![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/fb/40b88433d4b07bd814d2d7cf79753c78.jpg)
映画「のだめカンタービレ最終楽章・前編」で、のだめチャンが進級試験で弾く自由奔放なモーツァルトに魅了されました。今までもこの超有名曲を聴いてはきたものの、中学の音楽の鑑賞曲で、試験で歌わされた階名唱の記憶だけがやけに強かったのですが、どうやらこんどは、のだめチャンの映画の場面が刷り込まれたようです(^o^)/
演奏は、例によって若きマリア・ジョアオ・ピリスのデジタル初期の録音(DENON COCO-6790)で聴いております。
第1楽章:アンダンテ・グラツィオーソ、8分の6拍子、変奏曲。シンプルな主題が、短調変奏や、アダージョ、アレグロなどにテンポを変えるなど、さまざまに変奏されます。なんとなく、ピアノのおけいこを連想してしまうのですが、でもピリスの演奏は見事です。
第2楽章:メヌエット、イ長調、4分の3拍子。CD に添付の解説書によれば、モーツァルトのピアノソナタでメヌエットは珍しいのだそうな。でもなかなかすてきな音楽で、この楽章、私は大のお気に入りです。とくに、調が次々に変わっていくさまは、実に見事。
第3楽章:イ長調、4分の2拍子、トルコ行進曲ふうに、アレグレットで、ロンド形式。「どこがトルコ風なんじゃ!」と思わず叫びたくなりますが、言わずと知れた超有名旋律ですので、「こういうのがトルコ風なんじゃ!」と言い返されそう(^o^)/
「のだめ」の映画では、ランランが演奏していたのだそうですが、実に見事な、自由奔放なモーツァルトになっていました。この曲の場面で、当方、不覚にも思わずうるっとなってしまいました(^o^)/
ピリスの演奏は、あれほど奔放ではありませんで、もっと落ち着いたものです。でも、モーツァルトの音楽の躍動感はちゃんと伝わります。
作曲年代は、近年は1783年とされてきているようです。時期的にみて、たぶん歌劇「後宮からの誘拐」とのメディア・ミックスをねらったものなのでしょう。アマチュア向けに易しく書かれているそうですので、そういった狙いは十分に考えられると思います。でも、そういう意図を超えて、聴き始めるとなんとも素敵な音楽です。
録音は、1974年1月~2月にかけて、イイノ・ホールで行われたのだそうで、ヘンレ版を使用したモーツァルトのピアノソナタ全集の中の一枚です。この全集は、1976年ADFディスク大賞、1977年エディソン賞を受賞しています。1974年といえば、PCM録音機の2号機の頃にあたります。DENONでさえ、アナログをデジタルに変換するA/Dコンバータがまだ手作りだった時代。デジタル技術やコンピュータ・テクノロジーが急速に発達した時代。あれはどなたの発案だったのか、大学では、情報科学特論などといった科目が、単位外で開講されておりました。当方も、計算機科学に興味を持ちながらも、大型計算機センターに一台だけの状況では、学生が自分で触ることはかなわず、パーソナル・コンピュータの出現を待たねばなりませんでした。このあたりの記憶はやけに鮮明です。
■マリア・ジョアオ・ピリス盤
I=14'37" II=6'22" III=4'28" total=25'27"
演奏は、例によって若きマリア・ジョアオ・ピリスのデジタル初期の録音(DENON COCO-6790)で聴いております。
第1楽章:アンダンテ・グラツィオーソ、8分の6拍子、変奏曲。シンプルな主題が、短調変奏や、アダージョ、アレグロなどにテンポを変えるなど、さまざまに変奏されます。なんとなく、ピアノのおけいこを連想してしまうのですが、でもピリスの演奏は見事です。
第2楽章:メヌエット、イ長調、4分の3拍子。CD に添付の解説書によれば、モーツァルトのピアノソナタでメヌエットは珍しいのだそうな。でもなかなかすてきな音楽で、この楽章、私は大のお気に入りです。とくに、調が次々に変わっていくさまは、実に見事。
第3楽章:イ長調、4分の2拍子、トルコ行進曲ふうに、アレグレットで、ロンド形式。「どこがトルコ風なんじゃ!」と思わず叫びたくなりますが、言わずと知れた超有名旋律ですので、「こういうのがトルコ風なんじゃ!」と言い返されそう(^o^)/
