電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

シューマン「4つの二重唱曲」Op.34を聴く

2018年06月30日 06時05分22秒 | -オペラ・声楽
しばらく通勤の音楽として聴いていたR.シューマンの二重唱曲集から、「四つの二重唱曲」Op.34 を取り上げます。
1840年に作曲されたこの曲は、クララと結婚する前後の、まさに「歌の年」の産物でしょうか。翌1841年には交響曲第1番Op.38「春」が作曲されるのですから、待ち望んだ幸福に酔う二人の恋人のデュエットとなっています。

  1. 愛の庭
  2. 恋するもののセレナーデ
  3. 窓の下で
  4. 家族の肖像

グラモフォンの「歌曲大全集」Disc-9では、ユリア・ヴァラディ(Sp)とディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Bar)のおしどり夫婦が歌っています。とても立派な完成度の高い歌唱で、それだけにキャピキャピの若い恋人たちというよりは、とても落ち着いた知的な夫婦のような印象を受けます。

探してみたら YouTube にもありました。例えばこれなら、若い恋人たちの印象に近いかも。(投稿者であるソプラノさんの指定で、他サイトでは再生できないようです。ここから YouTube にジャンプします。記事と並行して聴きたい場合はリンクを右クリックし「別窓」または「別タブで開く」を選ぶ。)

Vier Duette: Liebesgarten, Robert Schumann


多くの歌曲の歌詞を訳してくださっている「梅丘歌曲会館」(*1)に、四曲の歌詞対訳がありましたので、この第1曲:「愛の庭」の歌詞(*2)を知ることができますし、その他の3曲も、ちゃんと対訳で歌詞を知ることができます。ありがたいことです。

(*1):梅丘歌曲会館「詩と音楽」
(*2):Liebesgarten Op.34-1〜Vier Duette:「愛の庭」Op.34-1〜四つの二重唱曲より
コメント