日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「風邪…『鬼の霍乱』」。「(学生達が行く)近くの病院、やさしい先生」。

2011-02-06 14:44:41 | 日本語の授業
 さて、先週の金曜日、学校で、このブログを書いているときに、首から下の関節がガクガクしてきました。前夜、背中の辺りがゾクゾクッとしていましたので、「こりゃあ、風邪をひくかな」と悪い予感がしていたのですが、どうもそれが本当になったらしいのです。それであわてて友人に電話しますと、早めに学校に来てくれました。それから彼女の言うとおりに学校の傍の病院へ順番取りの電話をしたのですが、うまく出来ないのです。どうもあちらのコンピュータのせいなのか、それとも、私との相性が悪いのか、順番を告げられてそれで終わりかと思うと、病院へ来る人の人数に戻ってしまうのです。

 もう、こうなったら、行くしかないと、彼女が来た時に、病院に番号札を取りに参りました。四番。まあまあです。それからまた学校に戻り(歩いて二、三分の所にあります)、その日のブログを書き上げてしまいました。

 年をとると不思議なもので、風邪でも、「来るな、来るな」とわかりますし、ゾクゾク加減でどれほどの熱か勘を働かせることもできます。私はだいたい低温動物の類で、日頃でも体温が36度はありません。それで、37度を超えると、関節が痛くなるのです。私の姉などは平温が37度近い高温動物でしたから、38度でも平気で出社し、平然と仕事をこなしていましたが、私などはそんな芸当はできません。

 診察が始まる9時少し前に行って見ますと、何人か待合室に座っています。ここの良いところはいつでも予約が出来るということ、順番が判ると言うこと、そして今何番の人が診察しているかが電話で確かめられると言うことなのです(もちろん、受付の人が個別に対応してくれるわけではなく、コンピュータが応じてくれているのでしょうが)。

 看護婦さんに、先に体温を測るように言われ、測ってみますと、37度6分。自分の予想よりも少々高かったような気もしましたが、ある程度以上になりますと、もうわからないと言った方がいいのです。それから30分ほどして診察してもらいます。やさしいお医者さんで、以前学生を連れてここへご厄介になったときも、日本語の不得意な学生のために、わかるように言葉を選んで、しかも辛抱強く相手をして下さっていたのを覚えています。英語圏の学生には、少し遠いのですが、(学校から)歩いて五分くらいの病院に英語のわかる医者のいる病院がありますので、そちらに連れて行っています。

 昨夜ゾクッとしたこと。今朝、少々身体の節々が痛くて耐えきれなくなった事などを話しますと、風邪の引き始めであろうと、それでも既に37度6分あるから、熱冷ましも入れておこうと、咳が出ると言いますと、咳止めも入れておこうと、それから漢方を入れても大丈夫かと聞かれましたので、大丈夫と答えます。

 そして、4日分の薬を処方してもらい、薬屋に買いに行きます。それから、学校へ寄り、外から授業中の友人へ「帰る」と告げておきます。後は、いいように友人がしてくれていますので、安心なのですが、不安なのは自分です。

 いつもですと、これくらいの熱で、もう頭もやられて考えられなくなってしまうはずなのに、なぜか今回は頭だけはしっかりしているのです。とはいえ、身体は動かない。引きずるようにしてうちへ戻ります。それから胃の腑にものを入れてから、薬を飲みます。おそらくは既に38度は超えていようと、熱冷ましの薬も飲んでおきます。そのまま寝てしまい、目が覚めたのは2時半頃。少し気分がよくなっており、これなら何とかなるかと、また少し食べて薬を飲みます。ただ6時間経っていなかったので、熱冷ましの薬は飲みませんでした。

 どうも、これがいけなかったようなのです。寝ていてもだんだん頭がぼんやりしてきて、様々な生活音が入ってくる(多分小学生達が帰ってきたのでしょう)、それと共にいろいろな事が思い出されてくる、頭は重い、寝ていても眠れず、それでいて苦しい。身体がきついので、起き上がれないのです。そういう風にしていても、またいつの間にか眠ってしまったのでしょう、目が覚めた時には既に真っ暗になっていました。8時半頃でしたろうか。

 また少し食べようと思っても(食べなければ薬は飲めませんから)、今度は先ほどと違い、食べ物を見るだけで吐き気がしてくる。それでも何とか、うどんの一筋か二筋ほどを呑み込んで、また熱冷ましも飲みます。何度か友人から電話が入っていたらしく、受けたのは一度だけでしたが、どうも電話をするのも受けるのもケッタルイ。

 そして、土曜日。少し生き返ったような気分なのですが、やはり咳が止まりません。おかしいな、咳止めも入っていたはずなのにと思いはしたものの、ぼんやりとそのままにしておきました。この日も1日の三分の二は寝ていたと思います。けれどもきつい、全身で咳をするような案配なので、身体が休めないのでしょう。

 そして、日曜日です。朝、1種類の薬がやけに余っているので、ふと見てみると、一回につき二錠と書いてあるではありませんか。どうも咳止めの薬を一錠しか飲んでいなかった故の苦しみだったようで、全くなっちゃいませんね。

 で、学生達です。私が休んだことで骨休みできたでしょうが。そのことを、代わりに面倒をみてくれた友人に聞きますと、「早速言ったわよ。『鬼の霍乱』だって」。全く!全く!前日に節分で「鬼」を入れていましたから、さぞかし理解できたでしょうね。それから、「先生は『もう年なんだから』と言ったわよ。そしたら、学生達が、『私たちの口からはとても言えない』と言ってたわよ。ハハハハハ」

 何でも、授業の「つまみ」にしてくれるいい友人です。

 彼女は月曜日も辛かったら来なくてもいいと言ってくれましたが、このまま寝ていては何を言われるか判りません。己のためにも早く復活せねばなりません。

日々是好日
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