厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年2冊目『笑いの凄ワザ』

2011-12-22 11:22:53 | おすすめビジネス書
笑いの凄ワザ 笑いの凄ワザ
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-12-09

評価  (3点/5点満点)

以前は吉本興業の所属芸人で、現在は企業向け・個人向けに「笑い」を中心としたコミュニケーションスキルアップに関する研修等を行っている殿村政明さんが、誰でも習得できる笑いのスキルを伝授します。

「笑いは潤滑油なんて言いますけど、同じ油でも最高品質の油なんです。」

笑いは、本来時間を要するコミュニケーションを、手っ取り早くまとめてくれる促進剤のような効果があります。

また、ビジネスのコミュニケーションに笑いのスキルを活かすことである以上、「人間力が笑いの土台である」ことに触れる必要があり、そういう意味で本書は、「笑いのスキル」をテーマにしつつ、実は「気配りの教科書」でもあります。

笑いのセンスはなくても、笑いのスキルは身につきます。

【my pick-up】

◎スベってしまった場面で、即座にフォローできるワザ

西田敏行さんがジャンボ宝くじのコマーシャルで歌っていたフレーズも使えます。「ちょっと強引だったですか~」スベったあとに、これを言えば必ずウケます。

もうひとつ、「かなり強引だったですか~」というフレーズもありました。これは2種類の宝くじを同時に買うことを薦めたあと、西田さんが歌い出すという設定です。ですので、大きくスベったときや、ひとつだけでなく、ふたつスベってしまったあとなどに「かなり強引だったですか~」とやってみてください。

◎プレゼンの極意。YESと言わせて、次はNO!

私のお薦めは、開口一番の質問です。私のセミナーではまずこう言います。「みなさん笑うの好きですか?」この質問に対しては100%、「はい、好きです!」とみんな手を挙げてくれます。次にこう問いかけます。「じゃあ、笑かすのは得意ですか?」そこではじめて、みなさん「う~ん」となる。実はこれ、すべて計算済みなんです。そのうえで話を続けていきます。

まず「YES」と誰もが言ってくれる質問を用意して、次におそらく「NO」という人がいるだろうという質問を計算のうえで投げます。聞き手としては、自らYES、NOと言ったり手を挙げたりすることで、知らず知らずのうちにそのプレゼンに巻き込まれていきます。

◎カラオケで口火を切って歌う人は、それだけで好印象!

カラオケの場合、口火を切って「一発目」に歌う人は、それだけで好印象が取れます。「彼は、勇気があるな」という感じになって、ツカミも取れるのです。そしてどうせ口火を切るのなら、笑いの取れる歌を披露して、ダブルで好感度アップを狙ってみたいものです。

口火を切ってこういう歌を歌える人は、自分がアホになって場を盛り上げようという大人の気配りがある人で、コミュニケーションの達人なのです。

◎究極の褒めツカミ「何を食べたら○○なんですか?」

男性にも女性にも、年配の人にも若者にも必ずウケて、そのうえまずスベることのない、〝超安全パイ〟のツカミのフレーズを伝授しておきます。それは、「何を食べたらそんなふうになれるんですか?」といったフレーズです。相手をくすぐる究極の「褒めツカミ」で、話している相手の性別や年齢、趣味に応じてさまざまにアレンジできます。

相手が男性なら次のように言ってみましょう。「何を食べたら、そんなに貫禄が出るんですか?」「何を食べたら、そんなすごいアイデアが湧いてくるんですか?」年配なのに飛距離が自慢のゴルフ好きの人になら、「ドライバーが飛ぶんですか?」、若い男性になら「英語が話せる」「リズム感がよくなる」など、何にでも使えます。

相手が女性ならこうです。「何を食べたら、そんなに肌が若々しくなるんですか?」「何を食べたら、そんないい声になるんですか?」内面や知性が光っている女性にならば「仕事が正確で早くなる」「部下がついてくる」など、アレンジしてみます。

たったのワンフレーズですが、この言葉の裏には相手への尊敬の念があるため、深く心に刺さるのです。まわりの人があなたを見て「そんなふうになりたい」と思っている。相手のプライドを、嫌味なくうまくくすぐることができるのです。

コメント
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