電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

解熱鎮痛剤カロナールの主成分はアセトアミノフェン

2024年04月23日 06時00分45秒 | 健康
風邪の症状のくしゃみと鼻水の方は、早めによく寝たためにほぼ改善されたようですが、親知らずが化膿して腫れた右奥歯が痛みます。セファレキシンは朝晩2回ずつ3日間服用し、腫れが少しおさまってきたものの、まだ痛みがひどい。たまらず鎮痛剤アセトアミノフェンを服用しました。かかりつけの歯科医院でもらっていたもので、ようやく我慢できる程度に収まっています。

アセトアミノフェンは2年前のコロナ感染時にもお世話になりました。普段は鎮痛剤の世話になることはまずないのですが、あのとき以来のことです。そういえば、「カロナール」の主成分はアセトアミノフェンだったはず。当時、自宅内コロナ隔離でヒマにまかせて調べた内容(*1)は;

ところで解熱鎮痛剤カロナール。ふだんから鎮痛剤とは縁遠い生活を送っており、記憶をたどると50年前にバファリンを飲んだのを覚えている程度です。したがって、カロナールを服用したのはたぶん生まれて初めてかも。「軽うなる」という関西弁ふうのネーミングが笑える「カロナール」の成分は、アセトアミノフェンだそうです。これはたしか



こういう物質だったはず。Wikipedia によれば、発見は1877年と古いのですが、同時期に使われたフェナセチンとの比較で副作用が疑われ、フェナセチンのほうが鎮痛剤として広く用いられて独バイエル社の基礎を築いたのではなかったかな。ところが、実際によく調べてみたら副作用を起こす原因は別の物質で、1947年には代表的な解熱剤アセトアニリドもフェナセチンも、体内でアセトアミノフェンに代謝されることが判明し、「結局はアセトアミノフェンが効いてるんじゃん!」ということになって、今は副作用のごく少ない鎮痛剤として広く用いられているということのようです。

うーむ、50年前にバファリンを使ったとは言うものの、それは「頭痛にバファリン!」というCMの認知効果であり、当時カロナールがなかったわけではないのでしょう。実際、総合感冒薬の中にはちゃんとアセトアミノフェンと成分表示されたものが多くあったことを覚えています。

というものでした。今になって再びアセトアミノフェンのお世話になるとは! しかも歯痛で! 思わず「なんたるちや、サンタルチア!」と伝統的駄洒落保存会の会員資格を再確認するところですが、地域の歓送迎会の司会を頼まれていることでもあり、まずはそろそろと起きることといたしましょう。

(*1): 新型コロナ回復の推移と解熱鎮痛剤のこと〜「電網郊外散歩道」2022年12月

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泣き面に蜂〜風邪ひきに虫歯

2024年04月22日 06時00分12秒 | 健康
日曜日は、朝からくしゃみの連発で鼻水が出ます。これは風邪だなと思ったらこんどは右奥の親知らずの虫歯が化膿して痛みます。これは泣き面に蜂のダブルパンチだな。残念ながら山響定期はお休みといたしました。しばらくぶりに知人が遠方から山響定期に駆けつけてくれたのにお会いできないのも残念でしたが、風邪をうつすわけにもいきませんし、化膿して痛む歯は歯医者でもらった抗生物質セファレキシン(3日分)を朝晩服用して対応、とにかく家で寝ていました。数日前に、日差しが暖かいのに騙されて防風対策が充分でない服装で、風が冷たい中で桃の摘花作業を続けたのが悪かったのかもしれません。

ほぼ4週間おきに化膿する親知らずの手術の予定は6月下旬で、まだまだ先です。小型爆弾を抱えて生活するみたいなもので、セファレキシンに耐性菌が生じたりしないようにと願うばかりです。退職して毎日が日曜日の生活で良かった、と心から思います。

写真は先週の土曜日に撮影した水仙です。水仙は学名を Narcissus というそうで、こんなきれいな花なのに誰かがやっかんで、自己愛のあまり動けなくなり死んでしまったギリシア神話の美少年にたとえたのでしょうか。いやいや、余計なことを調べるよりもまず寝ていろよ(^o^)/

