電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

野口悠紀雄「『超』整理法3~時間編」を読む

2008年07月10日 06時18分22秒 | 手帳文具書斎
ようやく、体調も回復しつつあります。ありがたい!昨日の夕方からの会議も無事に役割を終えることができ、まずは一安心です。

さて、なにをいまさら、と言われそうな中公文庫。野口悠紀雄著「『超』整理法3~時間編」を読みました。著者は、ずっと前に雑誌ASCIIの連載で知った方です。発想の基本にMS-DOSのファイル管理と共通のものを感じて、面白いなぁと思っておりました。

この方、スケジュール管理はコンピュータやPDAには適さないと早くから主張され、「超」整理手帳というものを考え出したのは御承知のとおりです。私はといえば、主張の大筋には頷きながらも、A4判四つ折というサイズは大き過ぎる気がして、ついに採用するにはいたらずに来ておりますが、売れっ子になった野口センセイの時間管理術には興味を持っておりました。売れっ子生活を経験したがゆえの、体験からなるノウハウがあるのでは、と考えて、時期遅れの文庫本を手にした次第。

第1章 時間との戦い
第2章 時間を見る技術
1. あなたは時間を見たか~時間と仕事を一覧できるようにすることが大切
2. 時間と仕事を一覧する~手帳の予定表ページをつなげると、予定が一覧できる
3. 手帳革命~「超」整理手帳を発想
第3章 スケジューリングの技術
1. 仕事の進め方五原則~(1)中断しない時間帯を確保する(2)現場主義と応急措置(3)拙速を旨とせよ(4)ときには寝かす(5)不確実なことを先にやる
2. 予定の立て方のヒント~(1)日誌で未来を予測する(2)自分で期限を切る(3)関係者にスケジュールを知らせる(4)ポケット一つ原則でダブルブッキングを防ぐ
3. 予見できぬ事態への対処~重要なものに限り、遠い予定に入れてよい
第3章補論 スケジューリングに関する経済理論の応用~限界効用逓減、予備日を過剰に作る
第4章 時間を増やす技術
1. 時間は増やせる~(1)時間は買える(例:タイピストを雇う、部下に仕事を任せる、職住近接=通勤時間を買う)
2. 時間は無償で取引されている~教えてもらう、メモを書いてもらう
3. すきま時間の有効活用~インプットでなくアウトプットに
第5章 他人の時間を大事にしよう
1. ルールを確認~世界は一人では成立しない~携帯電話の時代には古い習慣を見直そう
2. 新しいルールを~(1)列車の座席を別々に(2)懇談を避ける
3. 時間を大切にする公共政策~道路標識の合理性

全部で2時間ほどで読み終えました。うなづける点も多く、興味深く読みました。私の場合は、仕事を一覧し視覚化することが必要なのは承知しておりますが、日々流れ行く事柄が多すぎて、とても全体を一覧するまで把握しきれていない、というのが最大の問題点かも。今後、なおいっそうの努力を要するところでしょう(^_^;)>poripori

写真は、先日の東京出張で食べた、山形駅弁です。ほんのり塩味のきいた青豆ごはんがなんともいえず美味しかった。
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