電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

熊本で大きな地震があった模様

2016年04月15日 06時25分23秒 | Weblog
朝のニュースを見て驚きました。夜中に九州で大きな地震があった模様。まだ報道は部分的な段階のようですが、とくに熊本の様子が心配です。被災地の皆様にお見舞いを申し上げます。

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新しいお風呂は大好評

2016年04月15日 06時04分06秒 | 料理住居衣服
この4月1日から入れるようになった新しいお風呂は、脱衣所の扉もできて、たいへん便利に快適になりました。とくに、浴槽の深さが浅い型で、長さのあるタイプのため、足腰が弱りつつある老母には大好評。お風呂に入るのが本当に楽になったと喜んでいます。

ボイラーの自動温度調節や湯量調節のほうは、従来も同等の機能があったけれど、浴室の換気性能は今までとは段違いに良好になりました。冬場や雨天続きの季節等には、入浴が終わった後に「洗濯物が干せる」と、妻も喜んでおります。

私のほうは、広々とした温泉を利用する魅力も感じつつ、とにかくいつでもお風呂に入れてシャワーが使えるだけでありがたい。難しいことはなしで、安定して使える方を優先しています。耐久性がどうか、興味深いところです。

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星亮一『ジョン万次郎』を読む

2016年04月14日 06時04分47秒 | 読書
山本一力さんの『ジョン・マン』をおもしろく読んでいますが、発刊スピードはゆっくりしたもので、とても待ちきれません。たしか、PHP文庫中の1冊に、『ジョン万次郎』の本があったはずと思い出し、再読しました。

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2002/05/20 『ジョン万次郎』読了 PHP文庫で星亮一著『ジョン万次郎~日本を開国に導いた陰の主役』を読了した。本書では、英仏が明治維新に大きな役割を果たしているが、日米和親条約が英仏の領土的介入を防ぐ役割を果たしていたと評価する。この解釈は、はたして適切なのであろうか。先に読了した吉村昭著『アメリカ彦蔵』で描かれたジョゼフ・ヒコの物語からもわかることだが、アメリカは南北戦争で内戦状態にあったために、英仏の領土的介入を防ぐことなど実際上できなかったと考えられるが。

うーむ、ほぼ14年ぶりの再読になりますが、今回はわりにおもしろく読むことができました。

本書によれば、ジョン・万次郎の前半生は、炊夫として漁船に乗り組み、嵐で難破漂流して鳥島に漂着します。そこでアメリカの捕鯨船に救われ、船乗りになります。やがてアメリカに渡り、小学校やフェアヘブン海員学校等で教育を受けたのち、捕鯨船に乗り組み、一等航海士になります。カリフォルニアのゴールドラッシュに刺激され、金鉱探しで金を稼ぎ、ハワイに残っていた仲間と共に上海行きの船に乗り組んで、沖縄に上陸します。

後半生は、沖縄を支配する薩摩藩の取調べを受け、島津斉彬の知遇を得るところからです。長崎奉行所の取調べを受け、幕府の頑迷さにがっかりするというパターンは定番の表現。土佐の山内容堂に身元を移され、ようやく郷里に帰ることができます。やがて幕府に召し出され江戸に出ますが、来航した黒船との折衝・対応は叶わず、江川太郎左衛門の塾に移り、結婚します。ここからは幕臣として教育にあたることとなり、通訳として咸臨丸に乗り組んでアメリカに渡り、案内役を果たします。帰国後、幕臣の身分のまま薩摩に出向し、教育にあたりますが、ここは open mind で対応します。明治維新にも薩長と幕府を超えた立場で対応、山内容堂に仕えます。

こんな感じでしょうか。あらすじを淡々と紹介するタイプの筆致ですので、余分な思い入れは少なく、ワクワクドキドキの物語ではありません。PHP文庫に収録されるだけあって、どちらかといえば薩長史観の親米路線(^o^)に立った『プレジデント』風の本です。山本一力『ジョン・マン』の続巻を待ちながら、ジョン万次郎の生涯を端的に知りたいときの本。そういう割り切りをして、興味深く読みました。