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健康維持には運動が大切だと言うけれど、どんな運動がいいのか

2024年04月09日 06時00分36秒 | 健康
古希を過ぎて、健康の大切さがしみじみと感じられます。春から秋には農作業で野外活動しますので、ある程度は体を動かしているわけですが、冬場はがたっと動かなくなり、自分でも筋力の低下が感じられることから、この冬は無駄に広い田舎家で室内ウォーキングを取り入れるなどして歩数の確保につとめました。そのせいもあってか、春はまずまずの出だしになっています。

ところで、健康の維持には運動が大切だと言われ、自分でも運動するように意識していますが、ではどんな運動が良いのか。ジョギングが良いのか、散歩=ウォーキングでも良いのか、器具を使った筋トレが良いのか、それとも入念なストレッチなどが適しているのか。自分としては、田舎住まいのため器具を使った筋トレができる施設等は近所にはなく、せいぜい自然の中のウォーキングや室内ウォーキング、あるいはスクワット等の簡易な筋トレなどを取り入れるくらいです。健康維持のためにどんな運動が有効なのか、根拠ある考え方を知りたいと思っていました。

たまたま、「北品川藤クリニック院長のブログ」に「3種類の運動の健康効果比較」という医療トピック記事(*1)があり、興味深く読みました。2023年6月14日付けの BMC Public Health 誌に掲載された論文を基にしたもので、興味深い内容でした。要点を抜き出して見ると、

  • 運動 (1)ジョギングなどの有酸素運動、(2)筋力トレーニング(無酸素運動)、(3)ストレッチング の3種類
  • ストレッチングをまったくしない場合と比較し、週5日以上のストレッチングを行う場合、総死亡リスクは20%低下し、心血管疾患による死亡リスクは25%、有意に低下していた
  • 有酸素運動の場合、週に50エクササイズ(メッツ・時)の有酸素運動を行うと、全く行わない場合と比較し、総死亡リスクは18%低下し、心血管疾患による死亡リスクは45%、有意に低下していた
  • 筋力トレーニングのみを週5日以上行っている場合、全くしない場合と比較して、総死亡リスクは17%低下したものの有意ではなく、心血管疾患による死亡リスクの低下は見られなかった

という結果だったそうです。

これに基づき、筆者は

  • 生命予後に関して見ると、運動の効果は有酸素運動が最も優れていて、それに次いで死亡リスクを下げていたのは筋トレではなくストレッチングであった
  • 筋トレの効果は別にあり、3種類の運動を適時組み合わせることが良い

と結論づけています。

なるほど、たいへん参考になります。

ちなみに、メッツというのは運動強度を表す数値(*2)だそうで、例えば犬の散歩は3.0、ウォーキングは3.5、自転車は4.0、かなり速いウォーキングが5.0、ジョギングが7.0となっています。ですから、週に 50 METs・時ということは、速歩きウォーキング2時間を週5回というレベルになります。農作業というのがどのくらいの運動強度になるのかは不明ですが、少なくとも汗をかくレベルですので平均して3.5はあるのでは。週に4日、1日あたり4時間働いたとすると、4時間/日×3.5×4日=56(METs・時)という運動強度になります。ふーむ、やはり夏場は果樹園や畑で働くことが健康の維持に役立ち、冬場の運動量確保が大切だ、ということで間違いないようです。

(*1): 3種類の運動の健康比較〜「北品川藤クリニック院長のブログ」より
(*2): 運動強度(MRTs)で見る、効果的な身体活動は?〜スポーツ庁WEB広報マガジンより

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座り続ける生活と老後の健康

2024年02月29日 06時00分07秒 | 健康
在職中から、椅子に座り続けることは健康に悪いので、ときどき立って歩きなさいと言われていたものでした。仕事の中身にもよりますが、だいたい一時間もすれば飽きるしくたびれるし、休憩を兼ねて手洗いに立ったりお茶を淹れたりしていたものです。

