少し前に購入し、しばらく通勤の音楽としていたCDで、ハイドンのピアノ・ソナタを聴きました。スヴャトスラフ・リヒテルの1984年のライブ録音から、第32番ロ短調Op.14の6を取り上げます。同年の夏に、ミュンヘンでデジタル録音されたもので、ライブ録音らしく曲の前後に聴衆の拍手が入ります。デッカ原盤のUCCD-9941という型番のCDは限定盤だったらしく、もう1枚も同時に入手しておりますが、ジャケット写真もなんだかボケた写真を無理に引き伸ばしたみたいな粗い画像で、あまり感心しません。でも、演奏はさすがの説得力。
第1楽章:アレグロ・モデラート、ソナタ形式。
第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット。
第3楽章:プレスト。
時代的には、大きな表現力を獲得したロマン派以降のピアノはまだ登場せず、チェンバロからフォルテピアノへ移行していく頃の作品なのでしょう。ダイナミックな低音で周囲を畏怖させるようなタイプではなく、どちらかといえば中高音を中心にコロコロと指がよく回るようなタイプの曲と言ってよいのでしょう。でも、ロ短調の調性どおり、劇的な起伏も充分に持っています。現代のグランドピアノで演奏されるハイドンのソナタは、そうした要素も過不足なく表現しているようです。
参考までに、演奏データを示します。
■スヴャトスラフ・リヒテル
I=7'00" II=3'47" III=5'16" total=16'03"
ネット上でも探してみました。いくつかの動画がありましたが、Google君の一押し順位らしいものを一つだけ。
Carl Cranmer - Haydn Sonata in b minor, Hob XVI: 32
第1楽章:アレグロ・モデラート、ソナタ形式。
第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット。
第3楽章:プレスト。
時代的には、大きな表現力を獲得したロマン派以降のピアノはまだ登場せず、チェンバロからフォルテピアノへ移行していく頃の作品なのでしょう。ダイナミックな低音で周囲を畏怖させるようなタイプではなく、どちらかといえば中高音を中心にコロコロと指がよく回るようなタイプの曲と言ってよいのでしょう。でも、ロ短調の調性どおり、劇的な起伏も充分に持っています。現代のグランドピアノで演奏されるハイドンのソナタは、そうした要素も過不足なく表現しているようです。
参考までに、演奏データを示します。
■スヴャトスラフ・リヒテル
I=7'00" II=3'47" III=5'16" total=16'03"
ネット上でも探してみました。いくつかの動画がありましたが、Google君の一押し順位らしいものを一つだけ。
Carl Cranmer - Haydn Sonata in b minor, Hob XVI: 32
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