ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

城崎旅行~山陰海岸

2011年12月18日 15時11分33秒 | 田舎暮らし
海が好きだ。
磯が好きだ。
浜辺で日本海の荒波を見る。
沖の白波、冷たく澄んだ塩水、甘い潮の香り、
磯は命の宝箱。
ヒトデ、ウニ、イソギンチャク、魚、貝、海藻・・・
寄せては返す波の音は
近くで聞くと心を奮い、
離れて聞くと心を和らげる。

城崎旅行の楽しみの一つは冬の日本海を見ることだった。
誰もいない海を一人でいつまでも眺めていたい・・・
もちろん今回は一人でと言うわけには行かなかったけど、
それでも一人になった気分で眺めることはできる。
太平洋は心を和ませ、
日本海は心を洗う。

日本海の磯は貧しい。
ヒトデもウニもイソギンチャクも、小魚さえも見えなかった。
ただ岩にニナがいるばかり。
ニナを石で割って潮水で洗って食べた。
懐かしい味がした。

かって能登の磯を歩いたときもすっかり寂寥感に襲われ
出雲の稲佐の浜を歩いたときも群がるウミネコの鳴き声に黄泉の国を感じた。
日本海は晩秋が良い、冬が良い。
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焚き火

2011年12月17日 16時42分09秒 | 田舎暮らし
寒い日が続いている。
こんなときはやっぱり焚き火。
枯れ木や竹の枝を拾い集めてきた思い切り燃やした。
いったんはじめるとこれが癖になってなかなか終らない。
ちょっと離れては直ぐに戻って火にあたる。

毎日のように竹を切っては山羊にやっているので、山羊の柵の中は竹の枝だらけ。
それで燃やすのには不自由しない。
今日は1/3くらいしか燃やせなかったけど、これからまだまだ竹切りと、時々は焚き火が続く。
もういいかげん達磨ストーブもつけないといけないのだけど、まだ煙突掃除が終っていない。
これからますます厳しい季節になる。
冬だけは古民家が恨めしい。
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木枯らし

2011年12月16日 20時46分00秒 | 鶏の話
木枯らしが吹き、
寒さが骨の隋までしみこむ。

もうすっかり真冬。
人間だけでなく、動物にも厳しい季節。
メダカは・・・何にも食べないで水の底でひたすら春を待つ。
人間は・・・少なくともこのぐうたら百姓は、酒で寒さをしのぐ。
山羊は・・・少しも食欲が衰えることなく、め~・め~と餌を催促する。
鶏は・・・まい冬、寒さに耐え切れず何羽か死ぬ。

今日1羽、果樹園に埋めた。
朝はとっても元気だったのに・・・
死ぬなんて気配もなかったのに・・・
夕方鶏小屋に入ると・・・
死んでいた。
まだ暖かかった。
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ヒラタケ?

2011年12月15日 02時46分37秒 | 田舎暮らし
我が家には朽ちかけた猫柳の木が2本ある。
この前この幹からキノコが生えた。
いかにも食べれそうなキノコ。
でもやっぱり自然に生えてきたキノコって・・・
やっぱりこわいよね。
なかなか食べる気になれない。
そのうち干からびた。

ところが2~3日前また生えてきたのでこんどこそ思い切って食べようと、とった。
でも家族は食べようとしない。
(先に食べてくれたらいいのに・・・)
それでしかたなく、2日ほど迷った末、恐る恐る小さいのを味噌汁に入れてたべてみた。

すると・・・

そう、生きている!
今でも生きている!!
体もなんともない!!!