この件に関して、「仕事中の座位時間と健康リスク(台湾の疫学データ)」というブログ記事(*1)に興味を持ちました。JAMA Network Open 誌に投稿された論文に基づく紹介記事で、おおむね次のような要旨です。

  • 調査対象は、平均年齢39.3歳、481,688名、平均観察期間は12.85年
  • 殆どの時間座って仕事をしている人は、殆ど座って仕事をすることがない人と比較して、総死亡リスクが1.11倍、心血管疾患による死亡リスクは1.34倍、それぞれ有意に増加
  • 座る時間とそれ以外の時間を繰り返して仕事をしている人は、総死亡リスクに有意な増加はない
  • 仕事中の座位時間が長く運動習慣もない人が、1日15〜30分の運動習慣を身につけると、座位時間は同じでも総死亡リスクは増加しない

ということだそうです。

うーむ、とくに短時間の運動習慣の有効性というのは、たいへん興味深い知見です。長くデスクワークを続け、座り続けることを苦にしないというか、そういう習慣を持っている人が、退職後数年でガタガタと健康を害する例をかなり見ていますので、大事なポイントだなと感じます。季節は春、そろそろ畑仕事に取り組む季節です。こんどは「体を動かす」という観点で受け止めてみましょう。

(*1): 仕事中の座位時間と健康リスク(台湾の疫学データ)〜「北品川藤クリニック院長のブログ」より

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服薬管理用のノートに1日の歩数を記録してみたら

2024年02月20日 06時00分57秒 | 健康
一昨年晩秋〜初冬のコロナ罹患後しばらくして、夜も眠れないようなひどい鼻づまり症状に見舞われるようになり、もともと持っていたアレルギー性鼻炎が悪化して副鼻腔炎の治療へと転換してから一年を過ぎました。服薬を忘れないように記録し始めたノート(*1)の項目を見直し、鼻洗浄や歯みがきなどのほかに冬場の体力低下の原因として一日の歩数の減少を疑い、「歩数」という項目を追加(*2)して記録をはじめました。9月から歩数計の数値をノートに書き留めるようになって2月まで半年。この間の歩数はどんなふうになっているのだろう。試しに表計算(LibreOffice Calc)で集計してみました。



うーむ。もっと歩いているかと思ったら、1日平均でざっと4,000歩か。最高と最低を見ると、歩く日はけっこう歩いているけれど、例えばお天気が悪い日や行事等で拘束される日はほんとに歩いていないことがわかります。1日平均で4,000歩というのは、おそらく筋力を維持するぎりぎりのラインでしょう。このデータを見る限り、最高値を伸ばそうというよりも最低値を底上げする方策を考える必要がありそうです。雨天時の室内ウォーキング、買い物ついでのフロア間移動や階段昇降など、さらに工夫してみましょう。



記録ノートは、昔の文具のストック中から発掘したパイロットの赤色シャープ(0.5mm)で縦罫線を引くようにしたら、記入がぐっと楽になりました。ふつうのルーズリーフなのですが、出来合いの罫線つき統計ノートか帳簿用紙みたいでかっこいい。うっかり忘れてついルーズになりがちな服薬管理の他に、健康維持に役立ちそうです。

(*1): 「ノートのように使えるバインダー」を鼻づまり治療記録に使って〜「電網郊外散歩道」2023年7月
(*2): 鼻づまり治療の360日〜耳鼻咽喉科に通院して1年〜「電網郊外散歩道」2024年1月

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歯科医院の紹介で県立中央病院を受診する

2024年01月31日 06時00分19秒 | 健康
昨年夏ころから、ときどき右奥歯の周辺が炎症を起こし、行きつけの歯科医院で治療を継続していましたが、夜中にトイレに起きたときにつばを吐くと少し出血していることに気が付きました。朝になると唾液が出てわからなくなりますので、夜中にデジタルカメラで撮影し先生に見てもらったところ症状を認識でき、X線撮影のうえ麻酔をして歯根部の掃除をするという治療を根気よく続けていました。ところが、半年を過ぎてどうも思わしくない。これは症状が出ている右奥歯ではなく、隠れている親知らずが内部で炎症を起こしているらしいとのことで、県立中央病院に紹介状を書いてもらいました。



