厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年215冊目『仕事がヘタすぎるから、時間管理の達人になってみた』

2011-12-16 23:18:46 | おすすめビジネス書
仕事がヘタすぎるから、時間管理の達人になってみた 仕事がヘタすぎるから、時間管理の達人になってみた
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-10

評価  (4点/5点満点)

本書は「時間と締め切り」にルーズすぎて、日常的にスケジュールが破綻していることに定評ある著者による、〝すごい下から目線〟の時間管理術本です。

著者の呉琢磨さんはフリーライターですが、「デキる人」による時間術マニュアルは扱っているレベルが高すぎてよくわからないため、徹底的に「デキない人」を基準として、真似しやすくシンプルであることを第一として、書かれています。

しかしこの本を侮ることなかれ・・・

・睡眠のペースを守ることは、時間管理を始めるときに考えておくべき重要な基準。

・「その仕事をいつ実行するか」が、日々の仕事を進めるうえで大切。

・一つひとつの作業に掛けられる時間を予測すること。

・タスクに含まれている作業を「細分化」していくこと。

・アポイントを取る段階で、自分の都合を先方に伝えておくこと。

・日頃からスキマ時間に片付けられそうな小さな雑用を自分なりに意識しておくこと。

など、時間管理における鉄則が見事に網羅されています。

これまで色々な時間管理本を読んでは挫折した人や、これから時間管理に挑戦してみようというチャレンジャーの人に、最適な1冊です。

ビジネス書の古典・名著に対する呉さんのレビューも、「ちょっと自分には難しい」とやや引き気味ながらも、本質を突いた見解もあり面白いです。

【my pick-up】

◎パソコンのデスクトップは10秒で整理する

①デスクトップに「デスクトップ整理」などの整理用フォルダを作る。

②そのフォルダの中に、「20110905_dt」のような当日の日付のフォルダを作る。

③デスクトップにあるファイルやフォルダを全部②のフォルダ内に放り込む。

すでに混乱しているデスクトップ上のファイルをいちいち分別して整理するのは、時間の無駄になることが多いです。

◎アイデアの質は問わずに、とにかく数を重視する

質より量を意識することで、偶然のひらめき頼みだったアイデア出し作業が、時間的にも作業的にも計算できるタスクに変わるはずです。

◎運動によって生活リズムが好循環する

個人的に、定期的に運動をすることの一番のメリットは、「1日24時間のリズムが整うこと」だと思います。

仕事帰りにジムで運動すると、疲れはてて帰宅後すぐ眠くなります。夜更かししてネットや読書に耽る体力は残っていないので、必然的に食事→入浴→ベッドへ直行という行動パターンになります。その分、翌朝は早く目が覚めるので、余裕をもって仕事の準備ができるし、午前中から集中力をもって仕事ができるという好循環が生まれるわけです。単純な理屈ですが、身体って素直だなあと感じます。

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今年214冊目『気くばりの極意』

2011-12-16 13:16:16 | おすすめビジネス書
気くばりの極意 気くばりの極意
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-10-04

評価  (3点/5点満点)

経営コンサルタント・小宮一慶さんの最新刊は、「気くばり力」を5つのステップに分けて身につける内容です。

第1ステップ:「知識」

第2ステップ:気くばりをするために必要な「気づき」を高めるための普段の行動

第3ステップ:ビジネスの場での気くばり

第4ステップ:ビジネスで特に必要となるプレゼンテーションの場での気くばり

第5ステップ:時間管理

気くばりや気づきの大切さ、そして気くばりをするための知識やそれらを高めるための実践方法がまとめられています。

気くばりはビジネスの成功だけでなく、自分の人生をより豊かにするためにも欠かせないものです。なぜなら、自分のことしか考えていない、周りの人の幸せなどほとんど考えていない人たちを、多くの人は嫌うので、幸せになれないのです。

自分が幸せになるための第一歩は周りの人を気遣うこと、つまり気くばりです。ビジネスマンとしてかなりの経験を積んだベテランでもマナー等を無視している人は結構いるので、本書で改めて復習するとともに、若い人にも積極的に教えてあげましょう。もちろん、若い人が自ら学ぶ教科書としても使えますよ。

【my pick-up】

◎Time is money.

