字もずいぶんハッキリ見えるようになったのは良いけれど、レンズの周辺部でぐらぐらめまいがするような錯覚を持ちます。レンズの基本的なところが、どうも違うみたい。この老眼鏡は、職場で細かい文字を見るときに使い、自宅では今まで使っているメガネを継続使用することにしました。



ちなみに、新しいメガネのフレームは、Charmant XV24438 BK 55□16-140mm というものらしい。後で役立つように、ここにメモしておきましょう。

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