昨日、人間ドックを除けば自分としては初めての大きな病院受診で、待ち時間はおよそ2時間。Wi-Fi が使えましたので Android タブレットで時間をつぶし、問診とX線で親知らずの抜歯の方針、ただし右下の奥歯も抜歯するかどうかはCTスキャンで判断することになりました。抜歯に際しては、炎症で毛細血管が発達していることから出血が予想されるため、入院が必要とのことです。病院のスケジュールから、5月下旬に血液検査、手術の説明と同意書の作成、6月下旬に入院手術となりました。幸いに、サクランボの収穫が終わってからの実施予定ですので、まずは良かった(^o^)/
それにしても、歯科の先生のキーボード入力のスピードはすごかった。超絶的な速さでした。PC歴40年を超える私も驚くくらいですから、実際、かなりの速度です。



問診と検査が終わってからの精算は早かった。自動支払機に診察券を入れると金額が表示され、紙幣とコインを入れて支払い完了。病院の情報化(*1)はたしかに着実に進んでいるようですが、それは医師の多忙さを引換にしているようで申し訳ない側面も感じつつ、お昼すぎには病院を後にしました。

当面は、これまで同様に歯みがきをしっかり継続することと、手術までの間に再び炎症が起こったら行きつけの歯科医院に報告がてら受診し対処してもらうことでしょうか。

(*1): 病院の情報化の追求が医師の多忙化に〜「電網郊外散歩道」2006年7月

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真冬の悪天候時にウォーキング歩数を確保するために

2024年01月30日 06時00分41秒 | 健康
春秋のお天気の良い日にはぶらぶら散歩をするのも楽しく、特に畑仕事もあらかた終わった晩秋には、ご近所を散歩すると歩数計の数値も増えていきます。ところが真冬の悪天候時には、寒くて吹雪く戸外に出るのも、また冷たい氷雨の中を歩くのも億劫です。いきおい、ウォーキングの歩数も伸びず、冬季の運動不足、生活不活発病の要因になりかねません。

で、屋内ウォーキングを試してみました。無駄に広い田舎家の母屋を端から端まで歩くと片道50歩、往復すると100歩です。2階まで階段登りを取り入れると、結構な運動量になります。家族が多いと邪魔になるだけですが、一人で留守番のときなどは何の気兼ねも要りません。歩数計をポケットに入れて、10〜15分も歩けば2000歩にはなります。20〜30分では4000歩くらい。日常の動きが1000歩くらいありますので、1日5000歩くらいにはなり、最低限の運動量は保持できるでしょう。

途中にラジオを置けば、音楽やおしゃべりを聞きながら、老人向けのちょうどよい負荷になるでしょうか。転ばないように筋力の保持を目標とした冬場の運動不足の解消には、特に今年のような暖冬の年には、たまに降る短時間の雪かきだけではダメなようです。機会を作って「歩け、歩け」ですね。



我が家のやんちゃ猫「李白」も、主人の屋内ウォーキングに便乗して、時折ドドドドドッと爆走しております。また、ときどきかくれんぼをして遊んでおります。少しは二重アゴが解消されると良いのですが。



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鼻づまり治療の360日〜耳鼻咽喉科に通院して1年

2024年01月07日 06時00分31秒 | 健康
昨年の今ごろは、初冬の時期に亡母から感染した新型コロナウィルスの影響だったのか、ひどい鼻づまりに悩まされ、鼻呼吸が全くできずに口呼吸、それも口の中がカラカラに乾き喉が痛くなるほどで、夜も眠れずにいました。暮れから不眠でフラフラになり、正月休みが明けて耳鼻咽喉科医院を受診、副鼻腔炎の診断で鼻洗浄と服薬治療を開始しました(*1)。