忙しい人というのは10分とか15分の単位で、時間を管理しています。そのくらい細かく管理しないと処理できないほど忙しいのです。ところが、暇な人はそういう感覚がわからずに、平気で1時間とか2時間という単位で会議の時間を押さえてしまいます。

押さえる方は軽い気持ちで1、2時間押さえてしまうのでしょうが、忙しい人にとってはこれによって時間を大幅に失ってしまいます。ただでさえ忙しいのに、そんな大きな単位で時間をブロックされてしまったら、さらに忙しさが増してしまいます。

◎上司が任せるべき仕事と任せられない仕事

上司は地位で人を動かしてはいけません。人望で動かさなければいけないのです。そして、人望は普段からの気くばりから生まれるものなのです。

最上の上司は仕組みを作る人です。自分がいなくてもやれる仕組みを作れる上司が最上です。そして、意識の浸透に力を注ぐのです。いなくても組織がまわるように仕組みづくりをしながら意識の共有に努めるのです。とくにトップマネジメントにはそのことが求められます。もちろん、下のレベルの上司はかなりの実務をこなさなけばなりませんが、それでも皆が力を十分に出せる仕組みづくりを行うことが大切なのです。

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今年213冊目『いま会社がなくなってもすぐ次が見つかる人になる33のステップ』

2011-12-13 09:32:15 | おすすめビジネス書
いま会社がなくなってもすぐ次が見つかる人になる33のステップ (「ドリームスキル・クラブ」シリーズ) いま会社がなくなってもすぐ次が見つかる人になる33のステップ (「ドリームスキル・クラブ」シリーズ)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-12-09

評価  (3点/5点満点)

海外留学に関するコンサルティングなどを行っている豊田圭一さんが、「自分の頭できちんと考え、自ら行動を起こすことができる人」になるため、今日からでもすぐにできる33のステップを紹介します。

ある日突然、会社が倒産してしまったり、不本意な転籍・出向を命じられたとしても、すぐに次の会社や新しい仕事を見つけ出す人たちがいます。さらには、年齢に関係なく、「うちの会社に来ませんか」「一緒に仕事をしようよ」などとお呼びがかかる人たちまでいます。

当たり前のようですが、そういう人たちは皆、「自分の頭できちんと考え、自ら行動を起こすことができる人」なんだと思います。

本書に書いてあることは、誰でも今すぐできることや、少し思い切れば実現可能なことばかりです。でも、そのような基本的な行動は若い方だけでなく、ある程度経験を積んだ方が自らを振り返り、もう一段のキャリアアップを図る際に疎かにできません。

気が向いたものを1つでも多くやってみましょう。

【my pick-up】

◎どんどん相手に「貸し」を作れば優位に立てる

相手のお願いを何でも引き受けることは、結果として、相手に貸しを作ることにもなります。これが戦略的な効果を生んでいきます。

人は借りができると心情的に返そうと思ってしまうものです。貸しを作られたままだとイヤだ。借りたものは返したいと考える人が経験上多かったように思います。

◎30分早く出社する

僕は、仕事は夕方6時までと決めています。よほどのことがない限り、残業しない主義です。6時以降は残業よりも人脈作り、チャンス作りに活かしたいのです。

その時間を確保するためにも、僕は30分早く出社します。仮に前日の仕事が残っているなら、1時間早く出社して片付けます。

いわば、朝が残業時間のようなものです。頭がまわらない夜の1時間残業より、頭がまわる朝の1時間残業のほうが、はるかに効率が良くなります。

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今年212冊目『社員みんながやさしくなった』

2011-12-11 18:02:03 | おすすめビジネス書
社員みんながやさしくなった 社員みんながやさしくなった
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-10-19

評価  (3点/5点満点)

障がい者雇用のパイオニア・アイエスエフネットグループ代表の渡邉幸義さんが、「なぜ障がい者を雇用するのか」を、特例子会社設立までの経緯や、設立後にグループに与えた影響、今後の展望などを交え熱く語ります。

渡邉さんをはじめとするこのグループは、ニート/フリーター・育児や介護従事者・引きこもり・シニアなど、不況下の日本において難しいとされている層の雇用に積極的に取り組み、また、今後2020年までに障がい者1000人を雇用し、25万円の給料を払うと宣言されています。