このキノコはヒラタケ。
春にわざわざ菌を買ってホダ木に植えたあのヒラタケ。
そのヒラタケがな~んにもしないで勝手に我が家で生えてきた。

田舎暮らしを始めて10年。
今年初めて自然に生えたキノコを食べた。
キヌガサタケとヒラタケと。
自然はそんなにやさしくない。
でもこれから、少しずつ自然とお友達になりたいなと思う。


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城崎温泉旅行~玄武洞

2011年12月14日 18時17分55秒 | 田舎暮らし
玄武洞は2回目。
学生時代に行ったきりもう数十年ぶり、
でもたいして変わっていなかった。
ここはお勧めのポイント。
車ではなく対岸から船で行くのがきっといいのだろうな。
でも車。
 *昔、学生時代はもちろん車ではなかったので船だったのかも知れない。
 ぜんぜん覚えてないけど・・・
しかも、コウノトリの郷公園から、道を間違いながら、案内役としてみんなの顰蹙をかいながら、
何とかたどり着いたのは、日が落ちかかったころ。
ゆっくり鑑賞するまもなくあわただしく見て回った。

玄武洞は確かに昔のままだった。
まあ当たり前といえば当たり前かな・・・
でも青龍洞ってあったかな?
よく覚えていない。
玄武洞の先の小さな洞は覚えてる。
まあ別に見なくてもいいけどね。
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年賀状

2011年12月13日 17時30分49秒 | 田舎暮らし
年賀状を買いに行った。
150枚!
年賀状いい加減で止めたいのに逆に増えてる感じ。
メールで充分なのに・・・と思いつつも今年も買った。
インクジェットの用紙がなんと白だけでなく鶯色やピンクもあった。
郵便局も民営になっていろいろ苦労しているらしい。
官のままだったらこんなこと考えもしなかっただろう。
ためしに50枚は鶯色のにした。
カレンダーももういくつももらったし、年賀状も買ったし・・・
師走だねぇ・・・

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今度はカモメ

2011年12月13日 10時57分57秒 | 山羊の話
今度はカモメの発情。
また同じ所に連れていった。
ミドリは元気だったけど、おとなしい子なのでぽつんと雄山羊たちから離れていた。
どうも交配が成功した気はしない。
でもまたあらためてミドリだけ引き取りにいくのも面倒なので、ついでにつれて帰ることにした。
カモメといっしょになったら、離れるのを嫌がるかなと思ったけどそれほどでもなかった。
寂しそうな不安そうな顔をしているカモメを置いて帰ってきた。
あと4~5日したら迎えに来るからね。
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八重垣・無濾過生原酒しぼりたて

2011年12月12日 01時41分38秒 | 酒の話
新酒!
しぼりたて!
手書きの通し番号の木札が着いてる限定生産の酒!
・・・ついつい買ってしまう。
熟成された酒と違って、麹の香りがする若い酒もまたいいものだ。

地元で一押しの酒というと八重垣酒造の「青の無」。
これれはもう地酒ではなく全国区の酒。
同じランクの酒だったら全国で1~2を争うのではないかと思う。
この「無濾過生原酒しぼりたて」も同じ杜氏の好みなのだろう、フルーティーな味で「青の無」系の酒。
醸造酒特有の後味の悪さはあるものの、呑みやすい酒だ。
日本酒界のボージョレヌーボーといったところか。
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皆既月食

2011年12月11日 08時19分45秒 | ニュースの中から
冬の夜の月食。
興味がないわけではないけど・・・
晩酌や睡眠とどちらを選ぶ?といわれると答えは明らか。
せめて昼間にやってくれたら、とか
そんなものニュースで見ればいいじゃない、とか
わけのわからないことを考える。
年とともにますますぐうたらになってきた

■全国で皆既月食、深夜に観測
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1842848&media_id=4
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東山公園

2011年12月10日 18時33分46秒 | 田舎暮らし
近くにはモミジの名所がいろいろある。
龍野の紅葉谷、相生の羅漢の郷・・・隣の市にもあるし、この町にも東山公園という知る人ぞ知る(知らない人は知らない~当たり前か・・・)というそれはそれは(地元では)有名な紅葉の名所もある。
我が家にだって紅葉はある、2本だけだけど。
でもあまりに隠れた名所なので、ここの持ち主もよく忘れる。
そうだ家にも紅葉があったんだ!