あれからちょうど一年。どのような薬を処方するかは専門家の領域でしょうから、私の方はこの間、服薬をうっかり忘れたりすることのないように表形式で記録ノートに記入するようにして(*2)治療を続けて来ました。後には歯みがきや1日の歩数を記録し始めるなど、記録ノートの形式は徐々に変化してきていますが、今のところは次のような項目になっています。なお、吸入というのは咳喘息のためフルタイド200を吸入しているものです。

通算 月/日   服薬   鼻 点鼻薬 吸 便 歯磨き  歩数   備考
日数 (曜)  朝 昼 夕 寝前 洗浄 朝 昼 夕 入 通 朝 昼 夕
358 1/4(木) ◯ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◯ 4,098 軽く散歩
359 1/5(金) ◯ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◯ 3,685 郵便局まで

この記録を見ると、何か行事などがあって忙しいときに昼の点鼻薬を忘れることがあることくらいで、ほぼ1年間、99%以上の「良い患者の見本」のような状況です。症状の経過を見ると、治療を開始して1ヶ月ほど経過した頃に左右の鼻づまりが開通するようになり、春になって暖かくなると共に良好になっていきました。風邪を引くととたんに逆戻りしますので、風邪を引かないように注意し、夏場は快調に経過しました。晩秋の頃から窓を閉め切るようになるとやや調子が悪くなりますので、とにかく窓を開けて掃除機をかけて換気をして、アレルゲンのハウスダストを減らすことにつとめ、朝晩2回の鼻洗浄でアレルゲンを洗い流し、正しい鼻のかみ方(*3)をするようにつとめ、なんとか鼻閉なしにこの冬を乗り切りたいところです。後の課題としては、寝具の更新や寝室への空気清浄機の導入を試してみることなどがあります。

また、この記録を見ると、お天気の良い日は散歩をしたりして歩数も5,000〜7,000歩と多くなりますが、雨風のひどい荒天のときは終日家の中にじっとしていることが多く、1,500歩とか2,000歩とか極端に歩数が少なくなってしまいます。冬場の体力低下=筋力の低下が実感されるこの頃、意識して歩数を維持する工夫が必要だなあと感じているところで、鼻詰まりだけでなく自分の健康の客観的な把握に役立つようです。

(*1): 鼻づまりで眠れず耳鼻咽喉科を再受診した結果〜「電網郊外散歩道」2023年1月
(*2): 「ノートのように使えるバインダー」を鼻づまり治療記録に使って〜「電網郊外散歩道」2023年7月
(*3): 鼻水の成分と役割は〜正しい鼻のかみ方を初めて知る〜「電網郊外散歩道」2023年1月

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24時間心電図を装着して

2023年12月12日 06時00分01秒 | 健康
先の健康診断の結果、「ブルガダ型心電図、要精検」と言われましたので、亡母の主治医が心臓が専門だったことを思い出し、受診しました。念のため24時間心電図を調べてみましょうということで予約を取り、昨日の午後から機器を装着、今日の夕方まで行動記録をメモしながら生活しています。センサー部と思われる丸型のパッドを胸や脇腹に装着し、そこから細いケーブルが小さな四角い機器に集まっています。どうやらへその上部に固定したこの機器で記録を保存するようで、看護師さんに尋ねたらSDカードが入っているのだと教えてくれました。およそ24時間分の記録をパソコンに読み込み、心電図のデータとして分析するのだそうです。健康診断での心電図は短い時間の検査ですので、24時間の結果を見ればより精密にわかる、ということでしょう。機器の小型化にも驚きますが、SDカードという媒体がこうした用途に適しているとも言えます。健康を保つ上で、程よい運動が大切だと強調される昨今、心臓の不安は少ないほうが望ましいでしょうし、行動記録では服薬時刻も項目にありますので、長く続けている抗アレルギー薬など服薬の影響が出ていないかも興味深いポイントです。さて、結果はいかに。

