評価 (3点/5点満点)
「ポスト平成」の時代には、昭和・平成のキャリア戦略は完全に陳腐化してしまうでしょう。先輩や会社の言うことを従順に聞くと、10年後、20年後に地獄を見るかもしれません。
この本では、ポスト平成の時代に日本の社会やビジネスはどう変わるのか、偉大なリーダーとなるために20代、30代、40代以降をどう過ごすべきか、について徹底的に語ります。
「ポスト平成」時代を、日本人として立派に生きるためのキーワードのひとつが「ハングリー(貪欲)&ノーブル(高貴)」。どちらかを持っている人は多いですが、両方を備えている人はほとんどいないのです。
人口動態の変化、教育の機会格差がじわじわと進んでいます。新興国や領土的野心を隠さない国家の台頭、周辺諸国の政情不安、すぐ近くにはわが国の領土に向けミサイルを撃ってくる人権のない独裁国家と、日本の周りにはリスクが拡がっています。また、人工知能やゲノム編集など人間社会を変える可能性を持つ破壊的テクノロジーが日々進化しています。
そんな中、真面目にコツコツ頑張り、私を超えた利他や公や理念を考えることが大事です。
「この話を20代のときにぜひ聞きたかった」と思える、徹底的に本音にこだわった1冊です。
【my pick-up】
◎AIブームはあと2年で終わる
「ブームが2年で終わる」とはどういう意味ですか?あと2年で「AIというものが普通になる」という意味です。
◎悩み多き30代後半
それまでの前半期のビジネスライフをそのまま続けるべきか、決別して新しい進路に進むべきかという選択を迫られます。そこは、アイデンティティと承認欲求がからみます。幸せの再定義を行うということですね。とくに転職をお勧めするということはありません。ただ、若いときから、定期的にヘッドハンターやエージェントに会って、自分の市場価値を確かめるというのはいいと思います。
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