今年の紅葉は遅く、色も悪い。
でも遅いのでまだいいかなと先日客を東山公園に案内した。
紅葉は黒ずんではいても、大分落ちてはいても、それなりに見ることはできた。
そこには小さな瀧がある。
「宮本武蔵修練の滝」と言う看板が立っていた。
何年か前に来たときは確かなかったはずなのに・・・
最近作ったのかも知れない。
それに滝といっても、修練と言うよりは、水浴び程度の滝。
でも武蔵がここで汚れた体を洗ったかも知れないということを、絶対うそだと誰も証明することはできないだろう。
こんなものは早いもの勝ち。
名所旧跡なんかどんどん作ればいい。
これで少しでも村おこし町おこしになればいいじゃないか。

ところで我が家には井戸がある。
井戸のそばに柿の木がある。
実はこの柿、武蔵が盗んで食べたのだ。
ところがそれが渋柿だったのでぺっ、ぺっ、として井戸の水を飲んだ。
というわけで・・・
我が家の柿は、昔武蔵が食べた(かも知れない)柿。
我が家の井戸は、昔武蔵が飲んだ(かもしれない)水。
全国の武蔵ファンの人、かくも武蔵に由緒のある(かもしれない)我が家に来ませんか?
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ミドリの発情

2011年12月10日 04時00分28秒 | 本の中から
旅行から帰って来て翌日ミドリが発情していることに気づいた。
でも雨も降っていたしなにより疲れていたので、翌日(きのう)種付けに行くことにした。
でもきのう、小屋に行くと発情の鳴き声は終っていた。
でも翌日まではまだいけると聞いていたので、不安ながらも連れて行った。
場所は生野。
「えっ、生野まで行くの?」
「そう、行くの」
なんて駄洒落をつぶやきながら・・・

晴れてたけどとっても寒かった。
生野に着くと雪もちらついていた。
生野は3日前に通ったばかりのところ。
あと1時間もかからないくらいで旅行で蕎麦を食べた出石に着く。

F山羊牧場には純粋のザーネンが10数頭いる。
Fさんは留守だったけど、牧場に入れといていいよと、言われてたのでつれてきたのだった。
純粋のザーネンのオスは滅茶苦茶大きい。
あんな大きい山羊におもいっきり頭突きされたら大人でも2~3メートルは突き飛ばされるだろう。
でも幸いにとってもおとなしく人懐っこい。
とってもやさしい眼をしている。

ミドリもとってもおとなしいやさしい山羊なのでうまくいったらやさしい子が生まれるだろう。
それとも隔世遺伝でユキのような凶暴な山羊が生まれるかな?
あの雄山羊のように滅茶苦茶大きくてユキのように滅茶苦茶性格の悪い凶暴な山羊が生まれたら・・・
ぞうっ~!!!!!
そんときは知らない!
すぐに知らん振りして誰かにやろう。

うまくいったら5月に子山羊が生まれる。
ミドリに似たやさしくてかわいい子山羊が生まれるといいのだけど・・・
不安そうなミドリを置いて帰った。
1週間ほど預ける。
今回はどうもあまりうまくいきそうな気はしないのだけど・・・

帰りは砥峰高原経由で帰ろうと思った。
ここは確か「ノルーウェーの森」のロケ地になったところ。
ここから宍粟市一宮に抜ける道がある。
半年前は土砂崩れで通り抜けることはできなかったけど、もうできるだろう。
途中、道路工事の警備の人に聞いたら行けると言うことだった。
入る道には通り抜けできないという表示もなかった。
というわけで砥峰高原にいった。
とっても見事な高原。
一面ススキが原。
でも雪が降り、とても散策する気にはなれなかった。
それに小説「ノルーウェーの森」で持ってたイメージとはちょっと違う感じがしてなおのこと散策する気にはなれなかった。
そして一宮にぬけようとすると「通行禁止!」
まったくどないなってんじゃ!!
しかたなくぐるっと大回りをして帰ってきた。
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城崎

