電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

購入したミニコンポで試してみた結果(1)

2008年07月11日 07時06分42秒 | クラシック音楽
先日来、新たに購入したミニコンポを、いろいろな面から試しています。まず、スピーカのセッティングですが、床にじかに置くよりも、自作スピーカボックスの上に置いたほうが良いようです。やや不安定で地震の心配はありますが、ある程度高さのあるこのほうが、音の定位がぼやけにくいようです。まだまだ改善の余地はあります。

付属のスピーカ・システムは、要するに3cmと13cmのユニットを8リットルの箱に入れたもので、大型システムと比較すれば、はじめから低域不足は明らかです。ただし、最大入力が70ワットと大きいことからみても、でかい音を出すことで低域の量感をカバーするのが、本来の意図のようです。単身赴任のアパートでは、でかい音を出すのは近所迷惑になり、難しい面があります。大きい音、迫力の低音を楽しみたければ、カーステレオか、休日に自宅の装置で楽しむべきでしょう。

でも、そこは昔取った杵柄、予備機のプリメインアンプ Pioneer A-01 にミニコンポの Line Out を接続し、Fostex の FE103 を自作のスピーカボックスに入れたもの(写真の下のほうに見える青い方)を同時に駆動してみました。

(1)ONKYOのFRシリーズのXN7TX(D)のスピーカは、高域がよく伸びて、なかなかいい感じです。ヴィヴァルディの協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」のような、弦楽主体の音楽が、実に魅力的に響きます。ただし、低域は小音量ではどうしても不足気味です。意外にパワーが入りますので、大音量ではけっこう鳴ってくれます。
(2)FE103自作ボックスは、内容量は6.5リットル程度のバスレフ方式ですが、中低域がわりに豊かで開放的で、詰まった感じがありません。ただし、高域に独特の紙くささがあり、リング・ツイータの音と比較されると、高域の弱さは歴然としています。
(3)それぞれのスピーカ単独では、互いに相反する特徴をもった両者ですが、これを同時に鳴らしたら?両方のアンプを、自作スピーカの音量よりも、ミニコンポのほうが少~し上回るくらいに調整してみると、中低域がふっくらして、バランスがいい感じになります。自作スピーカの音をなくすと、音の豊かさがすっと減少するのがわかります。結果的に二台のアンプで駆動するわけで、音量も大きくなっているわけですので、聴感上、豊かに感じる面はありますが、プリメインA-01のトーンコントロールの低域を数デシベル持ち上げてやると、なお効果的なようです。

それにしても、今までのパソコン用小型スピーカとは格段の相違です。田部京子さんの演奏するシューマン「交響的練習曲」のようなCDで、ようやく音楽を楽しめる環境になってきたなぁ、という実感をもちます。
コメント (2)