電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

鼻づまりで眠れず耳鼻咽喉科を再受診した結果

2023年01月15日 06時00分37秒 | 健康
以前からアレルギー性鼻炎で耳鼻咽喉科医院のお世話になり、フェキソフェナジン等を処方してもらっていましたが、11月のコロナ罹患以後、鼻の調子が悪く、特に12月の大雪で除雪に汗をかいた後、ずっと鼻づまりが続きます。正月明けに定期受診していつもの薬をもらってきたものの、どうも調子が悪く、今までにないほど睡眠の妨げになり、よく眠れません。仕方なく、耳鼻咽喉科医院を再受診しました。受診に際しては、受付時に経過と症状をメモしたものを提示しました。

私「鼻づまりでこのところずっと眠れません。1日に断続的に3時間くらいしか眠れず、昨日は全く眠れませんでした。」
先生「睡眠導入剤を処方することもできますよ。」

あらら、眠れないなら眠れるように、という対処ではなく、鼻詰まりそのものを改善することができないかを相談したいんですが、どうも理解がかみ合っていない。そこで違う角度から説明することにしました。

私「先日いただいたカルボシステイン錠を服用した後は、1時間くらいは鼻呼吸ができるのですが、夜の間ずっと効果は持続せず、重力の力で鼻の通りが楽になるため起きてしまう、それでまた眠れない、という悪循環です。」
私「以前は鼻洗浄の際には反対側の鼻腔から流れ出ていたのですが、このところ口から出てしまいます。終わった後も以前は洗浄液がスムーズに出終わっていたのですが、このごろは鼻を押してやらないと出切らなくなっています。」
先生(ようやく事態を認識したようで)「ファイバースコープとレントゲンを撮ってみましょう。」

やはり主訴は具体的であることが大事なようです。ようやく先生も事態の背景に見当がついたようで、ファイバースコープで左右の鼻腔を見た後、レントゲン室に移動して頭部というか顔のレントゲンを撮影しました。

その結果、判明したことと今後の対応については、

  • レントゲン写真を見ると、右の副鼻腔は黒く正常な空洞であることがわかるが、左の副鼻腔は白くなっており、液体がたまっていることがわかる。左の副鼻腔が慢性的な炎症を起こしており、いわゆる蓄膿症のうみがたまっている状態である。これが口の中にたれてきて後鼻漏の状態になっている。
  • ファイバースコープで見ると、左の副鼻腔の通り道をポリープが肥大化してふさいでいるために、空気の通り道が閉ざされて呼吸しづらくなっている。
  • まずは薬による治療となるが、治療が効果的に進めばポリープの縮小により鼻づまりによる呼吸のしにくさは改善が期待できる。鼻洗浄は継続してください。薬で改善できなければ、手術も考える必要がある。

とのことでした。結局、処方は少し追加されて、

  • フェキソフェナジン  朝晩 各1錠  鼻炎の症状をやわらげる
  • カルボシステイン  朝昼晩 各2錠  痰の切れを良くする、出にくい鼻汁の排出を促す
  • モンテルカスト錠  寝る前 1錠   抗アレルギー薬、アレルギー性鼻炎、気管支喘息
  • ベクロメタゾン点鼻液 1日3〜4回   鼻炎の症状を和らげる

となりました。

処方された薬について、添付の説明書をもう一度じっくり読み返し、私のほうでも作戦を立てました。

  • まずはアレルゲンの除去。室内、寝具のホコリを除去するために、窓を開け、マスクをして掃除機をまめにかけ、雑巾で拭き掃除をする。
  • カルボシステイン錠を服用後しばらくすると鼻がかめるようになるので、このタイミングで朝晩2回、鼻洗浄を行い、その後に点鼻液をスプレーする。コロナ以前の耳鼻咽喉科での治療の流れを参考にした。
  • 点鼻液は、ノズル長さの3分の2が入るくらいまで鼻腔内に挿入し、少し息を吸いながら噴霧することで副鼻腔の内部にまで薬液が届くようにする。
  • モンテルカスト錠は、眠気が問題にならない夜間のアレルギー抑制のためであるが、胃が荒れないように夕食後〜夜間のアルコール等の飲食を控える。
  • 経過を記録し効果を確認すると共に、次回の定期受診の際に報告して治療に役立てることとする。

こんな対処をして4日め、ようやく鼻洗浄で左右とも反対側の鼻腔から洗浄液が流れるようになり、鼻呼吸できる時間がだいぶ増えました。夜も少しずつ眠れる時間が増えてきています。2〜3時間単位ですが断続的に6時間くらいは眠れるようになってきました。楽に呼吸でき、ぐっすり眠れるというのは実にありがたいことです。生活の質が劇的に変わります。要になるのは服薬とともに朝晩2回の鼻洗浄のようです。



写真は昨年秋に購入していた鼻洗浄キット「サイナス・リンス」のリフィル120回分。朝晩2回だと60日分になる。買い置きがさっそく役立った形です。

(*1): 薬局で鼻洗浄のセットを購入する〜「電網郊外散歩道」2021年4月
(*2): 鼻詰まりの緩和と睡眠の質の改善に鼻洗浄が有効だった〜「電網郊外散歩道」2021年4月


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4 コメント

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Unknown (糸tae)
2023-01-15 10:33:53
医者に症状の告知をする時、困ったことから言ってしまいそうですが、原因を究明し対処してほしいので患者の方も言い方を考える必要がありますね。医者にかかるのも楽ではないです。
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糸tae さん、 (narkejp)
2023-01-15 13:36:16
コメントありがとうございます。耳鼻科のお医者さんは、前回の診察時に原因というか背景はきちんと推測していたようで、今回はそれを具体的に確かめた、ということのようです。それに対して私の方の理解は、画像を見ながらでしたのでたいへん深まりました。
お医者さんへの相談・訴えはより具体的に。これはとても大切な注意点ですね。言葉の背景から推測できることがあるのでしょう、問診の質の向上に患者も協力し心がける必要がある、ということでしょうか。
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Unknown (さちこ)
2023-01-15 16:36:46
こんにちは。
 
素晴らしい。

本当は、こっち(医療者)から(患者さんに)聞き出さないといけないんですよね・・・・。
深いわ・・・・・。
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さちこ さん、 (narkejp)
2023-01-15 18:55:26
コメントありがとうございます。かかりつけのお医者さんも長年のおつきあいで慣れた応対なものだから、逆に「いつもの状態と同じ」という判断にひきずられてしまうのかもしれません。「いつもとどう違うか」を具体的に情報提供することが、変化に対応する判断の基礎になるのかな、と思います。
「先生、風邪をひいてしまって」と言うと「風邪かどうかは医者が判断するんだ」と怒られたという老先生の頑固さは、もしかしたらお医者さんの自戒の姿勢のあらわれだったのかも(^o^)/
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