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井戸用ポンプを更新する

2016年04月13日 06時03分31秒 | 週末農業・定年農業
我が家の井戸用ポンプが故障し、更新することになりました。スプレーヤといい井戸ポンプといい、なんだか次々に故障するようですが、原因は冬季間の凍結です。そこで、凍結防止ヒーターを含めて、近所の設備工事店に見積りを取り、発注しておりました。



過日、ようやく現物が到着。テラル(株)という会社の製品で、三相交流200VのPG-407ASMという型番のものです。冬季間の凍結防止のために、配管にはサーモスタット付きの電熱ヒーターを巻き付け、さらに断熱材で覆います。完成後、蛇口を開き、呼び水をたっぷり入れて電源を入れると、モーターが回り始めて加圧送水されますが、ここで問題が発生。リフォーム中の母屋で、昔の配管から水が噴き出したのです!



実は、昭和30年代から40年代にかけての自家水道の名残りの配管が今も地中に残っており、母屋のリフォームを請け負っている業者さんもおおむね止水したつもりでいたけれど、亡父の遺産の複雑な地中配管が災いして、見つけられなかった箇所があったようなのです。すぐにスイッチを切り、噴出箇所を地中まで掘り下げて止水し、ようやく対処できました。このあたりは、経験のあるリフォーム業者さんだったから想定の範囲だったと思いますが、新築請負いが専門の業者さんだったらどうだっただろうと考えてしまいます。



現在の井戸の役割は、作業小屋のほうに送水する農業用が主体です。暖かくなって、畑に出て野菜作りに精を出す元気老母にとっては、待ちに待った井戸水です。これで、長靴も野菜も鍬もきれいに洗えると喜んでいます。週末農業経営者である息子(ワタクシ)も一安心です。



写真は、満開の梅の花。山形市では桜がほぼ満開に咲いているようですが、連日の寒さで、当地では満開まであと少しかかりそうです。

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ボールペンの経済性というのは事実か

2016年04月12日 06時04分28秒 | 手帳文具書斎
万年筆に比べて、ボールペンのほうがインク経済性が良いということを聞いたことがあります。これは、一本のボールペンで書くことができる分量が、万年筆と一本のインク・カートリッジで書くことのできる分量に比較して、だいぶ多いということを意味します。

万年筆のインク・カートリッジは、10本入りで国産で400~600円、海外製品では600~800円くらいしますので、1本あたり40~80円くらいになります。一方、ボールペンのリフィルは、1本60円~80円くらいのものが多く、お値段的にはそれほど大きな開きはありません。

万年筆では、一回のインク吸入でA5判のノートに十数頁を書くことができましたが、比較的インクの消費が多いと感じるゲルインク・ボールペンの場合は、どの程度書くことができるのだろう。例えば0.7mmのサラサの場合はどうなのでしょうか。いたずら心で試しにフェルトペンで付けた目盛の減り方でわかるような気もします。あるいは、0.5mmの場合はどうなのでしょうか。もう少し時間が取れるようになったら、試してみるのも面白そうです。

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私の好きな五重奏曲

2016年04月11日 06時04分05秒 | クラシック音楽
楽器編成に焦点を当てて、独奏曲、二重奏曲、三重奏曲そして四重奏曲と、私の好きな曲目をリストアップする試みを不定期に続けておりますが、五重奏曲以降はどうしようかと、いろいろ並べて考えておりました。

実際のところ、私の好きな、よく聴きなじんでいる曲の中から、五重奏曲だけを作曲家1人につき1曲ずつ10曲をリストアップするのと、五重奏曲以上の編成を持つ室内楽曲で10人・10曲を選定するのとでは、だいぶ顔ぶれが違ってきそうです。

  • 五重奏曲だけを10曲選定すると、聴きなじんでいるとはいうものの、その度合いにはやや濃淡が出てきそう。
  • 六重奏曲以上の編成の曲で10人・10曲を選ぶのは、当方の現状ではかなり難しそう。
  • 五重奏曲に加え、六重奏曲、七重奏曲や八重奏曲などをまとめて10曲をリストアップすると、選ぶのは容易だが涙を飲んで落とさざるをえないものが出てきます。