「のだめ」の映画では、ランランが演奏していたのだそうですが、実に見事な、自由奔放なモーツァルトになっていました。この曲の場面で、当方、不覚にも思わずうるっとなってしまいました(^o^)/
ピリスの演奏は、あれほど奔放ではありませんで、もっと落ち着いたものです。でも、モーツァルトの音楽の躍動感はちゃんと伝わります。
作曲年代は、近年は1783年とされてきているようです。時期的にみて、たぶん歌劇「後宮からの誘拐」とのメディア・ミックスをねらったものなのでしょう。アマチュア向けに易しく書かれているそうですので、そういった狙いは十分に考えられると思います。でも、そういう意図を超えて、聴き始めるとなんとも素敵な音楽です。
録音は、1974年1月~2月にかけて、イイノ・ホールで行われたのだそうで、ヘンレ版を使用したモーツァルトのピアノソナタ全集の中の一枚です。この全集は、1976年ADFディスク大賞、1977年エディソン賞を受賞しています。1974年といえば、PCM録音機の2号機の頃にあたります。DENONでさえ、アナログをデジタルに変換するA/Dコンバータがまだ手作りだった時代。デジタル技術やコンピュータ・テクノロジーが急速に発達した時代。あれはどなたの発案だったのか、大学では、情報科学特論などといった科目が、単位外で開講されておりました。当方も、計算機科学に興味を持ちながらも、大型計算機センターに一台だけの状況では、学生が自分で触ることはかなわず、パーソナル・コンピュータの出現を待たねばなりませんでした。このあたりの記憶はやけに鮮明です。
■マリア・ジョアオ・ピリス盤
I=14'37" II=6'22" III=4'28" total=25'27"
>カザドゥジュ/セルがモノラル時代に正規レコーディングしたもの
モーツァルトのピアノ協奏曲第20番がパブリック・ドメインになって、公共の財産として公開されてくれば、こんな嬉しいことはありません。また、初期ステレオ録音がさらに次々と登場するでしょうから、楽しみですね。
ピリスによるモーツァルト・・・ソナタの録音をわたくしも気に入っています。コンチェルトの録音もありますが、下記のライヴ映像もまた楽しめるものです:
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2721947
(ピリスのモーツァルト演奏、そしてバルトーク作品へのブレーズ流アプローチなどを楽しめるディスクです。わたくしは輸入盤で、他店でもうちょっと安く買ったように記憶するのですが。)
しかし、このコンチェルト第20番については、某・超有名な動画投稿サイトにて "pires boulez" の2語で検索しても鑑賞可能です・・・ピリスの、DENONのCDジャケットにある若き日の姿とはまた違った、しかし、素敵な姿を目にすることが出来ます。
同コンチェルトについてはカザドゥジュ/セルがモノラル時代に正規レコーディングしたものがあり、これはわたくしにとって「デフォルト」のようになっている演奏内容です。すでに「パブリック・ドメイン入り」ではないかとも考えるのですが、その種の音源を扱うサイトにはまだ音源アップされていないのを残念に思っています(音質は時代を感じさせるものですが、しかし、より多くの人に聴いてもらいたいものですので)。
由紀さおり、安田祥子がデュオで「トルコ行進曲」をスキャットしていたのか、歌いたくなります。
そんなモーツァルトの「トルコ風ソナタ」ですね。
以前、narkejpさんからコメントをいただいた記事です。
私も同じピリスのモーツァルトピアノソナタ名曲集(No.8, 11, 15, 16)の古いDENON盤を持っておりますが、録音年代が古いのでPCM(デジタル)録音だとは思っていませんでした。こちらの記事と、音楽プロデューサーの記事改めて読み、得心した次第です。今、ピリスの録音を聴いていますが、ピアノの音色も透明感がありますし、「トルコ行進曲」は穏やかで優しい演奏ですね。
私も同じ曲を聴いてました。
今、ヤフーのワンちゃんブログの方で週に一度の割合でモーツァルトのピアノソナタシリーズを続けています。その仕込みでした。あまり面白かったのでFC2のほうにも載せようかと思っています。演奏はポゴレリッチ、CDではなくてLDです。