人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2011-07-28 |
評価 (4点/5点満点)
大学に入学するまで漫画以外の本を1冊も読んだことがなかった著者が、大学4年間で1万冊以上の本を買い読破した経験から、読書の大切さ、本への姿勢から具体的な読み方まで紹介します。
この本のポイントは、次の言葉に尽きると思います。
「あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するヒントは、すでにどこかの誰かが本に書いてくれている」
まずは何でもいいので興味を持った本を手に取り、ページをめくってみましょう。ちなみに、私も著者の千田琢哉さんも、多読のきっかけは中谷彰宏さんの本でした。
【my pick-up】
◎残業より読書をしたほうが給料は増える
これまで読書家で貧乏な人を見たことがありません。読書家はとにかく本をよく買います。ダラダラと会社に籠って残業してばかりいるよりは、本を読んで勉強したほうが出世もできて給料も増えるのです。
◎読書をしてから実践すると成功率が桁外れに高まる
真剣に読書した人なら誰もが気づいていることですが、現代では机上の空論だけの本なんてほとんどありません。これだけ本が売れなくなってきた今、実践的で現実的な本でなければ読者には見向きもされないからです。著者も編集者も自分たちの人生を総動員して、経験と知恵のすべてを注ぎ込んでいます。机上の空論の専門家の本はますます売れなくなって、現実に実績を挙げた人の本が売れるようになっているのです。その上、実績を挙げた人の表面上のテクニックだけでも売れなくなってきています。抽象的でカッコいいものが売れる時代も終わりました。実績を挙げた人の内側にあるものをすべて公開したものが売れています。だからこそ読者にとっては恵まれた時代です。何か新しいことに挑む場合、読書せずに挑むのとたっぷりと読書してから挑むのとでは、結果は雲泥の差となります。今どき「読書なんて所詮は机上の空論だよ」と馬鹿にするライバルがいたら逆に大喜びしましょう。そんな人は最初からスタートラインに立っていないも同然なのですから。
◎本を読むと付き合う人が一変する
読書し続けると、最初に変わるのは普段付き合う人です。読書する人と読書しない人とではそもそも会話が噛み合わなくなるからです。あなたが読書し続けると、あなたは読書しないグループの仲間に居続けることが許されなくなります。読書しないグループの人たちの話題はたいていネガティブな噂話が中心です。読書する人はポジティブで前向きな話が中心です。読書によって宇宙のような大きな世界観に触れることによって、ネガティブな噂話は急に金魚鉢の世界のように退屈になってくるからです。
◎本から学べなければ何からも学べない
「自分は人から学ぶ主義で、本は読まない主義だ」と言う人がいます。本当はその人は人からも学んでいません。世の中には本と人の両方から学べる人と、本からも人からも学べない人しかいません。実は本と人は同じなのです。本はそもそも人が書いたものであり、その人の分身です。本から学ぶことができないと平気でのたまっている人は、その矛盾に気づくべきです。
◎本にかけたお金とその人の年収は比例する
断言します。この世の中で最も裏切らない投資は本代にお金を費やすことです。もちろん、セミナーやDVDなども有効な投資です。しかし、値段的な安さといつでもどこでもお手軽に繰り返し吸収できるのは、群を抜いて本なのです。せいぜい1000円や2000円といった投資で複数のその道のプロたちが関わっている知恵に触れられるものは、本以外に存在しません。新聞や定期購読誌も情報としては有効ですが、やはり世に出すまでに費やしてきた時間が圧倒的に違います。
◎本の買い過ぎで貧乏になった人はいない
1日に1冊読んで年間300冊読破した人と、年間1冊もまともに読まなかった人の差はとてつもない差になります。もはやコミュニケーションがまともに取れるような差ではありません。本を読んできた人と読まなかった人とでは、せいぜい朝の挨拶を交わす程度の関係の構築が精一杯でしょう。深いコミュニケーションを取るとなると、完全に付き合う人のグループも変わってしまいます。いったんこの差がついたら溝を埋めるのは困難です。社会人になったらできるだけ人生の早い段階で、年間300冊のグループに所属しておくことをオススメします。