(*1): ホルター心電図の看護〜検査の手順と留意点など〜ナース専科
(*2): イラストは、「かわいいフリー素材集・いらすとや」より。

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甘味の摂り方と血糖値を考える

2023年11月19日 06時00分42秒 | 健康
以前は、健康診断オール◯を自慢にしていましたが、2021年からポツポツと注意信号が灯るようになりました(*1)。具体的には、糖尿病の危険指標となる HbA1c の値です。HbA1c というのは、要するに糖化ヘモグロビンのことで、酸素O2と結合するはずのヘモグロビンHbがグルコースと結合してしまい、この比率が 6.0%以上になると糖尿病として認定される、ということのようです。

はて、私はそれほど多くの甘味を摂取しているだろうかと考えてみても、いわゆる「甘党」と呼ばれるような「お菓子大好き人間」ではないはずです。それなのに HbA1c の値が上昇したという背景には、何かが、たぶん生活習慣の中の何かが、あるはずです。考えられるのは、早朝のコーヒー習慣、もっと言えば「甘味を伴った空腹時のコーヒー習慣」ではなかろうか。

先年、NHK教育テレビEテレの高校講座「生物基礎」の動画等を見て、糖代謝の制御の仕組みの精妙さに今更のように感嘆しました(*2)。特に、血糖値を上昇させるグルカゴンと血糖値を下げるインスリンのコントロールが日々精妙に行われていることは、実にスゴイことです。これを踏まえて甘味の摂り方を考えてみるとどうなるか、ということです。

計算の簡略化のために四捨五入してしまうと、私の体重では全血液量はおおよそ 5L くらいでしょうから、5g の糖分を摂取し全部が吸収されたとすると、糖分量は 5g/5L=5000mg/5000mL=100mg/100mL(1dL) となります。私の空腹時血糖値は 93mg/100mL ですから、これを加えると 193mg/100mL となります。これが早朝空腹時のごく短時間にあらわれるのですから、いわゆる「グルコース・スパイク」となることでしょう。すると、通常の食事のように、徐々に消化しながら吸収される=血糖値が緩やかに増減するのではなく、急激に増減するわけですから、血糖値をコントロールするホルモン濃度を適正に保つのが追いつかない。たぶん、

膵臓ランゲルハンス島の細胞:毎朝毎朝、こない急激に「インスリン出せ」とか「グルカゴン出すな」とか言われても、えらいきつうおまっせ。くたびれて、やってられませんがな!

という状況になるのでしょう。そこで過剰のグルコースがヘモグロビンに結合するものが増え、HbA1c の値が増加してくるのではないか、という推理です。


 (食事による血糖値の変化とホルモン分泌、「生物基礎」2軸グラフを1軸に改変)

これを避けるには、要するに甘味を摂ることで起こる血糖値の急激な増減を、食事時の穏やかな増減の中に組み入れてしまえば良い。これが、デザートとして甘味を摂れば良かろう、という考え方です。もう一つ、空腹時ではなく食後2時間くらい、つまり朝食が8時なら10時頃、まだグルカゴン濃度は下がっていてインスリン濃度は中程度に高い時、すなわち「おやつのじかん」に甘味を摂れば、早朝空腹時の急激な「グルコーススパイク」のショックはだいぶ和らげられるのではなかろうか。

もう一つ、歯周病と HbA1c との関連も指摘されているようですので、歯周病を治療することでインスリン感受性を低下させる物質の分泌を抑制し、血糖値の改善につなげるということも考えていく必要がありそうです。



「要するに甘いものを食べなきゃいいのよ」という考え方もあるでしょうが、それでは生活の中の楽しみが一つ欠けてしまいます。楽しみつつ、コントロールすることで結果を出せる、そんなやり方を探りたいところです。

(*1): 健診の結果が届く〜残念、オール◯でなくなった〜「電網郊外散歩道」2021年9月
(*2): NHK高校講座「生物基礎」で血糖値の調節の仕組みにあらためて感嘆〜「電網郊外散歩道」2021年11月


