電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

再びパイロット・カスタム・グランディの筆記量~正味の結果は

2015年09月16日 06時05分34秒 | 手帳文具書斎
パイロットの万年筆カスタム・グランディ(中字)は、メーカーによるオーバーホールの効果もあり、インクフローはますます潤沢に、たいへん滑らかな書き味です。先日、一本のカートリッジで書くことができる筆記量を調べてみようとして(*1)、条件をそろえる必要があり、調査をやり直しておりました。その結果は、同社の青のインク・カートリッジを新しいものと交換してから、カートリッジ内にインク残量が目視できなくなるまで、計7日間、A5判A罫24行のノート11頁を書くことができた、という結果でした。



モンブランのマイスターシュテュック149のインク容量が1.5mlで、20頁を書き通すことができたことと比較すると、インク容量が1.1mlのカートリッジ1本で13頁くらいを期待したところでしたが、結果は11ページで、モンブラン以上にインクの流れはよろしく、インク消費がはやいと感じたのは正しかったようです。もしかすると、モンブランで使ったプラチナ社の古典ブルーブラックに比べて、パイロット社の青インクはドバドバ系で、流れるように出てきやすい特徴をもっているのかもしれません。

そういう目で見てみると、プラチナ社の古典ブルーブラックと比較して、パイロットの青インクは、紙面上でにじみ傾向というか、広がる傾向を感じます。紙質としてはやや厚めの中性フールス紙を用いたツバメノートでその傾向を感じるのですから、あまり紙質のよろしくないノートではどれほどかと想像してしまいます。それだけを使っている時にはさほど不思議に思わなかったのですが、もしかするとかなり個性的な~インクフローはきわめて良好だがにじみやすい~インクなのかもしれません。



こうしてみると、モンブランの筆記量は抜群に多いです。大量筆記には好適な道具という気がします。また、カートリッジで使うカスタム・グランディも、インク残量をあまり気にしなくてもすむ、なかなかパワーのある筆記具という気がします。

(*1):パイロット万年筆カスタム・グランディ(M)の筆記量~「電網郊外散歩道」2015年9月


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