小学館文庫で、和田竜著『のぼうの城』の下巻を読みました。忍城攻防戦の序盤は、守る側の意外な善戦が小気味よく描かれます。甲斐姫のエピソードが少しばかり騒々しく華を添え、有効射程距離を読みきった騎馬鉄砲の連射作戦や、付け入りを逆手に取ったおとり作戦、あるいは忍川の流れをせき止めた濁流作戦など、いずれもお見事です。泥田に囲まれた忍城は、たしかに攻めにくそうです。
そこで、石田三成は、師匠の秀吉の真似をして、七里におよぶ堤防を築き、水攻めを敢行します。城も田んぼも水面下に沈み、本丸に逃れた成田勢と領民たちは気落ちして眺めるしかありません。ところが、「のぼう様」長親は、水攻めを破る方法はある、と言います。ここからは見せ場ですので詳細は控えますが、なるほど、そう来ましたか、という展開でありました。
映画の方は、今秋に東宝系で公開される予定だとか。面白そうです。観てみたいものです。なんとなく、若手タレントのタメ口が満載の戦国エンターテインメントであろうとは予想がつくのですが、映像としてどんなふうに見せるのかに興味があります。
そこで、石田三成は、師匠の秀吉の真似をして、七里におよぶ堤防を築き、水攻めを敢行します。城も田んぼも水面下に沈み、本丸に逃れた成田勢と領民たちは気落ちして眺めるしかありません。ところが、「のぼう様」長親は、水攻めを破る方法はある、と言います。ここからは見せ場ですので詳細は控えますが、なるほど、そう来ましたか、という展開でありました。
映画の方は、今秋に東宝系で公開される予定だとか。面白そうです。観てみたいものです。なんとなく、若手タレントのタメ口が満載の戦国エンターテインメントであろうとは予想がつくのですが、映像としてどんなふうに見せるのかに興味があります。
秀吉の小田原攻めでは、この三成の負け戦のエピソードが三成の「いくさ下手」の象徴として扱われ、後の関ヶ原の戦いでの間接的な敗因の一つだとされていて印象に残っていましたが、この小説は勝者の「忍城」側を詳しく描き、面白いものでした。
映画は大震災の前に撮影されていたとのことでしたが、水攻めがテーマのため公開を自粛していたそうですね。のぼう様と三成がどのように描かれるか興味があります。
「のぼうの城」とってもビジュアル的な表現だし、
キャラ立ちもしていて、映画化には最適だなあと
この本を読んで思いました。
ただその分、ちょっと心理描写に欠けるかな…?
同じ忍城攻略の風野真知雄著「水の城」も
機会がありましたら、併せてご覧になってみて下さいvv
作家さんによってこれほど表現が違うのか!と
興味深く感じるかと思います♪
>同じ忍城攻略の風野真知雄著「水の城」も
こちらも面白そうですね。