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雨降りの朝、歯の痛みで目がさめて

2023年11月18日 06時00分39秒 | 健康
雨降りの朝、歯の痛みで目がさめました。いつもの右下の奥歯の周りが、どうも炎症を起こしているらしい。5月に詰物が取れて治療してもらったのでしたが、その前後の頃から、どうも炎症を起こしやすいと感じていました。これは歯磨きの工夫や歯間ブラシの選択などでごまかすのではなく、治療が必要と判断して、いつもの歯科医院へ電話したところ、ラッキーにも午前10時に予約に空きができたとのこと。なんて間がいいんでしょう。さっそく歯科医院へ行き、麻酔を打ってゴリゴリと歯の掃除をして消毒をして、痛み止めと抗生剤をもらって帰りました。なにせご飯が食べられないのですから、力が入らない。おかげで一日コタツにごろごろする生活となりました。こういう時、退職して自由な身分と雨降りのお天気がありがたい。



大学時代の友人からはがきをもらいました。彼も長年勤めた会社を辞め、フリーになって郷里に戻ってきたらしい。メールアドレスが書いてありましたので、さっそく近況メールを送りました。昔の仲間が少しずつ戻ってくるようで、うれしい限りです。

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健康診断の結果が判明、心電図で要精検に

2023年11月16日 06時00分40秒 | 健康
10月上旬に受信した健康診断の詳しい報告書が郵送されてきました。さて今年の結果はどうか。全体的なところでは、メタボリックシンドローム判定は「非該当」でしたが、総合判定で心電図で「要精検」となりました。具体的には

III ブルガダ型心電図

とのことで、「何だ、それは?」と戸惑いました。



調べてみると、すぐに危険というものではないようですが、要するに不整脈の一種らしい。家族には心臓でぽっくり逝った例はなく、遺伝的な要因はなさそうですけれど、年齢的なものや、もしかしたらアレルギー性鼻炎に発する鼻づまり対策にもう20年も抗アレルギー剤を内服していますので、それが心臓に影響している可能性もあるかもしれません。一度、専門医に診察してもらいましょう。そういえば、亡母がお世話になったかかりつけ医の先生はたしか循環器内科が専門だったはず。まずはそこが最初だな。

その他には、

  • BMI=22.4、腹囲 82 で良好。
  • 視力は 1.2/1.2 に回復。昨年の 0.8/0.7 は、たぶん健康診断当日の朝に早起きしてPCで目を使ったためでしょう。今年は禁PCで出かけました(^o^)/
  • 脂質、肝機能、腎・泌尿器系、血液、甲状腺、眼底、心機能マーカー、腹部超音波等、いずれも異常なし。
  • 気をつけている糖代謝は HbA1c が 5.8 と要注意レベルですが、悪化はしていないようです。引き続き、早朝のコーヒー+お菓子による糖分摂取は禁止で代わりにホットミルクとし、糖分(お菓子)は食後のデザートや食間のティータイムとします。

というような結果でした。引き続き、適度な運動と生活習慣の見直しが大切なようです。

写真は、11月上旬に桃「あかつき」が落葉した様子です。

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昼寝をするとほんとに疲れが取れる

2023年10月08日 06時00分26秒 | 健康
最近は年齢のせいか朝早く目が覚めるようになっています。早起きして動き回るためか、お昼前、あるいは昼食後に、猛烈に眠くなります。そこで無理せずに昼寝をすると、疲れがすっと取れてまた動けるようになります。これは、活動時間の長さから見てごく自然なことでしょう。時間配分的には、午前中にお昼寝をするほうが良いのかもしれません。



昼寝の後、まだぼーっとしているときに、お茶を飲んだりラジオ番組を聞いたりすると、眠気が取れるような気がします。以前、1日を2日に暮らす、というような記事(*1)にしたこともありますが、たしかに積極的に昼寝をすると疲れがだいぶ取れて、七十翁(^o^;)でもそれなりに農作業、地域活動、あるいは趣味の読書や音楽、PC三昧に従事し楽しむことができるようです。ただし、夏場ならそのまま居眠りしても大丈夫だけれど、これからはそうはいかない。先日から長袖の下着に替えていますが、風邪引き予防に毛布一枚の心がけが大事になるようです。