2011年12月08日 10時03分48秒 | 田舎暮らし
城崎温泉に行ってきた。
40年ぶりくらいだろうか・・・
そんなに変わってなかった、川と柳と旅館街の風情は。
外湯にめぐりもした。
全部で4つだけ入ったけど、これもまたいいものだ。
ホテルは大きかった。
平日にもかかわらず、客は多かった。
食事は晩も朝もバイキング。
バイキングだといつもの2倍は食べる。
他に蟹を頼んだ。
蟹を食べるのは疲れていけないけど、冬の日本海に来たらやっぱり蟹に挨拶しないわけには行かない。
というわけで蟹も食べ、まあ満足ではあった。
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久しぶりに猟が・・・

2011年12月05日 07時40分32秒 | 田舎暮らし
昨日久しぶりに裏山で猟があった。
いかん!とばかりあわてて山羊の柵の修理をした。
猟犬が入ってこないようにネットをしてるのだけど、あちこち破れてたから。
ネットの修理を終ったときはもう猟も終っていた。
直ぐに終ったところを見るとたくさん収穫できたのだろう。
ながいこと猟なかったのできっと鹿や猪がたくさんいただろうから。

でもなんでわざわざ犬を連れてしんどい思いまでして山に入らないといけないのだろう、ここにいたら思う。
我が家の前には毎日鹿がやってくる。
だから、お茶でも呑みながら待ってるだけでよい。
10メートル先まで鹿の家族がやってきて草を食べる。
それを打つだけでよい。もちろん犬も要らない。
犬は邪魔なだけだ。
逃げる鹿を撃つのではなく、止まっている鹿を撃つのだからどんな下手な鉄砲打ちでも当たるだろう。
でもきっとそれでは猟師のプライドが許さないのだろう。
やっぱり猟は形から入るものらしい。
わざわざ山に分け入って、犬を放し、鹿を追いたて、逃げるところをズドーンと撃って、はずして悔しがる。
きっとそれが猟の醍醐味なのだろう。

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溝掃除

2011年12月05日 07時25分25秒 | 田舎暮らし
昨日は地区の溝掃除。
年に2度ある。
久しぶりに草刈機を持っていった。
草刈機はあまり好きじゃないので、家でもほとんど鎌で済ませている。

でも久しぶりに使うとすっきりする。
草がどんどんなぎ倒されていくのは爽快だ。
でもそのうちうんざりしてくる、腰が疲れる。
たまにする分にはいいけど、仕事でやったらたちまち腰をやられるだろう。

刈り取った草は産業廃棄物みたいなもので、どこかに捨てられる。
山羊飼いとしては実に惜しい。
草刈機なんか使わないで山羊を放しておいたらいいのだけど、そうも行かない。
畑の野菜まで食べてしまうから。
それに山羊はかなり好き嫌いがあるから、食べた後は草が散乱する。
というわけで草刈機の代用に山羊を使うのはなかなか難しい。

もっともそれにもかかわらず、人には勧める。
「えっ、草刈が大変だって?
それなら山羊を飼ったらいいじゃない?」
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アルサロ公社

2011年12月04日 03時09分51秒 | 雑感
パンチコ税はどうなったのだろう?
立ち消え・・・そうだよね、民主党にとれるわけないよね。
そしてタバコ税とかとり易いところからしかとるほかないよね。
しかし新たにパチンコ税を作るよりもまずちゃんと税金を取ってほしい。
パチンコ店は昔から脱税が多かった。
風俗もそう・・・
それならいっそみんな国営にしてしまったらどうだろう?
パチンコは公然の違法ギャンブル。
競馬のように国営にして利益は国家に治めさせたらいい。
風俗もそう・・・
脱税、売春、暴力団の資金源・・・いくら取り締まってもきりがない。
そこで風俗も国営。
というわけで国営パチンコ屋や国営アルサロを提案したい。