うーむ。特に問題になるのがシューベルトです。五重奏曲と八重奏曲を同列に並べ、どちらか一方を選ぶというのは、編成の意味合いが違うだけに、かなり無理があります。

これは、あれだな。六重奏以上の編成の曲を10曲選ぼうとするから無理がかかるわけで、特別番外編とすればいいのじゃないか(^o^)/
このあたりは素人音楽愛好家の融通無碍(いいかげんともいう)なところで、これで行こうと決めました。

で、リストアップした五重奏曲は:

J.C.バッハ    五重奏曲
W.A.モーツァルト クラリネット五重奏曲
シューベルト   ピアノ五重奏曲「鱒」
メンデルスゾーン 弦楽五重奏曲第2番
シューマン    ピアノ五重奏曲
ブラームス    クラリネット五重奏曲
ドヴォルザーク  ピアノ五重奏曲
フランク     ピアノ五重奏曲
フォーレ     ピアノ五重奏曲第1番
ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲

【次点】
ウェーバー クラリネット五重奏曲
ヴォーン=ウィリアムス 幻想的五重奏曲

となりました。シューマン、ブラームス、ドヴォルザーク、フランク、ショスタコーヴィチは無条件に決定。とくにシューマンのピアノ五重奏曲は、大のお気に入りです。
モーツァルトでは、作曲家1人につき1曲という制限がなければ弦楽五重奏曲も何曲か入ったはずですが、ここはやはり大好きなクラリネット五重奏曲を選びたいところです。
ボッケリーニの弦楽五重奏曲という選択もありますが、メンデルスゾーンのほうで選ぶこととしました。さらに、管楽器のアンサンブルの曲もあったほうがいいだろうということから、パリ・バロック・アンサンブルのCDの楽しさもあって、ワタクシには珍しくJ.C.バッハの曲を選んだ次第。
シューベルトは、実は「鱒」「弦楽五重奏曲」と八重奏曲との三者択一という難題を避けるために、六重奏曲以上は「特別番外編」にするという決定をした、というのが正直なところです。で、鱒と弦五では親しみやすさで鱒に決定(^o^)/
迷ったのは、フォーレのピアノ五重奏曲でした。第1番と第2番、どちらも大好きな作品です。若い頃は、雰囲気のある冒頭のピアノの分散和音が印象的な第1番のほうが好きでしたが、最近はむしろ第2番の魅力を感じます。とはいうものの、どちらか1つを選べと言われたら、長く聴きなじんできた第1番のほうになるのかな。このあたりは、年齢によって変わってくる可能性があるのかなと思います。
一方で、年齢とは無関係に、ブラームスのクラリネット五重奏曲も、若い頃からずっと大好きです。
次点のヴォーン=ウィリアムスは、山形弦楽四重奏団の定期演奏会で知った曲で、たまたまNAXOSでCDがあったために、親しむようになりました。

その他にも、実演で聴いたことがあるものとして、バックスのオーボエ五重奏曲とかプロコフィエフの五重奏曲とかいろいろありますが、実際には手許にCDや音楽ファイルがあって、何度も繰り返し聴くから好きになるという面があり、こちらはまだ入手できていません。また、テレマンなどにもたくさんステキな曲がありそうですが、当方はあまりしっかりと聴いておりません。知ったかぶりはやめて、聴きなじんだ曲ばかりとしました。

こんなふうに、ああでもない、こうでもないとリストを眺めながらCD等で曲を聴き、確かめたりするのは、素人音楽愛好家の無上の楽しみです(^o^)/



写真は、この春休みに遊びにきた孫がピアノを練習しているところ。ピアノの先生に習っているだけでなくママのスパルタ指導(^o^)もあってか、けっこう上手になりました。

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スピードスプレーヤが壊れ、古すぎて修理不能のため廃車に

2016年04月10日 06時02分18秒 | 週末農業・定年農業
亡父が70代の半ば頃に購入し、だましだまし使っていた中古のスピードスプレーヤが、ついに壊れました。型式があまりに古くて補修部品もすでにないというよりも、壊れた箇所がエンジンブロックのひび割れという致命的なものでした。仕方なく廃車にしましたが、さて今後の果樹園の維持管理はどうすればよいだろう。

