評価 (2点/5点満点)
著者の斉藤恵一さんの肩書はセルフマネジメントプロデューサー。モデル、営業マン、美容師、販売員といった方たちを対象に、パーソナルブランドの確立(=各人が持っているタレント力、自分のいいところを引き出し発揮すること)をお手伝いする仕事をされています。
この本では、そんなセルフマネジメントプロデューサーとして人に教えて効果を実証した心理法則やテクニックを公開しています。
成功のポイントは、相手にとって特別な存在になれるかどうか。それには、自分の強みで勝負するとともに、その強みを相手の心を読んでアジャストさせることが必要になるとのこと。
・自分に「ない」ものを求めるのではなく、既に自分の中に「ある」ものに目を向けて徹底的に活用すること。「自分だからこそできることは何か」を追求すること。
・今までの自分磨きや自分アピールにサヨナラして、自分の価値の見せ方・伝え方を変える。
・自分を大きく見せようとウソをつくのではなく、自分らしさを突き詰め、それに反応してくれる人たちのヒーローになればいい。
・決して万人に愛される必要などない。ただただ、今目の前にいる人にとってのヒーローになればよい。
・誰かに必要とされるためには、何か大げさなことをする必要はなく、目の前の相手が感じている不快の感情を理解し、それを解決するために自分のできることは何かを考え、差し出してあげる。
ちょっとした言葉やしぐさ・行動の工夫で、自分の能力・魅力が相手の心に届き、相手を動かすことができると納得した1冊です。
【my pick-up】
◎自分の押し売りは相手の心を閉ざす
自分の価値を相手に理解させ、相手の気を引こうとするのは、180度間違ったアプローチ方法です。
「特別な人」になるには、「あなたがどれだけ魅力的か」ではなく、「どれだけその人のことをわかってあげられるか」のほうが重要です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます