評価 (3点/5点満点)
無印良品を運営する株式会社良品計画会長の松井忠三さんは、社長時代、そして社長になるまでの間も、「覚悟を決めたか」「やると決めたことを、徹底的にやり抜いているか」を問い続けてきたそうです。この「覚悟」こそが、仕事人生を創ってくれたとのこと。
この本では、そんな松井さんが覚悟を決めてやり抜いてきた仕事や、覚悟を貫くための考え方、仕事哲学を紹介します。
社長の仕事というのは、来年具体的に何をやるかを考えることだと言えます。1年後の決算を考えて仕事をするのが社長です。これは自分自身に置き換えてみても同じで、今の仕事の成果は、1年前に何をやっていたかで決まっています。仕事の本質をつかみ、目標を達成する実行力を磨きましょう。
無印良品が当時、2年でV字回復し、過去最高売上を果たした秘訣にも触れられます。
【my pick-up】
◎相手の立場に立つと、本質が見えてくる
人事一筋、営業一筋、商品開発一筋というと、その分野のプロフェッショナルであり、専門家として企業になくてはならない存在のように言われますが、実はそのメリット以上にデメリットが大きいと私は考えています。ある部門一筋という人は、その部門のことは真剣に考えますが、他の部門のことはよく知らず、知らないがゆえに対立しやすくなります。「相手の立場で考えろ」と言っても、相手の立場がよくわからないのです。
相手の立場で考える一番いい方法は、異動して、本当に相手の立場に立ってみて、そこで真剣に自分事として考えることです。「部分最適ではなく全体最適」というのも、私が口グセのようによく言うことですが、‘その道一筋’の人は部分最適に陥りやすく、なかなか全体最適と考えることができません。それを防ぐためにも、計画的な異動をおこなったほうがいいと考えています。
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