中古のスプレーヤがないか、農協に頼んでメーカーにも聞いてもらいましたが、数百万円もするようなものしかなくて、週末農業で今後何年使えるかを考えると、ちょいと手が出ません。安い出物があれば報せてほしいと依頼して、とりあえずスプレーヤの更新は諦めました。さて、ではどうするか。



週末農業を始めた頃に、スプレーヤとともに動力噴霧器の使い方を習っていましたので、これを整備して使ってみることにしました。バッテリーはすっかりだめになっていましたが、古い燃料を新しいガソリンに入れ替え、手動でエンジンをかけてみるとなんとか始動しました。フュエルフィルター部の燃料もれが見られましたので、これも農協で新しいものに交換してもらい、軽トラックにプラスチック製のタンクとともに積み込み、ハーベストオイルでカイガラムシの消毒を行いました。スピードスプレーヤでの作業と比べると、次のような点が違います。

  • スピードスプレーヤのほうが散布作業が短時間で終わり、能率的。朝だけで終えることもできる。
  • 必要な薬剤の量は、スプレーヤのほうが多いが、スピードスプレーヤは進行方向に対して後方で散布するため、運転者にかかる薬液が少ない。
  • 動力噴霧器のほうが、同じ面積の散布に要する時間が何倍もかかる。朝だけでは終わらず、半日はかかる。
  • 動力噴霧器による手散布のほうが、必要な薬剤の量が少なくてすむが、風上から噴霧するものの、急な風向きの変化で薬液が作業者に降りかかることが避けられない。
  • 50メートル以上もある長いホースを引っ張りながら果樹園内をあちこち移動して作業しなければならず、けっこう腕力が必要である。

ふーむ。今後は、新しく防除衣と防除マスクを慎重に選び、ちゃんと休みを取って作業をして、終わったらシャワーを浴び、風呂に入ってゆっくり休養するということが必要のようです。

やれやれ、今年一年、まずはこれでやってみて、それで考えることにしましょう。

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母屋のリフォームの進捗状況~3月下旬

2016年04月09日 06時05分47秒 | 料理住居衣服
母屋の水回りを中心としたリフォームは、着々と進行中です。お天気の良い日が続いた三月下旬には、足場が組まれ、なんだか大規模改築のような外観になってしまいました。




でも、実はこれは古くなって損傷が激しい雨樋や軒天井、外壁材を修復するためのもので、内部のリフォームは、あくまでも水回りが中心となる部分的な工事です。




棟梁は実力があり熱心な人のようで、朝から夕方暗くなるまで、昔の建築工法を興味深く眺めながら、古民家の再生に取り組んでくれています。



例えば、昔ながらの太い立派な梁を生かしながら、横方向の耐震性を高めるために惜しみなく材料を使い、こんな木組みの補強も。耐震壁を要所に使いながら、全体の耐震性はリフォーム以前の2.5倍になる予定だそうです。東日本大震災の震度5強に耐えた古民家ではありましたが、こんどはさらに安心感が増します。



また、冬季間に屋根に降り積もる雪の重みを支えるために、柱を増やして負荷分散を図りながら、リビング・ダイニング・キッチンの間取りを作っていきます。毎週行われる定例の説明で、建築士の人が進行状況を説明してくれます。これが、たいへん楽しみです。




妻の念願だった対面式のキッチンは、この場所になる予定。



テレビの「ビフォーアフター」では、最後に劇的な対面がセットされますが、あのやり方では、進捗状況に合わせた細かな打合せや、こちらの希望を充分に伝えることは難しいでしょう。今回の在宅リフォームでは、高齢の老母のお風呂が一番の問題でしたので、途中で棟梁がスケジュールを考えてくれて、脱衣所はまだ仮の板張りのまま、早々と浴室が使えるようになりました。浴室のデザインは、私自身はピンク系とか(^o^)もう少し明るくても良いのではと思ったのでしたが、地味渋系が好みの娘の選択です(^o^)/



4月1日からお風呂が使えるようになり、嬉しいエイプリルフールの日となりました。

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曲は聴きたいが誰の演奏かはあまり問わないことが多い。とはいうものの