李白が「ボクなんか毎日お昼寝をしているよ」と申しております。そういえば、保育園にも毎日お昼寝の時間があったなあ(^o^)/

(*1): 1日を2日分に暮らしていた亡父の生活スタイルは賢明だった〜「電網郊外散歩道」2021年6月

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コーヒーと甘味〜健康面から見た楽しみ方

2023年09月26日 06時00分16秒 | 健康
コーヒーの楽しみ方は、生活習慣に属する面があります。決まった時間に、一定のスタイルでコーヒーを楽しむわけですから、その習慣が健康にとって不都合な面があれば、生活習慣病に通じるということになります。私の場合、早朝のコーヒー習慣が問題点の一つに挙げられます。早朝、空腹時にコーヒーと甘味を毎日のように楽しむというのは、別の見方をすると毎朝のように劇的なグルコーススパイク(*1)をもたらしているということになります。もしかすると、近年の糖化ヘモグロビンHbA1c の数値がぎりぎりイエローカードに近づいている(*2)というのは、そういう背景があるのかもしれません。

他の人と比べて、極端に甘いものを好んで食べているとは思えないし、晩酌などの飲酒習慣もありませんので、考えられるのはそこでしょう。毎日毎朝、起き抜けに膵臓のランゲルハンス島を驚かせて慌ててインスリンを出させていることになりますから、それでは分泌細胞もくたびれるでしょう。であるならば、対策は考えられます。

  • 空腹時の砂糖がグルコーススパイクをもたらすのだから、早朝、起き抜けに飲むのは良質なタンパク質、今から寒くなる秋〜冬季間ならばホットミルクに変更する。
  • コーヒーと甘味は、食後のデザートや食間のおやつの位置づけで楽しむようにする。

というわけで、昨日の午後のおやつはミルクを入れたコーヒー、砂糖抜き、キャラメルウィッチを1枚、ということにしました。だいぶ涼しくなってきた今朝は、少しだけ塩をパラパラと入れたホットミルクです。これなら、グルコーススパイクの心配はあまりないでしょう。

(*1): 血糖値スパイクを予防しよう〜糖尿病になる前に対策を〜社会福祉法人恩賜財団済生会
(*2): 健診の結果が届く〜残念、オール◯ではなくなった〜「電網郊外散歩道」2021年9月

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外出とマスク

2023年08月05日 06時00分38秒 | 健康
コロナ禍以降、買い物に出かけたり地域の会合に出席したりするときには、極力マスクをしていきます。感染症の5類に移行したとは言うものの、COVID19 に「また」感染する(*1)のは避けたいですし、最近の定点観測では1医療機関あたりの平均が10人を超えているようで、インフルエンザであれば警戒レベルに達しているようです。不織布マスクがウィルスの感染を100パーセント防ぐことは期待できませんが、少なくとも感染リスクをかなり低下させることは明らかです。

では、そのマスクはどうするのか。田舎の爺さんの買い物頻度や買い物時間などたかが知れていますし、最近の会議はほとんど1時間以内で終わりますので、小一時間付けたマスクは車に戻ったら外してダッシュボードへ。そしてそのまま自宅に戻り、マスクは車のダッシュボードの上で夏場の直射日光をあびてたっぷり紫外線にさらされます。各種ウィルス等は、おそらくは死滅していることでしょう。
で、次の外出時も必要な時はまたマスクをする、そんなことを数回繰り返します。「あっ、マスクを忘れた!」ということが起こらないのがありがたい。

夏場の高温と直射日光で、ある意味、マスクは消毒されているようなものかもしれません。必要なときだけマスクをする。人混みの中や対面で長時間話し込むときにはマスクをするけれど、それ以外の場面では基本的にマスクはしない。都会の人口密集の中で働く皆様には申し訳ないことながら、田舎の定年農家にはそんなやり方でもかなり大丈夫なようです。

(*1): 心不全で入院中の母の経過説明を主治医から受けて、面会を許可してもらったのは良かったけれど、後から院内でコロナ発生が判明、老母は亡くなりました。面会した時に、母の言葉を聞き取ろうと口元に耳を近づけた時に、マスクの側方からウィルスをもらってしまったようでした。

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