「会社は家族」という考えのもと、単なる慈善事業としてではなく、障がい者を立派な戦力と捉えて利益を出していく会社のあり方は、業界・規模の枠を超えて経営を見直す原点となることでしょう。

【my pick-up】

◎外からの評価が社員の自信に

悲しいことに、障がい者や、障がい者のいる会社とつきあうことに偏見を持つ人は、いまだに存在します。そういう人に私は聞きたい。あなたの親や兄弟が、あなたの子どもが障がいを持っていたら、家族にも偏見を持つのですかと。私にとっては、障がいのあるなしは、右利きか左利きかの違いのようなもの。それも個性の一部ですし、不便なところがあれば訓練したり、道具や器具で補う、それでも足りなければまわりの人が助けてあげればよいことだと思います。「助け合いの精神」は、必ず人の心を豊かにするはずです。偏見を持つのは、心が豊かになることを拒否するのと同じです。

◎「引き算の経営」から「足し算の経営」へ

売上-原価(費用)=利益という単純な計算式が実は経営の本質なのですが、株主至上主義の経営では、利益の最大化を図るために、売上を大きくすることよりも、原価(費用)を小さくすることに目が向きがちです。そのほうが短期間で結果を出しやすいからです。そう考える経営者にとっては、人件費もコストです。しかも固定費ですから利益に対するインパクトが大きい。そこで固定費を小さくするために、正規社員から非正規社員への切り替えが、この10年の間に多くの企業で行われてきたわけです。

私は、日本企業ももう引き算の経営はやめて、足し算の経営に転換しなくてはいけないと考えています。足し算の発想では、コストを下げるのではなく、売上を大きくして利益を拡大する。その方法として、社員のモチベーションを高めて生産性の向上につなげること、ブランドはじめ付加価値を高めて価格決定力を持つことに当社では注力しています。

◎障がい者を納税者に

いま、働けていない多くの障がい者は、障害年金などの社会保障、つまり税金によって生活を維持しています。一説によると、重度障がいを持つ方が40年間生活するのに必要なお金は、2億円弱だそうです。1年間当たり400万円。毎年、1人の障がい者に400万円の税金が必要になるわけです。もし、この方が東京の企業で働いたとしたら、どうなるでしょうか。いま東京都の最低賃金は時給790円ですから、40年間働けば1300万円程度の納税者になります。税金の観点から言えば、2億円の歳出が1300万円の歳入に変わるのです。

少子高齢化、就労人口の減少、税収不足が構造的に進んでいく日本において、障がい者雇用がもたらす経済効果の大きさが、おわかりいただけるのではないでしょうか。

◎無関心ではすまされない

いまの日本は、一億総無関心化が進んでいます。障がい者雇用についてどう思いますかと聞いても、「私には関係ない」「うちには関係ない」という言葉が必ず返ってきます。いちばんひどいのは、「障がい者に会ったことがない」と平気で言う人。会いに行っていないだけです。無関心になった瞬間に、人とのコミュニケーションがなくなります。無関心になることは、あえて自分から人とのつながりを拒否することです。それは、人間が本来持っている隣人への愛を拒否することです。人間が社会で生きるためのベースは隣人愛だと私は思うのですが、それを拒否するのですから、やがては心が病んでしまいます。

無関心な自分を「まとも」だと思っているのは、本人だけなのです。社会から見れば、当人がまさに病んでいる、これは、いまの社会が内包しているものすごく深刻な問題だと思います。

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今年211冊目『人生の9割は40代で決まる』

2011-12-09 23:49:22 | その他私が読んだ本
人生の9割は40代で決まる 人生の9割は40代で決まる
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-11-05

評価  (2点/5点満点)

久しぶりに和田秀樹さんの本を読みました。

40代は肉体的にも精神的にも「衰え」を感じ始める年代です。和田さんは、40代から「衰えていく」ことがわかっていたからこそ、10年間を頑張り抜いた結果、自分なりに納得する実りを得ることができたと、40代を振り返っています。

その40代での経験から導き出された方法論が、学び・仕事・人間関係・お金と趣味・健康・心の健康の観点でそれぞれ紹介されています。

40代になって、人生をある意味達観して流れに身を任せるのか、この10年が勝負だとここでもうひと頑張りするのか。定年後の60代以降の充実度に大きな差となって表れると思います。

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