2016年04月08日 06時04分46秒 | クラシック音楽
初めて聴く曲のLPやCD探すとき、今までの経験では、誰の演奏かはあまり問わないことが多かったように思います。むしろ、録音時期を確かめ、あまり太古のものは敬遠します。いくら評論家が絶賛しても、モノラル録音は基本的には候補から外します。

各レーベルが制作した正規のステレオ録音であれば、一定の評価を得た演奏家を選ぶでしょうし、レコード会社の宣伝政策の差はあるでしょうが、全然ダメな録音など、そうそうあるものではないはず。複数の候補があり、どちらも未聴の演奏家の場合、昔は懐具合の都合から廉価盤を、今ならば若い人のものを選びます。応援の意味で、ですね~(^o^;)>poripori



とはいうものの、全くこだわりがないのかというと、そうとも言えません。ジョージ・セルとクリーヴランド管の正規録音は、機会があればできるだけ入手するように心がけてきましたし、今ならば、例えば飯森&山響の「モーツァルト交響曲全集」の場合は、発売されたならやっぱり欲しいと思ってしまうだろうなあ(^o^)/

今は YouTube 等で手軽に音楽や映像を「消費」してしまうケースが増えてきて、音楽CD/DVDの売上は経費に対して必ずしもペイしなくなってきているのだとか。私のように、やっぱり手許に音盤を置きたいと思うのは古い人間になっているのかもしれません(^o^;)>poripori

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高校生の頃のノート

2016年04月07日 06時01分41秒 | 手帳文具書斎
本棚の整理をしていた時に、最上段の棚から高校生の頃のノートを見つけました。数冊のノートのうち、物理は高三の頃のもの。「物理vol.4」とタイトルを付けた、コクヨのフィラーノートです。ちょうど電磁気の章に入った頃のもので、電流による磁界や磁化などについて万年筆で図解と数式を書いています。





思い出しました。高二の時の物理の先生は、教科書を生徒に音読させ、太字の用語を黒板に丁寧に書き、質問は? と言って次に進んで行くやり方で、サッパリわからなかったのでした。おかげで、物理の成績はパッとせず、受験科目に物理があることを思うと、憂鬱になるのでした。





ところが、高三になったときに、物理担当の先生が代わりました。新しい先生は、理科センターから現場復帰したばかりのジェントルマンで、最初の時間に小テストをして生徒たちの理解度の惨状に眉をしかめ、おもむろに「単位と次元」の説明を始めたのでした。あの時、「わかる、これならわかる!」と痛切に思った覚えがあります。先生によって、教え方がこれほど違うものかと思うと同時に、教える力は理解の深さなんだと気づいたものでした。

テストの答案もはさんでありました。第二学期末考査物理問題、11月27日に実施しています。二ヶ所ほど計算を間違えていますが、なんとか理系らしい点数に回復しているようです。




この物理のノートの最後は、原子の構造のところで、同位元素の分離の方法や中性子、核分裂と放射エネルギー、ウラン濃縮、核分裂、減速剤、冷却材と発電、などの記述で終わり、あとは問題演習が続いています。ふーむ、先生はもしかすると原子力エネルギーに未来を夢見ていたのかもしれない。父親がヒロシマの入市被曝者で、被曝二世にあたる当方は、原子力に対して最初から強い偏見がありましたが、友人の一人が原子力工学科に進んだのは、もしかするとこのあたりの影響があったのかもしれません。

このノートの末尾には、ノートを忘れた時のものらしい世界史の授業の断片も残っています。これも興味深いものですが、今回は割愛。

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右折信号待ちで眺める対向車ドライバーの姿

2016年04月06日 06時02分25秒 | 散歩外出ドライブ
通勤路の途中に右折信号があり、青になるまでここでしばらく待たされます。このときは、どうせアイドリング・ストップをしますので、対向車線のドライバーの姿を眺めながら待ちます。これがけっこう楽しいというか、興味深いものです。真面目な顔でハンドルを握る人が圧倒的に多いのですが、中にはヒゲを剃りながら運転していたり、気分よさそうに歌いながら運転していたり、実に様々です。

