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気くばりの極意 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2011-10-04 |
評価
(3点/5点満点)
経営コンサルタント・小宮一慶さんの最新刊は、「気くばり力」を5つのステップに分けて身につける内容です。
第1ステップ:「知識」
第2ステップ:気くばりをするために必要な「気づき」を高めるための普段の行動
第3ステップ:ビジネスの場での気くばり
第4ステップ:ビジネスで特に必要となるプレゼンテーションの場での気くばり
第5ステップ:時間管理
気くばりや気づきの大切さ、そして気くばりをするための知識やそれらを高めるための実践方法がまとめられています。
気くばりはビジネスの成功だけでなく、自分の人生をより豊かにするためにも欠かせないものです。なぜなら、自分のことしか考えていない、周りの人の幸せなどほとんど考えていない人たちを、多くの人は嫌うので、幸せになれないのです。
自分が幸せになるための第一歩は周りの人を気遣うこと、つまり気くばりです。ビジネスマンとしてかなりの経験を積んだベテランでもマナー等を無視している人は結構いるので、本書で改めて復習するとともに、若い人にも積極的に教えてあげましょう。もちろん、若い人が自ら学ぶ教科書としても使えますよ。
【my pick-up】
◎Time is money.
忙しい人というのは10分とか15分の単位で、時間を管理しています。そのくらい細かく管理しないと処理できないほど忙しいのです。ところが、暇な人はそういう感覚がわからずに、平気で1時間とか2時間という単位で会議の時間を押さえてしまいます。
押さえる方は軽い気持ちで1、2時間押さえてしまうのでしょうが、忙しい人にとってはこれによって時間を大幅に失ってしまいます。ただでさえ忙しいのに、そんな大きな単位で時間をブロックされてしまったら、さらに忙しさが増してしまいます。
◎上司が任せるべき仕事と任せられない仕事
上司は地位で人を動かしてはいけません。人望で動かさなければいけないのです。そして、人望は普段からの気くばりから生まれるものなのです。
最上の上司は仕組みを作る人です。自分がいなくてもやれる仕組みを作れる上司が最上です。そして、意識の浸透に力を注ぐのです。いなくても組織がまわるように仕組みづくりをしながら意識の共有に努めるのです。とくにトップマネジメントにはそのことが求められます。もちろん、下のレベルの上司はかなりの実務をこなさなけばなりませんが、それでも皆が力を十分に出せる仕組みづくりを行うことが大切なのです。
気配りは仕事の潤滑油です。読者の皆さんのお役に立てばうれしいです。
今後ともよろしくお願いいたします。