甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2011-09-29 |
評価 (3点/5点満点)
甘い物を食べることにより、体内では急激に血糖値が上がります。それで一時的に疲れがとれたような気分になり、頭もすっきりしたと勘違いしてしまいます。
しかし、甘い物を食べる前よりも、血糖値は逆に下がってしまい、集中力が続かなくなるばかりか、余計に疲れを感じ、けだるくなってしまうのです。
これが本書のタイトルの理由です。
では、仕事で疲れて、気分転換したいときには何を食べればいいのかというとズバリ、たんぱく質を多く含んだ食品だそうです。
また、野菜の主な働きは、身体をつくる〝素〟に働きかけることなので、その〝素〟となるたんぱく質が不足していては、せっかく取り入れた野菜も機能が活かされない結果となります。
みなさんは、疲れたときや気分転換におやつを食べ、糖分を取ると、仕事の効率が上がると思っていませんか?
【my pick-up】
◎朝食は多く、夕食は少なくとるのが理想
朝食を多めにとり、昼食、夕食と進むにつれて食べる量を減らす逆ピラミッドの形で食事をとれば、身体の中に蓄積される余分なカロリーはぐっと減ってきます。
太るか痩せるかというのは、摂取するカロリーと消費するカロリーの引き算の問題だけではありません。摂取するカロリーが同じでも、夕食で多く摂取する人は、カロリーを体内にため込みます。
朝食に一番たくさん食べるようにすれば、その日のうちに消費されるカロリーは増え、翌日に持ち越す分は減っていきます。代謝も上がりますから、身体はため込んできたカロリーを使うようにもなります。1日に摂取するカロリーが変わらなくても、朝食をたくさん食べる逆ピラミッド型では、それだけで高いダイエット効果が表れるわけです。
太っていては仕事ができるようには見えません。太り気味の人は、逆ピラミッドの食事のとり方をすることによって、まずは身体の土台を引き締めることをめざして食事を工夫してみてはどうでしょうか。
◎風邪をひいたら栄養不足を疑う
免疫力を正常に保っていれば、人はめったに風邪をひきません。もちろん、1年に1度くらいはひくかもしれませんが、ふつうはその経験によってさらに免疫が高まり、風邪にかかりにくくなります。1年に2度3度と風邪をひくとすれば、それは栄養のとり方に問題があるということです。