だから何ということもないのですが、年度始めの時期に、それぞれの人の早朝出勤時のバタバタや余裕がうかがえるようで、おもしろいものです。右折信号待ちのわずかな時間ですが、ちょっとした観察の楽しみです。

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新型デミオXDに装着したマッドフラップの効果は

2016年04月05日 06時03分31秒 | 散歩外出ドライブ
先の12ヶ月点検の際に、新型マツダ・デミオXDに装着してもらったマッドフラップ(泥除け)の効果はいかに。この雨降りのおかげで、はっきり効果を確認することができました。
マッドフラップを付ける以前は、雪や雨が降って乾くたびに、タイヤハウスまわりなどに泥はねがすごくて、せっかくの赤色がみっともないまだら模様の状態になっていたのですが、こんどはそんなことはありません。
まず、これがマッドフラップをつけないときの泥はねの状態。農業用の作業着ならともかく、スーツのときなどはうっかりドアに接触しないように気をつけなければいけません。



これに対して、マッドフラップを装着後に、雨降りの中を走って乾いた後の状態。



これなら、ぜんぜん気になりません。後輪の周囲もごらんのとおり。リアウィンドウが汚れないのはありがたいです。



この様子ならば、お金を出してマッドフラップを付けた効果はかなりあったと判断してよいのでは。

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久良木夏海チェロリサイタルvol.2を聴く

2016年04月04日 06時23分49秒 | -室内楽
四月最初の日曜日、山形市の文翔館議場ホールにて、山形交響楽団のチェリスト、久良木夏海さんのチェロリサイタルを聴きました。前回、第1回(*1)では、プロコフィエフのチェロ・ソナタ等を初めて生で聴き、すっかり久良木さんのファンになりました。今回、第2回のプログラムは、いわゆる三大Bの作品で、

  1. J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007 ト長調
  2. L.v.ベートーヴェン ピアノとチェロのためのソナタ第1番Op.5-1
  3. J.ブラームス ピアノとチェロのためのソナタ第2番Op.99

というものです。



議場ホールの前方中央にあまり高くないステージを置き、背の高いついたて状の音響板を立てて、その手前にグランドピアノがあります。ピアノは、前回と同じ大伏啓太さんで、久良木さんは黒を基調とし肩ひもや胸周りと裾に花模様を配したシック&チャーミングなドレスです。会場は座席がおおむね埋まり、約百名ほどのお客さんの入りと見ました。アマオケの山形フィルの方々も来られているようで、チェロ関係者の比率がけっこう高いのではと感じました。



最初の曲目、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番ですが、1曲目の「プレリュード」から、楽器が堂々たる鳴りっぷりです。ふだん、簡易なPC-audioをミニコンポに接続し、小型スピーカを鳴らして音楽を聴いていることが多いものですから、生のチェロの迫力に、そうそう、こうでなくっちゃ!と嬉しくなります。

第2曲目は、ベートーヴェンのソナタ第1番。第1楽章:アダージョ・ソステヌート~アレグロ。少し前の時代までは、通奏低音など脇役だったチェロが、主役として登場するようなご挨拶。そしてアレグロ~生き生きとしたリズム、よく歌う伸びやかな音色が、若いベートーヴェンの音楽の魅力を伝えます。第2楽章:ロンド、アレグロ・ヴィヴァーチェ。若々しく、前向きな推進力が感じられます。ピアノも実に良かった~。

ここで、15分の休憩です。



3曲目は、ブラームスのソナタ第2番です。ヴァイオリンのソナタ集は、CDでも好んで聴いておりますが、チェロソナタのほうは、それほど頻繁に聴く曲ではありませんでした。交響曲第4番やヴァイオリンソナタ第2番、あるいはヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲など、充実した音楽を書いていた時期の作品とのことですから、実演を聴く機会を楽しみにしていたところです。第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ。第2楽章:アダージョ・アフェットゥオーソ。第3楽章:アレグロ・パッショナート。第4楽章:アレグロ・モルト。ピアノがブラームスらしく、地味渋で華麗(^o^)。そして沈潜するチェロが雄弁(^o^)。そういう矛盾したところが、いかにもブラームスらしいところでしょうか。3楽章の最後で「終わった感」を見せておいて、4楽章で活力ある音楽が始まるところあたりは、ブラームスのいたずら心?(^o^)
やっぱりいい曲ですね~。

