電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳』第8巻「春怨 根津権現」を読む

2010年09月21日 06時02分33秒 | -平岩弓技
ずいぶん久しぶりに、平岩弓枝著『はやぶさ新八御用帳』第8巻「春怨 根津権現」を読みました。今から四年前、このシリーズを読んでいた頃からみると、我が家の家族の状況は大きく様変わりしておりますが、はやぶさ新八氏はまったく変わっておりません(^o^)/
せっかくのお話ですので、ネタバレしない程度にぼかしてコメントすることといたしましょう。

第1話:「聖天宮の殺人」。婿養子の持参金を期待するなど、まったくしょうもない旗本家です。
第2話:「梅屋敷の女」。心優しい兄は、武家社会で生きるのは難しいようで、結局は出家ですか。
第3話は表題作「春怨 根津権現」。鰻と梅干しの食べ合わせと毒殺未遂では、話がだいぶ違います。「事情は事情、罪は罪」とのことですが、裁くのはまた別でしょうに。本書での出家は二人目。
第4話:「世間の噂」。新米同心の調べにお奉行殿は納得せず、別途、裏付け捜査を命じます。真相はまるで違っていました。新米同心さん、クサらないといいけれど(^o^)/
第5話:「牛天神の女」。お鯉さんに頼まれた筆と料紙を買い忘れた新八氏のうっかりに、当方も思わず心当たりがありまする(^o^)/
第6話:「秋風の門」。神谷鹿之助とともに狼藉者から助けた老人は、とっさのことで嘘の名前は思いつかなかったのでしょう。牛久藩の内紛は、結局は双子の弟の出家で決着。出家三人目です。
第7話:「老武士」。紫組などと称する未熟な若侍の一団は、江戸の愚連隊といったところでしょうか。武器を手にした阿呆は、いつの世も困った存在です。



しかし、一冊の文庫本の中で出家率43%というのは、ちょいと高すぎるのではないでしょうかね~どうなんでしょ(^o^)/
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