アルサロに行くと、まず窓口に並ぶ。
そして利用申込書に住所・電話番号・名前・年齢などを記入する。
もちろんこんなものにほんとのこと書く人はいない。
ホステスはみな源氏名を使うのだから客だって源氏名を使う。
このアルサロ公社で大切なのは形式であって中身はどうでもいいのだ。
利用申込書は3枚つづりで1枚目は利用申請書、2枚目は利用許可書、3枚目は領収書になっている。
1枚目は「当施設の利用を申請します」
2枚目は「当施設の利用を許可する」
と申請してそれを許可してもらうという仕組みになっている。
もちろん18歳未満の人は利用は許可されない。
これもたいていの場合本人が18歳以上であるといえば利用を許可される。
でも中には融通の聞かない天下り役人がいて許可されないこともある。
(言うまでもなくここの管理者はみな天下り役人で、たいていは店の奥で居眠りしているのだけど、たまたまそんな人間が窓口にいると、
「免許証、健康保険証、住民票など年齢のわかるものを提出するよう」とわけのわからないことを言い出す)
「そんなものもってないよ」というと、
「直ぐに住民票をとってきなさい」という。
「えっ、今、夜だよ?役所開いてないだろう?」
「そんな問題ではない、規則を変えることはできません!」などといって門前払いをくうこともある。
でもまあたいていの場合、パートが受付をやっているので、そこは適当に処理してくれる。

さて利用申込書を書くと窓口の人は利用許可書にスタンプを押し次の会計の窓口に回される。
ここでもまたまた並んで支払いをする。
すると領収書に領収印を押し、領収書をもらってやっと店の中に入ることができる。
「領収書なんか要らないや!」といってもそれは許されない。
ちゃんと受け取らなければいけない。

店の中に入ると、そこはやっぱりアルサロ。
一見女子大生風のミニスカートの女の子がぴったりくっついてきて席に案内してくれる。
「あたし留美よろしく!お飲み物は?おビールする?水割りにする?」
それで今までの店の対応にすっかりいらいらしていた客もたちまち機嫌を直し、
「そやなあ・・・まずビールにするか」
「は~い、じゃあこの『飲酒申請書』に書いてね」
そこにはビールの種類と本数だけでなくまたも、住所・電話番号・名前・年齢を書かされる。
これも3枚綴りになっていて1枚目は飲酒申請書、2枚目は飲酒許可書、3枚目は領収書。
そこには飲み物の種類が書かれている。
種類をチェックし、本数を書く。
申請書を書くと「飲酒申請窓口にもっていってね」
さすがにたいていの客は我慢できなくなって怒り出す。
でも女子大生風の女の子はなれたもの。
ほっぺたにちゅっとして、「ねぇ、寂しいから早く戻ってきてねぇ~!」
しかたなく飲酒申請を書き窓口に並び支払いを済ませて領収書をもらって戻ってくる。
ここでやっとビールを飲む「ごくっ」
今までの疲労も重なってとっても腹にこたえる。
でもなんかつまみがほしい。
「ピーナツかなんかないの?」
(にこっと笑って)「ねぇ、これとって」
留美ちゃんの胸の中にチラッと書類が見える。
「うんうん、とるとる」
するとそこには、「つまみ等申請書」
またしても!
そう、またしても!!
「やってられるか、つまみなんかもういいや!」
それよりも別のものをつまみたい。
おもわず胸の「つまみ等申請書」のおくまで手が伸びる。
「あっ、ダメ!これ書いて」
といって、なんとミニスカートの中から書類を出す」
「まったく、どこから出すんや・・・」
「接触等申請書」
中身は部位と値段が書かれている。
左胸 1050円  (えっ、端数は消費税?)
右胸 840円、 (なんで左胸のほうが高いのか?・・・よくわからん)
唇、太もも(右)、太もも(左)・・・等々、びっしり部位と値段が書き込まれている。
さすがに客ももううんざり。
「やってられるか!」と帰っていく。
もちろんもう2度と来る気にはなれない。

というわけでせっかく税収を当てにして作ったアルサロ公社もたちまち閑古鳥が鳴き出す。
でも一度できた天下り先をつぶすわけには行かない。
そして国のお荷物がもうひとつ増えることになる。
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