電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

あの頃のあの製品をもう一度、という気持ち

2010年01月23日 06時15分35秒 | クラシック音楽
団塊の世代が定年退職し、書斎を作ったり趣味のオーディオを再開したり、といった動きがあるのだそうです(*)。そういえば、アンティーク・オーディオなどというジャンルがあり、一定の市場を形成しているのだとか。いくつかのブランドの良心的な製品を、修理しながら長く使い、懐かしさと満足感を味わえる、という点が魅力のようです。昔話が得意になるのは、老人の仲間入りをした証拠だと笑われそうですが、本日は懐かしいカタログを見つけましたので、オーディオ機器とイルミネーションに関わる空想・妄想です。

オーディオ機器からイルミネーションが消えて、長い期間がたちます。オーディオ・ブームの時代には、明るく華やかなイルミネーションを持っている製品がありました。代表的な製品として、パイオニアのレシーバ SX シリーズなどがあります。電源を入れると、FM の周波数表示部が青色に光り、ダイヤルを回すとオレンジの指針が移動する華やかな色彩は、見ているだけでも楽しいものでした。



ところが、いつからか、イルミネーションの照明に電気が食われ、音が悪いと言われるようになり、カー・オーディオは別として、オーディオ機器から美しく光る表示がなくなっていきました。屋外のイルミネーションが派手になるのに反比例して、オーディオ機器は黒か白のストイックなデザインになり、有機 EL の時代になっても、派手なイルミネーションを持った製品は登場していません。



パソコンで再生している曲の情報が、ディスプレイに表示されるのは、たいへん便利なものです。文字の大きさが小さくて見にくければ、自由に大きくできます。ところが、趣味のオーディオ機器の場合は、表示の明るさも文字の大きさも、もちろん曲の情報も、ちゃちなパソコンの CD ドライブに劣ります。もし、オーディオ機器の前面に、離れても視認できる程度に文字の拡大が自在な明るい表示部を持ち、リモコンで比較的簡単に操作可能で、全体のデザインは昔のイルミネーション・デザインを再現したものであったら、どうでしょう。
印象としては、60年代末のパイオニアの「総合アンプ」 SX-45/65 のような、夜空のイメージです。真っ黒な機器の前面が、電源スイッチを入れると夜空のように光り、操作するとカラフルな文字が光って浮かび出る。音量を調節できるように、表示される文字の大きさや明るさは何段階かに調節できる。少なくとも、安っぽい液晶表示ではない。あるいは、UA シリーズのチューナのようなデザインであれば、黒っぽい印象は薄らぎ、より明るいイメージになります。



サンスイの格子調スピーカの復活とまでは願いませんが、オリンパス・ペンを現代のデジタルカメラとして蘇らせた今の技術なら、充分にありうると思うのですが、どんなものでしょう。それとも、そんなことはとっくに検討ずみで、企画性なし、ということなのかもしれませんが(^o^;)>poripori

(*):書斎や書斎コーナーがブームに~「電網郊外散歩道」
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