聴衆の拍手を受けて、久良木さんがマイクを手にご挨拶。前回は、若さにまかせて選曲をしたところがあった。今回は音を並べるだけならわりに容易だけれど、音に意味を持たせ、曲の表現を作ることに努力したとのことです。ピアノの大伏啓太さんもマイクを取り、この三年の成長を讃えます。

そして、アンコールは、シューベルトの「セレナード」とメンデルスゾーンの「歌の翼に」。とりわけ、メンデルスゾーンの「歌の翼に」は大好きな曲だけに、と~っても嬉しい。

そうそう、こうしたリサイタルで、山響はじめ直近の各種演奏会の予定を紹介宣伝したのは良いことだと思います。そうして山形県内で開かれる様々な演奏会が大いに盛り上がるといいなあと願っています。

先の山響「オーケストラの日」の演奏会を聴けなかった残念さを解消する、久々のリサイタルとなりました。良い日曜日でした。

(*1):久良木夏海ファーストチェロリサイタルを聴く~「電網郊外散歩道」2013年5月

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裏の畑に桃の苗木を植える

2016年04月03日 06時02分33秒 | 週末農業・定年農業
亡父が元気だった頃、我が家の裏の畑には、各種サクランボの他に、梅、柿、桃、スモモ、プルーン、リンゴ、和梨とラフランスが植えてありました。亡父は、自分の年齢でできる品種構成をと考えた結果、手間のかかるラフランスの樹を伐採してしまいましたが、父の死去の後、勤め人である私の週末農業ではとても手が回らず、とうとう数本の桃とリンゴの樹を枯らしてしまいました。がらんと空いたスペースは、野菜畑にするには広すぎます。切り株も目立たなくなりましたので、桃の苗木を二本、植えることにしました。



我が家では、8月の桃「あかつき」と9月の桃「川中島白桃」と二種類の桃の樹がありますが、「あかつき」の方は今にも枯れそうで、「川中島」だけになりそうな気配です。その対策として、植えて三年で実がなり始めるという桃を、新たに植えるのもおもしろそうです。この際、違う品種をと考え、「固い桃が食べたい」という娘の要望を取り入れて、「美晴白桃」という品種を注文してみました。



これが三月末に届きましたので、過日、さっそく自宅裏の畑のガランと空いたスペースに穴を掘り、何回かたっぷり水をやって数日間空気にさらしていたところに植えました。一本目はうまくいきましたが、二本目は良く見るとなんだか斜めになっているみたい。まあ、いいでしょう(^o^)/

週末農業を開始してから初めて植えた苗木は、大好きな果物「桃」でした。三年後が楽しみです。

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年度の区切りに

2016年04月02日 06時04分59秒 | Weblog
4月1日から、新しい年度が始まりました。我が家のヒマラヤユキノシタが咲き、梅もちらほらとほころび始めました。



定年退職して、幸いにそれまでとは別世界の今の職場に変わりました。あれから満三年を経過しましたが、今回、なんと昇任することとなり、昨日、辞令を受けとりました。この歳になって、のんびりゆっくり過ごしたいと思う気持ちの方が強いものの、先任者の事情もあり、お引き受けすることとしました。昇任とはいうものの、私のこれまでの職掌は廃止されることとなり、実質的には二人分の仕事になりそうです。当方、幸いにたいへん健康ですので、なんとかお役目を果たせたら、と考えております。

珍しく職場の話題でしたが、こうして記録しておけば「あれは何年だったっけ?」と調べる際には役立つことでしょう。



辞令をもらい、粛々と仕事を進めて家に帰ると、お風呂に入れるようになったとのこと。一瞬、エイプリルフールかと思いましたが、さにあらず、ほんとに浴室が使えるようになりました。家族で温泉に入るのも良いものですが、自宅で新しいお風呂に入るのも、心身共にゆったりとして良いものです。年度の区切りに、棟梁からの嬉しいプレゼントとなりました。

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